ゆっくり虐待日記   作:かまぼこあき

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だいぶ遅くなってしまった。

反省はしていない。

読み返しをしていないので誤字が絶対あると思います。

気にしたら負け。

※2018/11/22 改稿
 大分と遅くなりました。申し訳ない。




第九話、訪問

 

 ―自宅―

 

 

 石田が部屋でテレビゲームをしているとチャイムが鳴り響く。

 

「ちょ、レミリア出てきてくれ……」

 

 丁度ゲームの中でボス戦をしていた石田はその場を離れる訳には行かない。なので気が引けるが石田はレミリアに頼む。

 

「仕方ないな~」

 

「ありがとうな!」

 

 レミリアは正直嫌だったが滅多にない石田の頼み事だったので、聞き入れてしまう。

 

「誰ですか~!」

 

 レミリアは玄関までふらふら飛びながら、ドア越しに相手が誰なのか尋ねた。

 

「あー志水だけど……その声はレミリアか?」

 

「志水?」

 

 玄関にある棚の上に着地したレミリアは何処か聞き覚えのある名前である志水を復唱する。それに名前だけではなく、声も聞き覚えがあり、より一層レミリアは記憶を掘り返した。

 

「もしかして覚えてないのか?」

 

「うーん聞き覚えはあるんだけど……」

 

 志水とレミリアはドアを挟んで会話をする。

 レミリアは思い出せそうなのに思い出せない。その初めての奇妙な感覚に頭が痛くなり始めていた。

 

「ああ、そうか……多分レミリアが生まれたての頃に何回か会っただけだから忘れてる

んだと思うよ」

 

「そう……」

 

 腑に落ちないが頭が痛いのでレミリアは志水の言い分に納得する。

 

「で、石田に会いたいんだけど……いる?」

 

「いるけど……」

 

 レミリアは考える。志水を入れるのに石田の許可を取るか、取らないか。いや、恐らく石田は志水が来たと知れば面倒くさいとかいって許可はくれないだろう。そうなれば態々家まで来てくれている志水には申し訳なくなる。レミリアはそう思った。

 

「うーん……」

 

 志水は本当に石田の友達なのだろうか? というかそもそも目的は何だろう。志水自体悪い感じはしなく、それよりなんだか善人の感じがするが念のためにレミリアは抱い疑問を直接志水にぶつけてみる事にする。

 

「おにいさんに何の用事?」

 

「あーこの前帰り道で石田に久しぶりに会ってな。また話したくなったんだ……」

 

 ドア越しのレミリアがわかる程、志水は恥ずかしいそうに言った。

 志水の目的を聞いて、レミリアはこの前石田が「昔の友達に会った」と言っていた事を思い出した。それならば確かに辻褄が合う。

 レミリアは器用に口でドアの鍵を開けた。

 

「開けたわよ」

 

「お、ありがとう!」

 

 ドアが開かれ、レミリアは志水の顔をじっくりと見た。

 やはり奇妙な感覚がレミリアの頭を痛くする。

 

「おにいさんなら、部屋でゲームしてるよ」

 

「悪いな……」

 

 頭を痛くしたレミリアはそう言うと、きょろきょろしていた志水は申し訳なさそうにして家へ上がり、部屋へと向かった。

 レミリアは石田に見つかると志水を入れた事を理由に何かされそうなので、出来るだけ気配を消して志水の後を追った。

 

「ボス撃破! やったぜ!」

 

「先生から聞いてたが、本当に一人暮らしをしてるんだな……」

 

 やっとボスを倒し喜ぶ石田の背後で、本当に一人暮らししている石田に志水は関心してそう言った。

 石田は突然の事に硬直し、恐る恐る後ろ振り返った。

 

「な、なんで志水がいるの!?」

 

「いやレミリアに入れてもらったんだよ……」

 

 石田はあまりの驚きに勢い余って転がり正座し、石田のオーバーなリアクションに志水は呆れた。

 

「ふふふ……」

 

 まるで志水が石田を説教しているような光景を隠れてみていたレミリアは微笑んだ。

 

「何しに来たんだ?」

 

 格好をつけ真剣な表情で言う石田。なお、正座は未だにしている。

 

「いや久しぶりに遊びにきただけだけど……正座やめたら?」

 

「お、そうだな……」

 

 志水に言われ、大人しく石田は正座から胡坐をかいた。実は石田は慣れない正座に足がつりそうになっていたのだ。

 

「ゆっくりと遊ぶか?」

 

 石田は以前に志水とやろうと思っていた事を口に出す。

 

「俺にゆっくり虐待の趣味はないぞ」

 

「そうか……」

 

 石田はあっさりと撃沈し、俯いて負のオーラを纏い始める。

 その明らかな石田の落ち込みように、志水は仕方がないのでゆっくり虐待の話題を振る事にする。

 

「そういえばさ。この前ゆっくり虐待の生放送みたんだけど……」

 

「……!」

 

 石田は志水の発言にドキッとし、まさかバレたのかとヒヤヒヤする。

 

「おい? 大丈夫か?」

 

「だだだ、大丈夫だ。ももも、問題ない」

 

 志水は物凄くしどろもどろになっている石田の心配をする。志水としてはゆっくり虐待の話題を振れば、石田は元気を出すと思っていた。しかし、現実はその反対で石田は明らかに顔色を悪くして汗を垂らしている。

 そこで志水は思い出した。石田は隠し事や嘘がバレそうになると物凄くしどろもどろになり明らかに顔色を悪くする癖があるのだ。

 

「そういえば……」

 

 志水はそう呟いて、視線を台所へと移す。

 

「似ている……」

 

「ななな、なんの事かな?」

 

 石田は必死に分からないフリをするが、バレバレだった。

 志水が言った似ているとは、生放送の時に生主が使っていた部屋と石田の台所が酷似しているのだ。  

 

「まあそんな訳ないか……」

 

 これ以上真相に迫ると石田が倒れそうなので、志水は生放送の事を一旦忘れた。

 

「そうだよ!」

 

 志水が追及を諦めると石田の顔色は次第に良くなっていく。

 その石田の様子を見て、面白いと感じた志水は何か仕掛けようする。

 

「この引き出しに虐待道具が入っていたりして……」

 

「ちょ、やめ……」

 

 石田と志水は互いに固まる。何故なら、志水が引き出しから取り出したのは石田が生放送で使っていたれいむの覆面だった。

 

「こ、これ……」

 

 志水は石田にれいむの覆面を渡そうとする。まさか本当に出てくると思わなかったのだ。

 しかし、出てきてしまったとなれば話は聞かないといけない。志水は何としてでもあの生放送をしていたのは石田なのか、確かめたくなっていた。

 

「あの生放送……」

 

「くそ!」

 

「え?」

 

 急に石田が喋ったと思えばれいむの覆面を取り被った。志水は石田の意図が理解できず、困惑する。

 

「いいか? 君は何も見ていない!」

 

「は……」

 

 突如石田は立ち上がり、志水を指さして力強くそう言った。当然、言われた志水は絶句する。

 

「見ていない! いいな!」

 

「は、はい!」

 

 れいむの覆面を被った石田の迫力につい志水は答えてしまった。

 

「なら、今日は帰れ!」

 

「わ、わかった……」

 

 押し負けた志水は石田に玄関まで案内され、仕方がないので大人しく帰った。

 

「帰ったか……」

 

 志水が帰った事を確認した石田は部屋へ戻ると胡坐をかき、物思いにふけった。

 

「そういえば、あの時……」

 

 石田はレミリアから連想し、過去を思いだす。

 

 




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