またせたな(スネーク風)
俺は捕食種が集まる山へ向かっている矢先、とある子ゆっくりを見つけてしまう。
「………」
その子ゆっくりはフラン種で瀕死だった。
俺はレミィとの出会いと似ていることに気づき、これも何かの縁だと思い連れて帰る
ことにした。
家に向かって歩を進める途中、自動販売機でオレンジジュースを買ってフランに飲ま
せてやる。
飲み終わるとフランはすぐに寝てしまった。
俺は出来るだけ日陰を通りながら帰った。
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「ただいま~」
家についたときにはもう日が暮れていた。
俺はいろいろと大変だったためくたくただった。
「おにいさん!どうだった?」
レミリアが目を輝かせながら聞いてくる。
俺はフランを見せる。
「ほら、こいつだ。」
フランを見たレミリアは怪我をしているのを見て、心配そうにする。
俺は命に別状はないと伝えると安心した表情を浮かべる。
まあ、しばらくは安静にしなければならないが……
「名前はどうするの?」
考えていなかった。
今考えて名前をつけるか、レミリアと一緒であのドスを倒してから名前をつけるかど
っちにするか迷う。
「あ~また今度決めよう……だから今はフランって呼ぼう。」
俺は後者のほうを取った。
俺はこいつらのためにもあのドス絶対に倒さないといけない。
あのドスさえいなければ……レミィは……
「明日まで起きないと思うから飯食ってさっさと寝よう。」
俺は感情を表に出さずにいた。
表に出してしまうとあの出来事を知らないレミリアが戸惑ってしまうからだ。
「わかったわ、おにいさん。」
俺はふつうにカップ麺、レミリアはプリンを食べてからすぐ寝た。
いつもならゲームの時間なのだが疲れていて、ゲームをする気力がなかった。
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「やっべ~遅刻だ!」
俺は目覚まし時計をセットし忘れて寝坊していた。
現在は8時15分だ。
「いつも遅刻しているのに何で焦ってるの?」
レミリアの的確な発言が俺の心臓に刺さる。
確かに俺はほとんど遅刻している。
そんな俺に堪忍袋の緒が切れた先生は、次遅刻したら宿題を十倍にすると言ってくる
のだ。
だから、俺は押入れに閉まってあった目覚まし時計を取り出して、使うことにしたの
だが目覚まし時計というものに慣れていなかったため、セットし忘れるという大変馬鹿
なことをしてしまったのだ。
「兎に角急がないと!」
俺は急いで制服に着替えて、鞄を持って家を出る準備をする。
「それじゃあ行くからフランのことよろしくな!」
俺は家を出ようとしたときにフランのことを思い出しレミリアに世話を頼む。
「任せといてね!」
その言葉を聴いて俺は家を飛び出る。
少しレミリアが心配だ。
フランは見た感じ子供なので暴れないといいが……
もし、普通のゆっくりより馬鹿だったら即行であの世行きにしてやろう。
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「さて、おにいさんも学校に行ったしフランちゃんの様子でも見ようかな?」
私は飛んで障害物を上手く躱しながらフランがいるところに向かう。
部屋に入るとフランがベッドにいるのが見えてくる。
どうやらまだ寝ているようだ。
「お掃除でもしよう!」
いつもならこういう暇な時間は大抵散歩でもしにいくのだが、フランを一人にさせて
はいけないため掃除でもすることにする。
手も足も無い私は、散らかっている物を器用に口で銜えてあるべき所に戻していく。
戻し終わったら今度は、掃除機を使って床を掃除する。
取っ手の部分を器用に銜え、部屋の隅から隅まで綺麗にしていく。
そもそもこういうことは、私の飼い主であるおにいさんがするべきなのだがまったく
しないのである。
だから私が進んで週に2~3回やっているのである。
本当は毎日しておにいさんにもっと褒められたいのだが、私はゆっくりのためそこま
で体が持たないのだ。
「やっと終わった……」
ゆっくりが出来る範囲で掃除を済ました私は休憩する。
何時間か経ってふとフランのことを思い出し、ベッドの方向に視線をやる。
そこにはフランの姿は無く、私は慌ててフランを探す。
フランはすぐに見つかった。
「うーまずい……」
私は声を掛けようとしたが、フランがしていた動作を見て固まる。
フランはおにいさんの大事なゲームのカセットを噛んでいたのである。
「フラン!やめなさい!」
私はフランからカセットを無理矢理取り返す。
ディスクの部分に傷が出来てしまっているため、もう再起は不可能だろう。
「何故、こんなことをしたの?」
「お腹が空いていて……」
それほど酷い理由では無いため私は許すことにする。
きっとおにいさんも許してくれるだろう。
「プリンでも食べる?」
「うん!」
私は冷蔵庫に入っているプリンを一つ持ってくる。
プリンの蓋はゆっくりでは開けることがほぼ不可能なので、予めおにいさんが蓋を開
けて、皿に盛っていてくれている。
私は感謝しながらフランの前にプリンが乗った皿を置く。
「うー美味しい!」
フランは満足気にプリンを食べていく。
あっという間に食べ終わってしまう。
「美味しかったわ!」
「礼はおにいs「レミィ!!」」
急におにいさんが叫びながら家に帰ってくる。
おかしい……まだ、授業中の筈だ。
「おにいさん、学校は?それとレミィって誰?」
「今日は午前中で終わりだった。レミィなんて言ってないぞ。」
何故か、その表情は暗かった。
大方、遅刻したのが許してもらえず宿題を十倍にされたんだろう。
「貴方は私を助けてくれた人?」
「フラン、起きたのか……そうだよ。俺だよ。」
「ありがとう……」
フランは少し頬を赤く染めながら礼を言う。
「どういたしまして。それとレミリア、掃除してくれてあ…りが…と……う……」
おにいさんは私たちの後ろにある何かを見て唖然としているようだった。
私とフランが後ろに振り向くとフランが壊したゲームのカセットがあった。
「俺のMGS2がぁああああああああああ!!」
その後おにいさんは私たちを許してくれて、フランを飼う事になった。
今度こそ一週間以内に……