ゆっくり虐待日記   作:かまぼこあき

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昔、書いた小説をリメイクしているので今回は少なめです。

これからも更新が遅くなるかも...


※2018/09/13
改稿


第四話、ことのはじっまりなのじぇ

 ―自宅―

 

 昼、レミリアは死にそうな程お腹が空いていた。にも関わらず、飼い主である石田は

そんなレミリアの状態に気付かずに平然とゲームをしている。

 

「おにーさん、ごはんまだぁ~」

 

 石田のペットでもあるレミリアが石田の周りを飛びながら、憂鬱な顔をしそう言った。

 それに対して、ゲームの邪魔をされた石田は苛立ちながらも、人差し指を机の方に向けこう言う。

 

「そこにプリンがあるだろ。勝手に食っとけ」

 

 そう言うと石田はゲームを再開する。いつもならこの時間帯は学校なのだが、今はGW期間。学校の事を気にせずにゲームに集中出来た。

 

「あ、死んだ……」

 

 ゲームの中の自分が死に石田は溜息を吐いた。それ同時に倦怠感を覚え、ある感情が芽生えた。

 

「あーゆっくりと遊びたい」

 

 ここ最近、石田は今やっているゲームに殆どの時間を費やしていたのでゆっくりと遊んでいなかった。

 ゆっくりと遊ぶか、ゲームをするか、石田はそれらを天秤にかける。

 

「よし、ゆっくりと遊ぼう!」

 

 結果、ゆっくりと遊ぶ事になった。ゲームは夜にするという結論に至ったのだ。

 思い立った石田は早速、遊びの道具を用意しようと立ち上がり箪笥を探る。しかし、それを邪魔するかのように電話が鳴った。

 行動を邪魔された石田はそれに不機嫌そうな顔をする。出ないという手もあるがもしかしたら大事な事かもしれない。そうだったら大変なため、石田は仕方なく電話に出た。

 

「はい、もしもし。あっおじいちゃん、何どうかしたの?」

 

「うー?」

 

 電話に出て、相手が祖父だという事がわかった石田は顔色を変えて応答する。

 祖父と言う単語に反応したレミリアは会話の内容が気になり、プリンを食べるのをやめて石田の声に耳を傾けた。

 

「うん……うん……」

 

 石田は相槌を打つ。それにレミリアは再びプリンを食べ始める。祖父からの電話自体は一ヶ月に二回程掛かってくるので、またいつものだろうとレミリアは思ったのだ。

 

「ダニィッ!」

 

「ごほっ!ごほっ!」

 

 急に石田がどこぞの王子みたいに大声を上げ、それにびっくりしたレミリアは口に含んでいたプリンを吐きだしそうになり噎せた。

 

「わかった!」

 

 そう言うと石田は受話器を戻す。

 

「おにいさんどうしたの?」

 

 何とか咳が治まったレミリアは呼吸を整えて、石田にそう聞いた。 

 すると石田はレミリアの質問に笑顔でこう答えた。

 

「今から、おじいちゃんの家に泊まりに行くことになった。」

 

 屈託ない満面の笑みでそう言う石田。傍から見るとただ純粋に祖父の家に遊びに行くのが楽しみで仕方ない少年のように見える。しかし、石田は本心は違った。

 石田は祖父に会えるから喜んでいるのではなく、ゆっくりと遊べるから喜んでいるのだ。

 祖父の家は田舎にあり、祖父が所有している山がある。

 その山を祖父はほぼ放置しているが故、ゆっくり達にとってはその山は絶好の住みかとしていた。

 それに加え、その山に住むゆっくりは人間のことをよく知らないので、いつもと違う反応を見せてくれるのがまた新鮮だ。

 思えば思うほど楽しみで石田は自然と笑みを零しながら、準備を進める。

 

「え~とハエたたきと財布と錐と……ああ、そうそうライターだ」

 

 子供みたいに持っていくもの選ぶ石田を見て、レミリアは微笑んだ。

 

「レミリアもついてくるよな?」

 

「当たり前でしょ」

 

 聞いてくる石田にレミリアは当然と言った風に返事した。

 レミリアにとって、石田は飼い主でもあり、大切な家族でもある。心はずっと前から石田について行くと決まっているのだ。

 

「そういえば、もう昼か。」

 

 石田の腹の虫が鳴る。

 祖父に何処か食事処に連れて行ってもらおうかと石田は考えるが、生憎祖父が迎えに来るまでまだ一時間はある。それまで我慢してもいいが、やはり何か口にしたい石田はポケットから固形状の物を取り出した。

 

「これでも食うか……」

 

 固形状の物。それはカ○リーメイトフルーツ味だった。

 石田は袋から二本ある内の一つを掴むと齧る。

 

「やっぱり美味いな……」

 

 石田は口いっぱいにカ○リーメイトを頬張る。

 カ○リーメイトは種類が豊富で身近に売られており、尚且つ大きさも掌サイズで便利だ。そして何よりもこの美味しさで身体に必要な栄養素がたくさん入っているのが凄い所である。唯一の欠点は喉が渇くという事だろう。

 

「うん?」

 

 ふと石田はレミリアに視線が行った。

 レミリアはプリンを美味しそうに食べている。何気に周りに食べかすを零していないので石田は感心した。普通のゆっくりならプリンにがっつき、カ○リーメイトまで奪いに来るだろう。

 石田は再びカ○リーメイトに視線を戻す。そしてこう思った。

 レミリアにもこの美味しさを体感して欲しい、と……

 

 そう思った石田はゆっくりと机の上にいるレミリアに近づく。レミリアは食べることに集中しているのか、そのことに気づかない。

 石田はチャンスと思い、レミリアの前まで急接近した。そしてレミリアが気づく前にカ○リーメイトを手に持つとレミリアの口の中に突っ込み、石田はこう言い放つ。

 

「カ○リーメイトフルーツ味を食え!」

 

 レミリアは急に口の中に固いものが入ってきたため、我に返りやっと石田の事に気がつくがもう遅い。完全にカ○リーメイトはレミリアの口の中に入っていた。

 

「お、おに……い……」

 

 石田の意図が掴めないレミリアは直接聞こうとするが、口の中のカ○リーメイトが邪魔をして上手く話せない。

 仕方が無いので、レミリアはカ○リーメイトを飲み込む事を優先する。

 

「こ、これ……」

 

「お? どうだ?」

 

 カ○リーメイトを飲み込んだレミリアは俯いた。果たして美味しかったのか、不味かったのか、期待で石田は胸を躍らせた。

 

「お……おいしい!!」

 

 レミリアが顔を上げると同時に言ったその声は、木霊するかのように部屋全体に響いた。それはレミリアがカ○リーメイトフルーツ味が大好物になる瞬間だった。

 




かんっそう、ぼしゅうちゅうなのじぇ。

ひはんでもおーけーなのじぇ。
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