「何度言ったらわかるんだ、この大馬鹿者め!」
ドコォ!
少々大げさに聞こえるかもしれないが、この「どこの組ですか?」と言えるような大柄の男性を見てくれればその比喩は正しい事がよく分かると思う。
身長は180cm以上、体重は100kgはあろうかというやけにガタイのいいおっさん。
われら兄妹の最大の恐怖である父親、高坂大介に大学二年生の俺、高坂
「いてぇよ親父。暴行罪だよ?」
と、僅かな反抗を試みるも
「お前にそれを言う資格はない!それにこれは更生だ!」
このように一蹴されてしまった。(通じるとも思っていないが)
「でもよ親父。俺はそれなりに考えがあって休学したんだし学校側もそれを受理したんだからいいじゃねぇか」
「だからと言って休学が認められるギリギリまで申請して遊びほうけているやつを見過ごせるはずがなかろう!」
去年の秋、俺は友人とノリで買った宝くじに当たり5000万もの大金を手に入れたのだった。
「
それだけの大金を手にしたのならと、人生で一度は夢見る『日本一周』を本当にやってきたのだ。(移動手段は大型バイク)
それが終わったのは冬に入ったころ。
1ヶ月で大学に休学届けを出し、3ヶ月旅をして、帰ってきたのだ。
そして休学期間は4年間。これはウチの大学に影響力のある友達にお願いして受理させた。俺の過去の実績もあって課題がオール90点以上なら卒業さえさせてもらえるという破格の条件で。
そんなこんなで帰ってきてから数ヶ月、俺は高校からの友達や大学の友達と好き勝手に遊んでいたのである。
毎日家を出掛けては夜中に帰る生活をしていれば、いくら成人したとはいえ親も黙ってなかったのである。
呼び出されたかと思うと1時間以上口論の末、遂に親父が手を出してきたという訳。
どうしてこうウチの親父は頭が固いのかね。
そんなこと言ったらアレだよ?友達の中には裏口使ったやつもいるんだから。
俺はまだマトモだと思うね。
「お父さん、もうそれくらいにしといたら?今はこの子何言っても聞かないわよ」
と、親子の熱い時間に冷却材を入れてきたのは母親である高坂
母さんはどんなに上手くR18を隠しても必ず見つける天才である。俺も昔は悩まされたものだ。
だがここ数年は凸の帽子が切れたらこっそり「これなら間違いないわよ」と品質のいいものをくれたりするいい母親である。
今頃はちょうど年頃の弟も母のR18探知機に悩まされている事だろう。
「だがな母さん」
「あなたもお酒が入ってるから今は加減できないじゃない。今日は寝なさい」
「・・・うぅむ、そうだな。
信介、今日はもういい。だが成人したからと言ってあまり夜中に遊ぶんじゃない。いいな?」
「わーったよ親父。自重する」
これにて
「俺ももう寝るわ。明日は6時ね」
「そんな朝早くからどこ行くのよ。朝ごはんは?」
「明日は友達のナンパに付き合ってくる。朝はいるからよろしく」
「はいはい、ちゃんと寝るのよ。おやすみ」
「あい~」
親父との喧嘩に疲れて気のない返事をして二階に上がると、俺は泥のように眠りについた。
こんな感じで現在大学2年生の俺は、この堕落した生活に充実感を憶えながら満喫中である。
思いつきで書いてるので矛盾や意図しない改変等を多く含みます。
超不定期更新なのでそこのところよろしくお願いします。