コネと運で生きて何が悪い!   作:ふじちゃん

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約1年ぶりですね、お久しぶりです。
続き待ってますの一言で暇を見つけて書きました。

次話が投稿されるのがいつかわかりませんが、とりあえずこちらをどうぞ!
原作成分5%でお送りします。


第9話

 

 

都内某所

俺こと高坂信介は、自分で言うのもアレだが大抵のことは何でもできる。

そう、それが例え体育会系でも、”文化系”でもだ。

 

「サイコーだよ二人ともー!

じゃあ次はキュートな感じから仲良し系で~!」

 

「「はい!!」」

 

そう、それが例え雑誌の撮影であってもだ。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ今日はこれくらいで、お疲れ様でした~」

 

「「「「お疲れさまでしたーー!!!」」」」

 

 

 

 

 

「ほんと、桐乃のお兄さんはすごいよね。

どんなカメラマンさんよりも私たちのこと綺麗に撮ってくれるし」

 

「あたしも色々自慢の兄貴だよ(変なところもあるけど・・・)」

 

「二人ともお疲れさん、差し入れだ」

 

桐ちゃんは実はモデルもやっている。

いつだったか具体的な時期は忘れたがスカウトを受けて親父を説得しに行った際

俺をそばに置くことを条件に許可した経緯がある。

 

最初はマネージャーの様な立場だったが、スタッフさん達と仲良くなって

カメラの扱い方を教えてもらい、今では一部雑誌に載るほど上達してしまった。

お小遣い程度に報酬もいただいているのでやめられない。

 

先ほど俺のことをほめてくれたのは新垣あやせ。

桐ちゃんとは同い年で、なんと学校も一緒だそうだ。

 

おっと皆、勘違いしないでくれ。

決して手は出していないゾ。中学生は犯罪だ。

『中学生』はな。

 

二人はお礼を欠かさずにして、俺の持ってきた缶ジュースを一口つける。

 

「しんに・・・兄貴はこれからどうするの?」

「特に予定はないかな。

家に帰るか、軽く原宿と銀座でも見ようか迷い中」

 

桐ちゃんの質問にふんわりと答えると

あやせちゃんの目がキラリと光ったのが見えた。

 

「桐乃、今何か言いかけたよね?

もしかして普段は兄貴って呼ばないの?」

 

「え゛っ、そうかなぁ~いつも通りだよね兄貴ぃ~」

 

なんか桐ちゃんが誤魔化そうとしてる。

ここは妹のプライドを立てておくか(やれやれ)

 

「桐ちゃんはいつも『信にぃ』って呼んでるんだよ」

 

「ばかぁぁ!!」

 

こういう時俺が意地悪になることを14年も一緒にいて察せないとは、愚かなる妹よ・・・

 

「わっ、びっくりしたぁ」

「ご、ごめんあやせ。そんなつもりじゃ」

「ううん、いいの。

でも意外だったな。信介さんのことをそんなに可愛く呼んでるなんて」

 

あやせちゃんと桐ちゃんは結構仲がいい。

傍から見ていてもその美少女二人組はナンパも寄せ付けない仲良しっぷりだ。

 

「桐乃のこと、また一つ知っちゃった」

 

・・・仲睦まじいのはいいことだが、こう時々

一歩間違えればメンヘラみたいなことを言うのが玉に瑕である。

 

「う、うん。実はそうなんだよね。

昔からこんな感じで呼んでて」

 

うん、うん。

隠すことはない。というか隠されたくない。

だって街でこの呼ばれ方すると仲睦まじい兄妹に見られてどや顔できるから!(キリッ)

 

「じゃあ私も今度から信介さんのことを『お兄さん』って呼んじゃおうかな、なんて」

「嬉しいことを言ってくるなぁあやせちゃんは。

じゃあ俺も今度から『あやちゃん』って呼ぼうかな」

「ちょ、ちょっと二人とも~」

 

あやせちゃんと俺は示し合わせたように桐ちゃんをからかっていく。

いや、俺は本気で呼ばれたいんだけど。

 

「冗談だよ桐乃。

桐乃のお兄さんを取ったりしないから」

 

う~む、惜しい。

 

「あ、あぁなんだ~ジョーダンかぁ」

 

妹よ、ホッとしてたら思うつぼだぞ。

 

「実は桐乃にはもう一人兄貴がいるんだよ。俺の弟だな」

「え、そうなんですか!

桐乃全然そんな話してくれなかったんですよ~」

 

あ、やっぱ言ってないんだ・・・

京介よ、不遇だなぁお前。

 

「べ、別に特別そんな話することもないし」

「え~桐乃のことなら何でも気になるよぉ。

そのお兄さんもきっと素敵な人なんだろうな~」

 

う、すまん弟よ。

今は平凡な京介のハードルを上げてしまった瞬間だった。

 

「いや、そっちは全然ダメ」

「え、そうなの?」

 

桐ちゃんがフォローにならないフォローをしてくれたおかげで

一応ハードルを下げることには成功した。

会った事もないのに印象を決定されるのって悲しいよね(体験談)

 

「あ、それで信介さん。

よかったらなんですけど、この後私たち二人で色々散策しようって話してたんです。

信介さんも予定がなければ一緒に周っていただけませんか?」

 

両脇に美少女(片方は妹だが)を連れ添う3人デートキタコレ!

 

「もちろんいいよ!

あやせちゃんとデートなんて初めてで嬉しいな」

「・・・信にぃ、あたしがいること忘れてない?

てか中学生とデートとか犯罪だから」

 

釘を刺されてしまった。

 

「信介さんが桐乃のこと忘れるわけないじゃない。

ほんと、冗談もお世辞もお上手ですね」

「気を付けてねあやせ。

信にぃってば好青年に見えるけど隠れ狼だから」

 

うぅ、妹の視線が痛い。

これが日々遊んできた兄の代償か・・・

 

「桐乃も冗談ばっかり言って~」

 

 

 

なんて話をしながら、夕方までショッピングを楽しんだのだった。

俺はただの荷物持ちだった、トホホ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、俺にしては珍しく夕方に家に帰ると

縁側で突っ伏している弟を発見した。

 

「ただいま京介。

お前何やってんの?」

 

「あぁ、兄貴か」

 

「いや、兄貴かじゃなくて。

また桐ちゃんと喧嘩でもしたのか?

それともまさかまなちゃんか?」

 

まなちゃんというのは弟の幼馴染で、未だに二人仲良くやっている人だ。

まぁ弟からすれば普通なんだろうが、もう熟年夫婦みたいな関係になっている。

 

「聞いてくれよ兄貴、おれさぁ・・・」

 

 

 

 

「なるほどなぁ」

 

端的に言うと

あのバジーナ大尉から送られてきた同人誌いっぱいの段ボール(もちろん外面は普通のもの)を

京介宛に送ったのだが、なんの勘違いか桐ちゃんはプレゼントだと勘違いして

友達と一緒に開けようとしたんだと。

 

それで最悪の事態を回避しようと部屋に乗り込んで段ボールを奪い取ったが

揉み合って転倒したときに桐ちゃんの服がはだけてそこを友達に見られたと。

 

「なんともまぁ、最悪だな」

「あぁ、最悪だ」

 

ハァーーっと隣で深いため息をつく弟に、

後でしっかりと桐ちゃんに謝らせようと誓う俺であった。

 

「「「お邪魔しましたー」」」

 

と、そうこうしているうちに桐ちゃんの友達はお帰りらしい。

 

「おい京介、何とか家には入れそうだぞ」

「あぁ、うん」

 

ダメだこりゃ、完全に意気消沈してやがる。

 

 

「あれ、信介さん?

どうしたんですか、二人そろってこんなところで」

 

「あれ、あやせちゃん。

友達って君のことだったんだ」

 

偶然にも遊びに来ていた友達の一人にあやせちゃんがいたらしい。

これなら何とか弟の誤解も解けるかもしれん。

 

「ちょっと弟に話を聞かせてもらったよ。

邪魔して悪かったね、でも弟も「わかっています」」

 

え?

 

「この間お話に上がったもう一人のお兄さんって、貴方だったんですね。

初めまして、私は新垣あやせと申します。」

 

非を責めるどころか、何かを察しているようにして自己紹介をし始めた。

 

「あ、あぁ。俺は高坂京介

えっと、話に上がったってのは?」

 

「この間雑誌の撮影の時、もう一人お兄さんがいるって聞いていたんです。

でも、初対面があんな風だとは思いもしませんでした」

 

「そうか。さっきはいきなり乗り込んですまなかったな。迷惑だったろう」

 

「いいえ、大丈夫です。

それより京介さんが必死に守っていたもの」

 

あ、まずい。

 

「すまない、あれの中身はちょっと言えないんだ」

 

「それも大丈夫です。

きっと、大切な日にあげるプレゼントだったんじゃないかって後で思って。

そう考えたらお兄さんが必死になるのも仕方ないなって思ったんです」

 

正直このまま終わりそうだが、

この弟がとんちんかんな事を言う前にフォローに入るべきだな。

 

「実はあれ俺が頼んでいたものでな。

お世話になった先輩へのプレゼントだったから京介に頼んでおいたんだ。

もしおれが留守中に届いたらお前の名義になってるから受け取って開けずに持っててくれって」

 

弟よ、お前の傍から見たら奇行であること全て丸く収まりそうだ。

 

「そ、そうだったんですね。

信介さん、あんまり家に帰らないって桐乃言ってたから。納得しました」

 

「あぁ、だから弟は俺の言葉を守っただけなんだ。

桐ちゃんが早とちりしちまってな」

 

「わかりました、他の娘たちにも伝えておきますので、京介さんは安心してください」

 

「た、助かるよ・・・」

 

京介は心底ほっとした顔で胸をなでおろしていた。

 

「それではお二人とも、今日はお邪魔しました。

信介さんはまた撮影の時よろしくお願いします」

 

「あぁ、じゃあな。

プライベートの用事でも歓迎してるよ」

 

「またまた御冗談を。

では、失礼します」

 

そう言ってあやせちゃんは帰って行った。

 

 

 

 

そんなわけで今回のオチ。

 

 

「ゆるさな「桐ちゃん」・・・くっ!

友達にばれないようにしてくれてあ、アリガ・・・トウ」

 

「はい、よくできました。・・・次!」

 

「俺謝る必要な「京介」・・・突然押し入って悪かった。

あと、揉み合ったことも」

 

「はい、じゃあ今回はこれでおわり!!

解散!!」

 

と、喧嘩両成敗をさせて終わったのだった。

 

 

 

 

 

 

「いってぇ!!」

 

桐ちゃんが京介のすねを蹴った気がしたが気のせい気のせい。

 

 

 

 

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