The great kinoko kingdom   作:皆笠

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第五話『マッシュキャッシュル』

「ここが“The great kinoko kingdom” のおしろだよ~」

軽く町を観光した後、ラフレは椎奈を城に連れてきた。

「名古屋城、とか、姫路城、みたいな城に名前はないのか?」

椎奈の問いにラフレは軽く首を傾げる。

「ん~とね~・・・わすれちゃった」

しばらく溜めてからの発言に、椎奈は少し調子を崩され、体も少し崩れた。

「ま、そこに看板みたいなのがあるから、すぐにでも分かるんだろうが」

椎奈は言いながら金属製の看板に近づく。

『マッシュキャッシュル』

(マッシュと掛けたかったのか、なんとも微妙な名前だ・・・滑ってる・・・)

城を外観と名前でダブル残念なことを知った椎奈は、呆れた顔で、

「さ、行くか・・・」

と、肩を落としながら城に入っていった。

「おいてかないで~」

ラフレも追いつくように椎奈の後を追った。

 

意外にも、と言うと失礼かもしれないが、城の内観はしっかりしており、ところどころに警備員らしき人も立っており、城としての機能を十分に果たしているように見れた。

(へぇ、ふざけてると思っていたが・・・)

椎奈も決して口には出さないが、そんなことを思った。

「すごいでしょ~」

そう言う笑顔のラフレに椎奈は頭を撫でることで返す。

「ああ、そうだな。見直したよ」

そして、優しげな笑みをラフレに見せた。

その顔を見て、ラフレは一層強く笑った。

「仲が良いようだな」

そこへ声が掛けられる、椎奈の知らない大人の男の声。

その声に威圧感はなく、むしろ自分の父かと錯覚するほどの優しい声だった。

椎奈がどなたですか?と問う前に、ラフレが動き出していた。

「こくおうさま~」

タタタッと駆け出し、そのまま飛びついた。

「おぉ、ラフレよ」

国王もそれに応じ、ラフレを抱きしめる。

(幸福な画だな・・・じゃなくてっ!!)

「国王だとっ!?」

椎奈の大声での問いは、何気ない言葉で返された。

「ようこそ、椎奈君。私がこの国の王“アミガサ”だ。ご足労、申し訳ない」

(アミガサ・・・知らない名前だな)

「アミガサ・・・?」

「君が知らないのも無理はないだろう。キノコの種類の一つだよ」

国王の言葉に、椎奈はそうなのか、とだけ認識することにした。

よく分からないが、忘れるのと、記憶に軽く留めるだけではかなり違う。

国王はラフレを優しく下ろしてから、椎奈に手招きをした。

「椎奈君、どうせ詳しいことは聞いてないだろう。詳しいことは部屋で話そうじゃないか」

国王の言葉に椎奈は頷き、国王の後を追った。

 

国王に連れられたのは、他よりも大きく見える扉。

(もしかして、大広間ってやつか?でも、そんなに広くある必要は・・・)

椎奈が考え込んでいる間に、国王はその扉を開いた。

 

扉が開かれると同時に、割れんばかりの拍手とクラッカーの弾ける音が耳に届いた。

(・・・!?)

椎奈は唖然としている、ラフレも唖然としていた。

国王と中に居た人たちは満面の笑みである。

わけがわからない、と言う反応の二人に国王が説明をする。

「なに、単なる宴だ。椎奈君が来てくれた記念だよ。まずは楽しむといい」

宴、言い換えるとパーティー。

椎奈の来界を祝う内容らしい。

椎奈はたっぷり五秒程ゆっくり時間を掛けてから、そこまでを理解した。

それから、上手く働かない頭を動かし、口を開いた。

「あの・・・何でパーティーなんかするんすか?」

「椎奈君が来てくれた記念、と言っただろう」

「いや、それは分かったんすけど、祝うほどのことですか?」

「滅多に来ることはないからな。距離ではなく、次元自体が異なっている。君のような人がこの世界に来ることは基本無いのだ。現在の見た目は大して変わりはないだろうが、私たちと君は確実に違う。珍しいことが起きたならば、祝っても良いだろう」

国王は平然と言った。

「まあ、そう気負うことはない。楽しめるときは目いっぱい楽しめば良い」

国王は椎奈に笑みを送り、内へ入る。

椎奈より早く、ラフレは頷き、食べ物や人々のいる内へ駆けていった。

笑顔のラフレを見て、椎奈もため息を吐いた後、内へ入った。

 

 




どうも、こんにちは、皆笠です。
今回は城下町から城へ移動した話です。
これからしばらくはシリアスで哲学的な難しい、意味不明な話に入っていきます。
とても読みづらくもなると思います。
なので、あらかじめ謝っておきます、ごめんなさい。
ギャグというか、カオス希望で読み進めていただいた方がもしいたとしたら、大変申し訳ないです。

それとは話が別なのですが、今回は予約投稿なるものを使用してみました。
ちゃんとできているでしょうか?
便利な機能でありますので、是非とも活用してみたくてのある意味テスト投稿でした。

ちゃんと送れていた場合でも、送れていなかった場合でも、良ければまた読んでいただけたら幸いでございます。
ではでは。
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