機動戦士ガンダムSEED moon light trace 作:kia
機動戦士ガンダムSEED moon light traceをお読みくださりありがとうございました。
いつまでも成長しない私の作品を読んでくださった方、すべてに感謝します。
この作品は実は前作であるeffectを書いている時から考えていたのですが、正直な話、今までで一番難しかったかもしれません。
その所為か思った通り書く事ができず、さらにキャラクターの掘り下げも上手く出来ませんでした。そこが反省点です。
1)ストーリー
前作主人公シンのヒロインであるセリスの過去に焦点を当てたストーリーとして考えていたものだったのですが、これが本当に大変でした。
前々作、前作であまり書く事が出来なかったテタルトスを少しでも絡ませ、決まっていた結末に持ってゆく。そこまでは決まっていたのですが、辿りつくまでが非常に難しかったです。
大きな矛盾点を出す訳にもいかず、かといって前作以上に派手な事もできないと、本当に頭を抱えてしまいました。
スピンオフ作品とか外伝作品を書いてる人は本当に凄いなぁと改めて思いましたね。
2)キャラクター
セリス
この作品の主人公ですが前々作から登場していたキャラクターでしたので、詳しい顛末は皆さんの知っている通りです。
ニーナ
所謂相棒的な立ち位置のキャラクターです。
この作品を書く時、前作までのメインキャラクターは絡ませられないし、けど流石にセリスだけというのも不味いと思って考えたキャラクターですね。
前作に載っていないのは、彼女はヴァルハラ及びドミニオンで保護されていたから。一応『ユニウス戦役』終盤に戦いに参加し、カゲロウに乗って戦っているという事になっています。
セリスとの再会も考えてはいたんですが、尺の問題で入りきらなかったんです。一応言っておきますけどユニウス戦役後、無事に彼女達は再会しました。
アシエル
今まで書いてきた敵とは少し毛色の違うキャラクターです。彼は他の敵とは違い、どのキャラクターにも恨みも無ければ、信念や目的がある訳でもない、才能がある故に満たされない空虚な人間です。
その空虚さを埋めるべく行動していたのがアシエルです。最初はもっと部下思いの人間にしようと思ったのですが、他のキャラクターと被る可能性があったのでこうしました。
実は最初にカースになったのはアシエルであるというのは、effectから決めてました。
ただ当時はまだ設定上の存在でしたし、パトリックさんはすぐに退場してしまったのでeffectでは存在を匂わす事もできなかったんですよね。
リアン、ジェシカ
セリスのライバル的な存在、そして同時にI.S.システムのデータ収集の為に利用される被験者として考えました。
リアンは前作に登場したリースみたいにアシエルに好意を抱かせドロドロにしようと思っていましたが、空虚なアシエルに対してそこまで好感を持てるか疑問に思ってしまい半端になってしまいました。この辺が上手く描けませんでしたね。
まあI.S.システムの被験者という点は書けたのでまだ良かったですが。
ジェシカもI.S.システム被験者にしようと思っていましたが、アルドもいたし、こちらは単純にニーナを敵視し、ナチュラルを見下すプライドの高い典型的なコーディネイターにしました。
彼女らももう少し掘り下げて活躍させたかったですね。
アルド
アレックスの相手であり、I.S.システムの不安定さを示す被検者として登場させました。
本来であれば彼も戦死する予定だったんですが、何故か生き残ってしまった。
リベルト
テタルトスに送り込まれたデュランダルの諜報員ですね。彼に関してももう少し掘り下げたかったんですけど、それは機会があればという事で。
ヴァルター、ゲオルク
この二人も書き切る事ができませんでしたね。
ヴァルターは元々前作でアレックスのヒロイン候補として考えていたキャラクターを変更したものです。前作で登場予定だったんですが、登場人物が多過ぎて扱いきれないとしてボツにしたんですよね。
ゲオルクも前作でテタルトスの政治面を纏める人物として登場させる予定だった人物で、軍を纏めるエドガーの対比にするつもりでしたが、ヴァルターと同じ理由でボツにしたキャラクターです。
二人とも仮に続編を書くなら活躍させたいキャラ達ですね。
3)機体
普段はこれが一番苦労するんですが、今回は一番スムーズに決まりました。
まあ、前々作に出て来た機体の改修機ばかりですから、当たり前ですけどね。
アイテルやスウェア、ターニングが前作で登場しなかったのも、moon light traceで破壊されていたからでした。
後、機体ではありませんが一応補足を。
前作で登場したマユ達が捕らわれた研究施設、あれはこの作品で登場したパトリック・ザラが建造した兵器工廠『ゲーティア』です。
デュランダルはパトリックが建造した兵器工廠すべてを押さえ、自分の研究施設に改修して、利用していました。前作に登場したシグーディバイドタイプⅢなどはこれらの施設で建造されたものです。
4)最後に
今回はあまり書く事がないのでここまでにして、次回作について。
前作であるeffect続編を書いて欲しいという声も幾つかありましたので、一応内容は考えてはいます。
結末や主人公機もすでに決まっていますが、物語の道筋が半分くらいしか出来ていません。ですのでどうしようか迷っているというのが本音です。それに皆さんが望む結末ではないかもしれませんし。相変わらず他のモビルスーツの名前や設定(特にザフトやテタルトスの機体)も思いつきませんから。
続編を書くか、他の作品を書くか、オリジナル作品を書くか、今は考え中です。
とにかく私の拙い作品をここまでお読みいただいた皆さんありがとうございました。