暖かい目で見てやってください
20xx年 某所
西の空が茜色に染まりもうすぐ夜が訪れようとしている中俺は一人道を歩いている。
「やったー!魔法科高校の劣等生16巻買えたー!
さっさと家買って読もっと。」
早歩きで歩を進め閑散とした公園を通る。時間も時間なため遊んでいるのは男の子一人だけだ。
「(なんであの子あんなところで…)」
道路際で遊んでいるのが目に入る。
少し眺めていると遊んでいたボールが跳ねて道路へ出る。そしてその子はボールを追いかけて道路へ飛び出してしまう。そこへ高速で走ってくる車が目に入ってくる。
「(危ないっ!)」
男の子を助けようと俺の体はとっさに動きだす。
「キキーッ!!!ドンッ‼︎」
体に衝撃が走り道の端まで飛ばされてしまう。
痛みで閉じた目を開くとさっきの男の子がいる。助けることができたようだ。
徐々に視界が紅く染まり体の周りには血で水溜りができていく。
頭が痛い。
どうやら頭から出血しているようで血がどんどんと俺の服やさっき買ったばかりの本を紅く染めていく。
広がっていく血の海は俺の身体を浸していく。
服から伝わる血の感触は温かく風呂に入っているような感覚を覚える。
血で染まっていく本を拾おうとするが意識が朦朧としており身体を動かせない。
なんとなくだが自分は死ぬということを悟り、死ぬ前に買った本を読みたかったなどと後悔が頭をよぎる。
本は表紙までもが紅く染まっていく。
しかし、なぜか血は達也と深雪の周りだけを紅く染め上げる。
血で彩られた背景に表紙の二人がとてもよく映えており、綺麗だなという場違いな事を考える。
そして全て染まり切ったところで俺のわずか15年の人生は幕を閉じた。
◆◇◆◇◆◇
目を開けるとそこは白。体を起こし、辺りを見回してみても見渡す限り白、白、白だった。
「ここは…?
たしか、車に撥ねられたはずだけど、病院って訳でもなさそうだし、天国かな?じゃあ俺死んじゃったってことか。」
「惜しーい!半分正解だよー!」
突然声がして振り返るとそこには羽を生やして宙に浮いている奴がいた。
「こんにちは!僕は神サマ!
そしてここは天国じゃなくて『転生の間』!
というか天国や地獄といった死後の世界なんて存在しないんだよ〜
そして、君はもう一度人生を送れる権利を得たよ〜!
しかも、どんなところでもOK!もう一度同じ人生を送るもよし、過去・未来へ行くもよし、はたまた君が憧れている二次元の世界へ転生するもよし!
さあ、君はどの世界へ行きたい?」
グイグイ喋ってくるな。
「・・・」
「さあ!君はどの世界へ行きたい?」
「いや、ちょっと待ってくれ。
とりあえず俺は好きな世界へ転生できることは分かったけど、天国とか地獄がないってどういうことだ?」
「そこ気になる〜?まあいいけど。
人間って死んだら天国か地獄に行くって思ってるでしょ?けどね、人間だけじゃなけど、死んだらその者の魂と精神が分離するんだ。そして、精神は無の中を漂い、魂はまた『なにか』として生まれ変わるんだよ〜」
そんなシステムだったのか。結構難しい感じだな。
「それならなんで俺はこんなところにいて転生ができるんだ?」
「それはね、君の運がよかったからだよ〜」
「運ってなんだ?運って」
「死んでしまった人の魂の中からテキトーに転生できる人を選ぶから☆
まあ、君の場合は生前の最後の行いが良かったからかもしれないけど。」
案外、っていうか超テキトーなんだな…
「そうか…
大体分かったから説明を続けてくれ」
「む、なんでこっちが指示されてんの。まあいいけどさ。
それで、どこまで話したっけ。
ああ、それで?君が転生したいのはどういった世界?」
それなら選択するまでもなく一択だろ。
「そうだな・・・じゃあ、『魔法科高校の劣等生』の世界がいいな。」
「オーケー!『魔法科高校の劣等生』だね。
ああ、それと転生の権利とついでに君は3つまで願いを叶えられる権利を得たよ〜」
「願い?」
「うん。君が転生先で欲しいものを願えば全て叶えてあげるよ。3つまでだけどね」
なんでもいいのか。かなりお得だな。
といっても別にあまりないんだが・・・
「それって、後から願っても大丈夫なのか?」
「うん。たまーに会いに行くからさ、その時に教えてくれれば大丈夫だよ」
「分かった。じゃあ1つ目は『人並み以上の魔法力、又は特殊な魔法技能』だ。あと二つは保留で」
「じゃあ残り二つはまた聞きにいくから〜、あとその願いは結果がランダムになるけどいいかい?」
「・・・大丈夫だ」
「オーケー、それじゃあ『魔法科高校の劣等生』の世界に転生させるよ〜!」
「ちょっと待ってくれ。そういえば質問あるんだけど、俺は転生するわけだろ?その世界の事実を捻じ曲げたりするのはいいのか?」
「もちろん!
今から君が行くのは原作に沿っただけの独立した世界だからね。なにをどう変えようと君の自由だよ。
質問はそれだけかい?」
「ああ、」
「じゃあ、行ってらっしゃーい
新しい人生を楽しんでね〜」
いきなり足元に大きな穴が空き俺は落ちていく。お約束なので予想はしていたため驚きはしなかったのに途中で突然意識が無くなった。
◆◇◆◇◆◇
神様は落ちていった彼を見送ると、傍に転がっている釣竿を手に取り青白い半透明の火に群れの中へ投げ入れた。
その表情は嬉々としていてこれでもかというぐらい最上の笑みだ
「今回の彼は結構良かったなー。久々に楽しめたよ。
さあ次はどんな人が来るんだろうな〜♪」
竿がしなり、引き上げると青白い火と共に分厚い本が釣れた。神様はその本を読むと
「次は引きこもりのオタクか。
えーっと?生前は近所にも家族にも迷惑ばかりかけていた……か。ゴミ屑だね〜
さて、次はどんなキャラで行こうかな♪」
どうでしたか?
まあ、文章とか下手です笑
ちなみに、16巻買いました!
けど、今日は朝から一日中部活でまだ全然読めてませんw
とりあえず表紙だけを確認して急いで仕上げた感じです
16巻発売に合わせて準備をしていたんですが、あまり書き溜めがないため更新は遅くなると思います
明日も投稿する予定ですがそこから先は週一ぐらいで出していこうと思います
なんせ部活が月曜以外休み無しなので…
早く出していけるようしますのでよろしくです
'16 2/5加筆修正しました