遅くなってしまいすいません。
今日からアンジーと一緒に烈さんの稽古を受ける。
烈さんはあと五日ほどここに滞在するようでその間毎日稽古をつけてくれるらしい。
そして烈さんは日本でも世界でも有名な人らしく、どんな事を学ぶのか楽しみで昨日は寝るまでずっとアンジーと話していた。
そのため興奮して寝られず少し夜更かししてしまっていつもより眠い。
しかしアンジーはいつもの時間に僕を起こしに部屋へやってきた。
夜更かしなんてしなかったようにいつも通りに。
そしていつものようにアンジーの髪をセットしてあげ、ご飯を食べ終わると二人で烈さんのいる部屋へ行った。
その部屋はいつも僕とアンジーが魔法の修行で使っている部屋だった。
壁や棚にはCADや魔法を使うときに用いるような道具がたくさん置かれている。
隣の部屋にはCADを調整する機械もある。
しかし少し早く着いたせいかまだ烈さんは部屋にいなかったのでアンジーと待つことにした。
◇◆◇◆◇◆◇
数分後、時間ピッタリに部屋へやってきた烈と共に二人は魔法の稽古を始めた。
一日目は初めに烈は二人の実力から見ていくことにした。
魔法師の国際ライセンスの選定基準である魔法式の構築・実行速度、規模、干渉力から始まり、得意な魔法系統・魔法を調べていった。
そして二人には秀でた才能があり、すでに大人の平均的な魔法師よりも遥かに高い実力を有していることが分かった。
アンジーは特に発散系統の魔法を得意としていたのだが、零は現代魔法の分野に於いて一流の魔法師程の実力を有すも得意と呼べるほど適性を示す系統がなく、しかしながら古式魔法に於いて現代魔法よりも高い適性を示した。
そして二人の実力を測り終えると次に烈は二人に別々の課題を言い渡した。
零には主に古式魔法を中心とした課題、アンジーには発散系統の魔法を主とした課題を。
だが二人に与えられた課題は大人の魔法師でも一日ではこなせないような量であった。
しかし烈は二人にそのことを伝えず、そのまま魔法の稽古が始まった。
途中昼食を挟み夕方まで稽古を続けていた二人だったが案の定烈から与えられた課題を全てこなすことはできなかった。
しかしこなした課題の量は烈の想像を大幅に上回るものであった。
しかも零に至ってはこなした量はアンジーより少なかったもののその密度は段違いのもので、大抵の魔法師は零の半分ほどで想子の枯渇を引き起こすであろうといったものだった。
さしもの烈もこれには驚嘆せずにはいられなかった。
しかし当の本人である零は事の重大さに気付いた様子もなくアンジーとお互いの課題について話し合っていた。
二日目、この日丸一日を使ってやっと二人は烈から与えられた課題をすべてこなし終わった。
そして一日目と同じく想子の消費で床にへばっていた二人はまたもや一日目のように烈を驚嘆させていた。
烈が二人に与えた課題は進んでいくごとに難易度の上がるもので今日二人がこなした課題は一日目よりも遥かに難しいものばかりで量も必要な想子量も少なくとも一日目の倍以上はあるといったものであった。普通ならば想子の枯渇でしばらくは動けなくなるというぐらいに。
だが二人は床に寝転がっているものの動けないという様子はなくそれどころか言い争って魔法の勝負を繰り広げそうな勢いであった。
一日目の烈の予測ではいくらなんでも二日目で課題を終わらせるのは不可能といったところだったが二人の成長が異常に早くそれを覆してしまったというわけだ。
驚いていた烈もこのままでは二人は想子が切れるまで勝負しそうな勢いだったため二人をなだめて夕食へ行かせた。
三日目は魔法の稽古は無かった。
この日烈は零とアンジーに日本のことを教えていた。
なぜなら零は日本から来たのでありいつか日本に帰った時に知識が必要だということだ。
アンジーはUSNAで魔法師として生きていくなら少なからず日本と関わっていかなければならないだろうということで教えを受けていた。
そして列の授業は日本の情勢から始まり、日本の魔法師の状況、そして十師族の存在など様々なことを教えた。
二人とも知らないことを知るのが楽しいようで次々に烈へ質問を投げかけていった。
四日目は修行の続きを行った。
この二日間は零とアンジー、一日で烈にみっちり仕込まれていた。
烈はステイツに滞在している間しか二人を見れないため烈がステイツにいない間自分で毎日できる修行法を教えた。
しかしそこはやはり「最高にして最巧」と言われる所以か、二人が烈の修行を習得するのにほとんど丸一日かかった。
五日目は本来四日目に行われた修行法を仕込む日であったのだが二人の呑み込みが異常なほど早く時間が余ってしまった為暇だった。
なので烈はそれならば、と二人に魔法を見せることにした。
好奇心旺盛で知識欲の強い二人ならこれからも頑張る為の糧になるだろうという打算込みの二人へのご褒美であった。
そして二人が見せられた魔法は実に様々なものであった。
使われたのは二人にも使える魔法からまだ使えない魔法など様々な魔法であったがその一つ一つ全てに様々な工夫が凝らされており二人はとても、途轍もなく、途方もなく魅せられた。
それこそ烈が魔法一つ見せている間毎回のように呼吸を忘れるぐらいに。
そうして烈の滞在する期間が終わり烈は二人に課題を残して日本へ帰っていた。
〜あとがきと言う名の言い訳〜
投稿本当に遅くなりました。
理由を言わせていただくと夏休み明けからテストの成績不振でケータイ没収されてました。
しかも家にあるパソコンまで壊れるという大惨事に。
ここまでは運がなかったとかて済むんですが、
一応紙にストックとか作っとこうと思ったんですがこれまたすぐに失くし筆が進まないいうダメ人間の所業。
テストでまたケータイ没収ということのないようにしないと…
ということで今回はここまでです。
今回はダイジェスト形式でした。
ちなみにリーナの得意系統は『ムスペルスヘイム』を参考にさせていただきました。
彼女よく分子をプラズマ化させる魔法を使ってましたしね。
もしかしたら発散じゃなくて放出系統かもしれませんが。
ではこの辺で。
誤字・脱字の訂正、ご意見、感想がありましたらどんどん言ってください。
お読みいただきありがとうございました。