魔法科高校の劣等生に二回転生しちゃいました   作:葉楼

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

そして最近月1投稿になってきてしまっている…


USNA編4

「リーナが誘拐された…」

 

 

 

…え?なんで?どうしてリーナが…

 

 

「ど、どういうこと?」

 

急なことで頭がついていかない。なんでリーナが誘拐される?

いや、それよりもどうやって。仮にもリーナは魔法師なのに。

なんで、なんでなんでなんで!

さっきからシールズさんが何か言っているが頭どころか耳にすら入ってこない。

辛うじて「帰る途中に」とは聞きとれ、誘拐された時の状況を喋っているのだろうと推測する。

が、そんなことはどうでもいい。

 

「…少し前リーナの友人が来て説明してくれたんだ。」

 

「それよりもなんでリーナが誘拐されるんだ!?」

 

「それについてはよくわからない。身代金の要求もないし…

ただ家の者に確認させたんだが、犯行は反魔法組織の者だったらしいからリーナが狙われたのは魔法師だからということにはなるだろう。」

 

 

冷静さを欠き怒鳴りつけるように質問する俺に悲痛な面持ちのシールズさんは落ち着かせるようにゆっくりと言っていく。

だがそれの言葉にも反応できない。

 

俺の心にあるのは「リーナを助けないと」という意思だけだった。

シールズさんはまだ喋っているが耳に届いていない俺は自分の部屋へCADを取りに行く。

 

 

「待て零君。どうする気だ。」

 

CADを取り出したところでシールズさんから声がかかる。

 

「どうって、リーナを助けに行かないと。」

 

そう言うとシールズさんは慌てた顔になる。

 

 

「君一人が行ってどうにかなる問題じゃない!相手は国でも有数の大規模な組織だぞ!

君の手には負えない!私たち大人に任せるんだ!」

 

「任せたところでリーナを助けられるとは限らないだろ!

その時にはもう手遅れかもしれないんだ!

 

だから、早く行かないと…」

 

 

俺を行かせまいとするシールズさんを無視して俺は部屋の窓から飛び降りる。

そして地面へ着く前に飛ぶ(・・)

するとスピードがかなり出ているためすぐにシールズ家は遠くなっていく。

 

これは九ノ瀬家にいたときに教わった魔法の一つで名前は『飛脚(ひきゃく)』という。

まず火の精霊に想子を与えることで熱を持たせ空気を温め膨張させる。

その時に、気流ができるように操りそれに乗って空を飛ぶという魔法だ。

 

そうして一分ほどでリーナが連れ去られたらしい場所へ到着する。

するとほんの少しではあるが魔法を使った痕跡や争った跡などが見て取れる。

それらはつい最近付いたものであり、リーナが連れ去られたのはここだと確信すると俺はすぐ近くにいた精霊に触れ会話する(・・・・)

 

これは烈さんからの修業を続けていたらいつの間にかできるようになっていたものだ。

しかし精霊と会話するといっても、触れることで精霊の記憶を読み取っているのではないかと考えている。

なぜなら精霊とは孤立情報体の一つで記憶を持っているからだ。

その精霊の記憶の中からリーナが連れ去られた時の記憶を探していく。

 

 

――――見つけた

 

 

探し出したのはリーナ本人ではなく彼女を連れ去った車両。

車体が黒いそれの情報を記憶したところで精霊を放す。

そして周囲の精霊の記憶からリーナを連れ去った車両の記憶逃げて行った道を引き出して割り出し、それを追っていく。

この魔法は想子の燃費が悪いのだがそんなことは言ってられない。

まあもともと想子量が膨大なためそれを出し惜しみせず、それこそ様々な魔法を一気に使って追っていく。

 

 

街中を駆けていると頭に声が響いてきた。

言わずもがなレンだろう。ていうかそれ以外にありえない。

俺は走りながら意識を切り替える。

 

◇◆◇◆◇◆◇

すると零の意識は白い空間へと移る。ただただ白いだけの空間に。

しかし移るといっても少し内側に意識を向けるというだけで体を動かしたりするのはできるので今も零の体はリーナを助けるために走り続けている。

そして零の目の前には彼によく似た顔の男、レン。

 

「何の用だよ。俺急いでるんだけど。」

 

急き立てるように言うとレンは薄く笑ってふざけるように言う。

 

「いやぁ~ね?

なんかリーナちゃんが攫われて切羽詰まっている様だったから俺の力を貸してあげようかなーなんて思ったんだけどね。」

 

「いや、いらない。

リーンは俺の力だけで助けるよ。」

 

そう返すとレンは一瞬驚いた顔をしてニヤニヤしだす。

 

「そうかいそうかい。それえはなんでかな?

リーナちゃんにかっこいいところを見せたいとか?

あれ?もしそうだったら君はリーナちゃんことが好きなのかなー?」

 

「そんなことは…」

 

今度は確実にふざけて言ったであろうレンに零は否定に言葉を返そうとするも途中で止める。

 

「いや、たぶんそうなんだろうね。

まあ、かっこいいところを見せたいってのは違うけれどリーナのことはちゃんと好きだよ。

家族としてだけどね。」

 

「俺が言いたいのはそうじゃなくてねリー「わかってるよ。」…」

 

「わかってて言ってるんだ。リーナは家族として好きなんだよ。

それに俺がレンの力を借りないのは借りる必要もないと思ったからだよ。」

 

零が言った言葉を聞きレンはさらにニヤニヤする。

 

「そう、それじゃあがんばってね。」

 

そういって手を振るレンに零は背を向け意識を現実に戻そうとする。

だがレンに遮られる。

 

「そうそう。俺は今日この後ずっと君の中にいておくから危なくなったりしたらすぐに頼って来なよ。

…それじゃあ行っておいで。」

 

「……」

 

それに返事を返さず零は意識を現実に引き戻した。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

零がいなくなった後の空間でレンは笑う。

 

「ははははは。いやーまさか零にリーナが好きって自覚があるなんてね。

零は結構な朴念仁だと思ってたんだけど。

ね、神様。」

 

そう言ったレンの視線の先さっきまで何も、誰もいなかった場所に神様はいた。

 

「そうだね~。でも僕は零君、大人なとこもあるしまあ多少なりとも自覚はしてそうだなーって思ってたけどさ。

ていうか零君と君ってそういった感覚は同調してなかったけ?

あとね、朴念仁って恋心の機微に疎いとかそういう意味じゃないんだけど~。」

 

「え、そうなのか。まあ別にいいだろ。気にするな。

そして俺は零の記憶とかを見たりはできるがあいつの心はわからないんだよ。

てかお前が説明してきたんだろ。」

 

「そうだったけ。忘れてたね。」

 

全く悪びれない神様にレンはため息をつく。

 

「それにあいつはリーナへの好意を家族愛と勘違いしてる節もあるしな。

まあ俺から見た限りだから本当にあいつがリーナを好きとは限らないんだけどな。」

 

「あ、そうなんだ。

じゃあなんで零君がリーナちゃん好きだと思ったの?」

 

「ん、あー、まあ俺はリーナに頑張って欲しいんだよ。」

 

 

少し照れくさそうにレンは頬を掻きながら答える。

 

「だってリーナはわかりやすすぎるほどに零のこと好きそうなんだぜ。

それに、もともとの人生じゃ俺はリーナ推しだったしな。応援したくなるんだよ。」

 

それを聞いた神様は可笑しそうにニヤける。

 

「そうかい。じゃあ頑張りなよ。」

 

「言われなくとも。」

 

そうして神様はまたどこからともなく消えていった。

 

今度こそ一人になったレンは座り込み、何もないはずの場所へもたれかかる。

 

 

 

「さあ、零。君の物語を見せてもらおうか。」

 




長期休暇は嫌いです。
基本的にネタは学校で書いているのでその時間が無くなる上に部活が長くて疲れる。悪循環。
次話は今月中には出します!頑張る。

感想で『零の三つ目の願いが無い』といったご指摘を受けました。
…すいません完全に書き忘れていました。
伏線かもと思っておられた方もいるかもしれないですがすいません。
ただの書き忘れです。
それでかなり前ですが7話『転生一回目6』を訂正させていただきました。


やっぱりこういった時のために活動報告書いたほうが良いかもと強く思い始めてきました。前回も書いたけどやらなかったですし。どうなんでしょう。
ご意見お待ちしています。

誤字・脱字、感想などお待ちしています。

お読みいただきありがとうございました。
2016年が皆様にとって幸福な一年となることを。
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