今回はとうとうバトルシーンに突入!
上手く書けてないかもしれませんがお楽しみいただけると幸いです。
どうぞ!
レンとの話を終え、意識を現実に戻した零はリーナを連れ去った車を追って未だ街中を走っている。
追い始めてそろそろに十分を過ぎるがまだ追いつく気配がない。
大体一時間ほど短縮できているはずだからそれ以上前に連れ去られたと考えるべきだろう。
しかし三時間四時間、それ以上前だったらもしかしたらすでに手遅れかもしれない。
そう考えた零はさらにスピードを上げていった。
そうしてさらに十分近く走った零はようやくリーナが連れ去られたであろう場所へ到着する。
そこは海が近くにある施設群の中で一番広い敷地を持つ施設だった。
建物自体は廃れてしまっていて元は何の施設だったかわからないが、とても頑丈であることは硬質な壁から見て取れる。
リーナを連れ去った車がそこに入っていったのは精霊の記憶から確認できているのだが零はその建物から離れた場所に潜んでいる。
まだ建物まで少し距離があるのにもう見張りがいるのだ。
幸い、周囲にほかの施設があるので隠れて身を潜められるのだが、目的の建物は四方八方に見張りがいて見つからずに入っていくのは難しいだろう。
零はそう判断し、一つ深呼吸を入れた。
そして
すると零の意識には自分を中心とした半径数メートルの範囲にある物の情報が映り出す。
その視野を零は建物のほうへ広げていく。
これは零の特異魔法『
さらに視野に入ったものの情報も見ることができ、気温や湿度、風速といったものまでわかる上に視野の広さはほとんど無制限であり視野の形も調整できる。
常時発動型ではないのでオンオフはつけられるのだがそれに加えてどういった情報を見るか、そういった細かなところまでオンオフを付けられる魔法である。
一見使い勝手の良い魔法だが、しかしこの魔法は気温や湿度だけではなくさらに細かい情報まで見ることができるため通常の状態で見ればすぐに脳の演算がパンクしてしまう。
パンクしてしまった場合には廃人同然と化してしまうため注意が必要だ。
その視野に映ったのは施設付近にいる敵と建物一階の構造。
零は最も中に入りやすいルートを判別し飛び出す。
並行して零は雷の精霊を集め想子を与えていく。
そしてその精霊たちを『次元の眼』で視認した道中の敵の下へ飛ばしていく。
建物へと急ぐ零が角を曲がる。
その先には見張りの敵がいたはずなのだがその敵は路上で倒れていた。
零はそれを気にする事無く進んでいく。
道中にはさらに敵が何人も倒れており零が施設まで交戦することはなかった。
建物まで到着した零は再び『次元の眼』を使い今度は建物内部の情報を見てリーナを探していく。
すると驚くべき事実が明らかになる。
「なっ…!」
とても巨大な施設だったために地上にしか部屋がないと思っていたのだが広大な地下階が存在していたのだ。
さらにその奥にリーナの想子を見つける。
リーナのいる部屋まではやはり見張りがいるのだがそれも尋常ではない数である。
どうにかして敵に見つからずにリーナの下まで行けないかと思案するも見張りは死角の無いように配備されており、壁や床などはとても頑丈で気付かれずに行くのは不可能だろう。
零はそれをすぐに諦めて進入路を探していく。
しかしそういった所は見当たらず、入り口から入ろうにも当然のことながら敵が多い。
だから零はすぐそばの壁を魔法でぶっ飛ばした。
そんなことをすれば当然かなり大きな音が出るわけで、敵に気付かれる可能性も増す。というより絶対に見つかるだろう。
だが零は気にせずに施設内へと入り廊下に出る。
すると案の定さっきの音を聞きつけた敵の足音が「何の音だ!?」「何があった!!」といった声と共に近づいてくる。
現れたのは数人の敵。
その全員が銃火器持ちで、零の姿を確認し次第発砲する。
いくつもの銃声が鳴り響き、直後にドサッと何かが倒れる音がする。
音のした方向には倒れている敵とその中で一人無傷で立つ零がいた。
敵は全員が倒れておりなぜそんなところにと言われてもいいほど離れたところに吹っ飛んでいる者やどうやったのか壁にめり込んでいる者もいる。
だが最も気になるのは特に外傷もないのに倒れているものが少数だが存在することだ。
その謎の答えは零が今し方使った魔法にある。
その名は『
古式魔法と現代魔法の両方に存在する魔法で、もたらす結果は同一なのだが発動までのプロセスが異なる。
今回零が使ったのは古式魔法のものだ。
この場合は雷の精霊を介して身体に電気を流すことで身体能力を飛躍的に向上させることができる。
吹っ飛んでいる敵がいるのはそのためだ。
この魔法は性質上使用中は体に電気を流し続けなければならず、そのためには精霊を纏う必要があるのだがそれを利用し、任意の場所に流す電気を増幅させることや触れた対象に電気を流すこともできる。
外傷もなしに倒れている敵がいるのはそれの後者の使い方をしたためだ。
このように使い勝手が良く発動時間の短い古式を零は使用したのだがこちらは想子の消費が激しいうえに術の使用難度が高い。
そのうえ、リーナが連れ去られていることで零は平静を失ってしまっており、先の『電光石火』でも加減することなく敵に電気を流したため絶命した者もいた。
しかし零はそんなことすらも考える余裕がないほど動揺し、焦っている。
今、零の頭にあるのはリーナを助けることのみ。
敵が現れても即座に気絶させるか殺すかを繰り返していき、二十数人を倒したときにはその行動はすでに作業と化していた。
そうして零はリーナの下へ着々と歩みを進めていく。
進んでいくにつれ敵の魔法師の割合が増えていく。
それらは銃を持った者たちと連携し、零を殺そうと狙っていく。
零はそれに対し多種多様な魔法で迎え撃っていく。
熱によって干上がらせたり、気体制御による窒息や酸素中毒といった魔法を使い確実に殺す。
魔法師はいるだけで厄介な相手になりかねないからだ。
とうとう零は現れた敵をすべて殺してリーナを助けるべく進んでいく。
どうなんだろう。これはバトルなのか…?
…ただの戦闘だな。
今回は零の特異魔法が出てきましたね。
『次元の眼』は達也の『精霊の眼』のアップグレード版みたいなものです。
二つの違いなどは後々書いていく予定なのでここでは書きません。
次回はいつ出すか決めてませんが二月中に最低二話出そうと思っています。
それではこの辺で
感想批評・誤字脱字等お待ちしています
お読みいただきありがとうございました。