魔法科高校の劣等生に二回転生しちゃいました   作:葉楼

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前回一週間以内とか言いながら二日連続投稿です
けっこう頑張ったwテストなのにね




転生一回目3

 

目を開けるとそこはいつぞやの白い空間『転生の間』だった。

転生したての頃はここに来る度に違和感を感じていたがもう何度もここに来ているため慣れてしまっていた。

 

ここに来たということはやはり奴がいるということであり声が聞こえてくる。

 

 

「やっほー、久しぶりー!またちょっと髪伸びたね!

女の子らしくて可愛いよ!」

 

 

出た、神様である。

初めて会った18年前と変わらず人懐っこい笑みで話しかけてくる。

 

 

「久しぶり……何の用?

てかここに来るの早くない?前会ったの二、三ヶ月くらい前だったろ」

 

 

いつもならだいたい一年ぐらいの周期で来るこいつがたった三ヶ月ほどで来たのだ驚かずにはいられない。

 

 

「もちろん君の願いを聞きにきたに決まってるじゃないか。

この前も言ったけど僕は転生者に選ばれた者の願いを叶えないといけなくて、しかも三つ全てを叶えないといけないんだ。

そして君も薄々気付いているだろうけど君はもう長く生きられない、なにもしなかったら保ってあと数時間ぐらいだろうね。

で、君が死ぬ前に最後の願いを聞きにきたというわけだよ。」

 

 

なんとなく察しは付いていたがやはりそうだったか。

男との戦闘によって脇腹から出血していたのだが量が多く戦闘中も意識が朦朧としていたのだ。

 

しかし願いと言われてもあと数時間も生きられるならこの世界でやりたかったことも全て終わるためこれといったものはない。

 

そのことを伝えると毎度のことながら神様は慌てる。まあいつもよりかは慌てているが。

 

 

「え、ちょっ!!

君はもう死んでもいいっていうの?

せっかく転生したんだよ?もっとやりたいこととかないの!?

ほら!もっと考えて!

ここじゃ時間の進み方も遅いし。

あ、けどなるべく早くしてね。なんか最近調子悪くてさ、あんまり長いこと君をここに呼んどけないんだ。」

 

 

「あ、あぁ…」

 

 

神様があまりにも必死なため考えてみる。

 

 

とは言っても俺はその時代に転生したから真夜さんを助けたからであって生き残ったとしてもするべきこと、したいことがなく結局は無い。

と考えながら俺は一つの考えが浮かぶ。

 

 

「あのさ、俺がこのまま死んだ後この世界にもう一度転生することは可能なのか?」

 

 

俺の転生した時代は結構不本意な時だったためもう一度転生したいということだ。

 

「ん〜。ま、大丈夫なんじゃない?

やったことはないけど。」

 

 

すぐに肯定の言葉らしきものが返ってくる。

とりあえずはいけそうだ。

 

「オーケー。じゃあ二つ目の願いはそれで頼む。

んで、三つ目なんだけど、その前に。

もう一度転生したとすると一つ目の願いってどうなるんだ?」

 

 

「あはは…今はちょっとわからないなー。

とりあえず君が死んでここに来るまでには調べておくから。それとも今すぐ知らないと困るかい?」

 

 

けっこう重要なことではあるが今すぐでなくてもまあ困らないため次ここに来た時でいいと返事を返す。

 

 

「じゃあ、君の二つ目の願いはもう一度転生すること、三つ目は次ここに来た時に言うということでいいね?」

 

 

「ああ、それで頼む」

 

 

「オーケー、なら君の意識を元の世界に戻そうか。

じゃあ残り数時間の二回目の人生精一杯がんばって来なよ。」

 

 

最後に激励を飛ばされ思わず微笑む。

俺は頑張るよと返事をし目を閉じて意識が元に戻るのを待つ。

一瞬意識が遠のき高い所から落とされる感覚の後顔に衝撃がきて痛みが走る。

 

目を開けるとそこは先ほどまで男と戦闘をしていた四葉本家の廊下だった。

向こうには男も倒れており、この世界から意識が途絶えていたのは本当に一瞬のことであったと理解する。

 

いつまでも床に倒れてるわけにもいかないのでとりあえず起き上がり、男の所へ向かう。

 

 

「よう、おっさん」

 

 

俺が話しかけると男は驚いて体を少し震わせたがすぐに話し出す。

 

 

「いや、お強いですね。

私の目も少し曇ってきましたか。」

 

 

「いやいや、俺が強さを隠す技術を持ってたってことだろ。」

 

 

「ははは、じゃあそういうことにしときますよ。」

 

 

二人笑いながら慣れ親しんだ友人のように少し言葉を交わす。

そして俺はCADを男へと向ける。

 

 

「さあおっさん、何か言いたいことはないか。」

 

 

「そうですね、では最後に。

あなたが先ほど使っていらした魔法を教えていただけますか?」

 

 

なんと。

こんな時に魔法を聞かれるとは思っていなかった俺は少し驚く。しかし隠すようなことでもないので男に教える。

 

 

「さっきのやつは『最小分離』。

振動系加速・吸収系分離の複合魔法で、対象を原子に分解する魔法だよ。」

 

 

「そうですか。

ではどうぞ、もう思い残すことはありません。殺していただいてけっこうですよ。」

 

 

「あ、あぁ。じゃあケリを付けさせてもらおうかな。

てかさ、抵抗しないの?あんたここの使用人でしょ?」

 

 

俺は四葉に侵入した敵であって男は四葉の使用人だ。

敵の俺を前にして最後まで抵抗しないというのは少々引っかかる。そのため質問したのだが男からは驚きの答えが返ってくる。

 

 

「えぇ、私にはもう抵抗する手段がありませんしね。

左腕はCADと共に削がれ、片手片足では起きることすらままならない。

だから抵抗せずにさっさと死のうというわけです。」

 

 

清々しい顔でそう言う男に素直に感嘆の声が出る。

潔いとは違い現状を正しく認識した上で死を選ぶということだろう。なかなか真似できることではない。

 

そんな男の意思が変わってしまう前に終わらせようとCADの引き金に指をかける。

 

 

「そうか。

……じゃあな、おっさん。」

 

 

目を瞑り俺の魔法を待つ男へ、引き金を引き魔法を発動する。

そして男の体から力が抜けたのを確認して俺は目的である真夜さんの元へと向かっていく。

 

しかし男に与えられたダメージは深く、壁に手を突きながらゆっくりと歩いていく。

 

 

「(思ったより苦戦したな。

想子もほとんど切れてるし。これじゃギリギリかな。)」

 

 

そんなことを考えているうちに真夜さんがいるであろう部屋の前に辿り着く。

扉に手を掛け深呼吸をすると扉を一気に開ける。

 

開かれた扉の向こうには黒を基調とした空間が広がっており、その奥には儚げな美少女が立っていた。

 

 




次話はついに原作キャラが登場です
キャラ崩壊しないようにしないとな


次もなるべく早く出します
お読みいただきありがとうございました
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