テストの課題を舐めていました…
だが、テストも終わったため多少は時間に余裕ができると思うのでどんどん書いていこうと思います。
では、あとがきにて
ここは旧山梨県のとある山村に建っている四葉本家の屋敷。
大きめの武家屋敷のような外観はいつもなら静かで落ち着いた雰囲気を漂わせているのだが、今は飛び交う怒号や時折聞こえる魔法を撃つ音で騒がしい。
今ここには敵が侵入してきており、屋敷にいる者は全員警備にあたっている、はずなのだがたった一人自室でくつろいでいる者がいた。
黒を基調としたその部屋の主は十師族が一家、四葉家。その次期当主候補である四葉真夜だった。
今この屋敷には四葉の血筋に連なるものが彼女しかおらず使用人も全員警備に当たっているため部屋には彼女が一人きりだった。
四葉本家周辺に敵が侵入してくることは滅多にない上、侵入されたとしてもこの屋敷まで辿り着くことは殆ど百パーセント不可能なためあまり心配することはないのだが、ベッドに横たわっている真夜の顔は少し強張っていた。
しかし、それは緊張や心配をしているわけではなく、ただ考え事をしていただけだった。
その真夜の考え事は姉の深夜との仲直りの方法であった。
三年前の大漢に攫われた事件の時に、真夜が記憶を作り変えられたことで深夜に非難の言葉を放って以来、碌に会話をしていない。真夜が体調を崩した時には見舞いに来るのだが交わす言葉は二つ三つで特に問題もないとわかるとすぐに去ってしまい、事件よりも前のように接することがなくなってしまっていた。
いくら大人びているとは言ってもまだ15歳の少女。一番近しい存在である姉との仲が良くないというのは真夜にとって心苦しいことであった。
しかも深夜はあの事件以降研究室に篭ってずっと魔法の過剰使用を繰り返している。それこそ何日かに一度は倒れ、このままでは確実に身体を壊してしまうというほどに。
そんな深夜が心配で、深夜がそうなってしまったのは自分の放った言葉の所為だと責任を感じた真夜は、深夜を彼女が感じているであろう責任から解放し、深夜に謝って昔のような関係に戻りたいと願い、仲直りする手段をこの約三年間模索していた。
しかし、真夜はまだ深夜との仲直りを果たせていない。
真夜が深夜と会うことが滅多に無く、会ったとしても二言三言程度しか言葉を交わさずに深夜が去っていってしまう事もそれを助長する一つの原因なのだが、それ以前の問題として真夜はどう謝ったらいいのか分からないのだ。
あの事件以前も喧嘩は時々起こっていてその度にどちらかが謝って仲直りをしていた。記憶の形が変わったと言っても記憶としては残っているわけで今までどう謝っていたのかは分かる。
それと同じ様にしようとはするのだが、いざ謝るとなるといつも喉の奥で言葉が詰まってしまい出てこない。
なにが原因かは分からないが、昔の様に謝ろうとするとそれを身体が拒否してしまうのだ。
何がいけなかったのか検討して再び謝ろうとするがまた言葉が詰まる。
それを幾度と無く繰り返し、その度に苛立ちを覚え自分を嫌悪する。
こんなことならいっそ深夜との仲を取り戻すことを諦めるということが思考をよぎった瞬間真夜はベッドから跳ね起き激しく首を振った。
真夜にとって深夜と仲直りすることは必須であり、それを諦めるということは考えることすら彼女にとってしてはいけないことだった。
そんなことを考えてしまうほど真夜は思いつめていた。
そんな考えを一度振り払う為に真夜は窓辺に寄っていった。
月を眺めていると外から魔法の気配がする。
今屋敷には敵が侵入してきていることを今更ながらに思い出した真夜はそれを頭の片隅に追いやり、再度深夜との仲直りの手段について考えをめぐらそうとした。
その途端部屋の扉が大きな音と共に開き真夜はそちらの方を振り向く。
真夜が振り向いた先には女性的な顔立ちをした少年がいた。
屋敷で一度も見たことのない顔のため今夜侵入してきている敵の一人であろうと判断する。
「あなたは誰?」
侵入してきた敵であれば排除しなければならず、真夜もそれを分かっているのだが彼の雰囲気に呑まれた真夜はそんな言葉を口にしていた。
顔立ちは整っており、美男子とも美少女ともとれるほどだ。
目の色は漆黒だがどこか吸い込まれるような美しい光沢を放っている。
目と揃いの真っ黒な髪は少し長めで後ろで束ねられている。そしてそれが彼の女性的な雰囲気に拍車を掛けている。
「私の名は清蓮玉。今日はあなたに会うためにここに来ました。」
そう言って微笑む彼の顔は不思議な魔力を放っており、その瞳に見つめられると身体が固まってしまう。
そして今の状況を忘れ彼の顔をずっと見たいと思ってしまう。
しかしそれも束の間、彼のとった行動によって真夜は現実へと引き戻される。
蓮玉はCADを真夜へと向けて構える。
魔法の兆候を捉えた真夜はCADを取り出し魔法を発動しようとする。
が、しかし真夜の魔法は不発に終わる。
それどころか真夜は全身から力が抜け、床へと倒れていってしまう。
咄嗟に目を瞑り衝撃に備えるが真夜を包んだのは床の硬さではなく、なにか柔らかい感触だった。
恐る恐る目を開けるとそこには蓮玉の顔があり、真夜は蓮玉に抱きとめられていた。
◇◆◇◆◇
とりあえず真夜さんを抵抗できないような状態にはした。
これからとうとう真夜さんに精神構造干渉魔法を使うのだが俺はこの魔法を一度も使ったことがない。
なぜならこの魔法は発動条件はかなり特殊なのだ。
しかも発動すればほぼ確実に相手に引かれること間違いなしの条件だ。
しかしそんなことも言ってられないのでさっさと発動しようと膝の上の真夜さんを見る。
すると警戒心MAXでこちらを睨みつけてきていた。
………なにこの子、めちゃくちゃ可愛いんだけど。
と、飛んでいきそうになる理性をなんとか押し留め、自分の顔を真夜さんの顔に近づけていき、
キスをした。
そう、これが俺の精神構造干渉魔法の発動条件である。
もっと詳しく言うのであれば粘膜と粘膜の接触。
なぜこんな条件なのかと言うと全てあの神様の所為である。なぜか俺の二つの精神干渉魔法は発動するのに条件を付けなければならず、しかもその設定が神様の元で行われたわけだ。
転生して初めて神様と会った時、奴は笑いながらそのことを説明してきた。
しかもキスの時に舌と舌を触れ合わせなければならないという特大の爆弾条件で。つまりディープキスだ。
案の定真夜さんは凄く驚いた顔をし抜け出そうと必死にもがく。
だが、先ほどの魔法が効いており抵抗する力は弱い。
俺もこんな状態はちょっとキツイため作業のスピードを上げていく。
すると始めて四十秒ほど経ったあたりから真夜さんの抵抗がどんどん弱くなっていく。
五十秒も経つと真夜さんは抵抗するのを止め、あろうことか腕を俺の首に回しさらには舌を絡めてくる。
真夜さんを見ると最初は驚きと拒絶の入り混じっていた表情が、いつの間にか恍惚とした表情に変わっていた。
その状態がそこから三分ほど続いた。
部屋にはぴちゃぴちゃという水音と二人の息遣いだけが響く。
真夜さんの身体からは殆ど力が抜けており顔は赤く染まっているが少し苦しそうだ。かく言う俺も舌がしびれてきている。
長かった俺の魔法による治療も終わり顔を離す。
すると真夜さんはぐったりとしてしまったので真夜さんを横抱きにしてベッドまで運ぶ。
これで俺の役目も終わったため最後に少し虚ろな真夜さんに一言言って俺は四葉本家を後にした。
やってしまったな。
蓮玉君を真夜にキスさせたのは半分くらい趣味(笑)です。
達成感が半端ない…
さて、次はもう期限なんか決めずになるべく早く書く!というのを目標にします。
まあ、結局はなるべく一週間以内でいこうと思います。
それ以上遅くなっていたらどんどん催促とかしてきてください!頑張って書きますんで。
ではまた次回!
お読みいただきありがとうございました。