魔法科高校の劣等生に二回転生しちゃいました   作:葉楼

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ほんと遅くなってすみませんでした
文化祭とか色々忙しかったので…


転生一回目6

「あはははははっ」

 

 

神様笑い声が響いている『転生の間』はいつもと違った雰囲気だった。

その原因は『転生の間』に建っている大きめの家屋が原因だろう。

一般的な一軒家よりかなり大きいその家にはなぜか家の面積の二倍以上もある庭が備わっていた。

 

そしてその庭にはリモコンのようなものを持った神様を追いかける蓮玉がいた。

その蓮玉の周りにはブラウン管のテレビのようなものが二つ浮いており撮っているアングルこそ違うものの二つとも全く同じ場面の映像を流している。

蓮玉が真夜にキスをしている映像を。

 

 

「待てぇぇぇぇぇえええ!!

さっさとよこせぇぇ!!」

 

 

「あはははは

ほら、こっちだよー!」

 

 

蓮玉は少し息切れを起こしながら、神様は心底楽しそうに追いかけっこ的なのを繰り広げていた。

なぜこんなことになっているのかというと。

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

蓮玉は四葉本家から脱出した後近くの森で死んでしまった。

蓮玉が目を覚ますとそこはすでに『転生の間』だった。

目の前には今までここに来た時には無かった一軒家が建っており、辺りを見回してもいつもウザいぐらいにすぐ絡んでくる神様がいない為その家に入る。

 

家の中を探し回り最後の一部屋を開けるとそこには部屋の壁を埋め尽くす大量のテレビの画面のようなものと部屋の中央にある一際大きいサイズのテレビを見ている神様がいた。

神様に手招きされて神様の下へ来た蓮玉が見たものは四葉本家で真夜に精神構造干渉魔法を使用している時の映像だった。

 

うっ。と小さく呻いた蓮玉に神様はすぐ嬉々として笑いながら話し出す。

 

「あはははは!君途中から責められてんじゃん。自分からキスしておいて。あはは。」といった蓮玉をからかっているものばかりだった。

部屋に響いている音は神様のからかいの声と蓮玉と真夜が映っているテレビから聞こえる喘ぎ声や息遣いだけで、からかわれている蓮玉は突然の事でパニックに陥ってしまっていて俯いたまま黙ってしまっている。

 

そんな蓮玉に神様はここぞとばかりに喋るスピードを速める。

 

一、二分程周りでふわふわ漂いながらずっとからかってくる神様に蓮玉は突然拳を突き出すが空中で軽々と避けられてしまう。

 

 

「……せ、…これ消せぇぇぇ!!」

 

 

まだからかおうとするのを止めない神様に蓮玉はとうとうキレた。

何度も拳を振り回し神様に当てようとするが悉く躱されてしまう。

 

蓮玉の拳を躱す神様は何回か躱すと蓮玉から少し離れる。

そして腕を振り何もないところからリモコンのようなものを取り出すと

 

「ほら、このリモコンを取ったらその画面をけすことができるよ~」

と言って蓮玉に見せびらかし逃げていく。

それを蓮玉が追いかけていったため今に至る。

ちなみに蓮玉の周りに浮いているテレビは途中で神様が出したものだ。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

追いかけ始めてから三十分ほどが経った。

その間ずっと全力で追いかけていたため疲れたのか蓮玉は転んでしまう。

なんとか立ち上がることはできたが足がガタガタ震えていて進むことができない。

 

そのまま立っていると神様も気づいたようで蓮玉のもとへやってくる。しかし気遣う様子もなく

 

「ほらほらぁ~どうしちゃったの?もう疲れちゃったの?」

と蓮玉の目の前でリモコンをちらつかせからかってくる。

 

体力としてはもう限界に近い蓮玉だったが神様に負けるようなことも癪なため神様が油断している隙にリモコンを奪おうと手を伸ばす。

しかしまたも避けられてしまい、蓮玉はそのまま体制を崩して倒れてしまう。

 

それをもからかってくる神様を蓮玉はキッと睨み付ける。

その途端神様の言葉が止まる。

しかし蓮玉はそのことに気付かずに話す。

 

 

「もういい加減この映像消してくれよ…

そろそろいじめだぞ?すっごい本格的な」

 

 

「あ…そうだねごめん。

…じゃあ消すね」

 

 

いつもなら頼んでもなかなか聞かない神様が珍しくすぐに聞いたことを蓮玉は少し疑問に思ったがそんなことを言えばまた何をされるかわからないためそれを口に出すのを止める。

 

 

「はぁ、やっと終わったか。

んで?次は何をするんだ?」

 

 

そして神様のことだからまだ何かする可能性が高いと考えた蓮玉は尋ねる。

だが神様から返ってきたのは予想とは違う答えだった。

 

 

「いや、もういいかな。

君も疲れたでしょ?とりあえず休もうか」

 

 

珍しいことだったが確かに疲れきっていたため蓮玉はそれに従うことにし、神様と共に家の中に入っていった

 

 

 

 

 

 

ちなみに、神様がからかうのを止めたの理由は

『睨んできたときの蓮玉がすごい涙目になっていて、女の子をいじめてしまっているという感覚になってしまったから』だそうだ。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

とりあえず体感で半日ほど休んだ蓮玉は再び一面テレビの部屋に来ていた。

最初入った時は時間が無かったためこれらは何だろうと画面を一つ一つ見ていくとどこかで見たことのあるような風景がいくつもあった。

その中の一つに自分が先ほどまでいた『魔法科高校の劣等生』の人物が映っているものがある。

しかし画面にはその世界では見たことのない人物までも映っている。

そこで蓮玉はある一つの考えに辿り着く。

 

 

「なあ神様。これって…」

 

 

「あぁ、このテレビに映っているのは君以外の転生者達だよ。

そりゃあ君以外に転生できた人がいてもおかしくないだろ?」

 

 

蓮玉が考えを言い終わる前に神様が答えを言う。

だが蓮玉の疑問は神様の答えとは違うようで

 

 

「まあそりゃそうだろうけどさ、例えば転生する世界が被ったりしたらどうなるんだ?

てか、俺がもう一度転生したらこの画面に映ってる奴と年代がダダ被りじゃんか。

それは嫌だよ?」

 

 

と捲し立てる。

すると神様はなにやら納得したようで蓮玉の疑問に答えていく。

 

 

「それは大丈夫だよ。君はそこの奴と会うことはないよ。

なぜならその画面の彼がいる魔法科の世界は四葉真夜と四葉深夜の仲は悪いままだからね。

というのも君たちを転生させている世界は本来無かったものであり、君たちの要望に沿った世界をコピーしているだけだからね。

何個でも存在するんだよ。

まあ同じ世界に転生するかどうかはランダムだけどね。

で、君は君以外の原作キャラ以外の人がいない世界に行けたってわけさ。

まあ歴史を変えちゃったからもう一度転生しても原作とは少し異なっているかもしれないけどね。」

 

 

「なら俺と同じ世界に転生した奴はいないってことでいいんだな?」

 

 

一度で理解はしたが確認のためにもう一度聞く。

 

 

「うん、そうだよ。

もう一度転生し直しても君が他の転生者に会うことはない。」

 

 

「それはよかった。

それとさ、俺がいなくなった後真夜さんはどうなったんだ?」

 

 

神様から肯定を受け取ると蓮玉は自分が前の世界でしたことの結果を聞く。

しかし神様はその質問に答えずに部屋の中央にある一番大きなテレビに向かっていく。

 

 

「僕は君以外見ていなかったんだ。

これで見るかい?」

 

 

もともとあの時代に転生した時から真夜を助けるという目標を決めていた蓮玉は真夜があの後どうなったか気になっていたためすぐに頷く。

そして神様はさっきのリモコンを取り出してテレビをつける。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

真夜と深夜の仲直りの一部始終を見て神様と話すためにテレビを一時停止させた蓮玉は満足気な顔をしていた。

 

 

「さ、もうこれでここですることは無くなったしさ、そろそろ転生させてくれよ。」

 

 

そう言った蓮玉に神様は少し悲しそうな顔を見せる。

 

 

「そうか、君はもう行くのか。

寂しいね。もっとここにいてくれてもいいんだよ?」

 

 

「どうしたんだよ。らしくない。

わかってただろ、願いを言った時から。」

 

 

蓮玉は茶化したようにそう言うが神様は全く笑ってない。

マジで寂しそうである。

しかしすぐいつもののほほんとした顔に戻る。

 

 

「そうだったね。

じゃあもう転生させるよ。準備はいいかい?確認するよ。

一つ目の願いは『人並み以上の魔法力、又は特殊な魔法技能』

二つ目は『もう一度転生する』だったね。

まだ三つ目が決まってないけど何にするか決まったかい?」

 

「ああ。

俺の三つ目の願いは『司波達也に近い者に転生すること』だ。

一高に入学できるのが必須で、あとはクラスメイトでも親戚でも何でもいいよ。」

 

蓮玉が願ったのは一度目の転生で失敗してしまったこと。

生まれた時代も国も全く原作とは別で生まれてしまいただただつまらない人生を送ってしまわないようにするためのもの。

 

「と言ってもこういうのじゃあ主人公に近い奴として転生するのがお決まりのはずなんだけどな。」

 

蓮玉がそう言うと神様も笑うがその笑顔はどこかぎこちない。

 

「そうだね。まあ面白くていいじゃないか。

三つ目の願いはそれにするよ。

 

これで君の願いは全て使い切った。

だから次に会うのは君が次、三度目の人生を終えた時だ。

その時まで頑張ってくれよ。」

 

蓮玉は神様の表情に気付かず話が進んでいく。

 

 

「ああ。それじゃあな。」

 

「うん、またおいでよ」

 

 

お互いに短い挨拶を済ませると蓮玉は目を閉じた。

 

 




いやー、約二週間ぶりぐらいの更新ですね。
ハイ、遅くなってすいません。
文化祭が土日にありましてその準備に追われていたのとその後の部活がやばかったんですよ(震え声)


そして次の話もまた遅くなるかもしれないです。ちょっと展開をどうしようか迷ってる…
てか各話各話でタイトル付けようかな…
まあ、なるべく早く更新しますのでよろしくです

お読みいただきありがとうございました

※'15 12/19 書き足しを行いました
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