プロローグ:いつもと同じ朝
ジリリリリリリリ
朝になってセットしていた目覚まし時計が部屋に鳴り響いて僕を起こそうとしている。
「まだ………ねむ……い……」
しかし僕はまだ眠り足りないと目覚まし時計を止めると、再び布団の中に入る。
「お〜い明久、まだ起きてないのか?そろそろ朝ご飯できるってよ」
しかしそこでドアを開けて誰が入ってきた。
「あと五分だけ……寝かして」
「ダメだって。流石に2年の初日から遅刻はよくないだろ?」
「分かったよ……」
そして僕はようやく目を覚まして、グッと背を伸ばすと、起こしに来てくれた同居人に挨拶をする。
「おはよう妹紅。今日はいい天気だね」
「ああ、おはよう明久」
そう言って妹紅も笑顔で挨拶を返してくれた。
「う〜ん……、やっぱり早起きは気持ちいいね」
「さっきまで『もう少し寝かして』とか言ってた奴のセリフとは思えないな」
「おっしゃる通りで」
その後着替えを済ませて、僕と妹紅は談笑しながらリビングに向かう。
「ムッ?今日は……和食か」
そしてその途中、キッチンから漂う匂いから今日の朝食を推測する。
「ほんと何でも作れるよな、あいつは」
「今更だけどね」
そう言いながら僕はドアを開けてリビングに入る。
「おはよう、咲夜」
「おはようございます明久様。朝食のご準備がもうすぐ整いますので、席に座って待っていてください」
「いや、運ぶのくらいは手伝うからいいよ。あと妹紅はアリスを呼んできて」
「分かった」
そう言うと僕は置いてあるお皿を手に取り、テーブルの上に載せていく。
どうやら今日の朝食はご飯に豆腐と玉ねぎの味噌汁、鰆の西京焼きと玉子焼きというごく一般的な朝食だ。
「相変わらず美味しそうだね……」
「ありがとうございます」
最近当たり前になってきたこのやり取りをしながら出来上がった料理をテーブルの上に置いていくと、ドアが開いて最後の同居人が妹紅とともに入ってきた。
「おはよう明久。よく眠れたかしら?緊張して眠れなかったとか無いわよね?」
「おはようアリス。そんな心配しなくても大丈夫だよ」
そんなことを言いながらアリスと妹紅は席に着き、僕も最後の料理をテーブルにのせると席に着き、やがて咲夜も席に着いた。
「それじゃあ……」
「「「「いただきます」」」」
そして4人で手を合わせて朝食を食べ始めた。
「よし、忘れ物は無いね」
「私もいいぞ」
「私もよ」
「大丈夫です」
僕たちは朝食を食べ終えて後片付けをして、学校へ行く準備を済ませた。
「じゃあ行こうか」
そう言って僕を先頭に、みんなで学校へ向かって歩き始めた。
「さぁて、僕は何処のクラスに入っているかな」
僕は道を歩きながらついついそうぼやいてしまう。
「出来のほどはどうだったの?」
そう咲夜が聞いてくる。ちなみに咲夜には家ではメイドとして、学校などでは友人と接して貰うように頼んでいる。流石に学校で『明久様』って呼ばれるのは恥ずかしいからね……。
話を戻すけど振り分け試験とは2年、3年への進級時に行われるテストのことだ。
成績の良い方からAクラス次にBと、Fクラスまでの合計6クラスある。
「そうだね……、Cクラスは固いかな?うまく行けばB、後運が良ければみんなと同じAクラスってところだね」
みんなは僕と違って頭もいいからな……。Aクラス以外の結果が考え付かないな。
「そんなこと無いわよ。きっとAクラスに入れるわよ」
「そうだな、かなり頑張っていたもんな。明久の頑張りは私たちもよく知っているよ」
「後半には私よりも成績が良くなってたじゃない。きっと大丈夫よ」
そう言ってみんなが太鼓判を押してくれる。
「ありがとね、みんな。そう言ってもらえると不思議と大丈夫な気がしてきたよ」
そう言って僕は3人に笑いかける。
「「「その笑顔、反則(ボソッ」」」
ん?今3人がなんか言ったような……?
それに心なしかみんな顔が赤いし……
よし、聞いてみよう。
「ねえみんな、顔が赤いようだけど、どうした「ほ、ほらそれよりも校門だぞ!!」
「結果発表されるわね!」
「どのクラスになるか楽しみね!」
僕が聞こうとした瞬間に3人とも必死に話を逸らそうとしてくる。
まあいいか、後で聞けば。
「おはよう、吉井、藤原、マーガトロイド、十六夜」
そう校門の前に立って、野太い声で挨拶をしてきたのは鉄人こと西村先生だ。
この先生には去年勉強を教えてもらうなど、かなりお世話になった先生だ。
「おはようございます、鉄……西村先生」
「おはようございます鉄人」
「「おはようございます、西村先生」」
僕たち4人はそれぞれ挨拶をすると、何故か鉄人はため息をついた。
「?どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたもあるか!吉井、今鉄人と言おうとしたよな?藤原に至っては完全に鉄人と言っておったし……」
おおっと、ついやってしまった
「まったく貴様らは……ほら、これがお前達の試験結果だ」
そう言って先生は4つの封筒を渡してくる。どうやらこの中に試験結果が入っているようだ。
そしてみんなが封筒を開けて結果を見る。
『藤原妹紅 Aクラス』
『アリス・マーガトロイド Aクラス』
『十六夜咲夜 Aクラス』
「まずお前ら3人は流石だな。学年トップクラスの成績だったぞ」
どうやら3人ともAクラスのようだ。
当然と言えば当然の結果とも言える結果だけどね。
「さて、吉井だが……」
そう言って鉄人が話を振ってくると同時にようやく封筒を開けることに成功した僕は、その中身を確認する。
『吉井明久 Aクラス 学年次席』
「おめでとう!お前もAクラスだ!」
「いぃぃぃぃぃやったあああああっっ!」
「やるじゃないか明久!」
「しかも次席じゃないの!」
「努力が実ったわね」
みんなが口々に賞賛して、鉄人にいたっては背中をビシビシと叩いてきて痛いけど正直それ以上に嬉しい!
「それよりも僕が次席!?本当ですか!?」
僕は興奮が覚めないまま、夢じゃないのかと確認をするために鉄人に確認をとる。
「ああ本当だ。しかも学年主席と総合得点で数点差という例年類を見ない接戦だったらしいぞ」
え?そんなに良かったの?正直信じられないんだけど……
「ほらお前たちさっさと教室に向かえ。もうそろそろ
「「「「はい!」」」」
そして僕たち4人は足を揃えて校舎の中へと入っていった。
キャラ紹介や同居理由などは後々更新します
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