僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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嫉兎のよみはしっとです

それではスタート


第17話:準決勝 VS 嫉兎

明久side

 

あれから時間も経ち、召喚大会の一回戦は全て終了し、準決勝に勝ち残った選手が出揃ったようである。

そして今から準決勝の第1試合、僕の試合である。

 

『それでは選手の入場です!皆様拍手でお迎え下さい!』

 

先生がそう言うと僕と対戦相手は会場に入場する。

ちなみに僕はお店の宣伝ということで執事服である。

 

「久しぶりだね、姫路さん……」

 

今回の相手は先日の試召戦争で戦った姫路さんである。

これはめんどくさいことになりそうだな……

 

「吉井君……前回は吉井君が卑怯な手で勝ちましたが、今回はそうは行きませんよ?」

 

「僕はあの時正々堂々と戦ってたんだけどね」

 

「嘘つかないでください。吉井君が私に勝てるわけないじゃないですか……」

 

「まったくもう……」

 

本当にこういうのはイラつく。

なんでこうこの人は変わらないんだろう?

 

「そこまで言うなら一人でそう思ってなよ」

 

「一人じゃありません、美波ちゃんも一緒なこと言ってました!」

 

「本当君たちは……」

 

本当にこの2人に対しては怒りを通り越して呆れしかない

 

『今回使用される科目は古典です!それではよろしくお願いします!』

 

「負けませんからね!試獣召喚(サモン)ッ!」

 

試獣召喚(サモン)!」

 

古典

 

『2ーA 吉井明久 398点』

 

VS

 

『2ーF 姫路瑞希 398点』

 

偶然にも僕と姫路さんの点数は同じ。

だけどこの勝負、なぜか負ける気はしない。

 

「行きますよ!」

 

そう言いつつ姫路さんは接近しながら大剣を振り下ろしてくる。

 

「……剣筋がバレバレだよ」

 

装覇流剣術 二の型〈流星(りゅうせい)

 

僕はその攻撃を刀で受けさせると同時に、斜め後ろへといなす。

そしてそのまま刀を振りかぶって柄の部分で殴りつけるような打撃を放つ。

 

「なっ、何をしたんですか!?」

 

「君が知る必要は……ないっ!」

 

さっきの一撃でそこそこダメージを受けた姫路さんの召喚獣はいったん後ろに下がろうとするが、僕は追い討ちをかけるように連続で斬りつけていく。

 

「くっ、このおっ!」

 

「だからバレバレだって!」

 

装覇流剣術 七の型〈火鉢(ひばち)

 

今度は横薙ぎに振るってきた一撃を思いっきり上に弾き飛ばし、そのまま刀を振り下ろす。

 

「……おしいね」

 

しかし姫路さんは何とか後ろに下がってダメージの軽減に成功したようである。

 

「どこで……吉井君はいったいどこでズルを……」

 

しかし姫路さんは真剣な目つきでそう静かに呟いている。

 

「何度言えば分かるんだか……僕は何もズルなんてしてないよ」

 

「嘘つかないでくださいっ!そんなことしてまで勝ちたいんですか!?」

 

「本当に何言っても無駄なんだね……。なら……」

 

そしてそこで刀を構えさせ、息を吸い込んで宣言する。

 

「もう君と話すことなんて何も無い!」

 

装覇流剣術 三の型〈疾風(はやて)

 

そして接近と同時に放たれた突きが姫路さんの召喚獣を貫くことに成功し、姫路さんの召喚獣は消え去る。

 

『2ーF 姫路瑞希 DEAD』

 

『決着です!勝者は操作技術で相手を圧倒した吉井明久君ですっ!』

 

そして審判のコールと共に歓声が上がる。

そして僕はいまだ自分の敗北を認めようとしない姫路さんに言葉を告げる。

 

「姫路さん、君は自分の敗北も、他人の力も認めていない。だから君は僕に勝てなかったんだよ」

 

「何を偉そうなことをっ……!」

 

「あくまでそんな反応をするんだね……。本当に残念だよ。まあそれでもいいけどさ。じゃあね」

 

僕はその言葉を告げると踵を返し、退場するためにゲートに向かって歩き出す。

後ろから何か叫ぶ声が聞こえたけど僕は振り返ることは無く、その場を立ち去った。

 

 

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