僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第26話:移動中

明久side

 

強化合宿当日、僕と妹紅、アリスと咲夜といういつものメンバーはリムジンの中にいた。

席は右奥に咲夜でその隣に妹紅、その正面に僕、その隣にアリスという順番である。

 

ちなみにソファーはリクライニング付きでフカフカだし、テーブルもあり、さらにはお菓子、飲み物完備、小型テレビやラジオがついていた。

おまけにプライバシー保護のためということで運転席とは遮断されているので、遠慮なく作戦会議ができる。

 

「で、例の脅迫犯は分かったの?」

 

「いやまだだよ。でも上手くいけば合宿中に犯人がわかるかもね」

 

「よかったな、あの策が上手くいきそうで」

 

「だといいんだけどね……」

 

ほんとあれは運だけの勝負みたいなもんだし……

 

「あとのヒントといえば、犯人が指し示す『同世代の女子』なんだけど…」

 

「それが特定できればまだわかる可能性はあるんだけどな……」

 

「まあ最有力候補は私たちよね……」

 

そう言ってみんなで頭を抱える中、咲夜が不意に切り出してくる。

 

「いえ、私が思うには犯人が指し示す『同世代の女子』は私たちじゃないと思いますよ?」

 

「え?どうして?」

 

「だってあれからも私たちの行動は変わってないのに写真が公開されてませんからね」

 

「なるほどね……」

 

確かにあれからも僕たちの行動は変わってないのに写真が公開されてないのはおかしい。

 

「だとしても残りは147人なんだけどね……」

 

「大して変わらないな」

 

「むしろ私たちの誰かの方が確立は小さかったわね」

 

「うっ!?」

 

「い、いやでもさ!みんなじゃないことはうれしいよ!?ほら、みんなに近づけなくなるよりはいいしさ!」

 

僕は咲夜に取り敢えずフォローをいれておく。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ま、まあそうだな」

 

「そうね……」

 

そうみんなが少し顔を赤くしながら言う。

合宿初日から風邪なのだろうか……?

 

「そういえばお腹すいたね」

 

「あ、そろそろお弁当にしますか?」

 

そう言って咲夜が重箱を取り出してくる。

 

「うん、そうしようか」

 

そしてお弁当を食べた後は特にすることもなかったので、トランプをして遊ぶことにした。

 

「ダイヤの9止めてる奴誰だよ。いい加減出せよ」

 

「ほんとだよね。出せないじゃないか」

 

ちなみに僕がダイヤの9を持ってるのは秘密だ。

 

『すいません』

 

すると無線から運転手さんの声が聞こえてくる。

 

『この先しばらく渋滞だそうで、到着が二時間ほど遅れてしまいます』

 

「え?二時間もですか?」

 

『はい、すいません。学園の方へは私から連絡しましたので』

 

「わかりました」

 

そう言うとプツッと無線が切れる音がする。

 

「二時間も遅れるのか……」

 

「まあいいんじゃないのか?」

 

「そうね、たまにはゆっくりするのもいいと思うわよ」

 

「トランプの他にもいろいろありますしそれでもやって時間つぶしますか?」

 

そうして僕たちは着くまでの間、ずっとゲームに興じることになった。

 

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