僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第30話:脅迫犯には鉄槌を

明久side

 

あの後は静かに勉強し続け、先生たちから連絡が来るのを待つ。

 

ブーッブーッ

 

そしてそこで僕の携帯が鳴る

ついに来たか……

 

「じゃあ行こうか」

 

「「「おう(ええ)(はい)」」」

 

僕はみんなにそう声をかけると、指定された部屋へと向かう。

さて、覚悟しろよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後僕は指定された部屋で待っていた。

ちなみに妹紅たちは柱の陰などに隠れており、西村先生も部屋の外で待機してもらってる。

 

コンコンコン

 

どうやら来たみたいだな……

そう、僕が呼び出したのは

 

 

 

「失礼します。美春に何の用ですか?」

 

 

 

Dクラスの清水美春さんだ

 

 

 

「で、どうしたんですか豚野郎。こんなところに呼び出して。しかも西村先生もいましたし」

 

「あー、実はさ、昨日盗撮事件があったよね?」

 

「…そうですね、だけど美春には関係ありませんよ」

 

落ち着いて返したようだけど、今かすかにビクッと震えたのを見た。

 

「あ、やっぱり?ごめんごめん、ちょっとクラスの子から気になる話を聞いてね……」

 

「気になる話?なんですかそれは?」

 

「実はね、クラスの子がA、B、Cクラスの入浴時間中なのに清水さんを見たって言っててね……」

 

「だからって美春はカメラなんて仕掛けてませんよ?」

 

「誰もそんなこと言ってないよ?ただ『クラスメイトが時間外に清水さんを見た』って言っただけだよ?」

 

「……そ、そうですね」

 

ちなみに今の話はでっち上げだ。

だけど明らかに動揺を見せてるな……

 

「で、その時なんでそこにいたの?D、E、Fクラスの入浴時間の方が後なんだし、忘れ物ってことはないよね?」

 

「……あなたには関係のないことです」

 

「そうもいかないんだよね、その子はこうも言ってたんだよ『清水さんがその時怪しい動きをしていた』ってね」

 

「……気のせいですよ」

 

「そう?じゃあ一旦この話は保留にしておこうか。じゃあ次だけどさ、清水さんってさ……最近僕に変な手紙送ったことない?」

 

そこで清水さんはバン!と手をついて立ち上がる。

 

「いい加減にしてください!さっきからあなたの話を聞いてたらまるで美春を盗撮犯や脅迫犯みたいに言ってるじゃないですか!」

 

「ああ、それは悪かったね。でもさ、盗撮犯はともかくなんで脅迫犯なんて出てきたの(・・・・・・・・・・・・・・)?」

 

「な、それは……」

 

「僕が言ったのはあくまでも『変な手紙』。誰も『脅迫状』だなんて言ってないよ?」

 

「そ、それは……」

 

「変な手紙なら色々種類があるよね?偽ラブレター、不幸の手紙、誹謗中傷的な言葉をびっしりと書いた手紙……とかさ」

 

そして息を大きく吸って言葉を続ける

 

「それなのにわざわざ脅迫状か……。よく知ってたね、僕が脅迫状を受け取ってたと」

 

「……情報網には自信があるので」

 

「それは素晴らしい情報網だね。じゃあそんな君はこの写真を知ってるかな?」

 

そう言って僕は昨日連絡が入り、急遽現像してもらった写真を取り出す。

そこに写ってたのは……

 

「すごいよね。これって僕の脅迫状に入ってた写真を撮ってる人みたいなんだけど誰か知らない?」

 

そこに写ってたのは咲夜をお姫様抱っこしながら走ってる僕を写そうとしている清水さんの写真。

 

僕が昨日まで連絡を心待ちにしていたのは、如月ハイランドの監視カメラにこれが写ってないかという確認の連絡である。

 

「み、美春は知りません!」

 

「そうかい……じゃあ最後に一つだけ」

 

「……何ですか?」

 

「いつまでしらばっくれてるの?」

 

その言葉に清水さんは勢いよく立ち上がり、椅子が倒れてしまう。

 

「さっきからいい加減なこと言わないで下さい!どこに証拠があるんですか!」

 

「さあ?でもさ、さっき女子風呂カメラがもう一つ見つかったらしいけど、そのカメラには清水さんの指紋がついてるかもしれないでしょ?」

 

ちなみにこれはハッタリだ

 

「残念ですが、ちゃんと拭き取りましたよ……」

 

しかしそこまで言うと自分が言ったことに今更ながらハッとなる。

 

「いや、いまのは……」

 

「いまのは、何かな?」

 

僕が凄むとここで清水さんは押し黙る。

 

「もうはっきり言っちゃおうかな?清水さん……君が僕を脅迫し、さらには盗撮カメラを仕掛けたのは君でしょ?」

 

「いや、だから……」

 

「一応ここでその二つを認めてくれれば脅迫をもうしないというなら脅迫状のことは不問にするよ?ただし、盗撮の方は知らないけどね。まあ自首扱いになって罰は軽くなるんじゃないの?」

 

「…………」

 

「まあ別に僕はどっちでもいいよ?どっちにしても君が罰を受けるのは確定してるからね」

 

「ぐっ……このっ……」

 

「で?どうする?あの写真使ってまた脅すかい?」

 

「……一つ、聞きますがここでのことを知ってるのはあなただけなんですか?」

 

すると清水さんはポケットに手を突っ込みながら口を開いてくる。

面白くなってきた……

 

「どうだろうね?あんまり声が大きかったりすると、外の西村先生も気付くだろうし……」

 

「そうですか……なら!」

 

そう言うと清水さんはスタンガンを取り出して、バチバチいわせながらこっちに向かってくる。

 

「ほっ、あまいよ」

 

だけど僕はそれを躱して逆にスタンガンを奪って突きつける。

 

「かかりましたね、この豚野郎が!」

 

「え?」

 

「キャアアアァァァッッ!!」

 

すると清水さんはいきなり叫びだした。

ああ、そういうことか……

 

「何事だ!」

 

その叫び声を聞いて西村先生がドアを開けて入ってきた。

 

「助けてください、西村先生!この豚野郎がいきなり美春にこんなことを……」

 

「……なるほど。吉井、弁解は?」

 

「そうですね……みんな、そろそろ出てきていいよ」

 

そう言うとゾロゾロと柱の陰から妹紅たちが出てくる。

 

「なっ!?こ、これは……」

 

「みんな、撮影はどうだった?」

 

「バッチリだ。うまくできたぞ」

 

一応自白させたり、証拠となる情報を口走ったときのために妹紅たちには撮影などを頼んでいたのだ。

 

「西村先生、証拠としてこちらのビデオカメラを提出します。どうぞ、確認してください」

 

「うむ……。では確認した後、どちらかは確実に補習となるから覚悟しておくように。以上、解散だ!」

 

そう言われて僕たちは揃って部屋を出る。

あとはあれを教師たちに見せることで、清水さんが真犯人だとわかるだろう。

 

「この豚野郎が……!最初からこれが狙いだったのですか!?」

 

「当たり前じゃん」

 

自白する気なんて無いだろうから、最初からこれが狙いだったのだ。

オマケに暴力を振おうとしたということで、補習を受けさせてさらに情報を口走ることとなるだろう。

 

「じゃあね。先生たちからの結果を楽しみにしてるよ」

 

そう言うと僕たちは自習室へと戻っていった

 

 

 

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