明久side
「はあ?数名が出れなくなった!?」
模擬戦の朝食の席、昨日のメンバーで朝食をとっていると、ムッツリーニからの突然の報告にそう答える。
「……何人か昨日何者かに襲撃を受けた模様。傷は深くはないが、意識はなく参加は不可能」
「なるほどな……こちらの戦力を減らしに来たか……」
その言葉に僕は思わず怒りを覚えてしまう。
いや、僕だけではない。妹紅やアリスや咲夜、雄二、ムッツリーニ、秀吉に霧島さんまでもが怒りの表情を浮かべている。
「そういうことで今から作戦の変こ「その必要はないよ雄二」って明久!?」
「今回は僕がやる。全て殲滅する」
「おい、だが……」
「言っとくけど僕はやれないことは言わないからね?ていうわけでアリス、力貸して」
「いいわよ。私もあいつらにはいい加減頭にきてるから……」
よし、アリスの助力も得られたことだしこれでいけるはずだ。
「……本当に明久とマーガトロイドだけでいいのか?」
「何度も言わせないで。これで充分だよ」
「……分かった。だがどうなっても知らんぞ」
「ありがと」
その言葉を最後に僕たちは一言も発さずに朝食を終えた。
8:30 〜白チーム本陣〜
『じゃあ作戦のおさらいをしますね。まずは……』
「お、ここか。じゃあ早速行こうか」
「そうね」
「吉井君……本気ですか?」
「本気ですよ。僕はいつだって」
試召戦争の30分前、僕とアリス、そして高橋先生は白チームの本陣となってる部屋の前にいた。
別に作戦を盗み聞きしようとかそんなわけではない。
「まあ行こうか?おっじゃましまーすっ!」
そう言ってドアを思い切り開ける。
突然の敵チームの大将である僕が出てきたのでみんな驚いてるようだ。
「……何しに来たんですか、吉井君。まだ始まってませんよ?」
「ん?なんてことないよ。ただ僕とアリスはこの試召戦争をここで始めようと思ってるだけさ」
その言葉に部屋中がざわつく。
ほとんどが僕に対する罵倒だけど。
「ああ、安心してね。一応先生の許可は取ってあるし、この通り高橋先生もここにいるからね」
「吉井君……本気ですか?本気でここで始める気なんですか?」
「当たり前だよ。この条件でもさ、君たちが勝つ確率は……ゼロだ」
『ふざけんじゃねえぞ!』
『たった二人で何ができるんだ!』
『そうよそうよ!』
僕の挑発に怒り、笑いなどの声が響き渡る。
「ははっ!予想どうりの反応だよ。ああ、言っておくけど科目はもうこちらから指定させてもらってるよ。まあ、変更したきゃしてもいいけどね」
「……へえ……ちなみに何の教科なんですか」
「英語だよ。まあこれくらいはいいでしょ?正直どの教科でも結果は変わらないけどこれが一番手っ取り早いからね」
その言葉にさらに罵声が飛び交う。
いやー、いい感じに殺気立ってきたね……
「まあ僕たちは開始までここでゆっくりさせてもらうからね。その間に好きなだけ作戦でも考えてなよ」
僕はそう言うと近くにあったイスに腰掛ける。
さて、早く9時にならないかな……
「すー……すー……」
「明久、もうすぐ9時よ。そろそろ起きなさい」
「すー……すー……」
「明久……」
「すー……すー……」
「そろそろ起きなさい!」
「ぬごっ!?」
すると脳天に衝撃が走る。
やばい……寝てたのか……
「ごめんごめん。つい寝ちゃってたよ」
「どうしてあなたはこの状況でリラックスしてられるのよ……」
「さあ?」
そう言って周りを見ると……白チームに囲まれていた。それはもうアリの一匹も逃げられないくらいに。
「それではあと5分で9時となります」
高橋先生の通告が響く。
あと5分で始まるのか……
「明久、準備はいい?」
「当然」
そう言いながら僕はアリスの手を握る。
「!?あ、明久!?」
「アリスこそ大丈夫?手が震えてるけど」
「だ、大丈夫よ。それに私がすることなんてほとんどないでしょ」
「まあそうだけどね……」
『てめえらごら!勝負前にいちゃつくとか調子のってんのか!』
『殺せえっ!殺せえっ!!』
『異端審問会じゃああああっ!!』
『『『『おおおうっ!』』』』
するとFクラス男子を中心として怒りの声が響き渡る。
「静かにしてください。あと1分で開始します」
「吉井君……すり潰しますからね」
「吉井……覚悟しなさい」
「この豚野郎……死ぬ準備はできていますか?」
そう姫路さん、島田さん、清水さんが言ってくる。
「……みんな悪いけど、僕たちは本気でするから」
「……それでは9時になりました!」
その言葉に部屋にいる全員に緊張がはしる。
「英語承認!勝負を開始してください!」
『『『『『『『『『『
そしてフィールドが張られると同時に、僕たちは一斉に召喚獣を召喚した。
さあ、殲滅戦と行こうか!!
ぶっちゃけ融合体で一番強いのは明久とアリスの組み合わせです。
何が強いってコンボが強すぎる