僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第39話:帰り道

明久side

 

あの模擬戦の後の帰り道、霊夢用の女子制服を受け取ってそのまま僕たちは帰路に着く。

 

「いやあ……今日は疲れたね」

 

「そうね……」

 

霊夢も疲れているようで、さっきから会話が少ない。

でも騒がしすぎるよりはいいだろう

 

「……ねえ、明久」

 

「ん?どうしたの?」

 

ふと霊夢が何を思ったのか口を開いてくる

 

「あなたさっきの模擬戦、どうして私を守るようにして戦ったの?」

 

「えっと……なんのこと?」

 

「ごまかしても無駄よ。なんとなくだけど分かるもの」

 

う〜ん……まさかバレてるとは……

 

「あなたが私のことを無視して戦ってればもっとスムーズに勝ててたんじゃない?」

 

「……どうだろうね?」

 

「とぼけないで。あれだけの操作技術もってたら可能だったはずよ」

 

「いやいやいや、教師相手だとさすがに無理だと思うよ?」

 

「……じゃあそういうことにしときましょうか。でもなんで私を守りながら戦ったの?」

 

「え?だって戦ってる時に味方や相棒(パートナー)のフォローをできるだけするのは当然だよ?」

 

味方を信じ、お互いにカバーし合うことでお互いの動きの隙を埋め合う。それが完璧にできたら強いなんてもんじゃないからね。

それに、まあ………男の子が女の子守るのって当然…だと思ってるんだよね。恥ずかしいから言えないけど

 

「そうだったの……でもそれだと私はダメだったわね。明久の足を引っ張ってたわけだし……」

 

「そんなことないさ。初めてであれだけやれれば充分さ。むしろ助かったよ」

 

「でも……」

 

「でもじゃないよ。それに今回足引っ張ったと思ったなら次回以降に助けてよ。過去を悔しがる暇があるなら現在()を、未来を見据えようよ。悔しがった経験はきっと、次に繋がるからさ」

 

「……分かったわ。ありがと」

 

「じゃあ早く帰ろ。今頃霊夢の歓迎会の準備が終わってるだろうしね」

 

「そんなのまで準備してたの?」

 

「当たり前でしょ?」

 

これから一緒に暮らすのだ。これくらいやらないといけないと思うんだけど……

 

「でも迷惑なんじゃ……」

 

「いいの。費用は母さんに交渉してもらったから」

 

でも調達にはかなり時間がかかったけどね……。母さんめ、なんで素直に渡さないんだコンチクショウ

 

「まあたくさんご馳走もあるしさっさと行こうか?」

 

「ええ…そうね」

 

そして僕たちは家への道のりをさらに進み始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

霊夢の歓迎会が終わり、霊夢は疲れたとこことでそそくさにベットに行き、明久はランニング後の少し遅めのお風呂に入っている時刻、妹紅、アリス、咲夜の三人はリビングで会議をしている。

 

「なあ、明久と霊夢の距離、急に近くなったと思わないか?」

 

「そうね……、今日の歓迎会中も結構仲よさげに話していたし」

 

「昨日まではこんなことなかった……つまりは今日何かあったということですね」

 

三人は重々しげに口を開く

 

「今日、何があったかわかるか?」

 

「えっと……残りの編入試験、そして召喚獣の操作体験ですね」

 

「編入試験での干渉は無理なはずだから……」

 

「操作体験が妥当だな」

 

そう言うと全員が黙り込む。

何があったかは分からないが、確実に距離が縮まっているというのは明らかなのだから。

 

「で、どうする?」

 

「どうもこうもできないわよ……」

 

「まあ明久様ですしね……」

 

そう言って女子三人はお互いの顔を見つめ合うと、はあ、とため息をついて解散したのだった。

 

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