僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第40話:季節外れの転校生

明久side

 

「博麗霊夢です。訳あってこんな時期に転校してきましたが、よろしくお願いします」

 

月曜日の朝のホームルーム、分かっていたけど霊夢は転校生としてAクラスにやってきた。

 

「ありがとうございます、博麗さん。それではこれでホームルームを終了とします。各自、一時間目の準備をするように」

 

そう言って高橋先生は教室を出る。と、同時に霊夢にむかって人だかりができる。ちなみに霊夢の席はアリスの後ろだ。

 

『ねえ、博麗さんってどこから来たの?』『前の学校とかに好きな人とかいた?』『何でこんな時期に転校してきたの?』『好みのタイプとかある?』『好きな芸能人だれ?』

 

まあやっぱりというかなんというか……転校生のお決まりとも言える質問攻めにあってるな……

 

「ねえ明久、フォローとかしなくて大丈夫なの?」

 

そしてそれを心配してかアリスがそう言ってくる。

 

「まあ大丈夫じゃないの?素っ気なくはあるけど全部の質問にはちゃんと返答してるし」

 

「まあ確かにそうだけど……」

 

「とは言っても本当にやばそうだったら助けてあげればいいし」

 

それにあんまり突っ込みすぎると関係性疑われるからね……。一応霊夢にもそこらへんは気をつけてとは言ってるから大丈夫だろうけど、万が一の時はアリスにフォローして貰えばいいだろう。

 

「……わかったわ。でもやばくなったらあなたもしてよね?」

 

「うん、安心していいよ」

 

しかし霊夢は上手くごまかしつつ話していたため、そんなことはなく授業時間になり、その後の休み時間の度の質問攻めもうまくごまかしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ……疲れたわね………」

 

「お疲れ、霊夢」

 

もう午前中の授業は全て終わり、今は昼休み、みんなでテーブルを囲んでのお弁当タイムである。

 

「何で助けてくれなかったのよ……」

 

「あー……これも経験だよ。どっちにしろ僕たちが助けにいったらマズかったかもしれないし」

 

「それはわかってるけど……」

 

霊夢は少し不満げに頬を膨らませながらそう言う。確かにあれは助けてあげたかったんだけどね……

 

「授業も質問攻めも何もかもが疲れる学校ね、ここって……」

 

「まあ次から次へと問題が出てくるからね……」

 

ちなみにその大元の原因のほとんどは学園長(ババア長)であったりする。

僕にもたまに話は回ってくるけど、ほとんどが竹原先生を始めとする教師陣だけで解決しているらしい。

 

「ま、確かに今の二年の状況見れば分かるけど……。本当に問題ばっかり起こってるのね。ほとんどが停学処分って聞いたことないわよ?」

 

そう、今は二年生はほとんどが停学処分になっており、学園に来てるのはAクラスや雄二たちだけなのである。

 

「話には聞いてたけど……本当酷いわね。少なくとも明久は覗きのために隠しカメラなんか仕込まないと思えるし……」

 

「お、ありがたいお言葉だね」

 

「当然よ。数日前に会ったばかりだけどそれくらいわかるわ」

 

いやあ……霊夢がこんなこと言うなんてね。ちょっと照れくさいな……

 

「第一もし明久が女性の裸に興味持ってたらもう覗いてるでしょ?」

 

「僕の感動を返して!」

 

酷い!だけど反論できないところが辛い……

確かに妹紅たちとかは同じ家に住んでるけどさ、今まで故意(・・)にそんなことしたことなんかないんだからね!?

 

「ま、確かにそれもそうだな」

 

「そうね、明久に覗く気があるならもう私たちの裸なんて余すことなく見られてるでしょうし……」

 

「ま、まあそうですよね……」

 

妹紅、アリス、咲夜の順番で言うが咲夜の言葉の歯切れが少し悪い気が……

あー……もしかしてアレ、まだ気にしてるのか?確かにアレは恥ずかしかったけど……

 

「咲夜、なんかあなたちょっと言葉の歯切れ悪くない?」

 

「あ、それなんだけど実は去年の冬にな……」

 

「妹紅、お小遣い無しにされたくなかったら話さないでください」

 

「ごめん、何でもない」

 

おおう……話そうとした妹紅を咲夜が一瞬にして止めた……。さすが咲夜、わが家の家計を握ってるだけのことはある。

 

「……何があったのよ、あんたらは」

 

「霊夢、それ以上聞くならあなたの小遣いも無しにしますよ?」

 

「ん、この唐揚げサッパリしてて美味しいわね」

 

霊夢も一瞬にして追求を止めたし……

ま、まあアレは全面的に母さんが悪い(はず)だしね。うん、しょうがないよ、きっと

 

「あ、明久、あの、その、アレのことは……」

 

「いや、自分から掘り返さなくていいから。もう忘れよう。お互いのためにも」

 

「それが出来れば苦労しませんよ……」

 

それは寧ろこっちのセリフだと思う。

そう思いながらオカズに手を出すのであった。

 

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