僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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期末試験編
第42話:玲襲来


明久side

 

期末試験が近づいてきたある休日の午後、僕たちはそろって部屋で勉強中だ。

一応全員Aクラスなので勉強しなきゃダメなのである。

 

プルルルル、プルルルル

 

しかし突然そこで電話が鳴る。

面倒くさいけど出るしかないか。

 

「僕が出るからみんなは勉強してていいよ」

 

そう言って席を立ち、電話をとる。

さて相手は……

 

『もしもし、明久。私よ』

 

「げ、母さん……」

 

電話の相手はよりにもよって母さんか……

 

『げ、とは何よ。私からの電話に不満でもあるの?』

 

「あるに決まってるよ」

 

実際、母さんからの連絡というだけで身構えたし。

 

「で、どうしたの今日は?」

 

『いや〜、実はあんたらが真面目に勉強してるのか心配になってね』

 

「今もしてたんだけどね。てか咲夜から報告いってるでしょ?」

 

一応咲夜は僕たちの生活状況を母さんに伝えるという仕事もあるのである。

だいたい月一くらいのペースで報告してるはずだ。

 

『ま、咲夜ちゃんからの報告は受けてるんだけどね、母さん心配になっちゃって玲そっちに送っちゃった☆』

 

なん………だとっ!?

 

「え?ちょ、ま、まさか姉さんくるの?」

 

『そうよー。ま、仕事ついでなんだけど多分そっちのテストが終わるくらいまではいるわよ』

 

え、まあそれならテスト勉強している姿見せられるし、今後はそう簡単に送ってこないだろう。

 

「はあ……で、いつ来るの」

 

『そうね……5…4…3…2…1…』

 

ピンポーン

 

『よし、タイミングバッチリね』

「あんた盗聴器とかカメラとか仕掛けてないよね!?」

 

なんで海外にいる母さんが姉さんのくるタイミングが分かるのさ!?

 

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピピピピンポーン

 

「うわっ、怖っ!」

 

姉さんのピンポンラッシュに思わずそう声を出してしまう。怖いよ、いろんな意味で……

 

『じゃあ玲が怒らないうちに出なさいよ。あと、夏休みには私たちもそっちに行くわね。じゃあねー』

 

「あ、ちょ、待って(ツーツーツー)きれた……」

 

くそ、母さんめ。言いたいことだけ言って切りやがって……

 

「明久様、どちらからの電話でしたんですか?」

 

「母さん。なんでも姉さんが来るんだって。さっきからの呼び鈴は姉さんだって」

 

「「「え!?」」」

 

その言葉に反応する霊夢を除く三人。そうか、霊夢は知らなかったっけ……

 

「ま、いいや。それより早く出なきゃ怒られるな」

 

そう言って玄関のドアを開けると……

 

シュッ

 

「危なっ!?」

 

いきなり拳が飛んできて、それをとっさに避ける。

危ない危ない、突然とはいえ当たりそうだったな……

 

「アキくん。玄関のベルが鳴ったならすぐに開けてください。まったく……常識が無いですね?」

 

「玄関開けたとたんに殴りかかってくる人に言われたくないよ!てか僕以外だったらどうしてたの!?」

 

さっきのは僕以外だったらクリーンヒット間違いなしだったんだけど?

 

「アキくん以外だったら寸止めしてましたよ」

 

「逆に言えば僕だったから振り抜いてたわけだ」

 

まったくこの姉は……

 

「はあ……まあ上がりなよ」

 

「ええ、おじゃましますね」

 

「ただいまでしょ?」

 

「それを言うなら先におかえりと言って欲しいですね」

 

そう言うとどちらからともなく笑いあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……初めまして。博麗霊夢です」

 

「これはどうもご丁寧に。私は明久の姉の玲です。いつも愚弟がお世話になっております」

 

部屋に入ってすぐに初対面の霊夢と姉さんが自己紹介をしている。さすが社会人というわけか姉さんのあいさつは丁寧だ。でも僕を愚弟扱いは酷くない?

 

「ところでみなさんはお勉強をなさってたのですか?」

 

「ええ、一応期末試験が近いので」

 

「ふむ、それはいい心がけですね」

 

ま、実際姉さんが来るまではテスト勉強してたわけだしね。

 

「ではアキくん。そろそろ晩ご飯にしましょうか」

 

「え?もうそんな時間?」

 

そう言って時計を見ると4時半を少し過ぎたあたり。ちょっと早いけど作る時間を加味すればちょうどいいのかもしれない。

 

「じゃ、咲夜お願いね」

 

「はい、分かりました」

 

そう言って咲夜がキッチンに向かうが……

 

「アキくんが作ってください」

 

「え?僕が?」

 

「はい。姉さんはせっかくですので可愛い弟が作った手料理が食べたいのです」

 

あなたさっき僕のこと愚弟扱いしてませんでしたか?

 

「いえ、ですが……」

 

「アキくんに作って欲しいです」

 

「だからといって……」

 

「アキくんの料理が食べたいのですが」

 

「はあ……、そこまで言うなら僕が作るよ。咲夜は休んでていいよ」

 

いい加減めんどくさいし僕が作ることにする。でも6人分か……。面倒とは言わないけど材料が足りるかな……

 

「いいのですか?」

 

「ん?別にいいって」

 

正直咲夜には働かせすぎなような気がするし。

 

「ですが……」

 

「だから休んでていいよ」

 

「……ではせっかくですのでお言葉に甘えさせていただきます」

 

そして結局僕が作ることになったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相変わらずアキくんの料理はおいしそうですね」

 

「そう?咲夜の方が美味しいと思うよ?」

 

事実、咲夜に勝てる料理なんてパエリアとかの得意料理くらいだし。

 

「では明日はパエリアの材料を買ってくるのでお願いしますね」

 

「え、また明日も作るの?」

 

「というよりも私が帰るまでの夕飯ずっとですね」

 

なぜかどことなく理不尽な気がする……

 

「はいはい、別にいいけどさ……。それよりも早く食べようか。冷めちゃうとやだし」

 

「それもそうですね。では食べましょうか」

 

その言葉と同時に夕食が開始されたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「ところでアキくん。不純異性交遊はしてませんよね?」

 

ビクッ ×4

 

夕食が終わり、食後のお茶を飲んでると姉さんからそういう会話が振られる。

 

「どうしたの急に?」

 

「いえ、なんとなく気になったものですから」

 

うーん……。質問の真意はともかく、不純異性交遊か……

 

「してないよ?」

 

「「「「ホッ」」」」

 

なんでみんなはため息というか安心したような声を出してるんだろうか……?

 

「そうですか……。そうだとしたら姉さんは心配です」

 

「え、なにが?」

 

そんなに心配されることでもないと思うんだけど……

 

「だってアキくんは年頃の男の子なのに恋人の一人もいないんですよ?」

 

「姉さん……」

 

若干心をえぐってくるけどなんとなく心配してくれてるのだろう。

そう思うと涙が……

 

「アキくんが己の性的衝動(リビドー)のままに妹紅ちゃんたちを襲わないか心配で……」

 

うん、涙が出そうだったけどピタリと止まった

 

「姉さん!?そんなことしないからね!?」

 

「ああ、姉さんは悲しいです。弟が四人の女性を襲った性犯罪者として検挙されるのが」

 

「話聞けええええっ!!」

 

てか全員襲ったのか!?そんなことするわけないじゃないか!!

 

「あ、それはそうとアキくん」

 

「それはそうとって……」

 

結構大事なことなんだけど……

 

「久しぶりに一本どうですか?」

 

そう言って竹刀を振るジェスチャーをしてくる姉さん。

 

「え?明久と玲さんって剣道やってるの?」

 

「ん?まあ剣道というよりも剣術だけどね」

 

他のみんなは知ってるけど霊夢は知らないので補足しておく。他のみんなは僕や姉さん、母さんの剣術を知ってるのである。

 

「まあ人外レベルの動きするけどな」

 

「そうね。壁走ったり残像出したりしてるものね」

 

「人間という枠にはまらない動きしますものね」

 

「…………マジ?」

 

「「「マジ」」」

 

いや、驚いてるけど母さんとか余裕で水面走りながら残像出せるからね?

あれこそが本物の人外だからね?

 

「で、アキくんはどうしますか?やりますか?」

 

「まあせっかくだしやろうかな?」

 

正直姉さんの相手は疲れるけどたまにはいいだろう。

 

「では着替えたらいつもの公園で」

 

「はいよー」

 

そして僕は胴着に着替えるのであった。




そういうわけで次回は明久 VS 玲の人外対決ですね

お粗末かもしれないけどお許しを!
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