僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第45話:勉強会 in 霧島邸

明久side

 

「ここかあ……」

 

今日ははお泊まり会(勉強会)当日、僕たちはそろって霧島さんの家の前にいる。

 

「なんていうか、その……」

 

「でかい、な……」

 

「さすがお金持ちってところね……」

 

「すごいわね……」

 

霧島さんの家はこれほどかというまでにでかかかった。うん、さすがお金持ちの家だね……

 

「そうですか?私はもっと大きなお屋敷に仕えてたときもありましたよ?」

 

「さすがというか咲夜は動じてないんだね」

 

「当然です」

 

メイドとしていろいろなお金持ちのお屋敷に仕えていた咲夜だけは驚いてないようだ。ま、仕事のたびに驚いてたら大変だしね

あ、それよりも呼び鈴押さないと

 

ピンポーン

 

「……いらっしゃい、吉井、妹紅、アリス、咲夜、霊夢」

 

「ごめん、ちょっと遅れた?」

 

「……大丈夫」

 

よかった。ちょっと道に迷いかけちゃったんだよね……

 

「あ、これ姉さんからお土産に持ってけって」

 

「……ありがとう」

 

そう言って紙袋を渡す。なんでも外国で買った珍しいお菓子らしい。

 

「他のみんなは?」

 

「……みんな来てる」

 

「じゃあ私たちが最後か……」

 

おっと、それだとみんなにちょっと悪いかな……

 

「……とりあえず上がって」

 

そう言われて僕たちは大人しく霧島さんの後についていく。

 

「やっぱり部屋が多いわね……」

 

「……そう?」

 

霧島さんは不思議そうに聞きかえしてくるけど、実際かなり部屋数は多い。

見た感じ書斎やシアタールーム、牢屋なんかまである。

 

 

 

 

………………ん?

牢屋…………?

 

そう思ってバッと振り返ると鉄格子のはまった部屋がある。

 

「ええと……霧島さん、なんで牢屋が……?」

 

さすがに気になったので霧島さんにおそるおそる聞いてみる。

 

「……あれは牢屋じゃない」

 

「だ、だよね〜。さすがに牢屋なんか普通家に……」

 

「……あれは将来雄二が住む予定の部屋」

 

雄二…………、君はどうやら一生霧島さんから逃げられないようだ

 

「えっと……翔子、さすがに好きな人を鉄格子のはまった部屋に住まわせるのはおかしいですよ?」

 

そこに咲夜がフォローを入れてくれる。

 

「……そうなの?」

 

「当たり前ですよ!?」

 

霧島さんって、結構天然なんだね……。初めて知った気がする

 

「……で、ここが勉強部屋」

 

そう言って霧島さんは一つの部屋の扉を開ける。

すると、なぜか工藤さんとムッツリーニが言い争いをしていた。

 

「何を言い争いしてんだ、あいつら?」

 

どうやら妹紅も気になったようだ。

アリスや咲夜、霊夢も声には出さないが気になっているようである

えっと内容は……

 

「ムッツリーニ君は頭でものを考えすぎだよ!『百聞は一見に如かず』って諺を知らないの!?」

 

「……充分なシミュレーションもなく実戦に挑むのは愚の骨頂」

 

「そうやって考えてばかりだから、いつまで経っても鼻血だしてるんでしょ!?」

 

「……何を言われても信念を曲げる気はない」

 

「もう……ムッツリーニ君なんて、こうだっ!(チラッ」

 

「(ブバッ!)……卑怯な……!!」

 

そんな言い争いをしていた。

一体、どんな話題からあんな言い争いになってるんだろう……。

 

「なんであんな言い争いしてるの?」

 

「第二次性徴を実感した出来事は何か、という議題について話し合っていたのじゃ」

 

僕の質問に秀吉が答えてくれるが、そもそもそんなことが議題になるなんておかしいのではないだろうか

 

「お、ようやく来たのか。お前たちが一番最後だぞ」

 

「ごめん雄二。何せ初めて来るもんだからさ」

 

さて、じゃあ全員いるみたいだし早速勉強会を……

 

「あれ、いつの間に来ていたんですか吉井君?」

 

「遅かったじゃないの吉井」

 

「あれ、姫路さんと島田さん?」

 

え、この二人もいたの? そんなこと聞いてなかったんだけど……

 

「何よ、ウチたちがいたら悪いの?」

 

「いや、そういうわけじゃないけど来るって聞いてなかったからさ。驚いただけ」

 

「なら別にいいわ」

 

そう言ってノートに目を向けて勉強を再開する姫路さんと島田さん。

 

「ねえ、あれが例の二人?」

 

「ああ、そうだ。明久に理不尽に暴力を振るう二人だな」

 

「なんであの二人が居るのよ……」

 

「まあまあ、明久も気にしてないですしまだ特に何もしてないのですから様子を見ましょう」

 

「それもそうだな」

 

「とはいっても私には信じられないんだけど……」

 

そう言って後ろでなんかコソコソ話す四人。

 

「……姫路と島田は吉井が来るって言ったら参加するって言った。だから私も言う暇がなかった」

 

「ああ、そうなんだ。別にいいよ、気にしないで」

 

どうせ気にしてもしょうがないし、黙って勉強してくれるんなら僕も文句言わないからね。

 

「んじゃ、早速勉強会を始めるか」

 

「そうだね。工藤さんはそろそろムッツリーニを解放してあげてね」

 

「はーい」

 

「……俺は、まだ、負けてなんか……」

 

鼻血垂れ流しながら言っても全く説得力無いよ、ムッツリーニ。

 

「じゃあ分からないところを誰かに質問する形式でいい?」

 

「ああ、俺は自分の勉強しながらだけど島田と秀吉の勉強見るがそれでもいいか?」

 

「いいんじゃい?別にそれは個人の自由だしね」

 

「……じゃあ私は雄二の勉強を見る」

 

「ちょっと待て翔子、別に俺は……」

 

「霧島さん、雄二は霧島さんと一緒だと恥ずかしくて集中できないんだって。我慢しなよ」

 

「おい待て明久、何勝手に言ってやがる」

 

「え?そうでしょ?」

「違うわ!!」

 

全くこいつはいつになっても素直になれないんだから……

 

「んー……じゃあ霧島さんは雄二の膝の上に乗って勉強したら?」

 

「なんでだ!?」

 

「いやだってさ。それでも集中できるんでしょ?」

 

「ぐっ!?だ、だが……」

 

「霧島さんはどうする?」

 

「……了解」

 

「おい翔子!?」

 

そうして霧島さんは結局、雄二の膝の上で勉強することになった。

 

「明久、楽しそうね」

 

「ん?まあね。こんなバカ騒ぎ男同士じゃないとできないしさ」

 

そう言って霊夢の質問に答える。

確かに妹紅を始めとするウチの同居人集団と居ても楽しいけど、男同士のバカ騒ぎもこれはこれで楽しいのだ

 

「そう…………。普段家で見ないから意外だったわね」

 

「そりゃね。女の子にこんなとこ見せられないよ……って、あ」

 

やばい。ここまで言って気がついたけどさっき霊夢『普段家で』って言ってなかった?

みんなの視線が突き刺さって……

 

「吉井君……どういうことなんですか?」

 

「吉井〜〜〜!!事と次第によらなくてもオシオキよ!!」

 

そして二人のどこからか取り出したか分からない釘バットを僕にめり込ませようとして来るんだけど……

 

「えっと……言い訳させてもらうとね、霊夢も僕たちと同じマンションに住んでいてよくご飯一緒に食べてるんだよ」

 

よし、これでなんとかなったはずだ。

 

「霊夢『も』?僕『たち』?どういうことですか、吉井君?」

 

しまった霧島さんと工藤さんは知ってるけどFクラスメンバーは知らなかったな……

 

「あー……実を言うとな、私とアリス、咲夜と霊夢と明久は同じマンションに住んでるんだよ。それぞれ一人暮らしで」

 

「そして偶に、というかよく一緒に朝食とか夕食とか食べてるのよ」

 

「一人分作るだけなんて虚しいですからね」

 

そう言って妹紅、アリス、咲夜の三人がフォローしてくれる。

さすがに同居してることがバレたらマズイしね。

 

「そうなんですか……」

 

「そういうことならさっさと言いなさいよ」

 

そして二人は僕を睨みつけてくる。

えー……僕なんか悪いことした?

 

「明久、ごめん」

 

「ん?ああ、別にいいよ」

 

別に隠していたとしてもいずれはバレることだからね。ならば決定的な証拠を掴まれる前にこう納得させればバレる確率は格段に下がるからね。

 

「それにしてもあの二人……。なるほど、確かに気にくわないわね」

 

「ん?なんか言った?」

 

「別になんでもないわよ。それよりも勉強会にしましょ。時間くっちゃったし」

 

「ああ、そうだね」

 

そして僕たちは勉強会を始めるのであった

 

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