僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第46話:夕食会

明久side

 

「……そろそろ夕飯だから、私についてきて」

 

気がつけば既に六時半過ぎ。夕食の時間だ。

 

「よし、今日はここまでにしておくか。島田、秀吉、古典の教科書しまってもいいぞ」

 

「うぅ……活用形って何なのよ……訳わかんない……」

 

「そうじゃ……活用など分からんでも生活には困らないではないか……」

 

古典で雄二にみっちりしごかれていた島田さんと秀吉は特に疲れてる様子だ。

 

「まあ私も日本に来たばかりのときもこんな感じだったわね……」

 

「ははは、アリスも古典…というよりも日本語に四苦八苦してたもんね」

 

「あの頃はアリスが典型的な外国人喋りだったもんな。『ワタシ、ニホンニ、ヤテキマシター』って」

 

「ちょ、妹紅!?恥ずかしいからやめてよ!」

 

そう笑いながら霧島さんについていく。

懐かしいな……、そんなことあったっけ……

 

「……ここが食事部屋」

 

「おお……」

 

「中華か……」

 

そこにあったのは一般家庭ではあまり見かけないようなサイズのダイニングテーブルに所狭しと並べらた中華料理。

北京ダック、鱶鰭は贅沢な姿煮。

チンジャオロースやホイコーロー、八宝菜に麻婆豆腐といった料理も中央の大皿に盛られているし、それぞれの席に置いてある小さな蓋付きの茶碗のようなものは、もしや高級食材の定番、ツバメの巣かな?テレビでしか見たことないから判別が出来ないや。

 

とても遊びに来た友人の為に用意される夕飯だとは思えないくらいに豪華だよ。

 

「ところで、夕食はワシ等だけなのか?」

 

「……うん、私達だけ」

 

「翔子の家は滅多な事がなければ一緒に食事とかはしないしな」

 

それはそれで寂しいな……。僕はいつもみんなと一緒に食べてるからな。そんなこと無いからね……

 

「……それじゃ、適当に座って」

 

そう言われたので適当な席に座る。

ちなみに僕の右隣はアリス、左は咲夜、正面には妹紅、その隣は霊夢だ

 

「吉井君、なんでそんなに周りに女の子がいるんですか?」

 

「吉井、ちょっと食事前に運動しましょうか。ウチと瑞樹がボクサー、あんたがサンドバッグね」

 

「お前らな……食事前くらい静かにしろよ」

 

「しかも明久にそんなことしようとしないでくれませんかね?」

 

そう言って妹紅と咲夜が姫路さんと島田さんをたしなめてくれる。

 

「う、うるさいわよ!」

 

「そ、そうです!」

 

「お前ら……少しも反省してないのか?」

 

「いい加減にしてくださいね……」

 

「はあ……食事くらいゆっくりしようよ。姫路さんと島田さんは落ち着いて。妹紅も咲夜もつっかからない」

 

僕がそう言うと妹紅と咲夜は納得いかないような表情をしつつ、姫路さんと島田さんは僕を睨みながらも着席する。

 

「ま、いろいろあるけどご飯にしようか」

 

「そうだな。俺も腹が減ったしな」

 

そういうことで、楽しい夕食会が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「ん、この炒飯おいし」

 

「この餃子もいけるな」

 

「これ……燕の巣?こんな味だったのね……」

 

「この麻婆豆腐の辛さ……凄いバランスですね……」

 

「んー、この海老焼売おいしいわね」

 

その味にみんながみんな舌鼓をうちながら食事を進める。その味はかなり高級感あふれるものであり、咲夜でさえその味を褒め称えてる。

 

「あ、妹紅その海老焼売とって」

 

「ん、いいぞ。ほれ」

 

そう言って差し出してきた海老焼売をパクリと食べる。

 

「んん、んまい」

 

おお、海老のプリッとした感じとわずかな甘みがおいしいな。

 

「明久、ほっぺに何かついてるわよ」

 

「お水入れときますね」

 

そう言ってアリスにほっぺを拭かれて、咲夜が水を入れてくれる。咲夜のはともかくアリスのは恥ずかしいんだけど

……

 

「明久……お前っていつもそんな感じなのか?」

 

「ん?そんな感じって?」

 

「いや……もういい、その反応で大体分かった」

 

雄二もおかしいね。こんなこと普通にある……はずだよね?

 

「吉井君……後で食後の運動をしましょうね」

 

「紐無しのバンジーと重り付きのスキューバダイビング、ガソリンかぶっての火の輪くぐりのどれがいい?」

 

「どれも死ぬよね、それ」

 

少なくとも母さんなら紐なしバンジーくらいなら余裕で受身取れそうだけどね……。普通の人間である僕は死んじゃうんだけど

 

「あんたら少し自重しなさいよ。そしたらマシになると思うわよ?」

 

そう半眼ジト目で言ってくる霊夢の言葉は、結局意味が分からないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……雄二、調子はどう?」

 

「ん?結構良くなってるぞ。この調子だと期末はお前に勝っちまうかもな」

 

「……そう。じゃあ勝負する?」

 

「勝負だと?」

 

食後にお風呂に入ってからのちょっとした休憩中、霧島さんがそう雄二と話し合いをしている。

 

「……うん、みんながどれくらい点数をとれるかテストする」

 

「ほう……そりゃ面白そうだな。やってやろうじゃねえか」

 

そう言ってニヤリと笑う雄二。それにしてもテストか……

 

「……みんなはどうする?」

 

その問いかけにみんなは異口同音に賛成する。

 

「……じゃあまだ開けてない模擬試験を持ってくる」

 

そう言って席を立って部屋を出る霧島さん。そして部屋を出る直前に振り向いて一言告げる。

 

「……雄二、負けたら私と相部屋。今日は一緒に寝る」

 

「おい待て翔子!?流石にそれはマズいだろ!」

 

そう言って必死に反対する雄二。確かにコレは僕もマズいと思うんだけど……

 

「そんなことないんじゃない、坂本君?面白そうだしテストで上の点数の人から相部屋の相手決めるってのはどう?」

 

しかも工藤さんまでそんなこと言ってくるし……

 

「吉井君……なんか変なこと考えてませんよね?

 

「吉井……あんた誰と相部屋にして変なことするつもりなのよ!?」

 

「はあ……そんなこと考えてないからね?むしろ僕はそれ反対だよ?」

 

未成年の異性同士が相部屋っていうのはちょっとね……

 

「まあテストには反対じゃないけど相部屋は流石にマズいよ? ほら。えーっと……例えば倫理的にさ」

 

「……でも私は雄二と一緒がいい」

 

「それでもダメだよ。どうしても雄二と一緒に寝たいなら二人きりのときにしなよ。きっと雄二も反対しないからさ」

 

「そうだな。だが二人きりのときも一緒に寝ないからな?」

 

雄二め……相変わらず往生際が悪いな。もう認めちゃえばいいのに。

 

「……わかった、それなら今度にする。じゃあ今日の部屋は男部屋一つに女部屋二つにする」

 

「今度ってとこには後で話し合うにしてまあそれでいいだろう」

 

そして女子の部屋割りは霧島さん、工藤さん、姫路さん、島田さんの部屋、妹紅、アリス、咲夜、霊夢の部屋に別れたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それじゃあテストは国語、英語、数学の3つ。制限時間は一教科五十分で」

 

そうして先ず最初のテストが配られる。

 

「……じゃあ始め」

 

その言葉と同時に問題用紙を裏返す。さて、どこまでとけるだろうか……

 

 

 

 

 

「……そこまで」

 

「「「「ふう……」」」」

 

最後の模擬試験が終了して、僕たちは流石に疲れて声を上げる。

 

「……じゃあ今から丸つけ。適当に誰かと交換して」

 

そして全員の模擬試験の丸つけが終了し、結果が出る。その結果は……

 

1位 霧島翔子 300点

 

1位 吉井明久 300点

 

3位 姫路瑞希 295点

 

4位 十六夜咲夜 293点

 

5位 藤原妹紅 286点

 

6位 工藤愛子 274点

 

7位 博麗霊夢 272点

 

8位 アリス・マーガトロイド 263点

 

9位 坂本雄二 258点

 

10位 木下秀吉 161点

 

11位 土屋康太 124点

 

12位 島田美波 102点

 

となった。

ていうか僕と霧島さんが同点で一位か……。

 

「……吉井と同点」

 

「一応学年次席だしね。期末こそは目指せ、学年一位! って感じで勉強頑張ってるんだよね」

 

期末は霧島さんに勝てるかな?確か振り分け試験のときはあんまり変わらなかったはずなんだけど………

 

「ま、これで今日はお開きにしようか。あまり遅くまで起きてたら逆効果だろうし」

 

「そうだな。さっさと寝るか」

 

そうして、勉強会の夜は終わりとなったのであった

 

 

 

 

 

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