僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第47話:夜会話

明久side

 

そしてここは男子部屋、みんなで布団を敷いて寝ている。とはいってもこんな機会なかなかないしみんなでワイワイ話し合ってるのである。

 

「あ、そういや明久。聞きたいんだがお前って藤原とかのことどう思ってるんだ?」

 

そしてそんななかで雄二が突然こんな質問をしてくる。

 

「雄二、どうしたの?まさか妹紅たちの誰かが気になるとか……」

 

「バカいうな!冗談でもそんなこというな!!」

 

そう声を荒げて叫ぶ雄二。確かにこれバレたら霧島さんに殺されるだろうしね。

 

「ま、それは冗談として雄二が聞いてるのって妹紅、アリス、咲夜、霊夢のこと?」

 

「ああそうだな」

 

「確かにそれはワシも気になっておったしのう」

 

「……いつも一緒にいる」

 

秀吉もムッツリーニも気になってるようだ。

それにしても妹紅たちのことか……

 

「う〜ん……。こういう時の答えとしてはベタだけど家族、かな?」

 

「本当にベタだな。だがそりゃまたどういった意味での家族だ?」

 

「んー……姉とか妹いや、従姉妹とかだね。多分だけど……そんな感じかな?」

 

姉は姉さんだけでこりごりだしね……

 

「ほう……しかし少なくとも博麗とはつい最近あったばかりなんだろ? 付き合いは他の奴のほうが長いのに同じような認識なのか?」

 

「まあ確かにそうだけどさ……。別に出会ってからの時間ってのももちろん大切なんだろうけどさ、それ以上に大切なのって自分が相手を心の底ではどう思ってるかじゃないの?」

 

「そういうもんか?」

 

「うん、少なくとも僕はそう思うよ」

 

付き合いは長いけど険悪な奴よりも、付き合いは短いけど一緒にいると楽しい友人、どちらと一緒にいたいかは明白だろうし。それは付き合いの長さよりもずっと大切なものだと僕は思う。

 

「じゃが明久、お主は藤原たちを女性として見てるのかのう?」

 

「え、女性として?んー……多分、見てる……かな?」

 

「曖昧じゃのう……」

 

そんなこと言ったってさ、付き合い長すぎて今までそんな考えなかったし……

でもたまに見せる素の笑顔とかあどけない仕草とかにはドキッとするんだし多分女性としても見てるのだろう。

少なくとも女性としては好感的に見ている……と思う

 

「てか僕だけに話しさせるってずるくない?」

 

「そうか?それよりももっと聞きたいことが……」

 

「じゃあその代わり雄二は霧島さんとのことを……」

 

「さて、今日はそろそろ寝るか。夜も遅いしな(バタリ」

 

「くっ、逃げたな……。じゃあムッツリーニは工藤さんとのことを」

 

「……奴とは何の関係もない(バタリ」

 

「こっちもか……。じゃあ秀吉は……いいや、そんな噂無いし」

 

「ワシだけ酷くないか!?」

 

「おやすみー。早く寝なよー(バタリ」

 

「おい、明久!?お主……」

 

あ、いい布団使ってるな。簡単に寝れそうだ……

そう考えてながら、僕は布団に潜り込んだのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

ところ変わってここは妹紅たちの女子部屋。ここでも話し合ってる……というよりも聞き出されている人物が約2名いる。

 

「咲夜、いい加減話せよ、な?」

 

「話すことなどもうありません」

 

「霊夢……それで本当に全部なの?」

 

「さあ?それよりも眠いんだけど……」

 

聞き出されているのは咲夜と霊夢の二人、聴き出してるのは妹紅とアリスである。

咲夜は以前行った如月グランドパークの出来事について。これは帰ってきた咲夜がいつになく顔が赤く、ご機嫌であって聞き出そうとしたかったものの、なかなか機会がなかったのでここで聞き出そうとしてるのである。

 

霊夢はこの前明久とともに行った日用品の買い出しから、かなり明久といる時の様子が変わったのでこうして聞き出しているのである。

 

「よーし、こうなったらもう単刀直入に聞く!咲夜、お前明久と何したんだ?」

 

「こっちも単刀直入に聞くわ。霊夢、あなた明久といるとどういう気持ちになるのかしら?」

 

いい加減二人はイライラし始めたのかそう聞いてくる。その迫力は凄まじいの一言につきる。

 

「………………ノーコメント」

 

咲夜は相変わらずだんまりを決め込んでいるようだ。

対して霊夢は……

 

「そうね……明久といるとちょっと落ち着かなくなるだけよ。それだけね」

 

霊夢は正直に答える。そしてその答えを聞いて妹紅とアリスだけでなく、聞き出される側であった咲夜も若干項垂れる。

そして三人で部屋の隅に集まり、小声で会話を始める。

 

「……なあ、あれってもう、確定……だよな?」

 

「そうね。とはいってもまだ自覚もしてないし私たちと同じレベルとまではいってないんじゃない?」

 

「確かにそうですけど……自覚して、私たちと同じレベルに達したら強敵になりますね、きっと」

 

そう言って三人揃ってはあ、とため息をついてまた、布団に潜り込む。

 

「じゃあこっちから聞きたいんだけど……あんたらって明久のことどう思ってるの?この際だしハッキリ聞いてみたいし……」

 

そうして今度は霊夢から質問してくる。

そしてその質問に三人は一瞬顔を見合わせると、同時に口を開いて自身の想いを告げる。

 

「「「愛してるな(わね)(ますね)」」」

 

「……随分とハッキリ言うのね。しかも迷いなしに恥ずかしいことを」

 

「とはいってもこれが私たちの気持ちだし……」

 

妹紅のその言葉にウンウンと頷くアリスと咲夜

 

「確かに明久は優しいし、強いし、頼れるし、頭いいし、そこを鼻にかけないし……この年代での理想の男性像って言っても過言じゃないけど……そこまで言う、普通?」

 

「確かにそれもあるんだけどな……」

 

「だけど明久にはもっといいところがあるのよ」

 

「それがあるからこそ、私たちは『愛してる』と恥ずかしげもなく言えるんですよ」

 

そうまるで自分のことのように自慢気に話す妹紅たちを見て、霊夢は少し羨ましげに感嘆の声をもらす。

 

「ただし鈍いところが唯一の欠点ですけどね……」

 

「確かにな……」

 

「あれさえなければね……」

 

そう言ってため息をつく三人。そして残った霊夢は若干同情の視線を向けながら聞いてくる。

 

「……そんなに鈍いの?」

 

「……あれは、鈍感とか唐変木とか朴念仁というレベルじゃないからな」

 

「結構スキンシップも兼ねて色々やってるのにね……。手握ったり、腕組んだり……抱きついたこともあるんだけどね……」

 

「それだけやっても全く気付かないくせして自分はドキッとすること言ってきたりして……生殺しですよ」

 

「……わざとじゃないの、それ?」

 

「いや、アイツはそんな裏のあるやつじゃねえよ」

 

「ま、裏はあるけど人付き合いに関しては裏表ないわよ」

 

「少なくとも私たちはそんな感じは思いませんね。あれはあの人の素です」

 

妹紅たちは霊夢の質問に異口同音ながらも否定する。

 

「……だからこそ、困るんですけどね」

 

そう咲夜が続けた言葉に場の空気が若干重くなる。

 

「私なんて毎年、バレンタインにチョコあげてるのに……。ちなみに本命で」

 

「私も、明久との別れ際にほっぺにキスしたのに……」

 

「私だって、この前キスを……」

 

 

 

 

 

 

 

「「ん?」」

 

「…………あ」

 

何気なく言った咲夜の一言、それにより妹紅とアリスが咲夜に視線を向ける。

 

「咲夜……今の話くわしく聞かせてもらおうか」

 

「そうね……じっくりと聞かせてもらいましょう」

 

「えっと、今のは言葉の綾で……」

 

「「問答無用!!」」

 

そう言って妹紅とアリスは咲夜の布団に潜り込んでガッチリと逃げられないように捕まえる。

 

「ちょ、待っ……霊夢、助け……」

 

「スー……スー……」

 

「寝てる!?この状況で!?」

 

しかし霊夢は疲れているのかいつの間にかぐっすりと眠っている。

 

「さあ、咲夜……早く喋る方が身のためだぞ?」

 

「ふふふ……あなたには耐えられるのかしら?」

 

「え、ちょ、待っ、にぎゃああああああああああっっ!!」

 

その叫び声は、枕で押し殺したものの、夜遅くまで続くのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜オマケ 翌日の帰り道〜

 

「えっと……咲夜、大丈夫?目、赤いよ?」

 

「昨日の夜、ずっと……ずっと妹紅たちにくすぐられていて……眠いのと、くすぐられすぎて泣いて……」

 

「……妹紅、アリス、霊夢?何か反論は?」

 

「私は眠っていて気付かなかったわ」

 

「ということは妹紅とアリスか……。言い残すことは?」

 

「「深夜のテンションでやった。今は後悔している」」

 

ゴン×2

 

「痛っ!?」

 

「頭が……陥没する……」

 

「そんなに強く殴ってないよ?てかなんでそんなことになったのさ?」

 

「なんでってそりゃ……明久のせいだな」

 

「……僕の名前は免罪符じゃないからね?」

 

「……確かに明久のせいね」

 

「僕の名前って便利だね……」

 

「……思えば原因は明久ですね」

 

「え?咲夜まで!?」

 

「(多分)明久のせいね」

 

「霊夢寝てたんでしょ!?」

 

みんなして酷い!と、明久は心に地味に傷がついたことは完全に余談である

 

 

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