明久side
3日にわたる期末試験が終了し、全教科のテストが返却された。
「やった!理系科目が上がってる!少しだけど……」
「古典と現文がやっぱりネックね……。一応多少は上がってるけど……」
「ふう……総合で初めて4000点超えましたね」
「まあ大して変わらないわよね……。英語は多少上がってるけど」
どうやらみんなは少しずつだけど点数は上がってるようだ。霊夢は編入試験とはあまり変わってないようだけど、英語は上がってるようだし……
「んで、明久はどうだったんだ?」
「んー……上がってるけど霧島さんに勝ってるがどうかはちょっと……」
割と上がってるんだけどね……霧島さんには勝ててるかどうか……
「……吉井、何点だった?」
「あ、霧島さん。やっぱり霧島さんも気になるの?」
「……うん。振り分け試験では点数差が一桁だったし……」
「ま、今回はどうなってるか……。とりあえずせーので見せようか。せーのっ!」
そう言って近くの机に同時に成績表をのせ、すぐさま総合科目の点数を確認する。
「4、4812点……」
「……4902点」
と、ということは……
「か、勝った……の?」
「……吉井に、負けた」
今回の僕の総合科目の点数は4902点。対する霧島さんは4812点。
そして霧島さんはがっくりと肩を落としえいる。でもこれで僕が学年主席か……点数上はだけど
「……次は勝つ」
「ふふふ、次も負けないよ?」
いやあ……まさか本当に勝てるとはね……驚きだよ
「おめでとう、明久」
「すごいじゃないの」
「今夜はお祝いですね」
「勝つなんて驚きね……」
「おお、ありがとね。みんな」
そう言ってみんなにお礼を言う。ふう……これでなんとか姉さんに胸張って報告できるかな?
そう思いながら帰る準備を進めたのであった。
「なるほどよく頑張りましたね、アキ君」
「まあねー」
帰ってからすぐ、テストの結果を見せろと姉さんに言われたのでテスト結果を見せたのである。
「まあ他の皆さんも点数が上がってるので学業は良しとしますが……アキ君、剣術はあなたはまだまだですね。姉さんに一度も勝ててないじゃないですか」
「うっ!?そ、それは……」
「というわけで今日も晩御飯終わったらいつもの公園で手合わせをしましょうか。明日、帰るので」
「ええ〜〜」
「アキ君、返事は?」
「はいはい……」
ちなみに姉さんは明日の便で帰るらしいので、これが最後の勝負となるのであった。勝てるといいんだけどな……
「ぐっ!?」
「はい、これでまた私の勝ちですね」
あれから公園に行き、姉さんと三回勝負してるものの、今のところ全敗だ。
「まったく……アキ君は成長しませんね。また姉さんの残像に引っかかって……」
「ぐぬぬ……」
「で、どうしますか?もう一戦しますか?」
「当然!次こそは勝つ!てことで誰か合図お願い!」
「はいはい……」
そう言って今度は咲夜が立ち上がって手を上に上げる。
「それでは……始めっ!」
そして合図と同時に僕は姉さんに接近して斬りかかる。しかしそれは姉さんの残像を斬ることとなり、虚しく空振りとなる。
「また同じパターンですね」
「姉さんもねっ!」
そう言って後ろから振り下ろされる木刀をかわしながら距離を取る。
ふう……ぶっつけ本番だけど……試してみるか
「む……横に残像……ですか?」
姉さんの言う通り、僕は横に残像をひたすら残して移動する。しかも姉さんになるべく近づかないようにだ
「アキ君、それではいたずらに体力を消費するだけで勝てませんよ?」
「それは……どうかなっ!」
「むっ!?」
そして満を持して突撃するものの防がれてしまう。
くっ、やっぱり防がれたか……
「なるほど……大量の残像で注意を分散させてからの最大速度での特攻ですか……なかなか良く考えられてますがまだまだですね」
「やっぱぶっつけ本番じゃだめか……」
そう言いつつまた距離をとって息を整える。
「まあ本当によく考えてありましたよ?ですが……」
そう言って姉さんはトントンとジャンプし始める。そして……
「姉さんなら、その技をもっと昇華できますね」
周囲に残像を撒き散らしながら突撃してくる。
まずい、これだと全方向からの攻撃に注意を割かないといけない!
「これで終わりです!」
「まだまだあっ!九の型 凍乱っ!」
しかしそれを回転とともに周囲に斬撃を放ち、対応しようとする。
「はあ……まだまだ甘いですね」
だかしかしそれもバックステップでかわされてしまうが、それはまだ計算のうちだ!
「どっ、せえええええいっ!!」
「うっ!?」
僕は〈凍乱〉での回転力を生かして、強力な後ろ回し蹴りを放つ。
それは姉さんが腕を交差されてガードされたものの、なんとかたたらを踏ませることに成功させる。
「くっ、ですが…」
「まだまだあっ!」
「なっ!?」
そしてさらに僕は追撃にいく。追撃は先ほど姉さんがしたのと同じ、残像を撒き散らしながらの特攻。
普段の姉さんなら対処できたであろうが、バランスを崩しており、しかも多少は混乱している。これなら姉さんの隙をつけるはずだ!
「でえええいっ!!」
「くっ!」
しかしそれは姉さんに防がれてしまう。本当に人間離れした反射神経と分析力だ!
だけど……
「八の型……」
「なっ……」
「雷斬いいいいいいいっ!!」
振り抜かれて超高速の斬撃が、姉さんの木刀を弾き飛ばす。
「はあ……はあ……僕の……勝ち、だね……」
「ええ、そうですね……」
「えっと……それでは勝負あり、ということで」
その咲夜の宣言に思わずへたり込んで座ってしまう。
ひ、久しぶりに本気で疲れた……
「ま、穴だらけの戦闘でしたがアキ君にしては良くやりましたね。及第点といったところでしょうか?」
「ひ、酷くない……?結構疲れたんだけど……」
「とりあえず今日はこれで終わりにしてあげましょうか。さて、姉さんは先に帰ってるのでそれでは」
そう言って姉さんは足早に公園を出て行く。あんだけやったのに全然疲れてないって……あの人も充分化け物だね
「明久、お疲れさん。やっと勝てたな」
そう言って妹紅はタオルを頭にかけてくれる。
「あ、ありがと……」
「明久、大丈夫?立てる?」
「ごめん、暫くは無理……」
さすがに連続で残像出し続けるのはきつかった。アレはやるにしても使い所が肝心だな……
「なあ明久、そういやそろそろ夏休みだな」
「そうだね……、今年はどこに旅行行くんだろうかね?」
「え、旅行?旅行ってなに?」
あ、そうか。霊夢はまだ知らないっけ
「うちは毎年、夏休みと冬休みに旅行に行くんだよ」
とは言ってもアリスの里帰りも兼ねてイギリスに行くことが多いんだよね、最近は
「そしてそれに私達もついていけるってわけよ」
「へえ……。ね、どんなとこ行ったの?」
そう霊夢が興味津々といった感じで聞いてくる。
ま、僕が休み終わるまでは暇だしそんな話でもして時間潰そうか。
そう思いながら、僕たちは旅行の思い出話をするのであった。
同時刻 文月学園 学園長室
「……おいこらクソババア。なんだこの召喚獣は」
「……夏の特別仕様さね」
「嘘つけ。どうせまた失敗したんだろ」
「そ、そんなことないよ!こ、これは生徒へのサービスでね……」
「あー、はいはい。そーですかそーですか。とりあえず教師にはむやみに召喚許可を出さないように言っとくからそれでいいか?」
「あんたねえ……まるで私が失敗したみたいに言うんじゃないよ……」
「『まるで』じゃなくて『まさに』だろうが……。全く……こんな召喚獣、どう設定ミスをすればこうなるんだか……」
「夏だからねえ……」
「関係ねえだろ、これ」
「夏の暑さにシステムがやられちまったのさ。きっと」
「そうかそうか。それならシステムじゃなくててめえが一生やられてくたばってろ、このクソババア」
「ま、とりあえず私は復旧に勤しむとするかね」
てことで次回からオカルト編です
ぶっちゃけもうほとんどできてるんですけどね!!
見どころは本格的にいちゃつき始めるところですね
どんくらいかって?えっとそれは霊夢が(血の跡で読めない)したり、アリスが(血まみれ)したり、妹紅が(トマトジュース?が溢れていて読めない)をしますね。