僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第62話:予想の斜め上

あの地獄だか天国だかよくわからないお風呂から上がると咲夜とアリスの部屋に案内される。

まあベットは二つあるんだからどっちか片方に二人寝てもらえれば僕は一人で寝られるんだ。

 

「まあ、母さんがなんかしてそうなんだけどね……」

 

そう思いながらドアを開けると僕は予想だにしないことに絶句した。

一つはベットが片方しかないこと。

これはまだいい。どうせ母さんが持って行ったのだろうと予想がつく。

二つ目は……

 

「なんで二人とも水着なのさっ!?」

 

アリスと咲夜の二人が薄暗い部屋の中、水着でベットで腰掛けていたからだ。

アリスは青いビキニでその大きな胸の谷間を際立たさせている。それに何より青という色がアリスの金髪とマッチしており、さらに白人らしい白い肌がより一層白く見えさせる。

咲夜は上はチューブトップ、下はホットパンツのような黒の水着だ。

腕も腰も脚もスラリと伸びており、寝るために解いたであろう髪型は新鮮で、どこを見てもドキリとしてしまいそうだ。

いや、そうじゃない。そもそもなんで水着なんか着てるんだ?

僕の記憶が正しければこの二人はちゃんとしたパジャマを持っていたはずだ。実際昨日も着てたし。

いったい何がこの二人に水着を着せる原因になったん……

 

「あ、これ? これは明美さんが用意したのよ」

 

「母さんんんんんんんんんっっ!!」

 

ある意味予想道理だけど!

予想道理だけども!!

 

「何でも『お風呂でさっき明久が水着を用意しろ!』って言っていたからだと……」

 

いや、確かに言ったけどさ!?

それはあくまでも妹紅と霊夢の二人にお風呂で来て欲しいだけでありこの二人に着て欲しいわけじゃないんだ!!

 

「…………ちなみにもう一つのベットは?」

 

どうせ分かってるけどね、分かってるんだけどね。

 

「「明美さんが(様が)持って行きました」」

 

「やっぱり……」

 

ちくしょう、まさか僕に床で寝ろと?

 

「ちなみに去り際に『明久と一緒に寝なさい』って言ってったわよ」

 

「あとこれも『必要になるから』と渡すように言われました」

 

…………もう色々と突っ込みきれないよ。

それに咲夜が渡してきた箱には何が入ってるか分かるよ。

どうせ妊娠を避けるために使うアレなんでしょ?

もういい加減に母さんの考えは……

 

 

 

 

 

カパ←妊娠検査薬登場

 

 

 

 

 

 

…………予想の斜め上だったよコンチクショウ。

 

「うぅ……もう僕は床で寝るか」

 

ガシッ←後ろから咲夜に組みつかれる

 

ドンッ←アリスにベットに押し倒される

 

ガバッ←ベットにアリスが侵入してきて正面から抱きついてくる

 

「床で寝させるのは流石に許可できないのでこうさせてもらいます」

 

「さ、明日も早いしもう寝ましょう」

 

「驚くほどスムーズ!?」

 

全部言わないうちに一瞬で組みつかれて押し倒されて説得の言葉を投げかけてきた!?

いくらなんでも行動早すぎない!?

 

「明久がそう言ってくるのは予想できたわよ」

 

「だからあらかじめ打ち合わせをしといたんです」

 

「ぐっ……じゃあせめて離れて」

 

「嫌よ」

 

「お断りします」

 

また最後まで言わないうちに断られた……。

くっ、こうなったら二人の方から離れるように説得しなければ……!

 

「でもくっつき続けるのはきついでしょ?」

 

「全然」

 

「全く」

 

説得失敗。

くそっ、次だ!

 

「だけどこのままだと暑いでしょ?」

 

「クーラーをつければ問題ないわね」

 

ダメだ。

ええい、次だ!

 

「恥ずかしいとかないの?」

 

「一緒にお風呂に入るよりかは幾分かは」

 

ですよねー……。

くっ、こうなったら最終手段!

 

「だ、だけどさ、僕だって男なんだからさ、間違いとか起こるかも……」

 

「「そんな度胸ないくせに」」

 

…………傷ついた。

説得が失敗したからじゃなく、そんなこと思われてたことに傷ついた。

 

…………でも確かに事実だけれでも。

 

「はぁ……分かったよ。でもせめて服くらいはちゃんと」

 

「「没収されたからないわ(のでありません)」」

 

母さんんんんんんんんんっっ!!??

なんでそんなことするのさ!?

あんたは実の息子が間違い起こしていいと思ってるの!?

 

「じゃあ床とかには行かないからとりあえず離れてよ。流石にこう引っ付かれるのは……」

 

「無理よ」

 

「三人が同じベットで寝るとなるとこうするしかありませんよ」

 

え、あ、本当だ!?

確かにこの体勢でもギリギリなんだ。

アリスや咲夜ならともかく、僕が仰向けになったら誰か落ちるほどなんだ。

そもそも離れること自体が無理なんだ。

 

「明久、もう諦めて受け入れなさい」

 

「我慢してください」

 

「ぐぬぬぬぬ……」

 

もうこうなったらどうしようもない。

諦めてこのままゆっくりと寝るとするか……

 

「ふふ、やっと諦めたわね」

 

「そうですね」

 

そう言って力を緩めてきたので改めて目を開けると正面にいるアリスと目が合う。

顔と顔の距離は10cmも無く、少し顔を近づければ唇が重なるのではないかと思うほど近い。

後ろにいる咲夜は見えないものの、首筋や耳に暖かい吐息が規則的にかかってきて妙に生々しく感じる。

 

(ヤバい、やはりまた交渉を持ちかけるべきだ。このままじゃ眠れそうにない。きっと二人と緊張して眠れてないに……)

 

「ね、ねえ二人とも……」

 

「すー……すー……」←アリスの寝息

 

「くー……すー……」←咲夜の寝息

 

二人ともすでに寝てるっ!?

てかアリスはさっきまで起きてたでしょ!?

ヤバい、しかも二人が体をモゾモゾと動かすたびに胸とかの当たり方が変わって……!

あ、ちょ、太もも擦り付けるな! 脚挟んでくるのもダメだから! いや、手引っ張るのは流石に当たって、当たって……!

 

 

 

 

結局眠りにつけたのは午前3時過ぎ、起きたときには二人の水着が際どくずれていたのが目に毒だったのを覚えている。

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