僕と同居人と召喚獣   作:迷単底

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第6話:決着

 

あれから僕たちは延々とCクラスの生徒たちと戦い続けている。

 

「とりゃっ!」

 

妹紅は炎で相手の召喚獣を焼き尽くし

 

「ふっ!」

 

アリスはランスで敵を貫き

 

「はあっ!」

 

咲夜はナイフを投げて串刺しにし

 

「せいっ!」

 

僕は刀で敵を次々と両断し、敵を圧倒し、殲滅していく。

 

『やべえぞこいつら!』

 

『止めておくのが精一杯ってどういうことだよ!?』

 

『ちくしょう……もうこいつらだけで半分以上は補修室送りにされたぞ!』

 

『生き残ってるのやつのほとんどが戦死しかけてるし……』

 

いやー、まだ余裕があるとは言わないでおこう。

僕たちの役目は敵を引きつけることであり、突破することじゃないからね

 

『お前ら増援に来たぞ!』

 

『早く補給に行け!』

 

『ここは俺たちに任せろ!』

 

『『『『試獣召喚(サモン)ッ!』』』』

 

そしてCクラスから8人ほどの増援が入り、生き残っていた5人が補給に向かう。

 

その様子を見届けて僕は一息ついて宣言する。

 

「残念だけど……もう僕たちの勝ちは確定したよ」

 

自分たちの勝利宣言を

 

『なっ!?まだ決まってねえだろ!』

 

『そうだ!ここでお前たちを倒せば……』

 

Cクラスの生徒たちは揃って反論するが僕はそれを否定するように断言する

 

「いいや、終わりさ。証拠にそろそろ……ほら」

 

そして僕は静かにAクラスを指差すと……

 

「総員突撃ーーッ!」

 

『『『『おおーっ!!』』』』

 

木下さんの号令でCクラスへと突撃するAクラスのみんなの姿があった。

 

『『『『なっ……!?』』』』

 

Cクラスの生徒たちが驚いて固まってるのを尻目に僕は淡々と声を発する。

 

「せっかくだから今回の作戦を話してあげようか。まず僕たちの役目は囮、Cクラスの大部分をここに引き寄せるためのね」

 

『だが、それでも大部分を引き出せる確約なんて……』

 

「できるさ。まずCクラス代表の小山さん、彼女の宣戦布告時の発言から直情的な人物だと推測できる」

 

そして僕はさらに続ける。

 

「だからこそわざと挑発するような行動……、4人という少人数での攻撃に出たのさ」

 

グッと唸り声のようなものをあげるCクラスの生徒たちを見ながらさらに続ける。

 

「さらに初戦ではわざと相手を圧倒することで相手に僕たちを大きな脅威として見させる、そうすることで大人数をおびき寄せることに成功したのさ」

 

まあ他にも細かな要因(仕掛け)はあったけどね、と僕は付け加える。

 

「ちなみに今ごろAクラスのメンバーは代表の霧島さんとその近衛部隊はAクラスに、その他のメンバーはCクラスで敵を倒してるさ。それも点数が残ってる生徒には念を入れて2対1、少ししか残ってない生徒にさえも1対1、残りはドアを封鎖して逃げれないようにしてるはずだよ」

 

『じゃあこのままじゃ……!』

 

「そう、君たちの敗北は必至、時間の問題だよ。ここで僕たちを倒せても状況は大して変わらない」

 

『そんな……!』

 

そしてそこにいたCクラスの生徒全員が膝をつき、戦意を喪失する。

 

そしてやがて……

 

『戦争終結、勝者Aクラス』

 

僕たちの勝利宣言が通達された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試召戦争が終わり、僕たち4人はAクラスで紅茶を飲んでいた。

ちなみに霧島さんと木下さんたち数名はCクラスと戦後対談をしている。

 

「それにしても今日は疲れたな……」

 

「まったくね。これも明久が囮部隊を作ろうなんて言ったせいね」

 

「そうですね」

 

「え!?みんな酷くない?」

 

まあ確かに今日は僕でも疲れたけどさ……

 

「そういえば明久、Cクラスに最後に言ってたアレ、あんな話私たち聞いてなかったんですけど……」

 

そう咲夜が空になったカップに紅茶を注ぎながら尋ねてくる。

 

「ああ、あれ?あれはその場での即席で作った作り話だよ」

 

「……よく作れましたね」

 

咲夜が若干呆れながらそう答える。他の2人を見ると呆れているようだ。

 

「じゃあなんで作ったんだ?」

 

今度は妹紅がお菓子をつまみながら聞いてくる。

 

「んー……、正直めんどくさかったからかな?流石にあれだけ戦うと疲れたし。終戦までの時間稼ぎだね」

 

「そんな理由で作ったのか!?」

 

「まあ、みんなを休ませる意味合いもあったんだけどね。みんなは僕以上に疲れてたでしょ?召喚獣の操作って結構難しいからね」

 

僕は多分だけど2年生で一番召喚獣の操作に慣れている。だけどみんなは慣れてないから結構集中力も使うし疲れてると思ったしね。

 

「……そんな気づかいができるなら最初からしてなさいよ」

 

「ハイ、ゴメンナサイ……」

 

横からアリスが脇腹をつねりながら言ってくる。正直ちょっと痛い。

 

「……ただいま」

 

「ふーっ、やっと終わったわ……」

 

そして教室の扉を見ると霧島さんと木下さんが戦後対談から帰ってきたようだ。

 

「……じゃあ、Cクラスとの戦後対談の結果を話す」

 

霧島さんが教卓の前に立って話しだし、僕たちはそれに耳を傾ける。

 

「……とりあえず規定通りクラス設備のダウンと3ヶ月の宣戦布告の禁止を言い渡した。その他のペナルティは無し」

 

以上、とだけ言って霧島さんは教卓の前から姿を消す。

 

「なあ、明久はどう思う?Cクラスへのペナルティ」

 

「まあ、妥当なところじゃないの?だけどそれよりも気になるのは……」

 

「Cクラスの宣戦布告の理由と木下さんへの過剰なまでの敵対心、ですか?」

 

「うん。間違いなくその二つは繋がってると思うんだけどね……」

 

今回の試召戦争は宣戦布告の時点から異常だ。Fクラスの姫路さんみたいな切り札(ジョーカー)がいるわけでもないのに新学期の開始から数日で上位クラスに宣戦布告するなんておかしすぎる。

 

「まあ僕たちが考えてても仕方がないんだけどね」

 

そう言うと僕は残りの紅茶を飲み干した。

 

「ふぅ……さて、Fクラスはいつ仕掛けてくるのかな?」

 

そして僕は数日後あたりに来るであろうFクラスの対策を考えながら、少しだけ笑みを浮かべた。

 

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