ある日気付いた時から不快だった。
何かが混ざっている。完璧なカレーに、異物が混ざりなくならない。それどころかどんどんこの世に広まっていく。
何だこれは気分が悪いぞ、消えて無くなれ。
カレーに特殊なトッピングなぞ必要ない。
らっきょう?福神漬け?まろやかさを出すためにハチミツで甘くする?
なんだそれは?なんなのだ?なぜそんなに小賢しい。
舌が弱いから、耐えられぬから、物珍しいものを使って、料理通だとでも思わせたいのか? せせこましい、狡すからい。
理屈臭くトッピングトッピング、ソースや漬け物がどうだのと、呆れて我は物も言えぬわ。
それで貴様ら、卵を立てたような気にでもなっておるのか。
食材によって辛さを抑える? 馬鹿臭い。
高級な具材を使ったことによる旨味? 阿呆か貴様ら。
そんなものに囚われるから、超深奥に――激辛に届かない。
辛さの桁が違えば他の食材による軽減に意味はなく、多大な金がかかる食材なぞは単なる使えぬ欠陥品だ。
少し考えれば稚児であろうと分かることを、己の矮小さを正当化するためにみっともなく誤魔化しておる。
やりよう次第で、胃の弱い者であっても強き者を斃せるとでも言うように。
そのほうが、さも高尚な戦であるかのように演出して悦に入る。
嘆かわしい。くだらない。なんと女々しい。男の王道とは程遠い。
絶望(胃痛)が足りぬ。怒り(辛さ)が足りぬ。強さにかける想いが純粋に雑魚なのよ。
貴様らのごとき、小理屈をこねる輩が横溢するようになって以来、圧倒的というものがとんと見当たらなくなってしまった。
ゆえに波旬(われ)が生まれ、頂(てん)を握った。徹頭徹尾最強無敵。何であろうと暴飲暴食――力、ただ力!
この不愉快な塵めらを跡形残らず消し飛ばす力が欲しい。
カレーはスパイスだけのものであろうがよ!
ゆえに特殊なトッピングなど何も要らん。必要ないのだ。白けるわ!
これをつまらんと思うなら、それはそやつがつまらんのだ。
能無しどもが、唐辛子を生で食うことすら出来ぬ分際で、何か他の物と一緒ならジョロキアを丸呑み出来ると迷妄に耽りおる。
救い難い無知蒙昧。恥を知らぬ滓の群れども。要らぬ要らぬ、実に目障り! 汚らわしいのだここに来るな!
「なあ、分かるだろう? 我が兄弟よ」
「ああ、嘗ての俺はお前に敗れ逃げ去った。だが、おれは誓おう。もう逃げない」
「それでこそ、我が好敵手よ!」
――罨――
今ぞ遍く甘味に滅相し奉る!
二十倍辛――ご飯大盛り!
来たれ、激辛大食いチャンピオォォォン!
「どうだ、俺のカレーはうまいか?」
大体これが原因
Diesアニメ化決定やったー!