やはり俺の高校生活は気付かれないまま終わりを告げる。   作:to110

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なんなんだ。この題名は.....
絶望すら思わせるネーミングセンスだ。
駄文100%で書かれる長編シリーズ第六弾,では,どうぞ。


第5章 彼の道は前も後ろも抜け道もないことに彼ら彼女らは気づきはしない。

俺は昨日お別れをした総武高校にまた来ている。昨日は明確な理由だったが,今日は意味がわからない。平塚先生に呼び出され,伝え忘れがあったようだ。なら,なぜ呼び出す?自分で来いよ。てか,電話でいいだろ。まぁ,おそらくはーーーーーーーー

 

 

ガラガラ

 

 

奉仕部部室のドアを開け,そこにいたのは美少女二人。彼女らはいつもの場所にいた。ただ,いつも通りじゃないのは,彼女らがキャッキャウフフな会話をしてないことと,俺への挨拶がこないことだ。その代わりに,こちらに注目している。最初に口を開くのは,やはり彼女だ。この呼び出しの主犯であろう,彼女。

 

 

「久しぶりね,比企谷君。待っていたわ」

 

 

この状況じゃなかったら嬉しさのあまり死にそうな台詞を聞き,いつもの場所に座る。

 

 

「何の用だ?」

 

 

「あら,なぜ部員を呼び出すのに用がいるの?」

 

 

「部員じゃないだろ俺は。退部届はちゃんと出した」

 

 

「認めた記憶なんてないわよ」

 

 

「否定された記憶もないぞ」

 

 

「ーーーーーーーまぁいいわ。ではお望み通り,用件に移りましょう」

 

 

「あのね,ヒッキー。いろいろと聞きたいことあるの」

 

 

「古文か?現代文か?学年3位よりも一位の雪ノ下に聞いた方が確実ーーーーー」

 

 

「ふざけないでヒッキー‼︎どうしてそうやって逃げるの?あの日も今回も。」

 

 

「今回ってなんだ?」

 

 

「自分からは言わないつもりなのね,あなたは」

 

 

雪ノ下はいつも以上に眼が怖いし,由比ヶ浜はなぜか真剣な眼をしてるし。本当になんなんだ?まさか,平塚先生が口をわったか。

 

 

「なんで頼ってくれないの?退学のこと。いつもいつも勝手に一人でやっちゃって。ヒッキーは独りじゃないのに‼︎」

 

 

「ーーーーーー頼りようがないだろ。俺とお前らが関わったらダメなんだ。平塚先生から聞いてるだろ?」

 

 

ーーーーーーーー沈黙が降り注ぐ。彼女らもわかっているのだ。自分たちじゃどうしようもないことを。今回に至っては俺が悪。完全な悪だ。俺のやったことを理解できるやつらは少数で,且つ他に居場所を持っている。由比ヶ浜は上位スクールカースト,戸塚はテニス部だし女子からの人気もある,平塚先生は教師だから生徒に対して平等でなければならないし,雪ノ下でさえ由比ヶ浜という友達ができて独りでなくなった。いくら俺と関係を持っていても,俺との繋がりはその程度なのだ。悲しくはない。これが俺だ。ぼっちを極めた俺の道だ。

 

 

「これ以上,用がないようならもう帰るぞ。じゃあな。」

 

 

これでいいのだ。俺は彼女らに対してあの言葉を発してはいけないのだ。だから,これで終わりだ。

 

 

「待ちなさい!私が,私たちが,なんの策もなしに呼ぶわけないでしょう。これを見なさい」

 

 

「これ,集めたんだよ。だからさ,ヒッキー,私たちを頼ってよ」

 

 

出された紙には,俺と関わった人の名前が綴られていた。




いかがでしたか?3人で会話回すのしんどいです。雪乃,結衣,八幡の台詞しっかり分かれていましたか?
もう六話ですか。早いですね。
今回もご一読していただきありがとうございます。
次回もお読みいただければ嬉しい限りです。

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