やはり俺の高校生活は気付かれないまま終わりを告げる。 作:to110
絶望すら思わせるネーミングセンスだ。
駄文100%で書かれる長編シリーズ第六弾,では,どうぞ。
俺は昨日お別れをした総武高校にまた来ている。昨日は明確な理由だったが,今日は意味がわからない。平塚先生に呼び出され,伝え忘れがあったようだ。なら,なぜ呼び出す?自分で来いよ。てか,電話でいいだろ。まぁ,おそらくはーーーーーーーー
ガラガラ
奉仕部部室のドアを開け,そこにいたのは美少女二人。彼女らはいつもの場所にいた。ただ,いつも通りじゃないのは,彼女らがキャッキャウフフな会話をしてないことと,俺への挨拶がこないことだ。その代わりに,こちらに注目している。最初に口を開くのは,やはり彼女だ。この呼び出しの主犯であろう,彼女。
「久しぶりね,比企谷君。待っていたわ」
この状況じゃなかったら嬉しさのあまり死にそうな台詞を聞き,いつもの場所に座る。
「何の用だ?」
「あら,なぜ部員を呼び出すのに用がいるの?」
「部員じゃないだろ俺は。退部届はちゃんと出した」
「認めた記憶なんてないわよ」
「否定された記憶もないぞ」
「ーーーーーーーまぁいいわ。ではお望み通り,用件に移りましょう」
「あのね,ヒッキー。いろいろと聞きたいことあるの」
「古文か?現代文か?学年3位よりも一位の雪ノ下に聞いた方が確実ーーーーー」
「ふざけないでヒッキー‼︎どうしてそうやって逃げるの?あの日も今回も。」
「今回ってなんだ?」
「自分からは言わないつもりなのね,あなたは」
雪ノ下はいつも以上に眼が怖いし,由比ヶ浜はなぜか真剣な眼をしてるし。本当になんなんだ?まさか,平塚先生が口をわったか。
「なんで頼ってくれないの?退学のこと。いつもいつも勝手に一人でやっちゃって。ヒッキーは独りじゃないのに‼︎」
「ーーーーーー頼りようがないだろ。俺とお前らが関わったらダメなんだ。平塚先生から聞いてるだろ?」
ーーーーーーーー沈黙が降り注ぐ。彼女らもわかっているのだ。自分たちじゃどうしようもないことを。今回に至っては俺が悪。完全な悪だ。俺のやったことを理解できるやつらは少数で,且つ他に居場所を持っている。由比ヶ浜は上位スクールカースト,戸塚はテニス部だし女子からの人気もある,平塚先生は教師だから生徒に対して平等でなければならないし,雪ノ下でさえ由比ヶ浜という友達ができて独りでなくなった。いくら俺と関係を持っていても,俺との繋がりはその程度なのだ。悲しくはない。これが俺だ。ぼっちを極めた俺の道だ。
「これ以上,用がないようならもう帰るぞ。じゃあな。」
これでいいのだ。俺は彼女らに対してあの言葉を発してはいけないのだ。だから,これで終わりだ。
「待ちなさい!私が,私たちが,なんの策もなしに呼ぶわけないでしょう。これを見なさい」
「これ,集めたんだよ。だからさ,ヒッキー,私たちを頼ってよ」
出された紙には,俺と関わった人の名前が綴られていた。
いかがでしたか?3人で会話回すのしんどいです。雪乃,結衣,八幡の台詞しっかり分かれていましたか?
もう六話ですか。早いですね。
今回もご一読していただきありがとうございます。
次回もお読みいただければ嬉しい限りです。