元・魔術師殺しの魔眼保持者転生記   作:コレキス

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第十二話

 

 

 

 

 

 

 

「おまえ、あ、複写眼(アルファ・スティグマ)保持者なのか」

 

「な、なんか、紋様の形がちがうけど・・・」

 

そういったときにエミヤはこう応答した。

 

「そうだよ。」

 

「君と同じ魔眼保持者で名前は『エミヤ・セルフ』だ」

 

「そして、正しくは、君と同じ魔眼ではないよ。紋様は十字架で五方星ではないし能力からしても違うしね。魔法を解析して複写するのではなく、魔法を吸収するものだからね。この眼の正式名称は知らないから、とりあえず複写眼の亜種としているけど・・・」

 

それを聞いたライナは驚いた。

 

それはそうだ、いままで魔眼は複写眼しかないと思っていたからだ。

 

自分以外の保持者にあったのはこれが初めてだった。

 

「複写眼以外にも魔眼はあるのかよ」

 

とライナが尋ねた

 

「ああ、あるよ。」

 

「先天的なものもあれば後天的なものもある」

 

「まあ、それは、後でゆっくり説明してあげるから今はこの気絶した暗殺者達片付けるの手伝ってよ。」

 

といい

 

ライナはエミヤとともにゴミクズどもを外へ放り捨てるのを手伝った・・・。

 

怪我もしているので、治療も添木と疲射位で後遺症が残るかもしれないが暗殺業を止めてもらうのにはちょうどいいとエミヤは思った。

 

ライナも隠成師どものやばさは知っているので、普段の甘さは死人が出ていないので不思議と出てはこなかった。

 

ゴミ片づけが済んだら、すぐに自分らの牢屋に戻った。

 

エミヤが怪力ということもあり、思ってたよりも早く終わって帰ってこれた。

 

隠成師たちとの戦いの痕跡(エミヤが動いた(疾走)後で床にクレーターがいくつか出来ていたので)は

魔術で修復した。

 

 

 

その現象を、初めて視たタイプの魔法をみてライナは驚愕した。

 

「な、何だその魔法!?」

 

と言いつつ、複写眼でその魔法を見て

 

その現象の構成や、発動条件を解析した。この眼は視ただけで魔法を深く理解し修得することができる。

 

「ん、自分の魔力を使っているのか?」

 

「エスタブールの身体強化の魔法は大気と自前の魔力を使っているけど、でもそれは、脳の抑制を外して、リミッター解除の度合いを設定しているだけだからな。疲射の痛みを取る部分を常時使って効果を長引かせているけど・・・。こんなにうまく、体内の魔力を制御できるような代物でもないし、しかも、壊れたものを時間を巻き戻したみたいに直すって、デタラメだろう。身体の中にそれを精密に操るための魔法陣か紋様刻印、文字の刺青みたいなものでも仕込んでいるのか?」

 

「解析したとき、お前の身体の魔力が粒に干渉したり、魔力そのもの粒に見立ててを変換したみたいだけど?」

 

それを聞いてエミヤは

 

「へぇー、もうそんなところまで気がついたのか。君は複写眼を持っているとはいるからあまり驚かないけど。そこまで理論的に結果を説明できる子は今までにいなかったな」

 

それを聞いてライナは

 

「え、俺以外の複写眼保持者を知っているのか?」

 

その質問にエミヤは

 

「何人かは知っているよ。ていうか、出会った全員保持者は弟子だよ」

 

それを聞いたライナは、

 

 

「マジかよ!?」

 

と驚愕した。

 

それは当たり前の反応だろう。普通の魔眼保持者は発覚すれば親や仲間だった者に殺されるか軍に突き出され研究材料にされあらゆる苦痛をあたえ暴走させられて殺される。生き残っても利用されて暗殺者に育てられる。

 

 軍や親や仲間だったものたちから、なんとか逃げ延びても、誰にも受け入れてもらえずに寂しさのあまり気が狂い暴走して死ぬか自殺するかだ。

 

しかし、エミヤがいうにはそういう子をみつけて、しばらく一緒に暮らし、一人で生きていく術を教えているみたいだ。

 

「で、でも!複写眼(アルファ・スティグマ)保持者は放って置けば、何らかのきっかけでいつ暴走して死を撒き散らすか解らない危ない存在なんだぞ!?一緒に暮らして、見守るならばともかく野に放すってさすがにやばくないか!?」

 

そう喚くライナにエミヤは、

 

「大丈夫だと思うよ。」

 

と言った。

 

 

「いや、『思うよ』って、そんな無責任な!?」

 

 

と、さすがにのんびり屋で温厚昼寝野郎のライナでも怒った。自分のこといくらか棚に上げていないか?シリアスな問題なのはわかるが、

 

 

「根拠があっていっているつもりだよ。あの子たちには、魔法以外に魔術や体術・戦術・罠(トラップ)・精神鍛錬や肉体鍛錬を施して、実力はもう一人でもやっていけるし、それに、もう泣くつもりもないみたいだ。やりたいこととかもみつけたみたいだしね。それに、魔眼の暴走を封じる方法や魔眼そのものを封印できる道具も渡したし、作り方も教えたからね」

 

 

それを聞いてライナは、

 

 

「う、うそだ!?そんな方法聞いたことがない。いや、暴走したら、気絶させたり、瞳を閉じれば元に戻るけど、それ以外にもあるのか!?」

 

その質問にエミヤは、

 

「うん、あるよ」

 

そんなことをあっさりと答えた

 

 

「どうやって!?」

 

「落ち着きなよ。今教えて、いや・・・、見せてあげるからさ」

 

そう言い、掌をライナに向けて一言

 

 

「投影開始」

 

 

と、つぶやいた

 

そのつぶやきの後、黒い額縁の眼鏡が掌の上に出現した。

 

その現象を視て、驚愕した。

 

複写眼(アルファ・スティグマ)でその現象を見て解析できたので、それが魔法だとわかった。

 

わかったのだが、信じられなかった。

 

無から有を生み出すようなことは不可能だ。つまり、これは、魔力を物質に置き換えたということだ。今の魔法は過程を見ていたので、読み取れたが、物質化した後は、うまく読み取れなくなっていた。造られた物が全て魔力を原料に作られたものだというのは、今のを視てわかるが、完成後は、ほとんど読み取れなくなった。過程を視ていなければ、魔力を帯びている程度しか解らなかっただろう。解析の内容が切り換った。

 

解析は出来たが、すぐには複写が出来ない。なぜならば、発動条件に体内の魔力をそれを通常以上に生成し制御と外の精霊や空間にも干渉し制御することも出来る器官が必要だということはわかった。それを得れば、自分もこの魔法が使える。その器官の開発方法は最初は痛みを伴うことになりそうだ。複写眼を使えば、うまく制御できると思うが、訓練せずにいきなり実戦する避けたほうがいいだろう。仕損じると身体を壊しかねない。いきなり独学でやるのは危ないため一度手本を見ないと・・・

 

やるとしても、訓練を積んでかなり慣らしてからだろう。

 

そう考えて、とりあえず、今使った魔法やそれで造ったものについて、訊ねてみた。

 

「何だ今の魔法!?それとその眼鏡は一体なんだ?」

 

再び、複写眼でそれについても解析はできた。

 

魔法騎士や隠成師の戦闘服・武器にコーティングされている術式と同じだ。効果は違うが。

 

レンズに、刺青式の魔法刻印から生じる呪いや魔法を封じる類のようだ。しかも、この効果は・・・

 

「う、嘘だ。こんなのあったら、俺達はこんなに苦しんではいないはずだ!?」

 

 解析結果は、この眼鏡をかけると、どうも、異能を秘めた眼をつまり魔眼を使えなくする。封印の魔法具のようだ。どうやら、限定的なものではないみたいだ。

 

「な、なあ、その眼鏡だけど、ちょっと掛けさせてもらっていいかなぁ?」

 

そう頼んでみてエミヤは

 

「ああ、いいよ。そのつもりで出したのだから、はい、どうぞ」

 

と『魔眼殺し』渡して、ライナは早速掛けて、複写眼を発動しようとしたが、解析結果通りに発動できなくなっていた。眼鏡をかけているあいだは眼の力も感じ取ることが出来なくなっていた。

 

このとき、ライナは、何かに解放感があった。あくまで、封印でしかないのに、涙が出てきた。喜んだ。心からまだ複写眼は存在しているのに、眼鏡を掛けている間は、まず、暴走はありえない。解析できたので、眼鏡を外し、力を働きかければとてつもなく複雑な術式で徹夜しても解除・解呪するのに軽く1月は掛かりそうだ。手っ取り早く魔法か物理的破壊をするほうが早い。

 

 しかし、レンズ自体は魔眼ほどではないがすごい強度だ魔力を帯びた特殊な剣でもないと破壊するのは難しい。さすがは、魔眼殺しと呼ぶべきか。

 

 このとき、ライナは魔眼殺しの製造法を理解し複写した。

 

 

「喜んでいるところ悪いんだけど、早く、自分の部屋に戻ろう。こんなところ他の看守に見つかったら、懲罰房行きになるから」

 

といい

 

ライナもそれに賛成した。

 

魔術で戦いに痕跡を消し、部屋以外で自分が素手で触れたところを念のため、投影したハンカチでふき取った。

 

犯罪者みたいだなと、ライナにいわれた。それで、少し頭にきて、冗談で、やっぱその眼鏡返してといったら、即座に謝って魔眼殺しを隠した・・・。

 

まだ、魔術を修得していないので投影魔術(グラデーション・エア)は使えないので、今、取られるといろいろ困るライナであった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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