銀牙伝説NIGER『リメイク版』   作:ニゲル

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人間の社会とも関わらせていこうと思います。
駄文ですが、読んでくれれば幸いです。


※人間side―――研究

 

 

 

 ―――某製薬会社、第零研究施設。

 第一から第四研究所まである第零研の敷地面積はかなり広い。

 研究施設は東西南北と中央にエリア化されている。

 東の第一研究所、西の第二研究所、南の第三研究所、北の第四研究所。

 それぞれが厳重な警備で隔離され、独自の研究や実験を繰り返していた。

 その中、殺害所と呼ばれてる研究所がある。

 唯一収監棟がある、第四研究所。

 ここは主に、遺伝子操作や移植など様々な生体実験を行っていた。

 それ故、危険動物を収容する棟が設置されていた。

 その実験の傍ら、少なくない動物の死骸が生まれるのは周知の事実。

 その事を揶揄した呼び名だ。

 言えば、他の研究所から嫌われているのである。

 それもその筈、日夜問わず動物達の悲鳴や断末魔が木霊する研究所を誰が好むか。

 第零研の中央には、居住区があるのだ。

 毎晩、悲鳴や断末魔をきかされてもみろ。

 どんなやつでも、嫌になる。

 最近になり、社宅の部屋に防音対策がなされたが嫌悪感はなくなるはずもない。

 今夜もまた部屋を出れば聞こえてくるのだから。

 

 

 

 

 

『――――グォォォォッ…!』

 

 

 第四研究所、収監棟から叫び声がきこえる。

 先程収監した被験体【Kー29】だろう、もう少し静かにならないかね、と。

 今しがた収監棟から出てきた、研究員の二人の男は、溜め息を吐きながら苦笑していた。

 

 

「………あいつも、駄目っぽいな。はぁ」

 

「また、炸裂死(バースト)か?」

 

 

 黒細胞(ヘイト)(最近彼等が発見した未知の細胞)による、急激な突然変異にたえられず炸裂死。

 彼等の実験による、九割がたの結果だ。

 彼等が今、頭を悩ませてるのは、実験の成果もさることながら。

 実験動物が足りなくなっている案件だ。

 九割以上の動物が死んでるのだから、それも当然の事である。

 

 

「………実験動物(サンプル)の数が足りなくなってきたな」

 

「だよな、闇ブローカーに流してもらわなきゃ続行できてないぞ」

 

 

 彼等は、研究所唯一の喫煙所に入り、煙草に火をつけた。

 

 

「次、いつだっけ?」

 

「確か……来週だったな」

 

「ながいな…はぁ――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 一服した彼等は、研究室に戻ってきた。

 壁や床、天上まで白で統一された場所。

 目がチカチカするっす!と、口癖の男が出迎えてくれた。

 

 

「浅岸さん、深井さん遅かったすね」

 

 

 目の下に濃い隈をつくってる、長身痩躯、髪の毛ぼさぼさの眼鏡。

 いかにも研究者という感じの男、中部(なかべ)雪路(ゆきじ)

 二十歳らしいのだが、見た目は完全におじさんだ。

 帰ってきた上司、浅岸と深井の方が若そうにみえる。

 

 

「一服だよ、一服」

 

「お前も吸うか、中部?」

 

「遠慮しとくっす……俺煙草嫌いですから」

 

 

 中部は匂いも嫌らしく、上司二人の匂いに軽く咳き込む。

 その様子を上司達は、面白がって見ている。

 中部にとっては、何が面白いのかさっぱりだ。

 だが、文句を言える立場でもないし、ちゃんと分煙はしている。

 中部は、軽く眉をひそめるだけでおわってしまう。

 

 

「…………そんなことより、二人に相談したいことがあったんすよ」

 

「ん、どうした?」

 

「美人な彼女の事か?ついに別れたか」

 

「違うっすよ!それに、別れてないっすからね!」

 

 

 中部は怒りつつ、PC内のファイルを開く。

 

 

「はいはい。で、相談って?」

 

「…………これっす」

 

「これは……被験体【Dー6】のデータだな」

 

 

 被験体【Dー6】、黒細胞と完全融合した実験動物だある。

 黒細胞実験では、成功例は二つしかない。

 突然変異による怪物化、完全融合による進化。

 完全融合を果たした被験体は、4匹しかいない。

 その全てが、犬であった。

 

 

「いつみても、美しいねこの灰色の毛は……………ん?」

 

 

 【Dー6】も、元は白い毛の雑種の大型犬。

 完全融合による、細胞の変異。

 その影響で、毛色も灰色に変わっている。

 浅岸がその毛並みに惚れ惚れしていると、ふと何かに気づいた。

 添付されてる写真ではなく、新たな【Dー6】の解剖報告だ。

 

 

「どう思いますか?」

 

「…………簡単な事だ。我々の今の科学力では手の届かない所にあるってだけだ」

 

「我々の理解できない、決して相容れぬ、モノ」

 

 

 

 

 

―――《解剖報告》―――

 

 

※突然変異による炸裂無し。

※突然変異による怪物化無し。

※黒細胞との完全融合。

※一時間起きに、細胞の変異。

※無限再生能力の獲得。

※性器の変異確認、両性化への推移とみられる。

 

      ↓↓↓

 

※何らかの抗体をもつものと推測。

 

      ↓↓↓

 

※結果:該当物質は発見できず。

 

 

 

 

 

 

 

 




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