クロンの呼応   作:恐竜紳士

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こちらはクロンの呼応に登場するキャラクターの設定集となっています。
ややネタバレも含まれていますので、本編未読の方はご注意下さい。

10月14日、「教皇」「女帝」「審判」「女教皇」「悪魔」の項目を加筆。


番外編・及び設定集
キャラクター設定集(10月14日に一部加筆)


〇主人公と仲間達

 

【クロン=ナイト】

年齢:9歳

性別:男

一人称:ボク

愛称:クロちゃん。クロぽん。

髪の色:黒 瞳の色:黒

好きなもの:両親。お菓子。心理戦。映画「ホームアローン」シリーズ。

嫌いなもの:ゴキブリ。高い所。ジェットコースター。

 

相手の言葉や仕草から考えを読む才能を持ち、その裏を突く技術に長けた小学生。本作の主人公。

純粋且つ気紛れな性格で、思いついた事は即実行に移すタイプ。年齢相応の我の強さはあるものの、基本は控え目な人物。一方で女好きの片鱗があり、姫利に「将来はプレイボーイになる」と評された。

デュエル歴は作中最も短く、初登場時はルールを覚えて間もない完全な初心者だった。

エクゾディアを用いた奇策で実力者として知られる姫利を撃破、半ば強引に彼女に弟子入りする。

甘えん坊な面はあるが年齢に比べて大人びており、知識量も同年代の子供に比べて豊富。特にデュエルに置ける分析力と決断力は、大人も舌を巻くほど。

デュエルスタイルは上記の才能を用いた心理戦を得意とする。相手の次の手を先読みして罠を張り、相手の意表を突いた上で反撃を叩き込むのが主な戦術。

罠の扱いに長ける反面、相手の罠を過剰に警戒してしまい好機を逃しやすいという弱点を持つ。また、運の要素が絡むのを嫌ってかギャンブル系のカードを使う事は無い。

姫利の指導の下、少しずつ実力を伸ばしていたが、ある時友人の女の子から何も描かれていない白いカードをプレゼントされる。友人曰く「喋る猫から貰った幸運を呼ぶカード」との事だが、決闘盤に差し込んでもエラーが表示されるだけで何も起こらない。クロンは不思議に思いながらも、そのカードを受け取った。

その後、うっかりそのカードをデッキに入れたままデュエルしてしまうが、何も描かれていない筈のカードに突然文字や絵が浮かび上がり、《先見眼の銀愚者(フォーサイトアイズ・シルバーフール)》というカードに変化する。

結局デュエルは敗北に終わったものの、これをきっかけに彼の運命は大きく変わった。《銀愚者》のカードを巡って謎の人物達が彼の周囲に現れ始め、遂には連れ去らわれてしまう。

何処とも知れぬ廃墟に攫われたクロンは、そこで出会った「教皇」を名乗る人物から思いがけない事実を突きつけられるのだった。

 

『どうでもいい裏話』

・彼の口調がころころ変わるのは気分屋過ぎて話し方すら気分によって変えてしまう為である。

・何処かの後書きで書いた通り、彼が使うカードは《銀愚者》を除いて全てOCGのものである。

 

 

春川(はるかわ) 姫利(ひめり)

年齢:17歳

性別:女

一人称:私

愛称:姫りん

髪の色:描写無し 瞳の色:描写無し

好きなもの:デュエル。カード漁り。子供。

嫌いなもの:無法者。無駄遣い。

 

本作のもう一人の主人公であり、ヒロインでもある現役女子高生。第一話から登場してるのに外見の描写が全く無い人。

小学生の頃からデュエルモンスターズに嵌まっており、現在は小さなカードショップの大会で優勝するくらいの実力者として知られている。

ある時、デュエルを始めて二週間程度のクロンに惨敗。これをきっかけに、クロン本人の要望もあって彼にデュエルを教える事になった。

もともとは実力の低い決闘者だったのだが、努力を重ねる内に才能が開花。高校生に入って漸く現在の実力を身につけた努力の人。その為デュエルに対する思い入れは尋常では無く、百合からはデュエル馬鹿と呼ばれがち。

基本的には真面目で穏やかな性格。しっかり者のイメージがあるがやや抜けた所もあり、特に親しい人間に対しては微妙にはっちゃける(・・・・・・)傾向にある。

クロンが天性の才能でデュエルするのに対し、彼女は長年培った経験と知識を武器にデュエルを行う。相手のカードを除去した上でモンスターを展開、シンクロあるいはエクシーズ召喚を行って攻める基本的且つ合理的な戦術を得意とする。

カードは実用性と汎用性が高いものを好み、弟子と同じくギャンブル系のカードの使用を嫌う。ギャンブルカードを否定しているのではなく、運によって結果が変わる不安定さが性に合わないようだ。

余談だが、彼女は第一話から現在まで外見に関する描写が無い。彼女は主人公の憧れの女性という特別な立場なので、読者の方に自由にイメージしてもらおうという試み。断じて描写を忘れた訳では無い。一応、作者の頭の中では黒髪黒目、髪をサイドテールにしたロングヘアーのイメージ。

 

『どうでもいい裏話』

彼女がデュエルを始めたきっかけは、幼少の頃、あるプロ決闘者の試合をTVで見た事から。その人物に憧れた彼女は、いつかプロの舞台で彼とデュエルする事を夢見て決闘者となった。

何度負けても挫けずに現在の実力を得るに至ったのは、その夢を叶えたいがため。クロンを弟子に取ったのも、彼の志にかつての自分を重ねたからかも知れない。

 

 

夏野(なつの) 百合(ゆり)

年齢:17歳

性別:女

一人称:私。百合ちゃん

髪の色:青 瞳の色:黒

好きなもの:姫利。からかいやすい人。ショッピング。女性同士の恋愛を描いた漫画・アニメ

嫌いなもの:小言。面倒臭い事。勉強(でも英語の授業は好き)。

 

姫利の幼馴染兼クラスメイト。彼女とは仲が良く、一緒にいる事が多い。初登場は第三話。

姫利と同じ時期にデュエルモンスターズを始め、アルファベットデッキはその頃から使用。十年近く同じデッキを使っている辺り相当愛着があるようだ。

楽天的で子供っぽい性格。全体的に素行がだらしなく、悪ふざけも目立つ。特に金銭感覚に関しては姫利に度々注意を受けているほど。

人懐っこくムードメーカーでもあるため誰とでも打ち解けやすく、初対面のクロンともすぐに意気投合していた。また他人に渾名を付けて呼ぶ事が多く、現在「姫りん」「クロぽん」「ソルたん」「フロむん」「メイどん」等が確認されている。

普段の言動から空気の読めないお調子者のイメージが強いが、根は他人を思いやる優しい性格。悪ふざけもギリギリ許される範囲のもので、本気で相手を傷つける事が無いように行っている。

デュエルに置いては相手の伏せカードや手札枚数を気にせずに攻める。良く言えばマイペース、悪く言えば行き当たりばったりな戦術だが、デッキの特性上仕方無い面もある。

感情が表情や態度に出やすく、デュエル中に雑念が入る事もある為、心理的駆け引きには不向き。一方でどんな状況でもポジティブでいられる点は長所と言える。ガチのデュエルよりも皆でわいわい楽しむデュエル向きか。

 

『どうでもいい裏話』

子供の頃から姫利にべったりだった為か、姫利には友人以上の思い、要するに好意を抱いている。

 

 

【ソール=ウィングド】

年齢:11歳

性別:女

一人称:俺様

髪の色:緑 瞳の色:青

好きなもの:肉料理。授業をサボって屋上で昼寝する事。クロン虐め。

嫌いなもの:勉強。スカート。団体行動を強いられる事。

 

クロンと同じ学校に通うポニーテールの悪魔。基本は一匹狼だが、最近はクロンとつるんでいる事が多い。第九話から登場。

第一話のクロンと姫利のデュエルを観戦していたようで、たまたま店に顔を出したクロンにアンティデュエルを持ち掛ける。結果は敗北に終わるも、デッキの火力と思い切りの良さを買われ、クロンに教えを請われるようになった。

性格は乱暴で唯我独尊、且つ男勝り。気に入らない相手には年上だろうと噛みつく、自他共に認める不良娘。怒りの沸点が極端に低く、何かあるとすぐに怒る。そのせいか常に不機嫌そうにしているイメージが強い。

お世辞にも賢い子では無い為、問題事はだいたい暴力で解決しようとする。かなりの(ワル)だが、デュエルに負けても約束(アンティ)を反故にしようとしなかったり、クロンとフロムのデュエル交渉に口を挟まなかったりと、彼女なりに筋は通しているようだ。

デュエル大会の初戦で負けた経緯から、姫利を極端に嫌っている。その嫌いっぷりは徹底しており、最初は顔を見ただけで切れるほどだった。一方で弟子のクロンとは馬が合ったようで、何だかんだで仲良くやっている。

デュエルでは性格に違わず、火力に特化した攻撃的な戦術を得意とする。ライフに余裕がある内は相手の伏せカードを恐れずガン攻め、ライフが減って来た場合は用心しつつ攻撃の機会を狙うのが特徴。

相手が理解できない行動を取ると癇癪を起こしてしまう悪癖がある為、心理戦には不向き。また罠カードにも掛かりやすい為、クロンにとっては最良の獲物(あいしょう)だったと言える。

クロンが攫われた際には誰よりも彼の救出に尽力しており、その執念は次元の壁さえ超えて彼の元に届いた。

その執念がきっかけとなったのか、第三十三話にて彼女に「恋人」のカードが発現。異端の札を使用できるようになる。

 

『どうでもいい裏話』

彼女の母親も元つっぱりである。

 

 

【フロム=アステリア】

年齢:12歳

性別:男

一人称:ボク

髪の色:青 瞳の色:緑

好きなもの:自分自身。家族。年上の女性。クレープ。映画「大逆転」。

嫌いなもの:男。子供。馬鹿。

 

クロンと同じ学校に通う六年生。声変わりはまだ。自称「天才美少年」。他にも「時を操る決闘者」という恥ずかしい二つ名がある。第12話から登場。

成績優秀、スポーツ万能、女子人気も高い文句無しの秀才。デュエルの実力も高く、学校では負け知らずで通り、姫利と百合が口を揃えて彼の腕を賞賛する程。

一方で性格は二面性があり、年上の女性には紳士的且つ甘えん坊な優等生を装って接するが、それ意外の人間、即ち男性や自分と同じ子供には馬鹿にした態度を見せる。

妹曰わく、「女性には紳士であるべき」という父親の言葉が影響しているとの事だが、だとすれば彼の素の性格は後者だと考えられる。

クロンとの初対面の際も徹底的に馬鹿にしており、彼のデュエルの申し込みも頑なに拒んでいた。しかしクロンが姫利に勝った事があると知ると疑いながらもデュエルを承諾、その実力を惜しげも無く披露する。

デュエルに置ける彼は「相手に実力を出させずに倒す」事を良しとしており、疑似ターンスキップを駆使して一方的に相手を叩く戦術を得意とする。洞察力も高く、この手のタイプにありがちな油断や慢心も見られない。

クロンとのデュエル後は全く出番がなかったが、二十八話にて再び登場。異端の札《アンブレイカブル・ザ・ワールド》を発現し、思わぬ形でストーリーに食い込んできた。

 

 

【クルス=アステリア】

年齢:6歳

性別:女

一人称:私。クルス

髪の色:銀 瞳の色:青

好きなもの:家族。お友達。可愛いもの。動物。

嫌いなもの:意地悪な人。お化け。暗い場所。

 

フロムの妹。純度100%の幼女。第13話から登場。

両親に蝶よ花よと育てられた為か人一倍甘えん坊な性格をしており、特に兄のフロムにはべったりである。登下校はもちろん一緒、昼休みも友達を連れて彼の教室に遊びに行く程。

ベタベタし過ぎて最近は兄から疎ましく思われているが、彼女自身はその事に気付いていない。フロムも何だかんだで妹を甘やかしているため兄妹仲は悪くないようだ。

元気いっぱいの素直な子で、始まったばかりの小学生ライフを満喫している。勉強も給食も楽しくて仕方が無く、最近はデュエルも始めたらしい。

現時点で彼女のデュエル描写は無いが、デッキ自体は作成済み。いつか彼女がデュエルする日があるかも知れない。

 

『どうでもいい裏話』

実はフロム戦の後日談としてクロンが彼女とデュエルする案もあった。

尤も彼女の実力は兄に比べて大きく劣る上にこっぴどく負けると泣き出してしまう為、「クルスを泣かさない程度に手加減して戦う」という変わった内容。

 

 

【ミランダ=マリンベル】

年齢:18歳

性別:女

一人称:私

愛称:ミラ

髪の色:金 瞳の色:翡翠

好きなもの:弟。デュエル。肉うどん(好物らしい)。

嫌いなもの:弟に危害を加える者(大小問わず)。納豆。茸類。

 

とある方から提供して頂いたキャラクター。諸事情で名前を少し変更している。第十七話から登場。

クロンにデュエル経験を積ませるべく、姫利が紹介した三人の決闘者の一人。姫利とは同じ学校で、程々に仲が良いようだ。

実は良い所の令嬢で、我が強く負けず嫌いな性格。特にデュエルにおけては自身の実力に対する自信もあり、勝利への執念は非情に強い。姫利との接点もこの辺りからと推測される。

口調がやや冷たく、凛とした態度から怖い女性と誤解されやすいが、話してみれば意外と親しみのある女性。ただし一度嫌悪感を抱いた相手に対しては徹底して攻撃的な姿勢を見せる。

一方で、弟のクリフォード(クリフ)に対しては非常に過保護な面が強い。クリフの前で下劣な言葉を用いたリリオンに食って掛かるなど、弟が絡むと感情的になりようだ。その溺愛ぶりを長所と取るか、短所と取るかは意見の分かれる所だろう。

塔の悪趣味なデッキによってクリフが怯えた時は怒りを露わにしており、彼女とのデュエル時には実力的にも精神的にも塔を追い詰めて勝利した。

デッキはアイスカウンターを駆使した水属性主体のデッキを使用する。攻撃的な戦術とテクニカルな戦術を切り替える事の出来るデッキ構成となっており、相手によって様々な戦い方ができる上級者向けのデッキとなっている。

なお、クロンとメイがデュエルしている最中に姫利とデュエルしていたようだが、どちらが勝ったのかは明らかにされていない。

 

 

【クリフォード=マリンベル】

年齢:8歳

性別:男

一人称:ボク

愛称:クリフ

髪の色:金 瞳の色:銀

好きなもの:ミランダ。メイ。お肉(特にステーキ)。

嫌いなもの:野菜全般。

 

ミランダの弟。姉と同じくとある御方の提供人物。第十七話から登場。

姫利がクロンに紹介した三人の決闘者の一人。学校はクロンと同じで、可愛い盛りの小学生。純粋無垢な性格で、人を疑う事を知らない。

他人の嘘に騙されやすく、傍から見ていて非情に危なっかしい。その為か彼の周りには人が集まりやすく、彼が危険な目に遭わないよう見守っているようだ。

姉のミランダを心から慕っており、将来は彼女と結婚する事を夢見ている。付き人のメイも実の姉のように慕っており、姫利や百合とも仲が良い。初対面のクロンとも、すぐに打ち解けたようだ。

優しい性格であるが、クロンが塔と死神に拉致された事で激しい怒りを覚え、彼女達とデュエルする事に。その場に居た亮助とコンビを組み、塔達を相手に奮戦した。

デッキは【ガエル】を使用。デュエルの実力はまだ未熟であるが、それゆえに思わぬ爆発力を秘めた決闘者である。

 

 

【メイ=リンフォース】

年齢:17歳

性別:女

一人称:私

髪の色:青 瞳の色:青

好きなもの:クラシック音楽。入浴。料理。サラダ。

嫌いなもの:貝類。臭いのきついもの。

 

ミランダ、クリフォードの付き人のような存在。彼女達と同じくとある方からお借りしたキャラ。第十七話から登場。

姫利が紹介した三人の決闘者の一人で、実際にクロンと対決したのは彼女。姫利曰く「クロンと同じタイプの決闘者」。

性格は礼儀正しく冷静沈着。物事を一歩引いた目線で観る事に長け、状況の分析等に優れている。知識も豊富で、「猫が喋るなんてあり得るのか?」というクロンの問いにも即座に答えている。

反面、予想だにしない事態に直面すると脆いが、異常事態に際しては責任感の強さが勝るらしく、リリオン襲撃の際も冷静さを保っていた。彼女がミランダらの傍に身を置くようになった経緯は不明だが、両人の信頼は厚いようだ。

デュエルでは上記の分析能力を用い、相手の戦術や狙いを先読みする戦い方を得意とする。姫利がクロンと同じタイプと言ったのはこの辺りが理由だろう。

その分析能力は神懸かり的で、「罠を好む」という前情報だけでクロンの策略を看破する程。またクロンのように攻撃が不得手という訳では無く、一度流れを掴めば怒涛の攻めを展開する。

手の内を読まれていては流石のクロンも策を弄せず、普段以上に苦戦を強いられていた。彼が《先見眼の銀愚者》を発現させたのも、この時である。

 

 

明端(あきばた) 亮助(りょうすけ)

年齢:12歳

性別:男

一人称:俺

髪の色:黒 瞳の色:茶

好きなもの:デュエル。機械いじり。赤い物。りんご。ハヤシライス。変身ヒーロー。

嫌いなもの:インチキ。悪事。オクラ。

 

真赤な帽子がトレードマークの熱血小学生。ミランダ達とは別の方からの提供キャラクター。第二十話から登場。

姫利達が通うカードショップの看板息子で、良く店の手伝いをしている。常連の姫利とは顔馴染みらしく、クロンも何度か彼の姿を見かけていたようだ。

手先が器用で、決闘盤の修理やカスタマイズを得意とする。その技術力は相当なもので、リリオンとのデュエルで大破した姫利の決闘盤を一晩で直した程。(彼曰く、雷で撃たれたような破損状態だったとの事)

曲がった事が大嫌いで、正義感の強い性格。裏表がなく明るい人柄である為、悪い人間でなければ誰とでも分け隔てなく接する。

親の手伝いとは言え店の従業員としての責任感も強いらしく、リリオンが店の扉を破壊して入って来た時には真先にやってきて彼女に啖呵を切っていた。

クロンが塔の襲撃を受けた現場に居合わせ、持ち前の正義感からクリフとコンビを組んで塔達とデュエルをする事に。

使用デッキは【ディフォーマー】。持ち前の展開力と火力で奮戦し、クリフの精神的支えとしても勝利に貢献した。

 

 

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〇謎の決闘者達

 全てが謎に包まれた決闘者の集まり。異端の札と呼ばれる変化するカードをそれぞれ所持している。

 構成人数は不明だが、タロットカードの大アルカナの名前を暗号名にして呼び合っている。

 その正体は、クロンが居る世界とは異なる並行世界からやって来た決闘者達。全ての並行世界が滅亡の危機にある事を知った彼らは、世界を救うべく活動している。あくまで彼らの言い分であるが。

 

 

【力】

本名:リリオン=ストレングス

年齢:27歳

性別:女

一人称:私

髪の色:赤 瞳の色:赤

好きなもの:金。暴力。SEX。食事。

嫌いなもの:秩序やルール。同性愛者。暗い人間。

 

クロンが《銀愚者》を発現させた直後に現れた謎の女性。異端の札、《ストレングス・フォー・ユー》のカードを持つ。その胸は豊満である。第十九話から登場。

性格は凶暴で自己中心的、且つ下品。自分の都合に周りが合わせるべきと考えるタイプで、知性を感じさせない言動が目立つ。一方で自尊心は高く、売られた喧嘩は必ず買い、その際は仲間の制止すら突っぱねる。清々しいまでの小物。

「異端の札の所有者と接触する」為にクロンがいるカードショップを襲撃。わざわざ扉を破壊して入店した事で様々な人間の怒りを買い、紆余曲折あって姫利とデュエルを行う事になった。

デュエルではイメージに違わず攻撃力に特化した戦術を得意とする。…と言えば聞こえはいいが、実際はモンスターの攻撃力をとにかく上昇させて殴るだけ、という単調なもの。相手の伏せカードなどまるで眼中になく、幾度となく姫利に攻撃を阻まれていた。

彼女の真の狙いはライフが0になる事で発動する異端の札(きりふだ)、《ストレングス》のカードを発動させる事のみ。《ストレングス》は一度発動を許したが最後、あらゆる効果を受けない攻撃力350000のアタッカーを生みだす効果を持っていた。

序盤は押されていた彼女であるが、このカードの発動により形勢が逆転。デッキの全てのカードを用いても勝てないという状況にまで姫利を追い込んだ。

後に彼女らが拠点としている廃墟にて、ワインをラッパ飲みして泥酔した状態で再登場。その場のノリでクロンの首を絞めるなどしたが、気付いた教皇に窘められた。

 

『どうでもいい裏話』

・主人公を返り討ちにするテンプレ噛ませ犬」をコンセプトに作成したキャラクター

・シラフでも性質が悪いが、泥酔するともっと酷い。安いワインをラッパ飲みして飲むのが好き。

 

 

【死神】

本名:デス

年齢:生後9ヵ月(人間換算で凡そ13歳)

性別:オス

品種:ボンベイと思われる

一人称:僕

毛の色:黒 瞳の色:金 肉球の色:小豆色

好きなもの:魚料理。音楽鑑賞(特にQueen、Metallica、AC/DCの音楽が好きらしい)。雌の白猫。

嫌いなもの:秩序を乱す者。騒音。キャットフード。野良猫。語尾に「ニャ」を付ける猫のキャラクター全て。

 

人間の言葉を喋る猫。一部では「しあわせの黒い猫ちゃん」とも呼ばれている。猫であるが異端の札を変化させる事ができ、「死神」の異端の札《グリムリーパー・リゼンブルズ・キャット》を所有する。存在自体は第十二話から仄めかされていたが、本格的に登場したのは第十九話から。

触れる事で変化するカード、異端の札を子供達にばら撒いているらしく、クロンの通う学校では小さな噂となっていた。彼や仲間の言動によれば、異端の札をばら撒いたのはクロンのようにカードを変化させる事のできる人間を探す為らしい。

見た目は何処から見ても普通の猫だが、彼は人間の言葉を理解し、会話する事ができる。もともと猫は人間の三歳児程度の知能は持つとされているが、流石に猫が言葉を話す事例は認められていない。

口調は少し堅いが丁寧で、何処か気品を感じさせる。人語を喋るものの口数自体は決して多くなく、必要最低限の言葉を選んで状況や感情を相手に伝える事を良しとする。

リリオンや塔との会話から温和な性格を思わせるが、プライドが高い面もあり、ペット扱いされる事を極端に嫌う。故に首輪も付けたがらないが、野良猫扱いもされたくないらしい。良くも悪くも猫らしい子。

…だが、奴は弾けた。二十八話におけるクロンとの会話でやたらはっちゃけ、愛嬌のある一面がある事が発覚する。敵に拉致された形のクロンも、デスには早い段階で気を許し始めていた。

基本的に低めのテンションで話すが、ご飯の時と音楽を聴く時、うんこの後はちょっぴりテンションが上がる。トイレは人間用のものを使う。

初登場時はリリオンとペアで行動していたが、後に塔とチームを組んで行動。「異端の札の所有者を拉致せよ」という任務を果たした後、ついでにソールをも拉致しようとするが亮助・クリフの両名の妨害を受ける。その後浮遊する決闘盤とカードを用いて二人とデュエルを行った。

デュエル初心者である為実力は低く、耳や尻尾の動きから感情を読まれてしまうという致命的な弱点を持つ。作中最弱の可能性あり。

品種はボンベイをイメージしているが、人間の言葉を喋る事と、カードゲームをプレイできる事(=文字やイラストを目で認識している、つまり視力や色覚が人間に近い可能性がある)から、通常の猫とは体の構造が異なる新種の猫と見るべきだろう。

 

『どうでもいい裏話』

・良い暮らしをして育った為か、味に煩く、趣味も多い。休みの時は彼専用の部屋でゆっくり音楽を聴くのだとか。

・プライドが高いため、他人に軽々しく触られる事を嫌う。彼をもふもふしたり抱っこするには許可が必要。

・デスと言う名前は教皇が付けたもの。由来は「死神」のカードを持つからという安直なものだが、デス本人、もとい本猫は結構気に入っている。

 

 

【教皇】

本名:神風メリス

年齢:36歳

性別:男

一人称:僕

髪の色:緑 瞳の色:緑

好きなもの:塔と過ごす時間。自然。子供。カクテル「スクリュー・ドライバー」。

嫌いなもの:孤独。過去。妥協。

 

リリオン達のボスであり、敵組織の創始メンバーの一人。異端の札《二心抱きし傀儡教皇(ディプライブ・パペット・ハイエロファント)》を所有する。第二十二話から登場。

三十代半ばでありながら外見は若々しく、二十代前半に見える。異端の札に纏わる全ての出来事は全て彼が糸を引いていると思われる。

温厚かつ物静かな性格で、子供相手にも柔らかい物腰で接する。その姿勢は演技では無いらしく、クロンをして「悪い人間には見えない」という印象を受けた。少なくともリリオンや塔に比べればまともな人物。第三十四話にて十年前の彼の姿が描かれたが、その際は今と違って敬語を使っていた。

言動はやや子供っぽく、陽気に笑っている事が多い。時には年齢相応の一面を見せる事もあるが、素の性格は前者である。趣味はガーデニングとドレッシング造りとの事。

並行世界の存在と、破滅の運命をクロンに語り、彼に協力を呼びかける。この説明が妙に回りくどい上に例え話が多く、話に酔っているように見えなくもない。ロマンチストなのだろう。

手荒な事は好まないと語った直後にクロンの拉致を部下に命じたり、気絶した塔を操ってタッグパートナーに仕立て上げたりと二面性がある。良く言えば掴みどころのない、悪く言えば油断ならない人物。他にも異端の札の所持者がクロンである事を見抜くなど謎が多い。

大人しい人物であるが、リリオンを軽くあしらったり、世界の崩壊を止める為に二十年も孤独に戦ったり、芯の部分は強い。

部下の一人である「塔」を寵愛しており、同じ部屋で暮らしている。彼女の異常な趣味を受け入れる数少ない人物。あまりに彼女を可愛がる為、仲間内では「ロリコンなのでは?」という疑問を抱く者も少なからず存在する。

実体化した《傀儡教皇》は他人を操作する能力があるらしく、その力でリリオンの動きを縛ったりしていた。

デスには「善人」、正義には「清廉潔白」と評される一方で、腹黒い一面も確認できる。特に塔を操作してデュエルに参加させた事は主要キャラの反感を買った。

しかし実際は善寄りの人間のようで、審判がクロンらへの拷問を仄めかした際には真先に反対していた。

本名は「神風メリス」。偶然かも知れないが、塔の死別した幼馴染の名前も「メリス」だった。

 

『どうでもいい裏話』

・「聖人」をテーマに作られたキャラクター。

・昔は女性的な顔立ちだったらしい。年齢の割に若く見えるのもその為か。

・好きなお酒はウォッカを用いたカクテル、スクリュー・ドライバー。自分で作るよりも他人に作ってもらった方が美味しい気がするらしく、普段は塔に作らせているとか。

 

【塔】

本名:ユミル=ムスペル

年齢:8歳

性別:女

一人称:私

髪の色:金 瞳の色:紫

好きなもの:教皇。首なし死体。生首。バームクーヘン。

嫌いなもの:教皇に背くもの全て。人が多い場所。

 

猟奇的な趣味を持つクレイジーサイコ幼女。幼さ故の残酷さ、なんてレベルでは収まらない狂気を秘めている。第二十二話から登場。

教皇の側近のような存在で、彼とは同じ部屋に暮らしている。異端の札《未染色の塔(アンステンド・タワー)》を所持し、「塔」の名もそこから由来する。

性格はやや暗めで、口数が少なく会話も得意ではない。人見知りが激しく、外出も好きではないようだ。一方で何をするかわからない凶暴性も合わせ持ってるなど、情緒不安定な少女。

人間や動物の生首や首なし死体が大好きで、部屋には頭を切り落とした人形や縫いぐるみが大量に飾られ、外出時は首の無い熊の縫いぐるみを持ち歩いている。

この生首フェチとも言うべき特殊性癖は生まれつきのもの。彼女にとって首なし死体は美しいもの、可愛いものであるらしく、蟻やカマキリ等の首を瓶詰めにした生首コレクションも存在するとか。

とにかく異常性が目立つ少女だが、根は寂しがり屋の甘えん坊。特に教皇には絶対の信頼を置いているようで、彼の膝に座ったり指を甘噛みするなど、傍から見ればかなり危ない関係を築いている。

かつて暮らしていた世界が崩壊した際に死別した「メリス」という友人と教皇を重ねており、教皇を護る事に関しては凄まじい執念を見せる。その執念は時にはデュエルの流れさえ変え、不利な状況からも勝利を掴もうとした。

異端の札の実体化を使ってクロンを拉致。その場に居た亮助・クリフのコンビとデュエルを行った。

デッキは相手モンスターの首を切断する事に特化した首なしデッキ。《首なし騎士》を愛用する。

また、二十八話にて本名が「ユミル」である事が判明。続く三十二話ではフルネームも判明した。

 

『どうでもいい裏話』

・教皇とは血の繋がりは無いが、親子とも恋人とも取れる関係。食事は一緒に食べ、寝る時も一緒、お風呂も一緒である。

・彼女が猟奇的趣味に目覚めたのは彼女が五歳の時、可愛がっていた野良猫がトラックに轢かれて死亡した事がきっかけとなっている。頭を潰された猫の死骸を彼女は平然と家に持ち帰り、母親が気付くまで死骸と遊んでいたという。

・実はリリオンとデスよりも立場が上。教皇の部下になった時期がリリオン達より早い為である。

 

 

 

【女帝】

本名:不明(アシュちゃんという一人称を使う為、少なくとも「アシュ」が含まれていると思われる)

年齢:外見年齢は13歳前後

性別:女性

一人称:アシュちゃん

髪の色:赤 瞳の色:赤

好きなもの:血液、精液、美味しいもの。

嫌いなもの:不味い血液。

 

リリオン、デス、塔と同じく教皇の部下の一人。某方からの提供キャラクター。異端の札《生命維持の血女帝(バイタル・ブラッド・エンプレス)》を所有する。

デス曰く「良くも悪くも自由な女性」という事だが、33話で登場した際の言動を見る限り、その評価に誤りは無いようだ。

性格は明るくぽわぽわしており、極めて子供っぽい喋り方をする。マイペースで天真爛漫。思った事は何でも口にするタイプらしく、良く言えば裏表の無い、悪く言えば遠慮が無い性格。

外見的にも可愛らしさが目立つ少女だが、審判達が行う「選別」に積極的に協力しており、囚われた人間達の末路を知りながら彼らを牢から引きずり出すなど行動には残酷さが目立つ。善悪の区別がついてないというより、他人とは倫理観が異なるようだ。

デスによれば彼女はそもそも人間ではないらしく、根本的に考え方が違うと思われる。審判や女教皇と普通に会話はしているので凶暴な人物では無いと予測されるが、現時点では詳細は不明。

ちなみに彼女は本来であれば教皇の部下なのだが、どういう訳か審判を気に入っているらしく普段は彼と行動を共にしている。彼女が居なければ審判組はおっさんと老人とオカマだけと何ともむさ苦しい事になる為、彼女の存在は殺伐とした現場にちょっとした華を与えていると言えよう。

独特の発想を持つ為に意外な発言をする事もあり、三十七話ではその柔軟な発想がクロン達の生存に繋がった。

 

 

【月】

正式名称:Lady Type Duel Robot-Moon

年齢:無し

性別:無し

一人称:私

髪の色:無し(作中では銀髪と描写されているがカツラである) カメラアイの色:青(自由に変えられる)

好きなもの:無し。

嫌いなもの:無し。

 

謎の決闘者の一人。正確には人間ではなく機械である。異端の札《月狂の自動人形(ムーンストラック・オートマタ)》を所有する。第二十九話から登場。

教皇の仲間でDr.31と呼ばれる人物によって造られた美少女型で、動物の脳を模した特殊な電子頭脳を搭載している。機械的な口調ながら自我を持ち、会話や推測といった複雑な思考が可能。

所謂マシーンであるが外見は非常に人間に近く、衣服やカツラを付けると一見して機械であると気付きにくい。爪やまつ毛と言った細かい部分も精密に作られており、瞬きや口パクすらも自然に行う。色んな意味で天才的頭脳と未来的な技術の結晶体。何故ここまで外見に拘ったのか、開発者の真意は不明。

もともとは「人工知能によって異端の札の発現は可能か?」というコンセプトの元に作られたマシーンで、膨大な失敗を重ねた末に唯一成功したのが彼女である。また、デュエルマシーンとしての機能も備える。

戦闘用の武装は無いが全身の至る所に小型のブースターを内臓しており、自在に空を飛ぶ事が可能。ただしボディに直接ブースターを内蔵している都合上、噴射時に衣服を損壊してしまう欠点があり、基本的には徒歩で移動している。一応外付けパーツを装備して空を飛ぶ事も可能。

原動力は電気だが、上記のブースター用の燃料として胸部にジェット燃料も備えている。

 

『どうでもいい裏話』

・ある書き手仲間の「そう言えば恐竜紳士さん、ロボ娘キャラは書いた事無かったですよね。意外!」「出さないのかな~。見たいな~(チラッチラッ」という欲望たっぷりのリクエストを受けて制作したキャラクター。コンセプトはもちろん「ロボット娘」。

 

 

【Dr.31】

本名:不明

年齢:不明

性別:女性

一人称:不明

髪の色:不明 瞳の色:不明

好きなもの:不明。

嫌いなもの:不明。

 

デスや教皇の話の中に度々名前が上がる謎の人物。

組織の古参メンバーで異端の札の開発者という事だが、詳細は一切不明。他にも人型ロボット「月」を開発しており、相当の頭脳を持つ人物である事が伺える。

上記の通り異端の札の開発者であるが、彼女自身は異端の札を発現させる事はできないとされている。従って「Dr.31」というコードネームはタロットには何ら関係なく、別の由来があると推測される。

第三十二話にて台詞だけ登場。科学者という肩書ながら、剽軽な口調で教皇と話していた。

 

『どうでもいい裏話』

・ぶっちゃけた話、Dr.31という名前は科学者である事と彼女自身の年齢に由来する。コードネームにでもしなければ自分の年齢を忘れてしまいそうになるそうだ。

・従って、誕生日が来る度にコードネームが変化する。以前はDr.25、Dr.29といった名前を使っていたし、次に誕生日を迎えた際はDr.32を名乗る予定。この時点で変人である事は疑いようがない。

 

 

【審判】

本名:不明

年齢:36歳

性別:男性

一人称:俺

髪の色:黒 瞳の色:赤

好きなもの:一人でいる事、音楽鑑賞(デヴィッド・ボウイの曲がお気に入り)。

嫌いなもの:子供、聖職者、過去の記憶、博愛主義。

 

組織の創始メンバー。教皇と共に組織のトップを務めている。異端の札《枯骨の審判(コープスフル・ジャッジメント)》を所有する。第二十六話にて台詞でのみ登場し、三十三話で本格的に登場した。

教皇がカードをばら撒いて異端の札の発現者が現れるのを気長に待っているのに対し、こちらは人為的な手段を用いて異端の札の回収を急いでいる。

具体的には罪の無い人間を無差別的に拉致し、精神的にも肉体的にも痛めつける事で相手の絶望や恐怖を増幅、異端の札の発現を促している。正しいと信じた事の為には手段を選ばない性格で、人命を奪う事にも躊躇いが無い。

徹底した合理主義者と言えば聞こえはいいが、あまりに非情すぎるというのが現実である。仲間内からもその事を酷評されているが、一方で教皇とは互いに二十年来の友人として認め合っているようで、手段を咎められながらも信頼されているようだ。

もっとも時には衝突する事もあるようで、三十七話では考え方の違いから衝突している。その際は何度も教皇に譲歩しているが、それが彼なりの友情だったのか、それとも心の奥底に後ろめたさがあったからなのか。

この小説には珍しく喫煙者で、登場時にも早速吸っている。好みの銘柄は「ピース・インフィニティ」。他人に冷酷なのと同じように自分の健康にも関心が無いらしく、結構すぱすぱ吸っている。

余談だが、教皇の部下が女性か動物といった華やかな面子であるのに対し、彼の部下は全て男性である。

 

 

【正義】

本名:戦国 殿方

年齢:64歳

性別:男性

一人称:余

髪の色:白髪 瞳の色:黒(普段は仮面で隠されている)

好きなもの:勧善懲悪、子供、日本酒、正々堂々とした勝負、きゅうりの漬物で食べるお茶漬け。

嫌いなもの:悪、賭博、人身御供。

 

審判の部下で、組織の幹部。組織の古参メンバーの一人で教皇・審判の信頼も厚い他、デスからも「実直な人間」と評されている。異端の札《致死性の正義(ヴェノマス・ジャスティス)》を所有する。

第二十六話で台詞のみ登場し、第三十二話で本格的に登場。古風な口調を用いる鎧武者という凄まじい人物だった事が発覚する。デス曰く「真面目すぎて堅苦しい」「奇妙な格好の老人」との事だが、もはやそんな次元では無い。

鎧武者を思わせる赤い鎧、通称決闘鎧(デュエルアーマー)を着ており、顔の半分を鬼を模した面で隠している。鎧には飛行用のスラスターが内蔵されており――…早い話、飛ぶ。

強い決闘者は空をも飛べるとは原作遊戯王における城之内の言葉であるが、彼の場合は本当に空を飛ぶ。三十三話では廃墟内を凄まじい速度で飛び回り、天井を蹴ったり空中で反転したりアクロバティックなお爺ちゃんであった。

無論、加速によって生じる肉体への負担は尋常ではないが、鍛えられた決闘者の肉体はそれに耐えうるのが常識である。また、この決闘鎧には決闘盤としての機能も搭載しており、空を飛びながらデュエルを行う事も可能。

その正体は本編の十年前に行方知れずとなった世界最強のプロ決闘者。詳しい経緯は不明だが教皇、審判らによって勧誘された彼は、最大の敵となってクロンらと対峙する。

デッキは抜刀術をモチーフにしたものを使い、カウンター型の戦術を得意とする。現役を退いてなおその実力は凄まじく、設定上の実力は文句無しに作中最強。誰も敵わない。

悪や人身御供を何より嫌うとされているが、現時点で審判組は目的の為に他人に犠牲を強いる悪として描かれており矛盾している。彼自身も審判の殺戮に手を貸しており、その矛盾を悪魔に突かれた際は返す言葉も無かったようだ。

目的の為には殺人も止む無しと認めながらも、それでも目の前の命を助けたいと言う思いを捨てきれない。歪な正義が彼を苦しめている。

 

『どうでもいい裏話』

・外見のモチーフは「鬼」。鬼は悪さをする暴れん坊というイメージが強いが、同時に守り神として扱われる事もある存在である。

・両親は若い頃に死別し、結婚もしていないため天涯孤独の身。妹が一人居たがプロデビュー直前に火災で他界している。その火災は付け火であったという。

・右目付近に古い火傷の痕がある。仮面をつけているのは『プロ決闘者・戦国 殿方』としてのイメージ作りの為にというスポンサーからの依頼であったが、火傷の痕を隠す為でもある。また火傷のせいか右目の視力が弱いようだ。

・古風な喋り方はプロデビュー当時、「将軍キャラでいこう」という上からの突飛な注文で無理に喋らされたもの。プロとして活動するうちすっかり定着してしまい、今では自分でもこの言葉遣いでなければ違和感を覚えるようになった。

・もっともデビュー前から堅苦しい喋り方だった為、そこまで元の口調と変化があった訳では無い。また、若い頃の本来の一人称は「俺」だった。

 

 

【女教皇】

本名:ゲーレズ=ナベカマン

年齢:32歳

性別:男性

一人称:私

髪の色:黒 瞳の色:青

好きなもの:男(年上で影のある男が好み)、可愛いもの、猫。

嫌いなもの:暴力的な人、血、鏡。

 

審判の部下で、組織の下っ端の一人。“女”教皇というコードネームだが列記とした男性である。こちらも第二十六話で台詞のみ登場し、第三十三話で本格的に登場。異端の札《強制懺悔の女教皇(フォーシング・トーク・ハイプリエステス)》を所有する。

デス曰く「男性なのに女性のような言葉遣いをする方」「なよなよして気味が悪い」との事で、実際に二十六話でも女性のような口調で話していた。「野太い男の声」と描写されているので今流行りの男の娘ではなく、そっち系の方だと思われる。

かつては聖職者だったと仲間に話しているそうだが、少なくともデスには嘘くさいと思われているようだ。

相手の心を読む力を持っているらしく、その能力を駆使して“選別”を行う。審判のやり方に割り切れない思いを抱きつつも仕方のない事と考え、自らの手を汚している。

なお、心を読む能力は異端の札によるもの。心理戦を得意とするクロンにとっては天敵のような存在で、事実、三十七話では彼のハッタリを難無く見破っていた。

 

 

【悪魔】

本名:アハト=ヴィラン

年齢:62歳

性別:男性

一人称:私

髪の色:白髪 瞳の色:金

好きなもの:共食い、治安の悪化、冤罪、映画鑑賞(セブンやジョニーは戦場へ行った等が好み)。

嫌いなもの:親切心、勧善懲悪、正義感、教皇。

 

審判の部下で、女教皇と同じく下っ端の一人。デスとクロンの会話でその名が出、第三十三話で登場。異端の札《悪魔的な礼儀作法(デビリッシュ・コーテシー)》を所有する。

デスによれば「身形が良くて気品溢れる老紳士」との事だが、上司である審判からの評価は最悪で、温厚な教皇でさえも「悪魔だけは信頼するな」と仲間内に忠告する程。所有者の性格を表す異端の札も性質の悪い効果が発現したらしく、登場しないうちからボロクソに酷評されている。

三十三話で登場した際は、罪の無い人間同士で殺し合うよう強いるなど、うすら寒い行為を行っていた。女教皇と違いこちらは楽しんで行っているようで、狂人の類と思われる。

 

『どうでもいい裏話』

・名前の通り、コンセプトは「邪悪」。狂人タイプの悪であり、分かり合う事は不可能。敵の中でもこいつが一番糞野郎。

・もともと“悪魔”の異端の札はソールに与える予定になっていたが、後から作ったこいつの方が悪魔の名に相応しかったので“恋人”に変更した経緯がある。

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