インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

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第十一話 クラス代表戦

第三アリーナ ピット内

 

遂にクラス代表決定戦の日となり、大勢の生徒がアリーナの観客席に入った

 

カズマ「…多いな…」

 

一夏「ああ…確かに多いな…」

 

カズマと一夏は、観客の多さに驚いていた

今までテロ組織と戦って来たカズマ達は、この様な見せ物の闘いはしたことがない、デビュー戦である

 

 

一夏「まぁ、やる事は何時もと同じだな」

カズマ「ああ、まずはあの気違いお嬢さんを黙らせて来る」

 

 

カズマはΔ-ライン・スタンダードアーマーを纏い、カタパルトに足を固定して、ディスプレイに映し出されたセシリアのISを確認した

 

カズマ「ブルー・ティアーズ…蒼い雫か…ふん…俺のと色が被るな…」

 

一夏「カズマ!勝って来いよ!」

 

カズマ「そのつもりだ……」

 

カズマは体勢を低くして

 

カズマ「カズマ・アーディガン、Δ-ライン出る!!」

 

カタパルトから射出され、アリーナへと飛び立ったカズマ、ウィングスラスターユニットが展開し、ブーストを吹かして所定の位置に着いた

 

セシリア「あら、逃げずによく来ましたわね」

 

カズマと向かい合う形でセシリアがいた

 

セシリア「それが男女共用のΔ-ラインという出来損ないの欠陥機ですの?」

 

カズマはΔ-ラインの事を欠陥機と言われて、表情を少し歪めた

 

カズマ「欠陥機かどうか…お前自身が確かめると良い…」

 

セシリア「そう…ならこれならどうです?」

 

セシリアはいきなりスナイパーライフル【スターライトMK-Ⅱ】を放ったが、カズマは最低限の動きでそれを避けた

 

セシリア「な!?」

 

カズマ「動きを止めるとはな…」

 

カズマは両腰のホルスターからビームライフルショーティーを取り出し、セシリアに向けて四発放った

 

セシリア「ビーム兵器!?きゃあっ!?」

 

四本の光線は全て直撃し、シールドエネルギーを減らす

 

 

セシリア「くっ…よくも!」

 

セシリアも負けじとライフルを放つが全て回避され、カズマは回避と同時に様々な体勢でライフルショーティーを放ち、それをセシリアに当ててシールドエネルギーを削っていた

 

 

セシリア(まさか…中距離射撃型!?わ、私の苦手分野ですわ!)

 

セシリアのISは遠距離射撃型、遠距離からスナイパーライフル等の高火力で精密射撃をして、常に距離を取って戦う

 

その為突っ込んで来るだけの近接格闘にはかなり有利である

 

しかしカズマのΔ-ラインは全領域対応型の万能機で、近接、射撃、狙撃も出来るオールラウンダーである

 

ビームライフルショーティーの連射とその機動力は遠距離射撃型のブルー・ティアーズにとってはまさに相性が悪い

 

 

 

 

 

 

 

 

管制室

 

管制室のモニターで一年一組の担任の織斑千冬、副担任の山田真耶、そしてデルタ・フォース隊長ブライスとエミリア、ウィノが見ていた

 

 

真耶「す、凄すぎます…」

 

千冬「拳銃型のビーム兵器…あれを二丁持ちであんなに扱え…更に回避しながらの正確な射撃…何て技量だ…」

 

真耶はカズマの戦いに驚かされ、千冬は冷静にカズマの技量の高さを分析していた

 

ブライス「まあ…カズマはデルタ・フォースの中ではかなりの実力者だ…初見で俺の放ったマイクロミサイルを全部撃ち落としたからな」

 

ウィノ「あたし達は一回もカズマに勝った覚えがないから…」

 

エミリア「はい…カズマさんは強すぎです…でもブライス隊長には勝てないんですよね?」

 

ブライス「まぁ…何れは俺を越えるだろうな…」

 

 

そうして再びモニターに集中するのであった

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

 

セシリア「くっ…」

 

完全にライフル見切られて、回避される毎にビームを撃たれてシールドエネルギーを削られてしまう

その繰り返しであった

 

しかしまだカズマにダメージを与えて無い

 

 

今現在のシールドエネルギーは

 

ブルー・ティアーズ 310/580

Δ-ライン・スタンダードアーマー 630/630

 

である

 

 

 

セシリア「ここまで私を追い詰めるなんて…意外とやりますわ…きゃっ!?」

 

セシリアが話していた所に無慈悲にビームを放つカズマ

 

カズマ「悠長に話している暇があるのか?」

 

セシリア「くっ…だったら…行きなさい!!【ブルー・ティアーズ】!」

 

アンロックユニットから四つのフィン状のパーツが分離し、それぞれが独立してビームを放ってきた

 

カズマ「ビットか…」

 

カズマはその四つのフィンの猛攻を無駄がない完璧な動作で回避していた

 

 

そしてビットの攻撃が止み

 

セシリア「左足、頂きますわ!!」

 

セシリアがスターライトで撃って来たが難なく躱す

 

カズマ「ふっ…わざわざ撃つ所を宣言してありがとう」

 

セシリア「なっ!?行きなさい!」

 

またブルー・ティアーズのビットを射出しようとした

 

カズマ「その程度!」

 

しかしカズマはブルー・ティアーズが射出される絶妙のタイミングで素早く四発のビームを放ち、射出した瞬間に全て撃ち落とした

 

セシリア「そ、そんな…きゃああっ!!」

 

ビットの爆発に巻き込まれ姿勢を崩すセシリアそこに容赦ないビームが襲い掛かって来る

 

 

今のカズマはライフルショーティーを連結させてビームヘビーライフルで追い討ちを掛けている

 

セシリア「あの兵器…連結出来ますの!?くっ…」

 

セシリアは距離を取ろうと間合いを開けた

 

カズマ「そこだっ!」

 

カズマはライフルショーティーに戻してホルスターに仕舞い、ビームセイバーを抜刀して突撃した

 

セシリア「かかりましたわね!ブルー・ティアーズは…」

 

セシリアのISの腰部に二つの砲塔が現れた

 

セシリア「六基ありましてよ!」

 

そこから誘導ミサイルを二発放った

 

カズマ「それが…どうした!」

 

カズマは右手に持っているビームセイバーを回転させながら投げて、そのビームセイバーにライフルショーティーを撃ち込んだ

 

カズマ「ビーム・コンフューズ!!」

 

ライフルショーティーのビームが回転するビームセイバーのビーム刃に当たり、ビームが霧状に拡散したのだった

 

ミサイルはビーム・コンフューズによって霧状になったビーム撃ち落とされた

 

セシリア「な!?何ですの?あの兵器は?」

 

カズマ「余所見厳禁だ」

 

 

セシリア「な!?」

 

何と一瞬でセシリアの後方に回り込んだカズマ、両手のビームセイバーでセシリアをクロスに切り払った

 

対応が遅れたセシリアは距離を取ろうとしたが、完全に間合いを詰められている為、すぐに追い付かれてしまう

 

セシリア「くっ…インターセプター!」

 

セシリアは唯一の近接ブレードを展開したが

 

カズマ「甘い…」

 

 

左のビームセイバーでインターセプターを弾き飛ばし、右のビームセイバーでセシリアを斬り上げた

 

そして上空に吹っ飛ばされるセシリアに向けて

 

 

カズマ「ジ・エンド…」

 

ライフルショーティーを連結させてヘビーライフルを撃ち込んだ

 

 

セシリア「きゃああああっ!!」

 

 

これによってセシリアのシールドエネルギーは尽きたのだが…空中でISが強制解除され、セシリアは落ちていった

 

 

カズマ「!?」

 

 

カズマは地面スレスレを飛行して、地上寸前でお姫様だっこでセシリアを受け止めた

 

 

セシリア「ひゃっ!!…あ…あの…」

 

カズマ「このままピットまで運ぶ…じっとしていろ」

 

セシリア「は…はい…」

 

そのセシリアの顔は何故か赤くなっていたのだ

 

そしてピットに着いたらセシリアをおろして自分のピットへ戻っていった

 

 

 

 

セシリア「カズマ…アーディガン……」

 

 

 

セシリアの胸の鼓動はいつの間にか早くなっていたのだった…

 

 

 

 

 

 

自分のピットに戻ったカズマはすぐにISを解除した

 

一夏「お疲れカズマ、余裕じゃないか」

 

一夏がドリンクをカズマに向けて投げ渡した

 

カズマはそのドリンクを受け取り飲んだ

 

カズマ「あのビットは危なかった…下手すれば一撃は食らっていた」

 

一夏「ノーダメージ前提か、お前らしいな」

 

カズマ「当然だ…あんな雑魚に一撃食らう方がどうかしてる」

 

 

そう話していると

 

真耶「織斑君、次は貴方と妹さんの対戦です」

 

と山田先生からアナウンスが入った

 

一夏「俺…か…」

 

一夏はΔ-ライン・ストライカーアーマーを展開してカタパルトに固定した

 

 

一夏「じゃ、行ってくる」

 

カズマ「妹相手に手加減しろよ?」

 

一夏「そうだな…そうするか……織斑一夏、ストライカーアーマー行きます!!」

 

カタパルトから射出され、大型スラスターユニットを吹かして所定の位置に着いたら同じく白いフレーム、春香の纏う白式が既に着いていた

 

春香「ようやく来たね、お兄ちゃん」

 

一夏「さあ…お前の特訓の成果…見せてみな!」

 

春香は手に雪片を構え、突撃した

 

春香「まずは一撃!!」

 

一夏「単調だな!」

 

一夏は大降りの剣を避けて春香に蹴りを入れた

 

春香「ぐっ…まだまだっ!!」

 

春香はなんとか食らい付くが全て避けられてカウンターを受けてしまう

 

春香「はぁ…はぁ…なんで…当たらないの…」

 

相当なスタミナを使ったのか息が切れている春香

 

一夏「いい太刀筋だけど…まだまだだな!」

 

一夏は両腰帯刀型H.V.S(ヒート・ヴァイブレーション・ソード)を一本抜刀した

 

一夏「行くぜ!」

 

一夏はイグニッションブーストを使い一気に春香に詰め寄った

 

春香「は、速い!?」

 

一夏「おらぁあっ!」

 

一夏は逆袈裟にH.V.Sを振ったが

 

春香「これくらい!」

 

春香は防ごうとしたが、一撃が重かったのか大きく体勢を崩した

 

一夏「弐の太刀!!」

 

春香「きゃああああっ!!」

 

逆袈裟に振り上げたソードを袈裟斬りで大幅にシールドエネルギーを減らした

 

 

 

 

 

 

管制室

 

真耶「お、織斑君も凄いですね…」

 

千冬「あれは…一閃二断の構え…」

 

真耶「一閃二断の構え…ですか?」

 

真耶が聞き慣れない事柄に反応して千冬に聞いた

 

千冬「一夏が小学生の頃、真剣を持たせて私が教えた技だ…一足目に閃き、二手目で断つ必殺の構えだ」

 

ブライス「ほう…姉から教えられた技を覚えているか…織斑先生、良い弟さんを持ちましたなぁ…」

 

千冬「いえそんな…まだまだ手の掛かる弟です…でも一夏をここまで強くしてくれたのはあなた方です…私の方こそ一夏を保護してくださって、ありがとうございます」

 

千冬はブライスに一夏を誘拐犯から保護してくれた事、更に一夏の面倒を見てくれた事を感謝した

 

ブライス「いや、強くなろうとしたのはアイツの意思ですよ…俺達はその手助けをしただけです」

 

千冬「そうですか…」

 

そして千冬は一夏を見つめる一夏の彼女、エミリアに目を移した

 

千冬「リィンフォース」

 

エミリア「はい?」

 

千冬「一夏の事…大事にしてくれてありがとう…これからもずっと、一夏の側に居てやってくれ」

 

千冬はエミリアにも感謝の意を述べた

 

エミリア「はい!」

 

千冬は再び弟と妹が戦うモニターに目を向けた

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

春香「これで決める!零落白夜、起動!!」

 

春香の雪片が展開して、ビームセイバーのような蒼白い刀身が現れた

 

一夏「千冬姉の…白式に積まれているのか…」

 

春香「たあぁっ!!」

 

春香は再び突撃した

 

一夏「仕方ない…抜くか!」

 

一夏は遂にもう一本のH.V.Sを抜刀し、二刀流で春香の雪片を受け止めた

 

春香「遂に…本気だね……お兄ちゃん行くよ!!」

 

一夏「おう!来い!」

 

 

春香は腰だめに雪片を構えてトップスピードで一夏に突っ込んだ

 

 

が…

 

『試合終了、勝者、織斑一夏』

 

 

春香「え?」

 

一夏「……まさか?」

 

 

何とも冴えない形で終わったのである

 

 

 

 

 

 

 

管制室

 

 

管制室の中で春香は千冬とウィノとエミリアに説教されていた

 

 

千冬「全く…あれだけ食らいついてこの様か…」

 

ウィノ「んもう…結局ダメージも与えられなかったじゃない…」

 

春香「…ごめんなさい…」

 

春香は早速爆弾発言をした

 

春香「あの…何で零落白夜を起動してすぐに…負けちゃったの?」

 

千冬「零落白夜は自分のシールドエネルギーを消費させる代わりに相手のバリアーを無効化にして絶対防御にダメージを与える事が出来る」

 

春香「へぇ~…ええっ!?シールドエネルギーを消費させる!?!!(゜ロ゜ノ)ノ」

 

エミリア「私…教えた筈なんですけど…(;つД`)」

 

エミリアはトホホな表情になった

 

ウィノ「春香…つまり自滅したのよ」

 

春香「じ、自滅って…恥ずかしい…」

 

 

ガックリと項垂れる春香であった

 

 

千冬「さて…いよいよデルタ・フォース同士の対決か…」

 

千冬はモニターに目を移した

 

 

 

そこにはΔ-ライン・スタンダードアーマーのカズマとΔ-ライン・ストライカーアーマーの一夏が対峙していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいクラス代表戦一回戦でした

そしてカズマと一夏、ライバル同士が激突


次回をお楽しみに


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