インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

15 / 53
鈴の登場からかなりすっ飛ばしました…ご免なさい




第十四話 クラス代表戦トーナメント

クラス代表戦 ISピット内

 

 

遂にクラス代表の日がやって来た、春香は白式を纏い、深く深呼吸をした

 

 

春香「大丈夫、カズマの地獄の特訓を受けてきたんだから!……でも初戦がいきなり鈴ちゃんかぁ…やりづらいなぁ…」

 

 

春香の相手は親友であり、二組の代表、鳳鈴音であった

 

初めから溜息をつく春香であった

 

 

カズマ「相手が誰であろうと、普段の自分の戦法で勝てばいいさ」

 

春香の後ろにカズマが腕を組んで壁に寄りかかっていた

 

春香「カズマ…」

 

カズマ「きっと鈴は全力で来るだろう…そんな相手に迷ったまま戦って無様な姿晒すのか?違うだろ?俺と一夏の試合の様に全力でぶつかるのが礼儀じゃないのか?」

 

 

春香「そうだね…ありがとうカズマ」

 

カズマは励ますように…妹を宥めるかの様に春香の頭に手を置いた

 

 

カズマ「自分を信じろ、そして諦めるな…そうすれば必ず突破口は見えてくる」

 

春香「はい!」

 

カズマ「よし、行ってこい!!」

 

カズマは春香の背中を押してピットから去った

 

 

春香「よし…白式、行きまーす!!」

 

 

固定していたカタパルトが動き出し、アリーナへと飛び立った春香、既に所定の位置に鈴がいた

 

 

鈴音「ようやく来たわね、春ちゃん」

 

春香「鈴ちゃん…お互い全力でいくよ!!」

 

鈴音「もちろん!!」

 

 

そして試合開始のブザーが鳴り、鈴の甲龍の双天牙月、春香の白式の雪片が火花を散らせた

 

 

 

 

 

 

 

 

観客席

 

 

一夏「おっ…こっちだこっち!」

 

一夏達デルタ・フォースとセシリア、そして清香と静寐と本音がいて、さらに四組の専用機持ちである更識簪がいた

 

先程カズマは春香の応援の為、一時席を離れていたのだ

 

 

ウィノ「どうだった?春香の様子は」

 

カズマ「やっぱり戸惑っていた…まあ活は入れたから大丈夫なはずだ」

 

エミリア「でも大丈夫そうですよ、あれ」

 

エミリアは激しい戦いを繰り広げているアリーナを指差した

 

 

簪「うん…そうだね…」

 

 

一夏とカズマは鈴の戦いを分析していた

 

 

 

一夏「鈴の奴やるな…」

 

カズマ「ああ…あの双天牙月…かなりの威力があるな…下手をすれば半分くらい持ってかれるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

 

春香「はっ!やっ!せいやっ!」

 

春香は鋭く、無駄のない太刀筋で鈴を追い込んでいった

 

 

鈴音「くっ…やるじゃない……たあっ!!」

 

鈴は大きく春香を吹き飛ばし、もう一本の双天牙月を取り出して連結し、双刃剣にした

 

そしてバトンの様にくるくる回し、再度春香に迫った

 

そして鈴の激しい猛攻が春香に襲い掛かった

 

 

前後の刃の不規則で素早い連撃は実戦に不馴れな春香にプレッシャーを与えた

 

春香(は…激しい…距離を取らないと…)

 

 

そう思って春香は距離を取ろうとした

 

 

鈴音「甘い!!」

 

突然甲龍の非固定部位(アンロックユニット)から何かが打ち出され、春香に当たった

 

 

春香「いっ!?な、何!?」

 

鈴音「今のはジャブよ…こいつが本命!!」

 

そしてまた非固定部位から何かが打ち出され、春香に直撃した

 

 

春香「きゃあああっ!!」

 

見えない何かに当たり、春香は吹き飛ばされ、シールドエネルギーが大きく減った

 

 

 

 

 

 

 

観客席

 

 

清香「何!?今の?」

 

静寐「何か打ち出されたみたいだけど…」

 

 

カズマ「衝撃砲だな…」

 

 

ウィノ「衝撃砲!?何なのそれ?」

 

 

カズマ「簡単に言えば、圧縮した空気を衝撃として飛ばす兵器、弾丸自体が圧縮空気で砲身も弾丸も見えない」

 

本音「ええ~そんなのズルいよ~」

 

 

カズマ「だが…あの衝撃砲には致命的な弱点がある」

 

セシリア「弱点…ですの?」

 

 

カズマ「一見あの衝撃砲は全方位に撃ててかつ連射が出来るから優秀な兵器だと思われるが…弾丸が圧縮空気で出来た衝撃の為、長距離の相手には効果が無い…」

 

エミリア「つまり…あの衝撃砲は近距離射撃、遠距離での銃撃戦は不向きって事ですか?」

 

カズマ「そうだ、だが春香の白式は遠距離武装が無い…」

 

一夏「つまり…あの衝撃砲を避けるしか無い…と言う事か」

 

 

 

カズマ「そうだな…」

 

 

 

 

あまりの正確な解説に周りの生徒達は聞き入っていた

 

 

簪「カズマって頭良いんだね…何でそんな詳しい事知ってるの?」

 

カズマ「…見てわかった…それだけだ」

 

 

 

 

 

そしてカズマ達は再びアリーナへと目を向けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴は衝撃砲主体の近距離射撃へと切り替えて春香を追い込んでいった

 

 

春香「くうっ…凌ぐだけで…精一杯…だったら!」

 

 

春香は雪片を正眼に構え

 

鈴音「隙あり!!」

 

打ち出された衝撃砲を

 

春香「はぁああああっ!!」

 

 

 

斬った

 

 

 

 

鈴音「え!?何!?何が起きたの…?」

 

春香「今っ!!もらったああああっ!!」

 

 

春香の零落白夜の一閃が鈴を捉えた

 

 

鈴音「きゃああっ!!こ、この…」

 

 

春香「弐の太刀!!」

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォン!!

 

 

鈴音「!?」

 

春香「な…何!?」

 

突如アリーナの中央に爆煙が立ちこもり、その爆煙が晴れると一機の大型ISが姿を表した

 

 

 

 

 

 

 

観客席

 

清香「な…何!?」

 

静寐「何なの!?」

 

 

 

 

カズマ「あれは…」

 

一夏「IS!?」

 

ウィノ「もしかして…テロ襲撃!?」

 

エミリア「こんなタイミングで!?」

 

 

 

とここで通信が入った…ブライスからだ

 

 

ブライス「お前達!アリーナ内に正体不明のISが浸入!!すぐに出撃して撃破しろ!!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

 

四人はその場でΔ-ラインを纏った

 

 

カズマ「清香、静寐、本音、セシリア、簪!君達は生徒達を誘導させてここから避難しろ!慌てたら駄目だ!冷静に行動しろ!」

 

 

静寐「うん!わかった、任せて!」

 

清香「本音行くよ!」

 

本音「あいあいさ~」

 

簪「私も…!」

 

 

セシリア「気をつけてくださいね…」

 

 

 

 

そう言って五人は避難誘導を始めた

 

 

 

四人は遮断シールドが閉まる前にアリーナに入った

 

 

 

一夏「春香!鈴!大丈夫か!?」

 

二人の無事を確認する一夏

 

 

鈴「一夏!こっちは大丈夫よ」

 

春香「お兄ちゃん…何なのあれ…気味が悪いよ…」

 

 

浸入したISは人型ではあるが腕が足元までありゴツい装甲で覆われている

 

まさに異形…ISなのかがわからないのである

 

 

 

カズマ「まずは一当てしてみるか…行くぞ!」

 

 

カズマはライフルショーティーを取り出して連射し、ウィノはビームブレード展開して突っ込み、一夏はH.V.Sを抜刀して斬りかかり、エミリアはガトリングを乱射した

 

 

しかし敵ISはビームと弾丸を大量に受けたが、傷一つ付かなかった

 

ウィノ「やああっ!」

 

ウィノがブレードを横凪ぎに振るが、重装甲の腕に止められた

 

一夏「こっちがお留守だぜ!」

 

 

一夏もH.V.Sで切り裂いたが、敵ISの腕に止められた

 

一夏「こいつ…H.V.Sで斬れないのか!?」

 

ウィノ「しかも…重い…」

 

エミリア「離れてください!!」

 

 

エミリアは100mmロケットバズーカを装備し、放った

 

ウィノと一夏はそれぞれ離れてロケットバズーカの弾が敵ISに直撃した

 

 

 

一夏「やったか?」

 

 

カズマ「いや…まだだ!」

 

爆煙が立ち込もる中で敵ISは桃色のビームを乱射した

 

 

カズマ「くっ…凄い弾幕だな…っ!?」

 

カズマ見たのは敵ISの背後から零落白夜で斬りかかろうとする春香の姿だった

 

 

 

春香「後ろ貰った!!」

 

カズマ「待て!春香!早まるな!!」

 

カズマが制止を促すが時既に遅し、大上段から降り下ろした

 

 

しかしあっさりと避けられてしまい、敵ISはその豪腕を春香の腹部に叩き付けた

 

春香「が…はっ……」

 

 

その一撃で春香のシールドエネルギーが尽きて、ISが解除され、うつ伏せに倒れて気を失った

 

 

そして更に敵ISは生身の春香にビーム砲の銃口を向けた

 

一夏「やめろおおおおおっ!!」

 

カズマ「させるかぁあああっ!!」

 

一夏とカズマはΔドライバを発動、最大出力のヴァリアブルアームズのキャノンモードとバスターモードで敵ISの頭部を撃った

 

 

 

敵ISの頭部が吹き飛び、大きく蹌踉けた隙を見て鈴が気を失った春香を救助した

 

 

カズマ「鈴!春香をピットに」

 

鈴音「わかったわ!」

 

 

鈴はそのままピットへと戻った

 

 

 

 

 

 

管制室

 

真耶「織斑先生!!春香さんのIS反応が…」

 

千冬「な、何!?春香が!?」

 

 

春香のIS反応が消えて、千冬の顔に動揺が現れた

 

ブライス「大丈夫だ、ISは解除されたが本人は無事だ」

 

 

とそこにデルタ・フォース隊長のブライスが現れた

 

 

ブライス「鳳鈴音が抱えて救助した、今は保健室で治療中だ」

 

千冬「そうか…良かった…」

 

 

真耶「あの…シールドのプロテクトが固くて、増援が送れません!」

 

真耶の言う通り、今アリーナのシールドロックがレベル4にハッキングされているため、三年の精鋭が解除している最中である

 

 

ブライス「なら、ここからの指示は俺に任せてくれ…山田先生」

 

千冬「わかりました…山田先生」

 

真耶「はい…どうぞ」

 

 

 

ブライスは真耶が座っていた席に座り、カズマ達に通信をした

 

 

ブライス「おまえ達!!聞こえるか!?」

 

 

カズマ『隊長!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

ブライスの通信にライフルショーティー撃ちながら聞くカズマ

 

 

カズマ「隊長!?」

 

 

 

 

ブライス『良いか、頭吹っ飛ばしたから分かると思うが…あのISは無人機だ!』

 

 

ウィノ「やっぱり…」

 

エミリア「無人機でしたのね」

 

 

 

 

先程カズマと一夏が同時射撃を行った際、敵ISの頭部を吹き飛ばした

 

がそれでもISの動きは止まらない、故に奴は無人機ではないかと考えていたのだ

 

 

ブライス『良いか、全員Δドライバを発動、最大出力の武器で奴を攻撃しろ!!』

 

「「「了解!!」」」

 

 

そしてウィノ、エミリアもΔドライバを発動し、一夏はヴァリアブルアームズをソードモードで展開、ウィノは高速格闘モードを起動し、エミリアはロケットバズーカを二丁持った

 

そしてカズマもプロトヴァリアブルアームズのエネルギーチャージを始めた

 

カズマ「よし…行くぞ!」

 

 

 

 

 

『一夏ぁあああああああああっ!!』

 

 

カズマ「!?」

エミリア「え!?」

一夏「な!?」

ウィノ「何!?」

 

 

突然大きな声がアリーナに響いた

 

一夏「この声…まさか…!?」

 

一夏はとある施設を見て驚いた

 

一夏「箒!?なにしてんだよ!!」

 

放送席のマイク掴んで檄を飛ばす箒であった

 

箒『男ならそれくらいの敵に勝てなくて何とする!!』

 

 

この放送を聞いたのか敵ISの両腕が合体して一つの大きな砲身となり、箒のいる放送室に向けられた

 

 

カズマ「くっ…バカ野郎ォォォッ!!」

 

一番近くにいたカズマが放送室の前に陣取りチャージが完了したプロトヴァリアブルアームズ、バスターモードを敵ISに向けた

 

 

そして敵ISの砲口から桃色の極太ビームが放たれた

 

カズマ「誰一人…死なせるかああああああっ!!」

 

カズマのバスターモードの銃口から青色の極太ビームが放たれ、中間でぶつかり、均衡した

 

 

カズマ「ぐう…う…うう…重い…ぐっ…」

 

しかしビームの出力が敵ISのが強いのか徐々に押されつつあった

 

 

カズマ「…こんな…ところで……死んで…たまるかぁああああああああっ!!」

 

カズマが叫びと共に青色のビームの出力が上がり、カズマが押していった

 

しかしカズマのΔ-ラインのディスプレイに

 

 

【プロトヴァリアブルアームズ、オーバーロード、大破の危険】

 

出力の限界なのかカズマのヴァリアブルアームズが限界を超えて、損壊寸前であった

 

カズマ「だったら…ISの全てのエネルギーをぶち込んでやる!!」

 

そしてカズマのΔ-ラインはシールドエネルギーを全て回し、更にビームの出力を上げた

 

 

カズマ「貫けぇぇええええっ!!」

 

 

遂に均衡が崩れ、カズマの超極太ビームが敵ISを飲み込んだ

 

 

 

 

 

その着弾点が大爆発を起こして、アリーナの地表に大きなクレーターを作った

 

 

 

カズマ「はぁ…はぁ…」

 

カズマのISはエネルギー超過の影響で各部からスパークが発しており、本人も満身創痍である

 

 

【敵IS、ロックオン】

 

カズマ「!?」

 

それは、まだ残っていたビーム砲が既にボロボロのカズマを捉えていた

 

 

ウィノ「させない!!」

 

 

ウィノがブレードでその砲口切り落とし

 

 

エミリア「やらせはしません!!」

 

エミリアがバズーカを連射して敵ISの装甲を穿った

 

 

一夏「うぉおおおおおっ!!」

 

一夏がヴァリアブルアームズ、ソードモードで敵ISのコアを完全に破壊して、漸く敵ISは沈黙した

 

ウィノ「カズマァッ!大丈夫!?」

 

ウィノがカズマの下へ行き、無事か確認した

 

 

カズマ「……」

 

カズマは力尽きたかの様にISが解除されて落ちていった

 

 

ウィノ「カズマ!」

 

ウィノはカズマを抱き止めて、何度も呼び掛けたが…カズマの反応が無い…

 

 

一夏「嘘だろ…カズマ!」

 

エミリア「嫌です!カズマさん!目を覚ましてください!!」

 

ウィノ「カズマァッ!起きてよ…返事してよ…カズマぁあああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

デルタ・フォースのメンバーに声を掛けられるが…彼が目を覚ます事はなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




果たして…カズマはどうなるのか!?

次回へ続く!!


感想待ってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。