五反田食堂…一夏の中学時代の親友、五反田弾の家兼食堂である
五反田弾はラフな赤毛の長髪をバンダナで止めているチャラい雰囲気を纏ってる
現在カズマは一夏に誘われてその五反田弾の家でゲームをしている
弾「お前ら以外全員女か!良い思いしているだろうなぁ!」
一夏「してねーっつの…」
ゲームの途中で話し掛ける弾、内容は勿論IS学園だ
弾「ウソ言うなって!お前はどうなんだ?カズマ」
カズマ「慣れるのが大変だった…以上」
弾「なんだよ…そうだ一夏、鈴に会ったか?アイツお前の事を心配してたぞ」
ここで鈴の話題に変わった、鈴も一夏と弾の親友である
一夏「ああ…でも鈴に申し訳無い事をしたな…」
弾「仕方ねぇよ…好きな娘出来たんならアイツだって諦めるさ」
カズマ「だが粘着テープ並みに諦めないねちっこい奴もいるけどな…」
弾「え?誰だよそれ」
ドガァッ!
いきなり部屋のドアが何者によって蹴破られた
「お兄!ご飯出来たよ!いつまでゲームやって……」
蹴破ったドアから弾と同じ様なラフな赤毛の長髪、同様にバンダナで止めている気の強そうな少女が現れた
一夏「おおっ!蘭じゃないか!久しぶり」
この少女は五反田蘭、弾の妹である
蘭「い…一夏さぁああああん!!」
と叫んで一夏に抱き着いた
一夏「のわっ!?蘭!どうした!?」
蘭「よかった…ちゃんと…生きてるよぉ…」
どうやら日本で報道された一夏行方不明のデマニュースを見て心配していたのだろう…一夏の無事な姿を見て安心したのだ
弾「おい蘭!もう一人お客様いるだろ?」
カズマ「……」
蘭「へ?ど…どちら様…ですか?」
目の前にいるカズマに戸惑う蘭
カズマ「カズマだ一夏同様デルタ・フォースに所属している」
蘭「あ…あの…五反田蘭と言います……」
顔を赤くしながら自己紹介をする蘭
弾「お前な…ノックくらいしろい、恥知らずな女だと思われるぞ」
蘭「う……」
蘭は更に顔を赤くした
蘭「だったら何で言わないのよ!!」
と鬼気迫る表情で弾睨む蘭
弾「あ…言ってなかったか…そか…悪い悪い…」
どうやら妹が強いようだこの兄妹は…
カズマ「ふっ…元気な妹だな…」
そして二人は一回の食堂に降りて五反田食堂の賄い飯を食べる事となった
カズマ「……」
そしてまたいただきますの姿勢で動かないカズマ
弾「そこまでやるか?」
カズマ「日本のいただきますはこうだと聞いている」
蘭「日本って…カズマさんって…日本人じゃ無いのですか?」
一夏「カズマは日本とアイルランドのハーフ、日本にいたのは3年程だって」
そして黙々と食べるカズマ…
カズマ「…旨い……とても旨い!!学園の和食より数百倍も旨い!!」
その味に興奮したのか物凄い勢いで食べまくるカズマ
弾「和食好きなのか?ハーフの癖に…」
カズマ「ふうこひょにこっひょうふぁあい!(食う事に国境はない!!)」
蘭「あの…食べながら喋るのは…」
暫くしていると弾は携帯で何かメールを打っていた
蘭「お兄?どうしたの?メール?」
弾「ああ、女のメール相手をしてるんだよ」
一夏「え?お前…彼女出来たの?」
弾「まだだよ、だからこのメールで一気に落としてやるぜ!」
と気合いを入れる弾
カズマ「どんなメールだ?」
弾は女から来たメールをカズマ達に見せた
『私はお姉さんとの二人暮らしです、でも私はお姉さんの事がとても心配です…いつもおどおどしてて、更に人見知りで…外出もしないのです…それ故…何時も元気が無いような雰囲気でとても困ってるんです…もしかしたら弾さんなら何かアドバイスが貰えるかもしれませんので…どうかお願いします』
「なるほど…姉思いの良い妹さんだなぁ…」
「うーむ…良い娘だねぇ」
とカズマ達の後ろにブライスとマードックがいた
カズマ「た、隊長!?」
一夏「それにマードックさんまで…」
マードック「なに…ちょっくら通りかかったらお前達を見掛けてな…いやいや赤毛の君…青春してるねぇ」
弾「あ…ありがとうございます…」
ブライス「返信で迷ってるんだろ?だったら俺らが手助けしてやる」
ブライスは胸を張って堂々と宣言した
一夏「大丈夫なんですか…なんか悪い予感しかしないんですけど…」
ブライス「要するに、これは絶妙なさじ加減のフォロー、そして自然な話題換えが必要って事だな…ふっ…俺に任せろ」
ブライス『お姉さんの事を思うと…とても心が痛みます…でも…あなたのお姉さんの思う気持ちは、きっと伝わっていますよ…いつかきっと…心を開いてくれると思います…………開くと言えば…あなたは何時になったら股を開いてくれるのでしょうか』
一夏「失礼だろうがァァアアアアアアアア!!」
と一夏のシャウト
一夏「なんつー話題に切り替えようとしてんだあんたは!!原始人でももっとマシな口説き方するわ!!」
ブライス「恋をするとき…人は皆原始に帰るのさ…」
と悟った様に言うブライス
カズマ「あんただけ帰れ!!二度と戻ってくるな!!」
マードック「ブライス…お前は話にならんな…フォローが足らん…ペラペラじゃないか…お前は真剣にお姉さんの事を考えていない!」
マードック『お姉さんの事を思うと…………ムラムラします!!』
一夏「見境なしかいィィィィィイイイ!!」
またまた一夏のシャウト炸裂
一夏「フォローどころかお姉さんの事しか考えてないじゃないですか!!アメーバでももっとまともな思考してるぞ!!」
マードック「恋をするとき…人は皆ネバネバさ…」
何か悟った様に言うマードック
カズマ「あんたの頭ん中がネバネバだろ!!」
弾「なるほど…そう書いてみます!!」
蘭「参考にするなボケェェェ!!」
と一騒動あった五反田食堂であった
IS学園 学生寮
カズマ「全く…隊長は一体何しに来たんだ…」
一夏「あの人たち…全く読めない…」
ブライスとマードックの襲撃により休みの筈が疲れてしまったカズマと一夏…トボトボと自分の部屋に向かった
そして二人はそれぞれの部屋に入った
カズマ・ウィノの部屋
カズマ「ただいま……あれ?」
入ってウィノがいない…しかしシャワー室から音が聞こえる…
カズマ「シャワーか…」
カズマはベッドに腰掛けTVを付けた
この時間でやっているのは時代劇の水戸黄門である
時代劇は勧善懲悪物が好きで、日本にいた時に祖父母と一緒にみていたのである
ウィノ「あ、カズマおかえりー」
シャワー室からTシャツとショートパンツ姿の部屋着のウィノが濡れた髪をタオルで拭きながら出てきた
カズマ「ただいまウィノ」
ウィノはカズマの隣に座って一緒にTVを見た
ウィノ「またこれ?これって…えーと…」
カズマ「水戸黄門」
ウィノ「そうだっけね…本当に好きだね…こう言うの」
カズマは学校が終われば毎日時代劇を見ているのである
カズマ「日本にいた時…じいちゃんとばあちゃんで見てた…」
ウィノ「そっか…」
ウィノはカズマの腕を組んでより近寄った
カズマ「どうした?」
ウィノ「ん?ただこうしたかっただけ…良いでしょ?」
カズマ「ふっ…まあ…悪くないな…」
二人は仲良くTVを見ていたのだった
一夏・エミリア
一夏「ただいま!」
エミリア「お帰りなさい、一夏様」
エミリアはPCでISのチェックをしていた
一夏「いやー、久々に親友と会うのは良いもんだなー」
エミリア「楽しかったですか?一夏様?」
一夏「ああ、今度はエミリアも一緒に行くか?」
エミリア「よろしいのですか!?」
突然の誘いにテンションが上がるエミリア
一夏「勿論!」
エミリア「ありがとうございます!嬉しいですぅ!」
エミリアは嬉しさの余り一夏に抱き着いた
一夏「わかったから、抱き着くなよ…」
エミリア「はぅあっ!?ご…ごめんなさい…」
一夏から離れて顔を真っ赤にして恥ずかしがるエミリア、
一夏「ま、まあ…そう言う事だ…今度はデートでも行くか?」
エミリア「はい!!是非…」
コンコン…
突然ノックが聞こえた
一夏「 !?誰だ?」
一夏が部屋の玄関を開けると、箒が立っていた
箒「話が…」
一夏「帰ってくれ…」
箒が喋り出すのを遮ってドアを閉めようとしたが
箒「待て!!」
箒が木刀でドアを止めて無理やり抉じ開けた
一夏「危ないだろうが!!何考えてんだよ!」
箒「来月の学年別個人トーナメントがあるだろう?私が優勝したら、その女と別れて私と付き合って貰う!!」
一夏「………はぁ?」
突然言い放たれた言葉に思考回路が停止した一夏
一夏「お前…馬鹿か?」
箒「な…馬鹿とはなんだ馬鹿とは!」
馬鹿と言われて怒り出す箒
一夏「お前…学年別個人トーナメントには俺はともかく…カズマだって出るんだぞ?アイツに勝てるのか?」
箒「………」
箒は完全に思考が止まっていた…この一年の中で最強とも言われるカズマの存在を忘れていたのだ…
それだけではない…あのカズマと互角に渡り合った一夏も出るとなると余計に優勝が遠くなる
箒「…ふん…あんな男に負ける筈が無いだろう?安心しろ一夏、私が優勝してお前をデルタ・フォースからあの女から救い出してやるぞ!」
そう言って箒は上機嫌に去っていった
エミリア「またあの人ですか?」
一夏「はぁ…頭痛い…」
その場でよろけ出した一夏
エミリア「一夏様っ!?大丈夫ですか?」
一夏「ちょっと…横になりたい…」
エミリア「…でしたら…私の膝枕はどうですか?」
一夏「ああ…頼むわ…」
そして一夏はエミリアの膝枕で横になり、疲れた精神を解していった
その頃
箒「くっ!!…完全にあの男を忘れていた…くそっ!!」
箒は早速一夏に言われた事を整理していた
箒「あの男はどんな奴なのだ…いや…接近戦なら剣道の私が有利だ!うむ…大丈夫だ……だが問題はISか…」
箒は専用機持ちではないので訓練機の近接型である打鉄を使うだろう…しかしそれではずば抜けた性能のΔ-ラインに勝てる訳がない…
箒「私にも…専用機があれば……いや…あの人には関わりたくない……だったら…」
そうしてまた思考を巡らす箒であった
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