インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

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さーお待たせしました

僕ッ娘と黒ウサギが来ますよ


第十七話 二人の転校生

朝のIS学園、教室は何か騒いでいた

 

「それ本当なの!?」

 

 

「そうなのよ!学年別個人トーナメントで優勝したら…」

 

「カズマ君か一夏君のどちらかと付き合えるんだって!」

 

 

何やら来月の学年別個人トーナメントでの話題なのだろうか、教室の女子共が盛り上がっているではないか。

 

噂で学年別個人トーナメントで優勝したらカズマ、一夏の両名とどちらか付き合えるという事になっている。

 

しかし既に彼女がいるカズマと一夏、一組の連中は知ってる筈なのに何故にこの噂を真剣に聞いているのかがわからない…

 

カズマ「…なんか騒がしいな…」

 

ウィノ「そうみたいね…」

 

一夏「何の話してんだ?」

 

エミリア「私に言われても…」

 

 

教室に入って席に着いたカズマ達、そこに春香と清香と静寐がやって来た。

 

 

静寐「カズマ君!大変な事になってるよ!」

 

カズマ「一体どうした?」

 

やけに慌てた雰囲気の静寐、それは他の二人も一緒であった

 

春香「実は…来月の学年別トーナメントで優勝したらカズマかお兄ちゃんのどちらかと付き合えるって噂が…

 

 

ウィノ・エミリア「「なんですってぇぇえぇえええええええ!!」」

 

 

この言葉にエミリアとウィノは春香の頬を引っ張った。

 

ウィノ「どう言うことよ!?私とカズマは恋人同士なのよ!!そんなの絶対認めないわ!!」

 

春香「いだだだだだだっ!!痛い痛い痛い!!」

 

頬を引っ張られる激痛に悲鳴を上げる春香。

 

エミリア「私もです!!そんな身勝手で一夏様が取られるのは絶対嫌です!

 

エミリアに至っては泣き出してしまった。

 

一夏はその頭を撫でて慰めた

 

カズマ「…一難去ってまた一難…か…頭いてぇ…」

 

一夏「どうする…このままだと俺らも出ないと不味いじゃないか?」

 

そう、その噂が立ち込めているならカズマ達の関係を壊させないために、デルタ・フォースのメンバーの誰かが優勝しなければならない…それはつまり学年別個人トーナメントに強制的に出場と言う事である。

 

 

エミリア「一体…誰が…ぐすっ…私達の…関係を…ぐすっ…」

 

一夏の胸で泣きながら質問するエミリア、涙が一夏の制服を濡らす。

 

 

清香「出所はわからないけど…でもこのままだと全校生徒に噂が行っちゃうよ」

 

 

 

二組のカップルの最大の危機が今訪れたのだ…

 

 

カズマ「こうなりゃやることは一つしかない…意地でも優勝して俺達の関係を護る!!」

 

一夏「ああ!俺達の関係…誰にも邪魔はさせないぜ!!」

 

ウィノ「カズマとあたしの関係を邪魔する奴ぁ…誰だろうと地獄に送ってやるわ!!」

 

エミリア「一夏様と私は運命共同体です!この関係は永久不滅ですぅ!!」

 

と四人それぞれ気合いを入れるデルタ・フォースであった…

 

 

千冬「席に着け、HRを始める」

 

 

ここで地獄の閻魔も頭を下げる、人類最強…もとい、霊長類最強の…たわらばっ!?

 

千冬「誰がレスリングの女王だ…」

 

すみません…

 

 

閑話休題

 

 

千冬が教室に入ってその後ろから副担任の山田先生が教壇に立った。

 

 

真耶「今日はなんと転校生が二人も来ていますよ!」

 

 

それは転校生がやってくるという報告であった、教室の女子共はざわめいた。

 

 

そして教室に二人入ってきた。

 

 

その一人がなんと

 

 

一夏「おい…あれって…」

 

カズマ「……」

 

一夏とカズマはある転校生を見て驚いた…それは…男だったのだ…

 

「シャルル・デュノアです、皆さんよろしくお願いします」

 

 

中性的な顔立ちで長いブロンドの髪を後ろで束ねている…身長は然程大きくはない。

 

 

「お…男…?」

 

女生徒の一人が確認の為にシャルルに質問した。

 

シャルル「はい!こちらに僕と同じ境遇の男がいるときいて…」

 

 

「「「キャァアアアアアアアアッ!!」」」

 

 

シャルル「おわっ!?」

 

教室中に女生徒の歓喜の悲鳴が響いた。

 

「男子よ!三人目の男子!!」

 

「しかも美形!!」

 

「護って貰いたいカズマ君や一夏君とは真逆の護ってあげたくなる的な!」

 

女子共のボルテージは最高潮、それはそうだ…現在IS学園に男はシャルル含めて三人しかいない、その三人は全員イケメン、おまけに一組に集められている為、一組の女子共はヘブン状態である。

 

 

千冬「騒ぐな!!静かにしろ!」

 

千冬の鶴の一声で静まり返った教室

 

真耶「じ、じゃあ…ボーデヴィッヒさん……自己紹介を…」

 

もう一人の転校生は女だ、成長が止まっているような低い身長、そして無表情でクールな顔立ち、そして右目には眼帯、銀髪の髪で如何にも近寄りがたい雰囲気の少女である。

 

 

千冬「挨拶をしろ、ラウラ」

 

ラウラ「はい…教官」

 

 

ラウラと呼ばれた少女は千冬に向かって教官と言った

 

一夏(教官…もしや…千冬姉がドイツにいた時の教え子か…?)

 

それは一夏がデルタ・フォースに入って間もない頃、モンド・グロッソを二連覇した千冬はドイツ軍のIS部隊の教官をしていたのだった。ラウラはドイツ軍のシュバルツェア・ハーゼの隊長、つまり千冬の教え子である。

 

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ…」

 

 

 

 

教室に暫くの沈黙が流れた…

 

 

 

 

真耶「あの…以上…ですか?」

 

 

ラウラ「以上だ……ん?」

 

ラウラは一夏を見つめ、次第にその表情を歪めていった

 

ラウラ「貴様が……」

 

ラウラは一夏の前に行き、いきなり右手を振りかぶりそのまま一夏の右頬に…

 

 

当たらなかった…

 

 

なぜなら一夏はその手を掴んでいて身を護ったのだ

 

一夏「いきなり何しやがるんだ!?」

 

ラウラ「このっ…!!」

 

ラウラは空いている左手で平手打ちをしようとしたが…

 

 

カズマ「そこまでだ…シュバルツェア・ハーゼ隊長…ラウラ・ボーデヴィッヒ…」

 

カズマは後ろからラウラの左手を掴んだ。

 

ラウラ「貴様ッ!?いつの間に…くっ…放せ!!」

 

カズマ「ドイツではこれが一般的な軍の挨拶か?ふん…人として最低限の礼儀を教わって来なかった様だな…ドイツの代表候補生が聞いて呆れる…」

 

ラウラ「なんだと貴様!!」

 

ラウラはナイフを取り出してカズマに斬りかかった…が

 

千冬「止めんかラウラ!!」

 

千冬が怒号を飛ばしてラウラを制止させた。

 

 

ラウラ「くっ……私は認めん……貴様があの方の弟など…認めるものか…」

 

 

そう言ってラウラは戻って行った

 

 

 

ウィノ「カズマ大丈夫!?」

 

エミリア「一夏様っ!!お怪我は?」

 

一夏「安心しろ、俺は大丈夫だ」

 

カズマ「同じく…」

 

 

そしてカズマ達も自分達の席に戻ってHRが再開された。

 

 

千冬「今日は二組と合同でIS実習を行う…それから一夏、アーディガン」

 

一夏「はい?」

 

カズマ「…?」

 

千冬「デュノアの面倒を見てやれ…同じ男子同士だからな…」

 

シャルルが一夏とカズマの前に出て、握手の為か手を差し出した。

 

カズマはずっとシャルルを疑いの目で見ていた

 

 

カズマ(妙だな…行動の節々に女らしさを感じる…それに体格…あまりに細い……これは男の体格ではないな……)

 

 

シャルル「ど…どうしたの?僕の顔に何か付いてる?」

 

視線に気付いたのかカズマに話し掛けるデュノア

 

 

カズマ「いや…何でもない……さっさと行くぞ…」

 

一夏「そうだな…行くぞデュノア」

 

一夏はシャルルの手を取って、カズマはその後に続いて教室を出た。

 

シャルルは一夏がいきなり手を握った事で驚きの表情を出していた。

 

 

 

 

その光景を羨ましく見る一組の女生徒達…

 

自然と溜め息の合唱が出来ていた。

 

 

ウィノ「さてと…あたし達も行こうか」

 

エミリア「そうですね」

 

ウィノとエミリアが教室を出ようとしたその時。

 

 

清香「良いなぁ…ウィノとエミリアは…そのままの格好でIS乗れるんだもんなぁ…」

 

清香はウィノ達がISスーツを着なくてもISを動かせる事を羨ましく思っていた。

それは一組の女生徒のほぼ全員が思っている事でもある

 

エミリア「私達はこの制服自体がISスーツですので…そちらはいちいち着替えなきゃいけませんから不便ですね…」

 

 

セシリア「そうでもありませんわ、実はISスーツをインナーとして来ている方もいますのよ、汗を吸収してくださりますし…」

 

ウィノ「でもあたしやだわ…それって下着で外に出るって事だよね…」

 

 

この言葉に教室中の女子達全員が顔を赤くしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園、廊下

 

 

一夏とカズマとシャルルはアリーナの更衣室に向かっていた。

 

 

一夏「男子はアリーナの更衣室で着替えるんだ」

 

シャルル「う…うん…」

 

一夏に手を引っ張られているシャルル…その顔は仄かに赤くなっていた

 

 

カズマ「どうした?トイレか?」

 

シャルル「ち…違うよ!」

 

 

カズマの問いに焦りの声で返すシャルル

 

 

 

 

 

「いたァァァアアアアアッ!!転校生発見ンンンン!!」

 

前方から女子の大軍勢が現れた

 

カズマ「げ!」

 

一夏「げ!」

 

シャルル「え?」

 

カズマ・一夏「「そこはゲゲゲのゲーだろ!!」」

 

シャルル「いや知らないから!!」

 

この状況でボケる一夏とカズマに突っ込むシャルル。

 

 

カズマ「不味い逃げるぞ!」

 

一夏「合点!」

 

シャルル「う…うん!」

 

三人は一目散にアリーナへと走る。

 

 

シャルル「な…何で追っかけて来るの?」

 

 

カズマ「普通に考えろ…女だらけのこのIS学園で男が三名いるんだぞ…それは色々と聴きたいだろうさ…」

 

シャルル「あ…そっか…」

 

一夏「とにかく走れ!!追い付かれる!!」

 

男三名の逃走劇は女子の大軍勢に徐々にその差を詰められていた

 

 

ブライス「お前らあぁぁっ!!ここは俺に任せろぉぉっ!!」

 

一夏「隊長!?」

 

カズマ「一体何を…」

 

 

突然ブライスが登場し右手を女子軍勢にかざした。

 

 

ブライス「俺の右手が真っ赤に燃える…」

 

 

しかし台詞を言い切る前に女子軍勢にもみくちゃにされるブライスであった。

 

ブライス「あああぁぁぁぁぁ…」

 

 

 

一夏・カズマ「あんたは何をやりたいんだ!!」

 

シャルル「ど…どうしよう…あの人もみくちゃにされてるよぉ…」

 

ブライスを心配するシャルル…なんとも優しい性格なのだろうか。

 

 

 

一夏「あの人はあれくらいでは死なん!!」

 

カズマ「俺達が保証する!!ああ見えて頑丈だ!!」

 

シャルル「本当かなぁ…」

 

 

 

ブライスの決死の神風特効作戦によって女子軍勢の勢いが止まり、なんとか逃げ切った三名はアリーナの更衣室に着いた。

 

カズマ「どうにか逃げ切ったか…」

 

一夏「ま…良いウォーミングアップにはなったかな?」

 

かなりの距離を走ったのだがカズマと一夏は息を乱していない

 

シャルル「ふ…二人とも…体力あるんだね…」

 

一方のシャルルは息が乱れていた

 

 

一夏「じゃ、遅れるなよ」

 

シャルル「え!?ちょっと待って!!着替えないの?」

 

 

 

そう言って更衣室から出ようとした二人をシャルルが止めた

 

 

カズマ「俺達はこれがISスーツだからな…そのままでも良いんだ」

 

シャルル「そんな…コートで?」

 

カズマ「…文句あるの?」

 

シャルル「ううん!何でもないよ!」

 

 

 

そうして二人は更衣室を後にしてアリーナへと向かった。

 

 

カズマ「一夏…シャルルについてだが…」

 

一夏「お前もか…なんか引っ掛かるんだよなぁ…」

 

カズマと一夏はシャルルについて話していた。二人は彼に対して言い様のない違和感を感じているのだ

 

一夏「まず…お前から見てのシャルルは?」

 

カズマ「外見は一目で男に見えるが…顔が中性的過ぎる…そして体格が細い…それにあの話し方…本来の話し方じゃないな…」

 

一夏「ああ…それに歩き方…微妙に内股だったし…それに手を握った時、男の手じゃなかった…むしろ女の手だ」

 

 

カズマ「だが…まだ奴が女と言う事は確定ではないな…少なくとも今の段階では…」

 

一夏「そう言えば…シャルルの姓ってデュノアだったよな?」

 

 

今度はシャルルの姓、デュノアについての話になった

 

カズマ「ああ…あいつの姓、デュノア社はISシェア世界第三位の企業だ…」

 

 

一夏「そんな大企業の御曹司がISを動かせてここに入学か……少なくともただ入学する訳じゃ無さそうだな」

 

カズマ「とにかく今は奴を警戒しておこう…奴の目の前では下手にΔドライバは使えん…」

 

一夏「そうだよな…データを盗られる可能性もあるからな…」

 

 

 

 

二人はアリーナに着き、その後時間ギリギリでシャルルが来て全員遅刻なしで授業が始まった

 

 




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