AM8:00 一夏、エミリアの部屋
緑ハロ『ハロ!ハロ!オキロ!オキロ!』
一夏「っ…なんだ……もう朝か?」
ハロの目覚ましで起きた一夏、眠気眼を擦りながら起き上がろうとした
一夏「?…なんか乗ってる…」
一夏の上に誰か乗っかっているのである
そっと布団を捲ってみると、一夏の上で横になって眠っているエミリアがいた
一夏「…まったく……気持ち良さそうだな…」
一夏はエミリアの頭をそっと撫でた
エミリア「……うにゅう……すぅ………あれ?……朝?」
撫でられた事で起きたエミリア
一夏「おはよう…エミリア…」
エミリア「おはようございます、一夏様…」
一夏とエミリアはキスをした
上からエミリアが一夏の唇に合わせる様なキスであった
緑ハロ『ハロ!ハロ!オキロオキロ!』
一夏「おっと…サンキューなハロ」
緑ハロに感謝をしてすぐに私服に着替える一夏
エミリアも仕切りを出して一夏とは反対の位置で着替え始めた
そして二人が私服に着替え終わり…
一夏「行くか?」
エミリア「はい♪」
二人は手を繋いで何処かへと出掛けていった
IS学園からモノレールでいくつかの駅を跨いだ先に大型のショッピングセンターがある
食料品もそうだが…ファッション、ジュエリー等のアクセサリーや衣服も買えるのである
そこに一組のカップルが手を繋いで歩いていた
カズマとウィノである
カズマは白のインナーに蒼いジャケットに黒のジーンズを着ている
ウィノはノースリーブのピンクのトップスにオレンジのショートパンツを着ている
カズマ「広いな…日本にもこんな所があったのか…」
ウィノ「そうだね!なんかあたしワクワクしてきちゃった!」
カズマ「たかが水着だろ?」
二人は水着を買いに来たのである
もうすぐ臨海学校で一日目の海での自由時間で着る水着を選ぶためにここまで来たのである
ウィノ「でも、彼氏から見て、あたしに似合う水着を選びたいの!」
カズマ「成る程な…わかったよ…」
ウィノ「よーし!んじゃさっさと行こー!!」
ウィノは上機嫌でカズマと腕を組んで歩き出した
カズマ「子供かよ……っ!?」
カズマは不意に自分への殺気を感じて後ろを振り向いた
が…不審な人物は見当たらない…
カズマ(気のせい……か……でもあの殺気……)
ウィノ「どうしたの?」
急に止まったカズマを心配するウィノ
カズマ「いや…なんでもない…行くか…」
二人は水着売り場へと足を運んだ
ちょうどその頃…
エミリア「わああ…お店がいっぱいありますよ!一夏様!」
一夏「そうだな…おまけに広いし…離れるなよ」
エミリア「じゃあこうしましょう!」
エミリアは一夏の腕を組んだ
エミリア「これなら離れる心配はありません♪」
一夏「ははっ…そうだな…まずは水着だっけか」
エミリア「はい!早速行きましょう!!」
二人は水着売り場へと向かった
水着売り場へと着いたカズマとウィノ
カズマは紺色のトランクスタイプの水着を選んで購入した
ウィノは水着を見ながら自分の頭の脳内でファッション緊急会議を開いている
ウィノ「うーん…これも良いなぁ…よし!」
ウィノがいくつもの水着をもって試着室に向かった
カズマ「決まったのか?」
ウィノ「いくつか選んだけど…やっぱカズマに決めて貰いたいの…これから一着ずつ着るから判断お願い」
カズマ「わかった」
ウィノは試着室のカーテンを閉めて、着替え始めた
そして
ウィノ「カズマー!まずは一着目だよー!じゃーん!!」
カーテンを開けて見えたのは、黒色で露出度が高い水着であった
カズマ「目のやり場に困る…×だ」
ウィノ「えー…わかった…」
またカーテンを閉めて次の水着に着替えるウィノ
ウィノ「じゃあ、これはどうかな?」
次は貝殻のビキニであった
カズマ「なんか恥ずかしいから×」
ウィノ「ええー…この二着しか選んでないのに…」
カズマ「って待て!!あんなに選んだのにか!?」
ウィノ「だってぇ…これが良いって思ったんだもーん…カズマに見せる為に…」
カズマ「はぁ…お前…俺だけじゃなく龍真達にも見られるって事考えたの?」
ウィノ「……///」
どうやら考えていなかった様だ…ウィノもカズマに見せる為だけの選び方なので刺激が強すぎる物しか選ばなかったのだ
ウィノ「じゃあカズマが選んでよー!」
カズマ「うーん…そうだな………これが良いと思う…」
カズマが取ったのはピンク色のフリルが着いたビキニである
ウィノ「これが良いの?」
カズマ「ウィノにはピンクが似合う…故にこれが一番似合うと思う」
ウィノ「ふーん…じゃあ着てみるね」
ウィノはカズマが選んだ水着を持って試着室に入ったウィノ
ウィノ「どうかな?」
試着室のカーテンを開けて見えたのは、カズマが選んだ水着を着たウィノだった
カズマ「うん、似合う…おまけに可愛い」
ウィノ「か…可愛い!?もうやだぁ…可愛いって…///」
カズマに可愛いと言われて恥じらうウィノ
カズマ「事実可愛いから…普段も」
ウィノ「んもう……じゃあこれにする!買ってくるね」
そう言ってカウンターに向かったウィノ
カズマはその辺を歩いていた時に…
「カズマ・アーディガンだな…」
カズマ「!?」
ここに来た時に感じたあの殺気を再び感じて後ろを振り向いたら…
「死んでもらう!!我が理想の為に!!」
いきなりスーツ姿のサングラスの女がナイフをカズマに突き刺そうとした
カズマ「ふん!」
カズマはそのナイフを蹴り飛ばした
「何!?ぐああっ!?」
そして鳩尾に一撃をお見舞いした
カズマ「物騒な物を……っ!?」
今度は背中に何かを突き付けられる感覚がした
安全装置外してカードリッチをはめる音……銃である
「それ以上は…やらせん……我が理想の世界…女性主義の世界の為に!!」
カズマ「お前らっ…っ!?」
それに先程ナイフを蹴り飛ばし、鳩尾に一撃を与えた女も銃を構えていた
カズマ「こんな人口密集地で銃使うのか!?」
「我々の理想の為なら…犠牲など構わん!!」
「全ては貴様らが狂わせた!我々の…織斑の恥…織斑一夏を排除した筈なのに…貴様らが!!」
カズマは思った
こいつらが歪みの元凶だと…そして一夏を酷い目に合わせた張本人だと…
カズマ「そうか…なら…この発言も…公開すればどうなるかな?」
カズマは手元の腕時計のとあるスイッチを押した
そこには先程の女達の会話が録音されていた
8『全部録音済みだし、データも送ったぜ!』
これは8のデータを腕時計に移行した物で、本体の様に機器に繋げる事は出来ないが…録音データなどの送信機能は使える
「貴様ぁっ!!死ねぇえええっ!!」
「そうはさせん!!」
突然一本のナイフがカズマの背中に突き付けられていた銃を弾き飛ばした
続けてもう一本のナイフがカズマの正面の銃を弾き飛ばした
「なっ!?」
「馬鹿なっ!?」
そして二人の長身男性に取り押さえられた襲撃者達
「女性権利団体…また貴様らか…」
「我ら暁がいる限り…好き勝手はさせん!」
カズマ(暁!?確か日本で反女性権利、平等主義を尊ぶレジスタンス…)
彼らは暁と呼ばれるレジスタンスで、女性の一方的な独裁を防ぐ為に結成されたレジスタンスで、よくニュースで取り上げられていた
「少年…大丈夫か?」
カズマ「はい…大丈夫です…感謝します」
「礼には及ばん…俺達も奴等の様なテロリストは許せんからな…貴様も同じだろう?デルタ・フォースのカズマ・アーディガン」
いきなり見ず知らずの黒髪の人に自分の名前を言われて驚くカズマ
カズマ「何故俺の名前を…」
「知ってるさ…日本政府の…いや女性権利団体の思惑を潰したアメリカの部隊って有名だからな」
今度は短髪の男が話し掛けてきた
「お前達のお陰で世間の反女性権利の組織が動き易くなったんだよ……政府支持率もがた落ち、日本の総理大臣が変わるって事態になったのさ」
彼らにとっては今回のデルタ・フォースがした事はまさに追い風となる物だった
これまで小さなデモ行進や小規模な活動しか出来なかった…アメリカ政府のΔシリーズ発表、一夏生存によって女性権利団体出身の幹部や大臣が辞職するという事態になったのだ
故に、各地で女性権利団体の勢いが弱まって、男性の権利復活の意欲が出始めたのだ
カズマ(このいざこざ激化すると戦争なりかねないな……一応ISにおいては条約がある…そう簡単にISの戦争は起きないはずだが…)
カズマこう思うのも無理がない…
事実男性でも扱える共用IS、Δシリーズをアメリカが開発、そのデータを世界各国が欲しがっているのである
学年別トーナメントでΔ-ラインの性能を目の当たりにした各国のIS関係者達の心を動かしたのだ
「今回起きた事を忘れるな…この衆らが…今の日本を歪ませている…」
そう言って黒髪の男が去ろうとした
カズマ「そう言い切れるのか?何れ男性達が勢いを取り戻したら男尊女卑になってバランスが崩れるぞ?」
黒髪の男は振り向き様にカズマを見た
「そうならない様に……俺達が防ぐだけだ………また会う機会があれば…いや…何か協力出来る事があればこのマダラという名前を覚えておけ」
カズマ「偽名か?」
マダラ「偽名かどうかはお前の判断に任せる…」
男は去っていった
「マダラはあんな感じだからなぁ…俺はアキラってんだ、偽名かどうかはお前に任せるぜ」
短髪の男も去っていった
二人の後ろ姿をただじっと見ているカズマ
カズマ「マダラ…お前は一体……いや…お前を信じて良いのか…?」
ウィノ「おっ待たせー!!」
そこに両手に袋をぶら下げて店からウィノが出てきた
カズマ「何を買ったんだ?水着だけじゃ無いだろ…」
カズマはたくさんある袋を見て言った
ウィノ「えーっとね…日焼け止めオイルに…サンダルに…空気ベッドに…その他色々!」
カズマはウィノの爆買いに呆れていた…
水着だけではなく…アクセサリーも大量購入していたのだ
ウィノ「あ、店の中で一夏達に会ったよ!」
カズマ「何!?一夏達に!?あいつはまだ店か?」
一夏達に会ったと聞いた途端表情を変えてウィノに詰め寄った
ウィノ「え!?う…うん…多分まだ店だと思うけど…どうしたの?」
カズマ「一夏に会ってくる…」
そう言って再び店に入るカズマ
店内に既に買った後だろうか一夏とエミリアがレジカウンターから離れた時に
カズマ「一夏!」
一夏「あれ?カズマ!?どうしたんだよ?」
必死の形相で駆け寄ってきたカズマに驚く一夏
カズマ「お前…ここに来る道中、誰かに襲われなかったか?」
訳のわからない事を聞かれて戸惑う一夏
一夏「いや…普通こんな所で襲われないだろ?」
エミリア「一体どうなされたんですか?カズマさん」
この様子を見たカズマは胸を撫で下ろした
ウィノ「ねぇ…何かあったの?こんなカズマ…あたし見た事無いもん…」
ウィノがカズマに追い付いて問い質した
こんなに取り乱しているカズマは初めて見たからだ
カズマ「……ついさっき…そこの通路で女性権利団体に襲撃された…」
「「「ええええええええええええっ!?」」」
カズマが襲撃されたと言われて驚く三人
一夏「お、おい!大丈夫なのか!?」
エミリア「そ…そんな…カズマさんに怨みを持っている人が…もしかして!」
ウィノ「一体誰!!どんな奴に襲われたの!?あたしがやっつけてやるわ!!」
カズマ「落ち着けお前ら…襲撃してきた奴等は……俺らが倒したし、もう警備員に捕まってる」
カズマがそう話すと三人は安堵の表情をした
それから二組に別れてそれぞれデートをした
そしてカズマ達デルタ・フォースは臨海学校へと出向く…
そこで待っているものは楽園か…あるいは地獄か…
二人ですがオリキャラ出演しました
次回は臨海学校!!