インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

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今回は短めです


第三十三話 暁の空

(カズマ…)

 

 

カズマ「母さん…?…ここは!?」

 

 

カズマが見たのは故郷アイルランド…テロで燃えていた町であった

 

 

カズマ(ここは…一体…!?)

 

 

「カズマ…」

 

 

カズマ「父さん!?」

 

燃えている町に死んだ筈のカズマの両親が現れた

 

カズマ「一体…これは」

 

 

「カズマ…あなたは生きなさい…その先に何があろうとも…あなたに辛いことがあっても」

 

「自分の信じる仲間を信じてな…」

 

そう言って炎へ向かう両親…カズマが暮らしていた燃えている家だった

 

カズマ「母さん!?父さん!?そっちは危ない!!」

 

 

やがて二人は炎の中へと消えた

 

 

カズマ「父さん!!母さぁぁぁああん!!」

 

 

 

そして彼の視界はブラックアウトとなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィノ「カズマっ!!」

 

カズマ「!?……はぁ…はぁ…」

 

 

目を開けるとそこは臨海学校で訪れていた母親の故郷の自分の部屋にあるベッドの上だった…

 

隣には心配そうな顔のウィノ

 

 

ウィノ「大丈夫!?ねぇ…すごく魘されてて…」

 

 

 

カズマは目覚まし時計を見ると朝の5:00だった…

 

今日は臨海学校の終わりで生徒全員がIS学園に帰るのだ

 

 

 

カズマ「…何時もの事だ……ちょっと海辺を歩く…」

 

 

ウィノ「え?だったらあたしも…」

 

カズマ「いい…一人にさせてくれ……」

 

 

カズマは心配そうなウィノを置き、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海からの潮風は…夏の朝を涼しくしていた

 

 

悪夢を見てしまって目が覚めてしまった時はこうして海岸に座って海を眺めていた

 

 

静かな波の音、暁の空はカズマの心を落ち着かせていた…

 

 

 

「ふん…意外な人物に会うとはな…」

 

ふと後方から男の声が聞こえ、カズマは振り返ってその顔を見ると驚いた

 

カズマ「マダラ…」

 

 

声の主は暁のメンバー、マダラであった

 

 

マダラ「早起き…と言う訳では無さそうだな…」

 

カズマ「夢見が悪かっただけだ…」

 

マダラの問いに素っ気なく答えるカズマ

 

マダラ「お前に忠告がある…いや、お前達と言っておこうか」

 

 

カズマ「何だ?」

 

忠告と聞いて耳を向けるカズマ

 

 

マダラ「奴等の次の標的が……お前達デルタ・フォースだ」

 

 

カズマ「……」

 

遂に女性権利団体は反乱分子の掃討よりもデルタ・フォースの殲滅を掲げたのだった

 

 

マダラ「驚かないのだな?」

 

カズマ「福音の際、大量の無人機と大型兵器を投入してきたから…それに福音は日本のスパイが乗っていたと言う報告から…いよいよ俺達の殲滅を考えたのだろうと思っただけだ」

 

 

確かにデルタ・フォース8人、代表候補生5人に対して大部隊を送り込んだ女性権利団体、更には戦略兵器並みの大型兵器まで投入したのだ

 

 

マダラ「これからの戦いは苛烈を極めるだろう…用心しておけ……」

 

そしてマダラはその場を去ろうとした

 

カズマ「ああ……それとマダラ…」

 

マダラ「む?」

 

 

カズマは去ろうとするマダラを呼び止めた

 

カズマ「あんたらに故郷はあるのか?」

 

マダラは間を開けて

 

マダラ「……あった…が…今は無い…」

 

カズマ「奴等か?」

 

 

マダラ「お前の判断に任せる…」

 

 

そしてマダラは去っていった……

 

 

 

カズマ(これからの戦いは苛烈を極めるだろう…か……いよいよ暁の力を借りなければならいのか…)

 

 

 

登る朝日を見ながら…そう考えたカズマであった

 

 

 

 

桃ハロ「ハロ!ハロ!カズマ!カズマ!」

 

 

耳をパタパタさせて来た桃ハロ

 

ウィノ「カズマ…」

 

 

それに着いて行く形で白基調のピンクのハート柄のTシャツ、ピンクのショートパンツの寝巻き姿のウィノがやって来た

 

 

ウィノ「ねぇ…さっきの人って…」

 

先程話していた男、マダラについて聞いて来た

 

 

カズマ「ウィノ…水着買いに行った際、俺が女性権利団体に襲われたのを覚えてるか?」

 

ウィノ「うん…」

 

 

カズマ「あの人はその時に助けてくれた人だ」

 

ウィノ「そうなんだ…何話していたの?」

 

 

今度は話の内容について聞いた

 

 

カズマ「あの人は反女性権利団体のメンバーの一人で、俺に情報をくれたんだ……奴等の次の標的が俺達デルタ・フォースだって」

 

ウィノ「そう…今度から厳しくなるね…」

 

カズマ「ああ…」

 

 

二人は浜辺に座って登る朝日を眺めていた

 

 

 

ウィノ「ねぇ…カズマ……」

 

カズマ「何?」

 

 

ウィノが不意に話し掛けて来た

 

 

ウィノ「あたし…カズマの事…大好きだよ…」

 

カズマ「……もう何十回聞いてるよ…」

 

ウィノ「そうじゃないの……あたし…カズマを愛してるの…」

 

 

カズマ「愛…してる…?」

 

 

ウィノは自分に向けたカズマの唇にキスをし、そのまま押し倒した

 

カズマ「ウィノ…?」

 

 

ウィノ「カズマ……あたし…もっとカズマと一緒になりたいの……」

 

 

そう言ってカズマの右手を自分の胸に押し当てた

 

 

ウィノ「あたしね…カズマの事を好きになったのはカズマが隣に住んで…そして色々世話していた内に…カズマの優しさや…強さに一目惚れしちゃったんだ………それでずっと付き合っていく内に段々思いが強くなって…もっとカズマと一緒に……もっとカズマを愛したいって…」

 

カズマ「ウィノ…」

 

 

ウィノ「ねぇ……まだ…起床時間まで時間あるよね?」

 

カズマ「……ああ…」

 

 

 

ウィノ「……じゃあ……しよ?」

 

 

 

 

そうしてカズマとウィノは自分の部屋に戻って、お互いに初めての体験をした…

 

初々しくて、たどたどしく…お互いを激しく愛し合った…その様な行為を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして出発の時となって、IS学園の生徒達はそれぞれの組のバスに乗車した

 

 

カズマは旅館の玄関で荷物を持って靴を履き替えていた

 

 

カズマ「叔母さん…夏休みに帰るから…その…ウィノと一緒に」

 

「わかったわ…その時は手厚く歓迎するわ」

 

 

カズマの叔母の側に妹のユカとユイがいた

 

 

カズマ「ユカ、お前はしっかり者だから大丈夫だと思うけど…ちゃんとするんだぞ?」

 

ユカの頭を撫でながら言うカズマ

 

 

ユカ「任せてよ!お兄ちゃんは安心してね」

 

 

ユイ「にぃに…」

 

ユイは離れ離れになるのが嫌なのかカズマに抱き付いて来た

 

 

ユイ「いつかえってくるの?」

 

 

カズマ「夏休みには帰るから…それまで我慢、良いね?」

 

 

ユイ「うん…」

 

 

ユイの頭を撫でて、その場を立ち上がり

 

 

カズマ「じゃあ…行ってきます」

 

 

 

カズマが玄関を出て、生徒達が待つバスに乗った

 

 

千冬「少し遅いぞ、家族と別れるのが辛いならそのまま残っても良いぞ?」

 

冗談半分で織斑先生が言う

 

カズマ「それだと期末が受けられないじゃないですか…それに夏休みに会えますから…」

 

千冬「そうか…早く席に付け…出発するぞ」

 

 

 

そしてカズマは自分の席に付いた

 

 

ウィノ「ユイちゃんとユカちゃん…どうだった?」

 

 

隣のウィノが話し掛けて来た

 

 

カズマ「寂しがっていたけど…夏休みに帰るって言ったら元気になった」

 

ウィノ「そっか……その時は…」

 

 

カズマ「ああ…お前も一緒さ…」

 

 

そう言う二人の首にはお揃いのペンダントがあった

 

 

これは、カズマの母親と父親が死ぬ間際まで着けていた形見で、これを着けていれば永遠の愛が続くと言われている

 

 

 

一夏「お前ら…そんなペンダント着けてたか?」

 

エミリア「そうですね…どうしたんですか?」

 

 

一夏とエミリアがカズマ達のペンダントに気付いて二人に聞いた

 

 

 

カズマ「叔母さんがくれたんだ」

 

ウィノ「二人が永遠に続きます様に…って」

 

自慢する様に一夏達にペンダントを見せた

 

 

一夏「なぁ…それって売ってるのか?」

 

 

カズマ「どうだろうな…アイルランドで買ったって言うから…日本では売ってないかもな…」

 

 

 

一夏「そっか…エミリアと俺で着けたかったな…」

 

 

 

 

 

そしてバスが発車した

 

行き先はIS学園、再び生徒達は学園生活に戻る

 

 

そして…

 

 

 

真耶「みなさん、学園に帰ったら期末試験がありますのでがんばって下さい」

 

 

千冬「成績の悪い奴は容赦無く私の補習だからな、覚悟しておけ」

 

 

 

 

「「「「は…はい!!」」」」

 

 

 

この言葉でバス内の生徒達は自分の成績を振り返っていた

 

 

 

ウィノ「あちゃー…期末試験あるの完全に忘れてたぁ…」

 

カズマ「大丈夫だろうな?ウィノ…赤点だったら一緒に過ごせんぞ…」

 

ウィノ「だ……大丈夫……な……筈……」

 

 

歯切れが極端に悪すぎる…

 

ウィノ「そう言うカズマはどうなのよ!」

 

 

カズマ「俺は…中間の時点で…現国100 古典95 数学96 公民100 歴史97 理科91 英語は俺達はなかったけな…」

 

 

ウィノ「教えてください!!是非!!」

 

 

カズマ「そう言われずとも教えるさ」

 

 

 

そう何故ならウィノの中間は 現国17 古典10 数学25 公民20 歴史30 理科25

 

 

 

全教科赤点クラスだったのだ…

 

 

 

ウィノ「うわああああん!!これじゃカズマと一緒に夏休み過ごせないよぉおおおおおおお!!」

 

 

とバスの中で嘆くウィノであった…




遂にあの二人が一線を越えてしまった…


え?他はだって?想像に任せるよ



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