期末試験…それは学生の苦悩の一つ…学生は試験勉強をしなければ赤点になって不甲斐ない称号を貰う上に夏休みに補習という地獄が待っているのである
そしてデルタ・フォースは一斉に勉強会を開催した
リディアは二学期からの転入扱いとなるので今回の期末試験はパスなのだ
そして食堂で一つのテーブルを囲んでみんな勉学に励んでいた
カズマ「なるほどな…ウィノの点数の低さは日本の漢字が読めなかったのが原因か…」
ウィノ「だってさー訳わかんないもん…why?japanese people!!だよ!全く…」
カズマ「何処ぞのジェイソンのネタ引っ張り出しやがって…」
ウィノの点数の低さは、日本の漢字が読めない、意味がわからないのが原因で、全ての漢字にカズマが振り仮名を着けたら、点数が一気に跳ね上がり、赤点クラスを脱却したのだ
当日は外国人の為に漢字に振り仮名が振られるのでウィノの心配は何とか消えた
そして…もう一人…危機一髪の奴がいた
拓巳「うっし、出来たぞ!見てくれや!!」
カズマ「おー……!?」
カズマが拓巳に出したテストの答えを見ると…
驚く程に一問も当たりもしなければカスってもいなかった
カズマ「テメーっ!!一問も合ってねーじゃねーかぁあああああ!!」
拓巳の脳天を丸めた教科書で叩こうとしたカズマ
拓巳「ふん!」
が、真剣白刃取りでそれを防いだ拓巳
カズマ「だが甘い!!」
更に教科書の固い所で顔を叩くと横凪ぎに振るが
カズマ「なっ!?」
それは拓巳の歯によって受け止められていた
拓巳「これが本当の、真剣『白歯』取り!!…なんちゃってな…」
リディア「アホー!!バッチぃわ!!」
そしてリディアがその後頭部を飛び蹴りで殴った
淕「あの…途中からバトルになってますけど…これ勉強会ですよね?」
龍真「ああ、勉強会で合ってる……筈だ…」
一夏「いや自信持てよ…」
一夏はエミリアの勉強を見ていた
エミリアは現国が苦手で、現国が得意な一夏に見てもらっている
現在エミリアは漢字の読みをしている
エミリア「出来ました!今度こそ満点です!」
一夏「おっ?どれどれ…(..)………え?」
一夏は凍りついた…何故ならエミリアの答えはこうだからだ
生粋 なまいき
日直 ひじき
春夏秋冬 はるなつあきふゆ
等と微妙な答えを書いたのだ…
一夏「……あの……エミリアさ……非常に言いにくいのだけど………全部ハズレてる」
エミリア「ええええっ!?そんなぁあああっ!!」
盛大に驚くエミリア、どうやら全問違っていた事に驚愕したのだろう
カズマ「いやまず生粋を『なまいき』ってなんだ…因みに『なまいき』はこうだ→【生意気】それと日直を『ひじき』ってなんだ…食べ物じゃないんだ……因みに『ひじき』はこうだ→【鹿尾菜】」
それぞれの答えを漢字で書いたカズマ、同時に全員が驚いた
拓巳「なんでそんな難しい字知ってんだ?」
カズマ「こう見えて漢検一級所持だ」
ウィノ「そう言えばそうだっけね…」
七人はそのまま勉強会を続けた
が、ここで思わぬ乱入者が
ブライス「おう、やってるな?」
なんとデルタ・フォース隊長のブライスがやって来た
その手にはジュークボックスが…
カズマ「隊長……一体どうしたんですか?それに何ですかそのジュークボックスは…」
ブライス「お前らもリラックスしながら出来る様にちっと音楽をな」
どうやら音楽を流して集中力を補ってくれるそうだ
この際の音楽は落ち着いた曲が一番効きやすい
ブライスがジュークボックスをオンにすると
『バカサバイバー!! 生き残れこれ!!バカサバイバー!! ベイベー ハッ!!』
カズマ・一夏「曲のチョイスゥゥウウウウウ!!」
リアルではボー○ボの2ndOPだった曲である
しかし期末試験の勉強会で流す曲ではない
リーサ「あなた、それじゃ逆効果よ、落ち着いた曲が一番よ」
リーサが現れて流した曲は
『私の お墓の前で……泣かないで下さい…』
ウィノ「眠くなるわ!!もうちょっと普通の音楽無いの!?」
今度はしんみりし過ぎるあの歌だった…
結局二人が持って来たのはJPOPかアニソンばかりで集中出来ないので追っ払った
そして勉強会開始から二時間後、午後九時
カズマ「よし、この位で良いだろう…みんなお疲れ」
食堂は夜の10時までとなっている為、余裕を持って解散させたのだ
一夏「明日頑張ればその後は楽になれる!」
拓巳「そうだな、あーーーーー!!夏休みーーーーーーー!!ってな」
龍真「TUBEネタか…」
淕「そろそろ部屋に戻りましょう、後は寝て明日に備えましょう」
デルタ・フォースのメンバーはそれぞれの部屋に戻った
そしてカズマはみんなを先に帰らせて、遅くまで食堂の明かりを付けた事と、勉強会の為に利用した事を寮長である千冬に伝える為に寮長室に向かった
コンコン
千冬「なんだ?」
寮長室から千冬の声が聞こえた
カズマ「アーディガンです、食堂の鍵を返しに…」
千冬「む?お前達がこんな遅くまで食堂をか…」
千冬がドアを開けてカズマに入室を許可した
カズマが入るとまず驚いた
部屋がごみや服で散らかっており、机には書類の山やビールの空き缶ばかりであった
カズマ「…一回片付けませんか?」
千冬「やろうと思ってるんだが…中々な……忙しくて…」
少し千冬のぐうたらが滲み出る部屋の惨状に溜息をつくカズマ
カズマ「せめても机は片付けましょう…それとこれが食堂の鍵です…」
千冬「うむ…試験勉強ご苦労……それとアーディガン」
カズマ「何ですか?」
寮長室を退室しようとしたカズマを呼び止めて
千冬「一夏は…デルタ・フォースをどう思っているのだ?」
カズマ「?…どう言うことです?」
あまりの意味不明な事を聞いて来た千冬を不思議に思ったカズマ
千冬「私は…一夏がIS学園を卒業したらまた離れ離れになると思ってな……私は…アイツと共に過ごせなかった一年半は…生きた心地がしなかった……」
カズマ「俺はまず一夏の家族…つまり姉である貴女が一夏という弟は存在しないと伝えられた時はまず驚きました…そして一夏を無視して決勝戦に出た事も…」
千冬「ああ…私は後悔している…あの影響で…一夏は苦しんだのだろうな……」
やはり良い姉に恵まれた一夏である
強さもそうだが、彼女の場合は愛情がある…
一夏は幼い頃姉も一緒に親に捨てられた身で、その後で姉の千冬はIS乗りとなって活躍して一夏と春香を支えた
だが第二回モンド・グロッソで一夏は誘拐され、そして日本の隠蔽、偽装工作によって姉弟は離れ離れとなったのだ…
千冬「私は今の日本政府が許せん…そして女性権利団体の連中もだ…奴等は私がいない隙に一夏に何かをしていたらしいからな」
カズマ「周りの女子生徒からいじめられていたと言ってましたね…」
千冬「そう…だったのか…」
千冬は初耳だった…一夏はずっと心に仕舞っていたのだろう…
千冬「私はこれからずっと一夏と共に暮らしたいのだ…もちろん春香も一緒だ…」
カズマ「それで一夏をデルタ・フォースから脱退させてくれ…ですか?」
千冬「そうだ…」
千冬はどうやらもう一度家族三人で暮らしたいのだろう…失ってしまった家族の時間を取り戻したいのだろう…
カズマ「織斑先生…申し訳無いですが…自分から一夏にはそんなことは言えません…貴女から伝えればどうですか?決めるのは俺じゃなく…一夏だと思います…」
千冬「そうだろうな…すまなかった…」
カズマは退室しようとドアノブに手をかけた
カズマ「織斑先生…」
千冬「なんだ…」
カズマ「これは自分の予想ですが…一夏はデルタ・フォースを脱退する事は無いと思います……一夏は自分が弱かったから織斑先生や春香に迷惑をかけていたと言っていました…一夏は自分を変える為に…二人を護れる力が欲しいが為にデルタ・フォースに入ったんです…俺としては…一夏を脱退させたくはない…」
千冬「だが…お前達は生死の奪い合いの戦いなのだろう!?そんな所に弟を置いていける姉がいるか!?…お前も兄ならわかるだろう!」
遂に千冬の本音が出た
千冬は一夏に…生死の奪い合いをする軍よりも…安全な日本で暮らす事が一番なのだろう…
カズマ「…俺はそうはさせません……絶対に……」
そうして寮長室を後にしたカズマ
寮長室を出ですぐに…
カズマ「一夏…」
一夏がいた
一夏「全部聞いたぜ…」
カズマ「そうか…」
一夏「俺は脱退しない……俺は千冬姉や春香を護りたいんだ…何時も護られる側だった俺じゃなく…護る側に立ちたいんだ…」
一夏はカズマを睨んだ
一夏「俺はお前に言われても…隊長に言われても…エミリアに言われても…絶対に脱退しないからな!!」
一夏の鋭い目は彼の決意の表れなのだろう…とても強い意思だ
カズマ「安心しろ…お前はずっと…デルタ・フォースの織斑一夏さ……それに…お前はまだ俺に勝ててないだろ?」
一夏「そう言えばそうだっけな…SEEDだが知らねぇが…必ずお前に勝つ!」
カズマ「ふっ…いつか戦う日を楽しみにしてるぜ…あの時からずっと引き分けだからな…」
あの時とはクラス代表決定戦…アリーナが半壊して強制的に引き分けとなったあの時からずっと引き分けなのだ…
そして翌日、期末試験が始まり…その翌週に結果が出た…
全員赤点無し……何とか補習が消えたのだ
拓巳はまぁまぁ予想はつくが…エミリアは意外と抜けてます…w