篠ノ之神社
その鳥居の前に一組のカップルが居た
ウィノ「わああっ!人がいっぱい!お店がいっぱい!」
カズマ「変わらないな…ここは…」
カズマとピンク色の鮮やかな浴衣を着て髪を結っているウィノが手を繋いで篠ノ之神社のお祭り会場に到着した
ウィノ「変わらないなって一回来た事あるの?」
カズマ「ああ、5歳の時に家族全員でな…」
ふと十年前の出来事を思い出したカズマだった
一夏「おっ!カズマとウィノ!」
後ろから一夏の声が聞こえて振り替えると、一夏と淡い翠の浴衣を着たエミリアが手を繋いで歩いていた
ウィノ「エミリア!浴衣可愛いじゃん!」
エミリア「えへへ…春香さんが選んでくれたんです!ウィノさんも可愛いですよ!」
ウィノ「あたしのはカズマのお母さんのお下がりなんだけど…でも気に入ってるの!」
春香「おお、ピンク色の浴衣ってウィノに合うじゃん!」
その後ろから淕を連れて来た浴衣姿の春香がいた
淕「春香ちゃん…ちょっと待ってよ…」
春香「んもう!さっさと来るの!花火始まっちゃうでしょ!?」
淕「まだ二時間もあるのに…」
一夏「ハハッ…春香は早とちりだからな、そんな急がなくても大丈夫だ…って行っちまった」
春香は淕の腕を引っ張って行ってしまった
龍真「どうやら着いたらしいな…」
簪「あ、カズマ達だ!」
今度は龍真と簪が手を繋いで歩いてきた
一夏「おお、龍真……拓巳は?」
龍真「む?一足先に『出店を全部漁るぜ!!』とか言って行ってしまったが…?」
そう言っている矢先
拓巳「おっちゃーん!たこ焼き!!」
と出店の方から拓巳の声が…
全員が振り返ると大量に出店の商品を買ってぶら下げている拓巳がいた
拓巳「お?お前ら遅かったな…」
カズマ・一夏「遅かったなじゃねぇだろぉぉぉおおっ!!」
二人のユニゾン突っ込みが決まった
ウィノ「ちょっと買いすぎ!!一体何してんのよ?」
エミリア「何時そんなに食べるのですか?」
簪「拓巳ね、フラれて頭がおかしくなっちゃったの…」
拓巳「言うんじゃねぇエエエエエエエエッ!!簪ィイイイ!!俺はもう…」
遂に泣き出した
カズマ「仕方無いさ、きっと良い女はいる筈さ」
一夏「そうだな、頑張れよ!」
そう笑顔で慰めるリア充二人
だが拓巳にとってかその笑顔は眩しすぎた
拓巳「どいつもこいつも…リア充爆発しろおおぉおおお!!」
そう叫んで何処かへ走り去ってしまった拓巳
カズマ「おい…あいつ大丈夫か?」
龍真「大丈夫だ…少しネジが外れただけだ」
一夏「本当か?そこいらの女の子をナンパとかしそうだぞ?」
半ば心配している三人…いや心配してはいないだろう……何故なら彼らはフラれた男子の心情を知らない勝ち組なんだからな!!
カズマ「何文面が荒くなってんだ作者…」
うるせぇ!!リア充爆発しろい!!
閑話休題
カップル三組はまず射的の出店に着いた
一夏「これが射的、この銃で景品を落としたらその景品が貰えるんだよ」
ウィノ「げ…射撃か……あたし苦手なんだよなぁ…」
カズマ「安心しろ、その時は俺が撃ち落とす」
カズマが二人分の料金を払い、また一夏も龍真も二人分の料金を払った
何とも男らしい…顔だけじゃないのか…
ウィノ「カズマ格好いい!!お願いね!!」
エミリア「まずは私が行きます!!」
安全装置を外してトリガーを引く……………が
エミリア「あ、あれ?」
銃口から弾が出ない…
エミリア「こ…このライフル整備不良です!!」
一夏「あ、あのな…エミリア…」
エミリア「一夏様!!そのライフルを貸してください!!」
エミリアは一夏が持っているライフルを手にとってトリガーを引くが……弾が出ない
エミリア「何でですか!?じゃあこれ!」
カチッ…
出ない…
エミリア「ならこれは!?」
カチッ…
また出ない…
その後店にあったライフルのトリガーを引くが…弾が出なかった
エミリア「どうしてですか!?銃弾が出ないライフルでどうやって落とすのですか!?」
そう言って店員に突っ掛かるエミリア
一夏「エミリア…一回落ち着こう……」
エミリア「落ち着けません!!こんなの射的じゃありません!!」
パァン!!
エミリア「あら?」
突然銃声が聞こえた
そこにはライフルを片手で構えていたカズマ、そして狙っていたのだろうかゲーム機(3DS)を見事一発で撃ち落とした
ウィノ「凄い!!一発で!?」
カズマ「止まっている的なんか張り合いが無い…」
そうして次の標的をまた撃ち落としたカズマ
それを茫然と見るエミリア
エミリア「ど…どうして…?」
一夏「エミリア、このライフルは玩具なんだよ、こうやって銃口にコルクを詰めて、安全装置を外して」
パァン!!
一夏も一発でゲーム機(PSvita)を撃ち落とした
一夏「で、撃てるんだよ」
説明をし終えた一夏
エミリア「は……はうぅうう……///」
エミリアは盛大に湯気を爆発させて、その顔が真っ赤になっていた
エミリア「恥ずかしいですぅ…(*/□\*)」
エミリアは一夏の胸に自分の顔を押し付けた
一夏ははいはいと言いながらその頭をなでなでした
簪「エミリアって意外とドジっ子なんだね…」
エミリア「わ、私はそんなドジではないですぅ!!少なくとも山田先生よりは!」
ウィノ「てか自覚してるのね…」
龍真「簪、次は何を狙えば良い?」
龍真も簪が欲しい物を次々と落としていった
しかし簪の場合はヒーロー物が大好きなので、主に特撮のフィギュアが多い
簪「うーん…じゃああれ!…でも私が撃ち落としたい」
それは大きいフィギュアであった
龍真「む…大きいな…一発じゃ流石に…」
一夏「安心しろ!」
カズマ「龍真、あれをやるぞ!」
龍真「よし!」
カズマ、一夏、龍真はある作戦を実行した
カズマ「まずは!」
カズマがフィギュアの脚部に当てて
一夏「お次に!」
一夏がフィギュアの中心に当てて
龍真「ラストだ!!」
龍真がフィギュアの頭部にヘッドショットを決めて遂にそのフィギュアが落ちた
簪「凄い!!」
エミリア「三人が脚部、胴体、ヘッドショットを決めて段階的に落とすなんて!」
ウィノ「ねぇねぇ!今の何て作戦!?」
三人はキメ顔を作って
「「「ジ〇ットスト〇ームアタ〇クだ!」」」
ちょい待てェェェェェ!!流石にこれは不味いから伏せ字を…
簪「ジェ〇ト〇トリームア〇ック……格好いい!!」
おいこらぁああああああ!!伏せ字を変えるな!!バレちゃうでしょうがぁあああああ!!
閑話休題
その後大量の戦利品を得たカズマ達は御満悦に次の出店へと向かった
一方
マダラ「……バレてはいないようだな…」
なんとサングラスとバンダナで変装していたのか射的の店主はなんと暁のメンバー、マダラであった
とそこに
「マダラ!悪いな!店番任せちまって!」
マダラ「鎧星か…」
鎧星と呼ばれた青年はマダラの隣に座った
鎧星「いやー…祭りって言ったらやっぱ浴衣の女の子でしょ!!あわよくば…」
マダラ「鎧星…俺達は…」
鎧星「わかってる…あいつらの監視……いや護衛だよな」
マダラ「ああ…」
マダラはカズマ達が去っていった方向を見て
マダラ「奴等の狙いがデルタ・フォースに変わり、IS学園の臨海学校周辺にて大規模な襲撃を行った事は知っているな?」
鎧星「ああ…だがその時の中継拠点は俺とアキラの不知火で壊滅したけど…」
不知火は暁が所有するISである、現在20機程存在しているのである
マダラ「奴等の中継地点があれだけとは思えん…一応リーダーに連絡してIS学園の周辺を固めた方が良いと思う…」
鎧星「ああ…あんな規格外の兵器がIS学園襲来してみろ…一発で学園は終わりだぜ…」
マダラ「そうなりたくないから言っている…女なぞに現を抜かすなよ」
鎧星「わかってる……って…おい!!マダラ!!なんじゃこりゃぁあああっ!!」
鎧星が見たのは景品棚に乗っている景品の少なさであった
鎧星「何でこんなに無くなってるんだよ!!」
鬼気迫る表情でマダラに突っ掛かる鎧星
マダラ「奴等だ…デルタ・フォースの猛者達が落とし…持っていった…」
鎧星「そ…そんな…不幸だぁあああああああああっ!!」
その祭り会場に鎧星の叫びが木霊した
そして篠ノ之神社の境内に入って、祭りの大一番である舞を見に来たカズマ達
カズマ(あの射的の店主…どっかで……まあいいか…)
ふとそんな事を思い出したカズマであった
エミリア「あの…一夏様、あれって?」
エミリアは舞台に立っている女性を指差した
一夏「ああ、あれは箒だ」
ウィノ「え!?あれ箒なの!?」
カズマ「化粧をしているから一目ではわからんが…確かに篠ノ之だな…」
そして箒の舞が始まった
刀を使っての舞は、勿論真剣、一歩間違えば自分を傷付ける
しかし箒の舞はとても美しく、何処か神秘さを醸し出していた
龍真「美しい…これぞ正に日本の美だな!」
カズマ「これが日本舞踊か……」
簪「なんかオヤジっぽい龍真…」
ウィノ「まぁまぁ…そういう龍真を見るのが好きなんでしょ?」
簪「う…うん…大好き……何時もは凄くクールで頼り甲斐があるけど…時折子供っぽいの…それが可愛くて……そう言うウィノは?」
ウィノ「まぁ…あたしはカズマがあのテロでアイルランドから亡命した時に心あらずな状態だったから…ずっと面倒見ていく内にね…もう一線を越えちゃった…」
簪「え!?もう一線越えちゃったの!?」
ウィノ「うん!」
簪「ど…どんな感じ?」
ウィノ「んーとねー…」
ここからの説明は色々と割愛させてもらう
そして箒の舞が終わって、色とりどりの花火が夜空に咲き誇った
カズマ「おお…」
ウィノ「綺麗だね…」
カズマとウィノは魅入っていた…花火が彩るその美しさに
一夏「どうだエミリア、綺麗だろ?」
エミリア「はい!これが日本の花火なんですね!」
エミリアは初めて見る花火に目を輝かせていた
そんな花火が咲き誇る空、一機の漆黒のISが篠ノ之神社の祭りを見ていた
『ジルベール…ポイント情報を送る、急行せよ…』
ジルベール「了解……」
ジルベールと呼ばれた少年は…カズマとよく似ている…いや…唯一違うのはその髪色が銀髪というだけだろう
ジルベール「被験体K-01……現…カズマ・アーディガン……組織の裏切り者………ふん…行くぞ…ブラックサレナ……奴を殺す為の予行演習だ…」
そう言って漆黒のISは彼方へと消えた
不知火のイメージ画像は後に公開します
お楽しみに…
感想待ってます