みんな大好き生徒会長のご登場ーーーー
夏休みが終わった…
今日から二学期それぞれ休みを満喫しただろう
実家に帰省する者、友達と遊びに行く者などと色々楽しんだであろう
そして再び、IS学園の一年一組に生徒達が出席、担任の織斑先生、副担任の山田先生が教室に入って来た
因みに今更であるが、カズマ達ファーストチームは一組で、龍真達は四組である…それ故リディアは四組である
千冬「諸君…おはよう…夏休みの気分は持ち込んではいないだろうな?今日から機を引き締めて励むように」
千冬の厳しい雰囲気が夏休みの気分に浸っていた生徒達を現実へと引き戻した
真耶「それでは出席を取りますね…」
休み時間
セシリア「皆様は、夏休みは如何でした?」
ウィノ「あたしはカズマの実家に住んでたわよ」
シャル「カズマの実家って確か臨海学校の時の…」
カズマ「ああ…風鳴旅館って所だ」
早速仲の良い代表候補生メンバーとデルタ・フォースが談笑していた
一夏「となるとさ、お前の母親の名字が風鳴となると…」
カズマ「俺の漢字での名前が『一真』だったからな…つまり『風鳴一真』って事になる」
箒「ならこの際…そっちで名乗ったらどうなのだ?折角母方の実家で暮らしているのに…」
箒が提案したのは、アーディガン姓から風鳴姓に変えたらどうなのか?という提案だ
今現在、カズマは母方の実家に、そして伯母の世話になっているのである
これを考えると親のアーディガン姓ではなく、これから移り住む風鳴姓に変えた方が良いと箒が言うのである
カズマ「悪いな…却下させてもらう」
カズマは箒の考えを却下した
カズマ「父さんと母さんが結婚してアーディガン姓を選んだんだ…だけどその息子が親が死んだという理由で姓を変えるつもりはない」
エミリア「親思いですね…カズマさんは…」
ラウラ「親…か…」
シャル「ラウラ?どうしたの?」
ラウラがボソッと呟いたのを聞いたシャルはラウラに問い掛けた
ラウラ「いや…私は普通とは違ってな……その…親がいないのだ…施設で預けられてそのまま育って軍に入ったから親の顔も知らないのだ」
ラウラはドイツ軍の強化兵士なのだ、幼い頃から戦闘に関する事を学ばされて育って来たのだ…それ故に親の顔も知らないままなのだ
一夏「そうだったのか…」
カズマ「それは眼帯と関係あるのか?」
ラウラ「?」
突然眼帯の事を言われたラウラは眼帯をしている左目を押さえた
カズマ「お前の左目…何か仕掛けてあるだろ?俺らと話している際、見えていない筈の左目で横目で見ることがあるからな…その眼帯…内側から見えて外側から見えない構造になってるだろ?」
ラウラ「凄いな…わかるのか?」
カズマ「そう思っただけだ…」
ラウラは左目につけている眼帯を外した、現れた目は、右目の赤い目とは違う金色の目をしていた
ラウラ「私の右目はハイパーセンサーの感度をより良くするためにナノマシンが埋め込まれてある」
ウィノ「ナノマシン?」
カズマ「世界最小の機械の事だ…NM…十億分の一のスピードの処理能力がある」
ラウラ「だが…私の目とは相性が悪かったのだろうな…適合しなかったのだ…それ故に…」
カズマ「辛いなら良い…」
ラウラ「すまない…」
カズマはラウラの辛そうな表情を見て話を止めさせた
辛い過去を思い出させては悪いと思ったからだ…それはカズマも同じ…親を亡くし、故郷を失うという悲しい過去がある
シャル「あ、そう言えば僕ラウラと一緒にプールに行ったんだけど…」
エミリア「行ったんだけど…って…何かあったのですか?」
ラウラ「んなっ!?止めろっ!」
ラウラの珍しい動揺…何かあったのか?
シャル「一緒にウォータースライダーに乗ったらさ、かわいい悲鳴上げて僕に抱きついてさ、こ、怖かったって…くすっ…」
ラウラ「い、行きなり押すからだろ!!」
シャルの話が始まってから顔を赤くするラウラである
ウィノ「なるほどぉ…その時のラウラがぁ…とんでもなく可愛かったぁ…って話?」
ウィノがシャルに目を細めてニヤニヤしながら言った
シャル「そうそう!お人形さんみたいな…」
とここで予鈴
ラウラ「た…助かった…」
シャル「あーあ…続きは食堂で…」
再びニヤけながらラウラを見るシャル
ラウラ「もう止めろ!!」
セシリア「戻りますわよ?織斑先生の鉄拳制裁が来ますわ」
そうして授業に集中する生徒達だった
IS学園 廊下
カズマ「ちっ…じゃんけんで負けて俺が場所取りだとは…」
現在カズマは食堂の場所取りに向かっているのである
デルタ・フォース全員でじゃんけんをしたものの、巷で流行っている男気じゃんけんで決めようとした
ところがどっこいこの男気じゃんけんは勝てば負け、負けるが勝ちという逆転ルールとなっている
運良く…もとい…運悪く……違うな……ややこしいな……ま、取り合えず勝ってしまったカズマは場所を取りに行ったのだ
カズマ「運が良いのか悪いのか……………!?」
突然後ろから見られている様な気配を感じて振り返るが……いない…
カズマ(……気のせいか…いや…いるな……もう少し泳がせるか…)
再び歩を進めたカズマ
とある曲がり角を曲がった所でカズマは遂にコートに忍ばせてあるマグナムを抜いた
後ろに銃口を向けるとその銃口が何かで塞がれた
そしてカズマは尾行している本人を見た
カズマ「どういうつもりですか?更識楯無生徒会長?」
楯無と呼ばれた少女は、簪の姉で現更識当主である
髪は簪と同じ水色でこちらは眼鏡をかけていない
楯無「いきなり銃口を向けるなんて…物騒じゃない?」
カズマ「それはあなたが探る様に尾行してましたからね…」
カズマはマグナムを回転させてコートのホルスターに仕舞った
カズマ「で…なんで俺を尾行しているんですか?」
楯無「それはね…はい!」
楯無は扇子を広げた…そこには『興味本意』と書かれていた
カズマ「下らん…」
そう言い捨て歩き出すカズマ
楯無「まぁまぁ…待ちなさい!あなたに興味があるのよ!」
カズマ「……?」
楯無「デルタ・フォース中尉のカズマ・アーディガン…日本名では風鳴一真、親はアイルランドの…」
カズマ「それ以上言うな…!」
唸る声で楯無の話を遮るカズマ
楯無「おっとごめんね」
口を扇子で隠す楯無
カズマ「俺に嫌味を持ってるのか?」
楯無「ふふっ…ちょっとイタズラしたかっただけよ…それともう一つ、生徒会長からの頼み…」
カズマ「断る…」
そう言って歩を進めるカズマ
楯無「早っ!?質問の内容くらい…」
カズマ「生徒会に入らない?でしょう?読めますよ展開が」
楯無「……へぇ…理由を聞かせて?」
楯無は扇子を開いてカズマの話を聞く
カズマ「生徒会長直々に一生徒に頼み事と言えばそれしか思い浮かばない…それと…今年の生徒会は人数不足って聞いていますからね…それで男である俺を生徒会に入れて注目を集めさせようと思ったんでしょう?」
楯無は目を見開いた
楯無「わ…私の考えが読まれちゃった……あなたエスパー?」
カズマ「普通に考えたらこの結果になった…そして言ったはずでしょ?断ると」
楯無「やれやれ…ここでの生徒会長の立場を知っているでしょう?」
カズマ「…」
楯無「IS学園最強を意味しているの」
楯無は扇子を開いた、そこには『わかったか?』と書いてある
カズマ「………」
無言でその場を立ち去るカズマ
楯無「ノーコメントかい!?」
カズマ「下らね…自慢ばっかりで何も面白くない…本当にそうなのかがわからなく…!?」
カズマは右腕を部分展開してビームセイバーを展開した
すると同時に中世の騎士が持っているランスが突き出され、カズマはそれを防いだ
楯無「ふーん…」
カズマ「……何が目的だ?」
楯無「今日、午前授業でしょ?アリーナに来て…手合わせしましょ」
楯無は腕の部分展開を解いて去っていった去り際に扇子を開いて『宣戦布告』と伝えた
カズマ「……」
カズマは再び歩を進めた…いや今度は走っていった
まだ食堂の場所を取っていないのである
食堂
「「「「ええええええええっ!?宣戦布告ぅぅぅ!?」」」」
食堂内にデルタ・フォースの叫びが響いた
カズマ「ああ…ついさっきな…」
一夏「生徒会長に宣戦布告されるなんて…」
エミリア「流石です…と言ってもこの言葉が合ってるかどうかわかりませんが…」
ウィノ「生徒会長って確かIS学園最強って言うんでしょ?大丈夫なの?」
ウィノは心配だった…今度の相手はIS学園最強…一応生徒の中でではあるが…かなりの実力者である…下手をすればこれまで戦って来た相手とは比べ物にならない位に
龍真「刀奈さんは強い…」
拓巳「ああ…下手をすれば俺ら三人が束になっても勝てないかもな…」
淕「はい…おまけに生身でも凄い戦闘力を持ってますしね」
龍真、拓巳、淕は更識の従者の家系で楯無と共に過ごした事もある
彼女の強さを一番わかっている数少ない人達だ
リディア「で…勝算はあるの?」
カズマ「……」
勝算はあるか聞かれたカズマ…しばらく黙って
カズマ「五分五分だな…一目で見た時はそんな気にしなかったが…奴の攻撃は隙がなかった…いや俺の反応が遅れていたらやられていたかもな…」
簪「それだけじゃないよ…」
カズマ達が座っているテーブルに楯無の妹、簪が現れた
簪「お姉ちゃんは…ロシアの国家代表なの」
ウィノ「やっぱりか…ロシアの代表候補生じゃあね…」
カズマ「違う…国家代表だ」
ウィノ「え!?国家代表!?」
龍真「刀奈さんは国家代表だったのか?」
拓巳「それにロシアってなんで日本じゃねぇんだよ」
淕「あの人は何をするのかわからない人ですから…」
この三人は幼い頃、何時も楯無の無茶ぶりや遊ばれ相手にさせられて、酷い目にあったとも言われている
エミリア「あの…さっきから刀奈さんって言ってますけど…誰なんですか?」
龍真「楯無さんの本名だ…更識刀奈、刀に奈良の奈の字だ」
一夏「本名?じゃあ楯無って…」
カズマ「大方歌舞伎や落語家の様に、当主としての名前が楯無なのだろう…つまり…龍真達の言う刀奈ってのは襲名する前の名前と言うことだな?」
拓巳「まあ…そうなんだけど…因みに簪は本名だぞ」
どうやら更識家は当主になったら楯無という名前を継がなければならないという掟があるのだろう…
ウィノ「そうだ!8、あの楯無っていう女が使ってるISのデータある?」
8「そんなもん無い、第一データ照合もしてないのにわかる訳無いだろ?」
0「いくら1万GHzのCPUでも出来ないことはあるの!」
ウィノ「あーあ…ダメか…」
そう聞いて落胆するウィノ
カズマはそんなウィノの頭を撫でながら
カズマ「安心しろ、俺は負ける気はない!いや…心無しかなんか面白くなってきた」
ウィノ「面白くなってきた?何で」
カズマはニヤリと口元を歪めた
カズマ「ああいう自慢している奴を叩きのめすって…結構好きなんだよね…俺」
龍真「カズマ…本気で勝つつもりか?」
拓巳「そうだぜ、いくらカズマの実力でも…」
楯無の強さを知っている二人が止めにかかるが…
カズマ「心配するな…絶対に勝つ」
そう言って何時の間に食べ終えた食器を返却口に返すカズマだった…
カズマの日本姓の風鳴は…あの防人とは関係無いですよw
ただ、同じ名前の従姉はいる設定となっています