果たして勝てるのか
デルタ・フォースの合同軍事演習の初戦の日がやって来た
相手は中国軍、鈴花率いる部隊だ
拓巳「遂に来やがったな…」
発進ピットにて最終確認を行うカズマ、拓巳、エミリア、リディア
友谷も付き添っている
友谷「しかし君は人使いが荒いな、急遽こんな物を着けろだなんて」
カズマ「すまない友谷…本当に助かる」
それはカズマのフリーダムウイングの新しい武器、コールド・ブレード、スタンダードアーマー/Bに搭載されていた超硬質ブレードである
エミリア「何故今更コールド・ブレードを?」
カズマ「鈴花とやり合う事となったらエネルギー消費の激しいビーム・セイバーだと長期戦に不向きだ…それに…こいつの方がビーム・セイバーより強力だし、長期戦に向いてる」
コールド・ブレードは実体剣である為、エネルギー消費の激しいビーム・セイバーの様にエネルギー消費が無い
友谷「それと、カズマ、コールド・ブレードの形状が以前と変わっている事に気付いた?」
カズマ「ああ…なんかアタッチメントが着いた様な…」
友谷「君は時々、ビーム・セイバーを連結してアンビテクストラス・ハルバート形態にするでしょ?このコールド・ブレードも連結すればアンビテクストラス・ハルバート形態になれるよ」
カズマ「すまんな…助かる」
拓巳「しかし、良くお前アンビテクストラス・ハルバート形態で戦えるよな?」
リディア「そうね、あたし達じゃ扱い辛いのに」
アンビテクストラス・ハルバート形態は所謂両刃剣と呼ばれており、持ち手の前後に刀身がある刀剣である
一歩間違えば自分も斬ってしまうリスクはあるが、極めれば強力な武器である
カズマはそんな武器を楽々と扱えるのである
因みに一夏は扱えない
友谷「そろそろ発進だね、カタパルトに」
四機のISがカタパルトに固定され
カズマ「カズマ・アーディガン、フリーダムウイング…出る!!」
エミリア「エミリア・リィンフォース…インパルスブラスト、発進します!」
拓巳「デスサイズブリッツ、行くぜぇっ!!」
リディア「リディア・ファロン、ストライクイェーガー、出るわよ!」
四機が一斉にアリーナへ飛び立った
バレルロールして翼を広げるフリーダムウイングは一番に所定の位置に着いた
今回のマップは高層ビルが建ち並ぶ無人都市の設定となっている
全て急遽作られた物だが、何処か戦場のリアル感を醸し出している
中国軍SIDE
鈴花「皆、段取りはわかってるわね?」
「「「了解!」」」
鈴花が部下に今回の作戦を再確認させた
鈴花「中国での借り…きっちり返すわよ!!」
デルタ・フォースSIDE
四機が所定の位置に着き後は開始を待つのみだった
カズマ「拓巳、いつも通りハイパージャマーで背後から頼むぞ」
拓巳「はいよ!」
カズマ「エミリアは遠距離から援護しろ」
エミリア「了解です!!」
カズマ「リディアは俺と来い、敵の注意を拓巳から反らす」
リディア「OKよ!」
『両部隊、演習開始位置に着きました、状況開始!!』
食堂、大型モニター前
セシリア「遂にカズマさん達の戦闘が始まりましたね…」
シャル「拓巳が消えちゃった…ハイパージャマーとミラージュフィールドを発動したね」
簪「多分…カズマとリディアで敵の注意を引いて、拓巳が後ろから奇襲するのかな…」
箒「む?カズマに向かってくる奴がいるな」
鈴「多分鈴花よ…あいつ…完全にカズマ狙いだわ…」
モニターの前で代表候補生達はカズマ達の戦闘を分析していた
アリーナ
カズマは早速鈴花の甲龍撃斬型に狙いをつけられて、自然と一騎討ちになっていた
カズマ「早速来たか…だが…このままではリディアの負担が…」
現在リディアとエミリアが三機を相手している
拓巳はまだ奇襲の位置に着いていない、まだ辛抱の戦いである
鈴花「何処見てるのよ!?」
カズマの右からマシンガンを乱射しながら突っ込んで来る鈴花
カズマそれを冷静に避け、ビーム・ライフル・ショーティーを撃つ
放たれたビームは鈴花に当たったが
鈴花「そんなビームがどうしたああああっ!!」
カズマ(な!?突っ込むだと!?)
咄嗟にヘビー・ライフルを構えて鈴花を撃った
ヘビー・ライフルの強力なビームを受けて大幅にシールドエネルギーが減った
鈴花「ぐっ…油断したわ…あの拳銃…連結出来るのね…面白くなって来たわ」
鈴花は機体を反転させて、後退した
カズマ「良し、行くか」
カズマはリディア達の援護に向かった
リディアは二機を相手にしていた、残りの一機は何処に行ったかわからないが、エミリアの援護があると言う事はカズマの方に行っただろうと思っていた
ハイパージャマーを発動している拓巳が発見される筈が無いとこの時のリディアは思っていた
リディア「拓巳…急ぎなさいっての!」
リディアはライトショルダーウェポンパックのガンランチャーを放ち、同時に80mmガトリングバルカンを乱射する
何発かガトリングバルカンが当たったが80mmの大口径のバルカンである為え、かなりのシールドエネルギーが減った
リディア「0、何れくらい減らせた?」
0「120は減らせたっぽいね、あれ?…嘘!?」
リディア「どうしたの!?」
0「拓巳が攻撃を受けてる!バレちゃったらしいよ」
0から映し出されたマップに、拓巳のISと敵ISの交戦中の反応があった
リディア「はあ!?何やってんのよ拓巳!」
0「リディア!危ない!!」
リディアがロックされた方向を向くと、大型バズーカを放とうとする敵ISがいた
リディア「この程度なら…」
だが突然蒼いビームが敵ISのバズーカを貫き、爆発した
カズマ「リディア!無事か?」
リディア「カズマ!拓巳がバレちゃった!」
カズマ「ああ、知ってる、エミリアに向かわせた」
拓巳「ちっ、こりゃちと不味いな…」
拓巳は運悪くアンチステルスを搭載している敵ISに見つかってしまい、敵の一斉砲撃を受けている
マイクロミサイルをツインビームサイズで切り落としたりしているが、このISを倒せないと奇襲が成功しない
鈴花「見つけたわ!!」
拓巳「な!?やべっ!!」
更に運悪く、カズマと一騎討ちしていた鈴花に見つかってしまった
鈴花「後ろから奇襲なんて…考えたわね!!」
鈴花は重量ブレードの青龍牙刀を拓巳相手に振り落とした
拓巳「こなくそぉっ!!」
拓巳はツインビームサイズで受け止めたが
拓巳「な…なんだ…重ぇっ…!」
敵のブレードがとても重く、鍔迫り合いに負けそうだったので咄嗟に両手持ちに変えた拓巳、だが両手持ちに変えた事でもう一機に向けていたランサーダートを仕舞ってしまった
「もらった!!」
甲龍射爆型がガトリングガンを放とうとしていた
エミリア「やらせはしません!!」
エミリアがケルベロスを放って甲龍射爆型のガトリングを破壊して使用不能にした
鈴花「ちっ…もう一機来たか…ん?あれ?」
鈴花は今まで正面にいた筈のISがいない事に気付いた
鈴花「まさか…」
次の瞬間、ガトリングガンを破壊された甲龍の真後ろにミラージュフィールドを解除した拓巳が現れた
鈴花「甲龍2!後ろよ!!」
「え?し…しまっ…」
拓巳「遅ぇよ!ぜらぁあああああああああああっ!!」
ツインビームサイズの刃が完全に敵ISを捉え、一撃で敵ISのシールドエネルギーを大幅に減らした
8「やったぞ!相手のシールドエネルギーは28/750だ!」
拓巳「げ、一撃じゃねえのかよ…」
鈴花「甲龍2!スモーク!!」
「はい!」
甲龍射爆型からスモークが散布され、視界が白に染まる
拓巳「やべぇな…全然見えねぇ…」
エミリア「ここはカズマさんと合流しましょう」
拓巳「そうだな」
二人はカズマ達と合流するため、移動した
一方のカズマ、リディアは、先程まで甲龍射爆型二機と相手していたが、敵の戦法に疑問を感じていた
リディア「ねぇ、敵さんまるでカズマを誘ってるんじゃない?」
カズマ「恐らくな…さっきから俺を誘い出そうと俺に攻撃しては引く素振りをしている」
相手はリディアとカズマそれぞれ一騎討ちを仕掛けて、カズマの方は誘導する動きであった
カズマ(もしかして鈴花の狙いは…この部隊戦の勝利ではなくて…俺との勝負?)
拓巳「よう!カズマ!リディア!」
そこに拓巳、エミリアの二機が合流した
リディア「んもう!何でバレてるのよ!」
拓巳「仕方無ぇだろ?向こうにアンチステルス搭載したISがいてさ…」
リディア「ねぇ、0、アンチステルスステルスってハイパージャマーも無効化にするの?」
0「ハイパージャマーは敵のハイパーセンサーの精度を落とすだけだから、アンチステルスを持ってる敵なら目視で拓巳の姿を捉えられるよ、ただレーダーには映らないけどね」
拓巳「そっか、だからあの後ろを取ったとき、反応が遅れてたんだな」
エミリア「これからどうします?一機はもう撃破寸前ですが…攻勢に出ますか?」
リディア「どうするの?カズマ」
カズマは暫く考えて言った
カズマ「こうなったら…サブプランで行く」
拓巳「はぁ!?お前本気か!?」
リディア「ちょっと!これは実戦形式なのよ!一騎討ち何て不合理、乗るわけ無いわ」
この場合、一騎討ちをしてくる敵はほぼいないだろう、部隊戦において一騎討ちほど不合理なものはないからだ
カズマ「いや…連中は俺を誘い出そうとしている…」
エミリア「でも…本当に一騎討ちを仕掛けてくるなんて思えないですし…」
カズマ「そこでだ、お前らには他の取り巻きに邪魔されないようにしてくれないか?」
拓巳「なるほどな、わかったぜ」
リディア「ウィノが言った『相手の土俵で崩す』のね」
エミリア「カズマさん、ご武運を…」
カズマ「ああ!」
そう言ってカズマは、青い翼を広げて敵陣へと一人突っ込んで行った
この時点でのそれぞれのシールドエネルギー
デルタ・フォース
カズマ 740/890
拓巳 410/810
エミリア850/970
リディア510/780
中国軍
鈴花 510/700
甲龍1 23/750
甲龍2 720/750
甲龍3 700/750