インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

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明けましておめでとうございます
今年もISΔを宜しくお願いします


第四十九話 一騎討ち

合同軍事演習 アリーナ

 

 

甲龍3「乗ってきました!これは…フリーダムウイングです!」

 

 

レーダーには甲龍四機に向かって単機で突っ込んで来るIS、カズマのフリーダムウイングが映っていた

 

 

鈴花「(来た!)全機散開!雑魚共に邪魔させるな!!」

 

 

「「「了解!」」」

 

 

鈴花「行くわよ…カズマ・アーディガン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市街地エリアを低空飛行してるカズマは敵陣の奥深くに突入していた

 

 

だが突然衝撃砲がカズマを襲った

 

 

カズマ「っ!?撃斬型…鳳 鈴花か…」

 

 

フリーダムウイングの目の前には甲龍撃斬型の鈴花が降りてきた

 

 

 

鈴花は射撃武器を全てパージしてブレード一本の状態となった

 

 

カズマ「何!?」

 

 

 

 

 

 

 

IS学園 食堂

 

 

 

 

シャル「ええっ!?射撃武器をパージしちゃうなんて…」

 

シャルロットは鈴花が射撃武器を全てパージした事に驚いた

 

 

 

簪「もしかして…格闘でカズマに挑む気?」

 

 

鈴「相変わらず真っ向勝負が好きよねぇ…鈴花は」

 

 

セシリア「カズマさん…大丈夫でしょうか」

セシリアは何処か心配だった

 

 

春香「大丈夫って…どうして?」

 

 

セシリア「カズマさんは普段一対多の戦法で、主に射撃武器を使用しますのに…一対一の格闘戦なんて…大丈夫でしょうか…」

 

 

春香「いやさ…結構前のクラス代表決定戦のあれ見てないの?お兄ちゃんと一対一であの死闘だよ?」

 

 

それは入学して間もない頃、クラス代表決定戦でカズマと一夏の一騎討ちがあった

 

どちらもΔドライバを使い、剣劇と同時に衝撃波が生まれる程の激しい死闘で、第3アリーナが半壊する程の惨事となった…学園にとっては災難である

 

 

閑話休題

 

 

 

箒「いや、カズマなら大丈夫だ」

 

春香「何で大丈夫って言い切れるの?」

 

箒「あいつは…特訓をしていたからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

 

カズマは鈴花のブレード、青龍牙刀一本しか装備していないのを見て

 

 

カズマ(面白い…)

 

 

カズマはコールド・ブレードを一本抜刀した

 

 

鈴花「良いわよあんた…良いわ!!」

 

 

鈴花はブレードを大上段で突っ込んで降り下ろした

 

カズマはそれを受け止めた……が

 

 

カズマ「ぐぁ…っ…(お…重い…)」

 

その衝撃は腕はおろか、全身の骨が悲鳴を上げる程の衝撃だった

 

 

カズマは相手のブレードを刀身に滑られて躱し、もう一本のコールド・ブレードを抜刀して斬りかかった

 

 

 

鈴花「はあぁああ!!!」

 

 

だが向こうの反応が早いのかブレードを振り向き様に薙ぎ払った

 

 

カズマはすかさず空いてるコールド・ブレードで防ごうとした

 

 

 

 

 

 

結果、鈴花にダメージを与えたが、それ以上にカズマが大きなダメージを受けてしまった

 

 

 

大降りの重量ブレードと軽量のコールド・ブレードでは速さではコールド・ブレードが上であるが、与えるダメージが少ない、故に先に攻撃を当てたのはカズマだが、その後に鈴花の重量ブレードをコールド・ブレードもろとも左手に受けてしまい、骨が折れてしまったような衝撃が襲い、吹き飛ばされた

 

 

 

カズマ「がっ…はぁ…はぁ…」

 

 

先程の一撃で残りシールドエネルギーが240/890となってしまった…彼がフリーダムウイングに乗ってからここまで減らされたのは初めてである

 

 

8「カズマ!!左手大丈夫か!?」

 

 

すぐに8が心配してきたが、カズマは問題ないと答えた

 

 

だが正直左手ではもうブレードが振れない、強烈な痛みと痺れが残っているからだ

 

 

カズマ「くっ…焦ったか…っ!?」

 

 

鈴花「休んでる暇なんてないわよ!!!」

 

 

正面から再び鈴花が重量ブレードで斬りかかって来た

 

 

 

カズマは緊急回避して、距離をスラストリバース(スラスター逆噴射)で開けた

 

 

カズマは残っている右のコールド・ブレードで斬り合っていた

 

 

時折鈴花のブレードを受けそうになる時は片手一本で防ぐが、その桁違いのパワーに機体と体が悲鳴を上げる

 

 

カズマ(この重さ…あのブレードだけじゃない……全身のパワーローダーをフルに回転させる事で…より威力の高い一閃を繰り出してる…)

 

 

 

冷静に分析するカズマだが…鈴花の猛攻は止まらない

 

 

カズマ(くっ…さっきから何だ?…こちらは押されてる…なのに何故止めを刺さない………いや……そうか…!)

 

 

カズマは動かない左手を見て…

 

 

カズマ(なら…望み通り次で勝負を決してやる!)

 

カズマは未だに痛みと痺れが残っている左手を右手に添えて、剣道で言う正眼の構えを取った

 

 

 

 

鈴花「へぇ…覚悟は決まったって感じ?なら…これで終わりにしてあげるわ!!」

 

 

鈴花がイグニッション・ブーストでブレードを大上段に振り上げた

 

 

カズマ(勝負は一瞬!…この一太刀がラストチャンスだ!)

 

 

 

 

 

 

 

鈴花はブレードを大上段から振り下ろした、それをカズマはコールド・ブレードで受け止めた、そして納刀していたもう一本のコールド・ブレードを左手で抜刀し、受けた右手のコールド・ブレードで相手の攻撃を受け流した

 

鈴花のブレードが地にめり込んだ瞬間、両方のコールド・ブレードを交差させるように地に差して鈴花のブレードを固定した

 

鈴花「な!?嘘!!?」

 

 

カズマ「もらったぁあああああああ!!」

 

 

 

強い衝撃を受けて吹き飛ばされた鈴花のISは、シールドエネルギーが0になった

 

 

 

カズマが持っている剣は、嘗ての愛機、Δ-ライン・スタンダードアーマーの武器、ヴァリアブルアームズであった

 

 

 

カズマ「やっぱりお前は最高だぜ…『相棒』…」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方リディア達は、甲龍射爆型と対峙していた

 

 

甲龍2「そんな!?隊長が…」

 

 

リディア「余所見厳禁!!」

 

 

リディアはビーム・アサルトライフルで相手のシールドエネルギーを削った

 

 

甲龍2「こ、このぉっ!!」

 

 

甲龍2はバズーカを撃って来た

 

 

リディア「0、ウェポンアーマーをパージして!!」

 

0「ラジャー!!」

 

 

 

肩のウェポンアーマーがパージして、バズーカがそれに当たって大爆発を起こした

 

 

 

甲龍2「やった…?」

 

 

リディア「残念ね!!高速格闘モード起動!!」

 

リディアの肩の装甲が展開して、バーニアが現れた

 

 

そして目にも止まらない速さで接近し

 

 

 

リディア「はぁああああっ!!」

 

 

横凪ぎ一閃のビームセイバーで吹き飛ばし、止めに背部バックパックのビームランチャーで相手のシールドエネルギーは尽きた

 

 

 

 

 

 

 

 

甲龍3「くっ…何処だ!?」

 

拓巳のデスサイズブリッツと戦っていた筈なのに…見えない

 

 

 

甲龍3「隠れてないで出てこ……キャアアアアアッ!!」

 

 

突然甲龍3のパイロットが悲鳴を上げた

 

 

甲龍3の後ろに、ショックアンカーを突き刺して、電流を流し込んでいるデスサイズブリッツの姿がいた

 

 

拓巳「お望み通りに出てきてやったぜ!」

 

 

甲龍3「ぐっ…くそっ……って!?」

 

 

 

甲龍3のパイロットが見たのは、ハイパーセンサーやその他計器が完全に麻痺している状態だった

 

 

甲龍3「そ…そんな…動かない……ヒィッ!!」

 

 

拓巳「見敵必殺!!おおおおりゃぁぁあああッ!!」

 

 

拓巳のツインビームサイズが完全に捉え、相手のシールドエネルギーは完全に尽きた

 

 

 

 

 

 

 

 

甲龍4「やっぱり鈍重ね…遅い!!」

 

 

甲龍4はエミリアに向けてバズーカを放ったが…

 

エミリア「甘いですわ」

 

 

エミリアはスナイパーライフルでバズーカの弾頭を撃ち抜き、その弾はそのまま甲龍4に直撃した

 

 

甲龍4「くっ…おのれ…」

 

 

エミリア「ターゲット…ロック…」

 

 

エミリアのISの各部装甲が展開して、多数のミサイル弾頭が現れた

 

 

それだけではなく、両肩のガトリングガン、レールガン、ビームキャノンも展開し、両手には100mmバズーカを持っている

 

 

 

甲龍4「え!?ちょ!?…まって…」

 

 

エミリア「嫌ですわ」

 

 

笑みを浮かべながら無慈悲にぶっ放すエミリア

 

 

多数の爆音と爆炎が発生して、敵のISはシールドエネルギーが尽きた

 

 

 

 

 

 

 

結果、最初は押され気味だったのを立て直しての圧勝であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合同軍事基地、大型モニター前

 

 

モニター前には、アメリカ精鋭部隊のエコーズが観戦していた

 

 

そこにはレオン・ローゼス、ダグラス・メンドーサ他、レオンと同期の女性、シャロン・ローウェル(イメージモデルはVOCALOIDの巡音ルカ、イメージ声優は名塚佳織)とダグラスの直属の部下で、彼の右腕的存在のレックス・ラッチフォード(イメージモデルはガンダム0083スターダストメモリーのカリウス、イメージ声優は草尾毅)がいたのだ

 

 

シャロン「最初は押されてた感じはしてたけど…よく立て直したわね…」

 

レオン「流石だ…向こう側が仕掛けた戦術にわざと乗って撃ち破るなんて」

 

 

レックス「どうやら…あのカズマ・アーディガンという者は中々良いパイロットですね、隊長」

 

ダグラスは目を閉じていた

 

 

そして静かに言った

 

 

ダグラス「ふん…弱いな…」

 

レオン「え?」

 

 

ダグラス「奴の戦闘を見ていたが…話にならん……次は我々の番だ、各自準備しろ」

 

 

ダグラスは命令をしてその場を去った

 

 

 

 

 

 

 

ダグラスは一人で廊下を歩いていた

 

 

 

「こんな所に何か用か?」

 

 

ダグラスの後ろから声が聞こえた、振り返るとそこにはブライスがいた

 

 

ダグラス「ブライスか…久しいな…」

 

 

ブライス「ああ、デルタ・フォースが出来てから以来かな?お前が一部隊の隊長になるとはな…」

 

 

ダグラス「全隊員が私を推挙したのだ…期待に応えねばならん…」

 

 

ブライス「ハハッ…相変わらず堅いなぁ…それでどうだった、俺のお気に入りは」

 

 

ブライスのお気に入りとはカズマの事である

 

 

ダグラス「中々良い腕だ、戦場での機転も良く、頭も回る…申し分ないと思うが…心が弱いな」

 

 

ブライス「!?…どういう事だ?」

 

 

ダグラス「少なくとも両親の作ったISを親の形見だと思ってる様では私やお前にはに勝てないだろう…」

 

 

 

ブライス「な!?おまえ!!」

 

 

ブライスはダグラスの胸座をつかんだ

 

 

ブライス「あいつは10歳の時に親をテロで目の前で殺されてんだぞ!俺もテロで妹を亡くしているが…あいつは親を失ったんたぞ!両親が作ったフリーダムウイングを形見と思うことがなぜ悪い!」

 

 

 

ダグラス「それが弱いのだ…いつまでも親に縋ってる様では…あいつはこれ以上成長はしない…SEEDに覚醒しようが、シンクロ率が高いなどは意味がない」

 

 

ブライス「お前…いつからそんな非情になった?」

 

 

ダグラス「ふん…元から…と言っておこうか……それとブライス…お前はあいつの本当の過去を知っているのか?」

 

 

ブライス「何?あいつの本当の過去だと?」

 

 

ダグラス「妙に教官がカズマ・アーディガンに肩入れすると思ってな、見たまえ」

 

 

ダグラスは一枚の紙を見せた

 

 

ダグラス「ダン教官のデスクに…あったものだ」

 

 

 

ブライス「馬鹿な…そんな…!?」

 

 

 

その紙に書かれていたものは…

 

 

 

 

 

 

カズマ・アーディガンとその両親のDNA一致率   

 

 

 

 

 

0%

 

 

 

 

 

と書いてあった

 

 

 

 

 

ブライス「どう言う事だ!?ダグラス!!お前は何を知っている!!」

 

 

 

ブライスは更に語気を荒げた

 

 

ダグラス「知らん…知りたければ教官に聞くのだな……それと見るのはお前の勝手だが裏にもカズマ・アーディガンの調査報告がある……私はもう行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

ダグラスはその場を去った

 

 

その後部屋に戻ったブライスが妻のリーサに先程のことを話した

 

 

 

 

 

リーサ「そんな…疑いたくは無かったけど…やっぱり」

 

 

ブライス「お前も疑っていたのか?カズマがブレス博士の息子ではないことを」

 

 

 

二人は酒を飲みながら今回ダグラスから伝えられた事を話していた

 

 

 

 

リーサ「臨海学校でカズマの妹たちに会ったわ…でも顔立ちが似てないのよ…まあ男と女って事もあるかもだけど…雰囲気が違ってたわ」

 

 

 

ブライス「そうか……なあリーサ、これから見たことは絶対にカズマには話すな」

 

 

突然の注意に驚くリーサ

 

 

リーサ「何?何なの?」

 

 

ブライス「あいつの…本当の過去だ…」

 

 

 

リーサは先程見た紙の裏面を見て驚愕の表情となった

 

 

リーサ「そんな…あなた…!」

 

ブライス「ああ…あいつは…」

 

 

 

裏面に書かれていたのは

 

 

 

 

 

北アイルランド人体実験報告と書かれており

 

 

 

遺伝子強化実験被検体K-01のコードネームの隣にカズマの写真があった

 

 

 

そして更にその報告書には

 

 

 

 

 

XXXX年 人工子宮にて、遺伝子操作を開始

 

XXXX年 生誕 コードネームをK-01と命名

 

XXXX年 3歳、投薬実験直前に何者かに拉致

 

 

 

ブライス「あいつはアイルランドの人体実験被害者だ…いや…こいつの場合、最早造られた人間だろうな…」

 

リーサ「造られた…人間……」

 

 

ブライス「それに…最後の年表…見てくれ…」

 

 

 

 

ブライスは年表の最後を指差した

 

 

そこには

 

 

 

XXXX年 推定10歳、日本から帰国したばかりの被検体K-01を拉致したアーディガン夫妻とその家族を北アイルランドでテロと見せて抹殺、以後、K-01は死亡扱いとする

そして生存が確認したなら、抹殺型人工被検体を送りK-01を抹殺させる

 

 

 

リーサ「あ…あなた……こ……これは…」

 

さすがのリーサも動揺が収まらない、まさかブライスの妹が死んだ原因であるテロが、カズマを抹殺する為だけのテロ行為に巻き込まれた事に

 

 

ブライス「だが…俺は彼奴を恨んではいない……俺が許さないのはこの人体実験をしている組織だ……もし特定したら跡形もなく破壊してやる……そしてリーサ、俺達が結婚してブレス博士に言われた事を覚えているか?」

 

 

 

 

 

それは十年前、ブライスとリーサの結婚式に当時から兵器開発をしていたリィンフォース社の技術博士だったブレスフィールド・アーディガンが二人に言った言葉だった

 

 

 

リーサ「もし私と家内が死んでしまったら…息子と娘達を頼む……だよね?」

 

 

ブライス「俺は護って見せるさ……俺は…絶対にブレス博士の宝のカズマを絶対に護る!」

 

 

リーサ「そうね、私も護るわ…お世話になった人の子も護れないなんて…軍人失格だしね」

 

 

 

 

 

二人にとってこの晩酌は新たな決意を固める一時となったであろう




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では
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