千冬、妹アンチって言われてるけど
この二人はアンチではありませんからァァァッ!!
日本 織斑家
「その…一夏は…一夏は見つかりましたか?」
一人の女性が電話で誰かと話している
その表情は焦っており、体が震えていた
『全く手掛かりがありません…政府としては全力を尽くしていますが…』
この女性こそ、一夏の姉、世界最強のIS乗り織斑千冬である
千冬「そんな…」
『誘拐されてからもう一年半は経ちます…恐らくは…』
千冬「待って下さい!一夏はまだ…」
電話の政府関係者の推測は一夏が半年経って何も手掛かりが無いという事で一夏は死亡したとしている
『ですから出来る範囲で弟さんを見つけて見せます…では…』
そうして政府との電話を終えた千冬、受話器を元に戻した
「お姉ちゃん…お兄ちゃんは?」
と千冬の後ろから少女が現れた
この少女こそ一夏の妹の春香である
黒髪のサイドポニーで留めているリボンは可愛らしい装飾が施されていた
顔は千冬を幼くしたようなもので、元気な雰囲気である
因みに年は一夏と同じで、正確には彼女は織斑家の従妹である
千冬がIS乗りで活躍し、シングルマザーで生活が苦しかった春香の母親が引き取ってくれないかと言い、二年前から一緒に住んでいる
また従姉妹の時から一夏と仲が良く、何時も一緒に遊んでいた程の仲だ
千冬「ああ…まだ見つからないらしい…」
春香「…そう…なんだ………お兄ちゃん……」
春香は棚に置いてあった写真立てを手に持った
そこには千冬、一夏、春香が写ってる三人の家族写真であった
千冬「大丈夫だ、一夏は死なん…あいつは私の弟だからな…」
千冬は泣き崩れそうな春香の肩を抱いて、静かに励ました
アメリカ デルタ・フォース本基地 訓練アリーナ
モンド・グロッソ程の豪華なアリーナではないが、そこで蒼と白のフレームのISが飛んでいた
一夏「うおおおおおっ!!」
一夏がISを装着して、同じくISを纏っているカズマに近接ブレードで斬りかかった
カズマ「動きが直線的過ぎる!!」
正面から突っ込んで来る一夏をライフルショーティーで撃ち、妨害した
一夏「それがどうしたぁぁああっ!!」
それでも構わず斬りかかる一夏
とここでブザーが鳴った
ウィノ『試合終了、勝者カズマ!』
アリーナの管制室でアナウンスしているウィノから試合終了が言い渡され、カズマの勝利が確定した
一夏「ちっくしょー!また負けた…」
カズマ「俺もここまで追い込まれるとはな…」
一夏とカズマは訓練がてらISバトルをしていたのだった
ここまで5戦やったのだが、すべてカズマが勝利で一夏は手も足も出なかった
一夏がデルタ・フォースに入隊して一年半が過ぎ、カズマ達全員誕生日を迎えて15歳となった
年齢的に高校入学になる年頃である
そして更に全員がΔ-ラインの単一能力、Δ-ドライバを機動させることに成功したのだ
一夏はカズマのスパルタ特訓に耐えて、一番の成長をした
最初はエミリアと模擬戦をしていたが、IS初心者が熟練者に敵うわけでもない、酷い負け方をした
しかし一夏の天性の才能かこの一年半でブライスも驚く程の成長をして、なんとエミリア、ウィノにようやく勝てるようになったのだ
そしてデルタ・フォースの若者の中で一番の実力者、カズマと対戦したのだが…
一夏「はぁ…カズマは強いや…なんとか半分まで削れたんだけどなぁ…」
カズマ「…この5戦の中でどんどん成長しているだと…!?」
一戦目はカズマにダメージを与えられなかった一夏であったが、2戦目以降ダメージを与えられる様になり、5戦目になってなんとカズマのシールドエネルギーを半分まで削ったのだ
カズマ「後は機体の特性をもう一度確認する事だな」
一夏「おいおい…一年半もこいつに乗ってるんだぜ?」
カズマ「それでもだ、もう一回確認しておけ」
ここで一夏のISを紹介しよう
Δ-ライン・ストライカーアーマー一夏カスタム
一夏の適正に合わせて、近接戦闘に特化させた追加アーマーである
カズマのスタンダードアーマーの特性を残しつつ、機動性、運動性を強化して、近接戦闘をより効率的に出来る構造となっている
武装
腰部帯刀中型ブレード
多機能兵装ヴァリアブルアームズ
量子化武器
20mmサブマシンガン
最大の特徴は左腕に搭載されているヴァリアブルアームズと呼ばれる多機能兵装である
普段はシールドとしての機能だが、状況に応じて近接形態のブレードモード、遠距離形態のキャノンモードと言われる複数の形態を使い分けることが出来る
一夏の戦闘スタイルではブレードモードが使用頻度が高い
カズマ「一夏、お前は射撃武器は使わないのか?」
一夏「うーん…射撃は苦手なんだよなぁ…当たらないし」
一夏のISは一応ヴァリアブルアームズのキャノンモード、量子化武器にサブマシンガンが搭載されているが、全く当たらないという理由で使用していないのである
カズマ「とにかく一夏、今度は射撃武器の扱いをマスターするべきだな、ISの運用はもういいとして、後は戦術を組み立てるという事だ」
一夏「戦術?」
カズマ「一夏、お前から見て俺の戦い方はどう見えた?」
一夏「どう見えたって…すごい弾幕でビームを放ってくるから近づけなくって…」
カズマ「…それで最後あんな玉砕覚悟で突っ込んで来たのか?」
一夏「まぁ…カズマのライフルショーティーって普通のライフルよりは威力は弱いし、なら突っ込んでそのまま斬りまくるって感じなんだけど…」
カズマ「シールドエネルギーが残り少ないってのになにしてんだ?日本の神風特攻隊かお前は?」
一夏「いや…そういうつもりは……って何でお前そんな昔の日本の事知ってるんだよ!?」
カズマ「俺は日本とアイルランドのハーフなんだよ、だから日本の事は少なからず知っている…母方の実家が日本だしな…よし、そろそろアリーナの使用時間だな…終わるぞ」
一夏「おう」
二人はピットに戻ってISを解除して、ウィノ達がいる管制室へ向かった
管制室
ウィノ「いやはや…あたしまで一夏に負けるなんて…」
エミリア「一夏様はお強いですね…最初は覚束無い動きでしたが…乗っている内にどんどん成長しております」
エミリアは自分のISを再確認していた
ウィノ「ん?ISの確認?」
エミリアの端末を後ろから覗いたウィノが言った
エミリア「はい…私も一応…」
エミリアのIS紹介
Δ--ライン・アサルトアーマー エミリアカスタム
かなり重厚感のあるアーマーではあるが、ヘビーアーマーのような重厚感はなく、スタンダードアーマーより装甲が厚いくらいである
大型スラスターを背部に搭載し、高機動での戦闘が可能になっている
また機体の積載量(キャパシティ)が大きく搭載されている武器が多く、高機動での戦闘を重視したため、殆どの武装が量子化なのである
武装
腕部ビームセイバー×2
大型シールド内蔵型ガトリング砲
量子化武器
30mmアサルトライフル×2
徹甲榴弾装填セミオートショットガン
炸裂式スナイパーライフル
100mmロケットバズーカ
まさに歩く弾薬庫である武装の多さである
しかしエミリアは高速切換(ラピットスイッチ)と呼ばれる特殊技能を持っている
これはコンマ5秒足らずで量子化武器を呼び出せ、左右それぞれの手に違う兵装を呼び出せる、兵装の多いこのアサルトアーマーはこの高速切換と相性が良いのである
ウィノ「でも良くこんな数の武器扱えるよね…」
エミリア「元々私はテストパイロットだったので、こう言う兵装を何回か撃ったことがありますの、それにこれら全部リィンフォース社の兵器ですから、とても信頼感があります」
Δ-ラインの殆どの武装がリィンフォース社の開発した兵器である
国家認定された超一流の企業でアメリカ全土に200の事業所があり、それぞれ違う物を制作、開発している
その性能の高さと丈夫さが人気で、家電、電化製品でも世界一位のシェアを誇る大企業である
ウィノ「でも…リィンフォースの娘でしょ?いずれデルタ・フォースを脱退するの?」
エミリア「いえ、会社の方はお姉様が継ぐようになっていまして、私はこれまで通りデルタ・フォースのエミリアですわ」
ウィノ「そっか…そうだもんねぇ、大好きな一夏と離れ離れはやだもんねー」
エミリア「ふぇ!?ちょ、ちょっと…ウィノさん!」
エミリアの顔が一気に赤くなった
ウィノ「良いじゃない、どうせ付き合ってるんでしょ?何を恥ずかしがるのよ?」
エミリア「そそ、それでも…やっぱり恥ずかしいですし……男の人を好きになったのは一夏様が初めてですし……」
そう、一夏がデルタ・フォースに入隊して1年と半年、一夏とエミリアはなんと恋人同士の関係になったのだ
それはとある任務中の事
南アメリカにテロ組織による予告が報道され、デルタ・フォースがその鎮圧に向かったのだその任務中、テロ組織の猛攻に遭い、五人は窮地に立たされたのだ
激しい猛攻の中で、一夏は集中攻撃を受けているエミリアの近くで無意識にΔ-ドライバを発動、エミリアを狙う戦車や迫撃砲、それら全部撃破したのだ
この時一夏は無意識にΔ-ドライバを発動したのだが、その後模擬戦でΔ-ドライバが発動出来なかったのである
そしてテロ組織掃討作戦において、カズマ・一夏、ウィノ・エミリアと二手に別れて組織の壊滅を図ったのだが、敵がウィノ・エミリア方面一方に戦力を集中させており、絶体絶命の窮地に立たされた
そこにΔ-ドライバを発動したカズマと一夏が現れ、彼女達の代わりに前衛に立ったが、多勢に無勢、徐々に押されつつあった
そこでウィノとエミリアがΔ-ドライバの発動に成功、Δ-ドライバで性能が大幅に強化され、テロ組織は一人残らず壊滅したのだ
その任務が終わった後、一夏とエミリアがΔ-ドライバを発動出来た原因について話し合っていた
一夏はエミリアを護りたいと強く願った時にΔ-ドライバが発動し
エミリアは一夏を護りたいと思った時に発動したと…
そして二人はお互いの想いを言って、告白して現在に至るのである
ウィノ「お互いが護りたいってΔ-ドライバ発動なんて、ロマンチックじゃないの」
エミリア「そ、そういうウィノさんはカズマさんと良い関係じゃないですか!」
ウィノ「あたしとカズマはもう8歳の時から付き合ってるの」
エミリア「えええっ!?」
ウィノとカズマは既に付き合っているのである
それはカズマが6歳の時にアメリカ軍に保護されて、その時保護したのがウィノの父親だったカズマと妹二人を引き取ったのだ
当時のカズマは感情が無くなったかの様になり、誰に対しても心を開かなかったのだ
そして隣近所だったウィノがカズマの身の回りをして徐々にウィノに対して心を開いた
そうしていく内にお互いの想いが強くなって今では恋人関係である
エミリア「そんな昔からお付き合いされていたのですね…」
ウィノ「まぁ…一緒にいる内に仲良くなってって言う感じかな」
そう話しているとカズマと一夏が管制室に来た
ウィノ「お疲れー」
エミリア「お疲れ様です」
ウィノとエミリアは恋人にスポーツドリンクを渡した
一夏「サンキューエミリア!」
カズマ「すまない…ありがとな」
二人はドリンクを飲み、渇いた喉を潤した
エミリア「惜しかったですね、一夏様」
一夏「やっぱりカズマには勝てないのかなぁ…」
頭を掻きながらぼやく一夏
ウィノ「でもあのカズマをあそこまで追い込んだじゃん」
カズマ「一夏の成長には驚いてるよ、一年半でここまでなるとはな…隊長も驚いてた」
一夏「いや…まだ強くなるさ!もっと…いつかカズマを越えてみせる!!」
一夏は握り拳をカズマに突き付けた
カズマ「言ったな?俺も負ける気はない」
カズマも一夏の握り拳を叩いた
Ppppppp!
突然カズマの携帯が鳴った
カズマ「はい隊長…」
電話の相手はブライスであった
カズマ「……わかりました、直ちに出頭します」
そう言って通話を終えたカズマは
カズマ「マクガバン大佐からデルタ・フォースに出頭命令が出た」
ウィノ「パパが!?」
エミリア「デルタ・フォース総司令官が直々に…」
一夏「だったら早くいこうぜ!待たせると悪い」
カズマ「ああ、行くぞ!」
四人は直ぐ様デルタ・フォース総司令官室へと向かったのだ
新キャラのイメージ声優、並びに一夏、エミリアのISモデル紹介
織斑春香 イメージ声優 南條愛乃
一夏
Δ-ライン・ストライカーアーマー
アーム アストレイブルーフレームセカンドリバイ
ボディ アストレイブルーフレームセカンドリバイ
レッグ アストレイレッドフレーム改
バック デュエルガンダムアサルトシュラウド
エミリア
Δ-ライン・アサルトアーマー
アーム ジェスタ
ボディ アストレイブルーフレーム
レッグ ジェスタ
バック デュエルガンダムアサルトシュラウド