Look Like…?   作:H-R-ホライズン

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どうも。番外編の前に出来るだけ消化して行きたい話が多かったのでまずこっちから。
では、レッツスタート!
エイムにオートガードにカオス装備の地雷?初心者?ハンターを見つけた…


一見落着?

「くぅ~あれは良い考えだったぁ!」

あの即席弾丸に爆破粘菌を仕込んで叩き落とし、割れたら爆発。

少なめにしたから気絶する程度の威力しか無いが、むしろそっちの方が良い。

強い過ぎて古龍認定、なんざ食らいたくねぇ。後はギルドの人に託して、きっちり裁いてもらう。

俺は着地し、誰も目覚めていないか確認して、俺の新しい能力、狂竜粘菌の事を確認した。取り敢えず右腕だけに狂竜粘菌を展開させる。

粘菌、そして元々蒼かった所が赤黒い色に変わる。

これはまるでジンオウガ亜種みたいだな。

全身に粘菌を行き届かせば、まるっきり色はジンオウガ亜種だ。

それを眺めている間に甲殻の中に虫が戻って来た。

俺が水中に居る間とかもこんな感じなんだよな。

見つかる前にさっさと移動しよう。

すぐそばに伸びているゴアマガラを引っ張って、俺はコロシアムを後にした。

 

一抹の不安を感じ敢えて試合を見に行かなかったが、まさか、ウォーバイトどもはゴアマガラすら捕っていたとはな。

激しい衝撃音の連続に怪しんで俺が闘技場で見たのは、確か狂竜化…だったか、それを発症した特異個体が暴れ回る風景。

ゴアマガラ狙いである事は確かなんだが、如何せんつらいようで手当たり次第に攻撃している節があった。

暫くして動きをピタリと止めたかと思ったら、赤みが差し、元々の黒い体も合わさって禍々しかった姿が、元の蒼に戻っていた。

あれは、確かにそうなんだろうか。現実であって欲しくなかったが、竜ですらその長い寿命を縮めてしまう狂竜症を克服、いや自分の物にしてしまったのだろう。

最後、高く高く特異個体が飛び上がった時、もう俺は本能的に闘技場から逃げた。

後ろに轟く轟音にも見向きもせず一心不乱に。

「何故逃げた!?」

「まぁ落ち着け、彼に非は無い。それに彼が増援を呼んでコロシアムに戻った時点でいなかったし、ゴアマガラも特異個体ブラキディオスも。」

古龍観測所、会議室。

ギルドナイトの報告に対する会議が行われていた。

「ふうむ…能力を見るに通常種とはかけ離れておるのぉ。」

「じゃあどーするんだい、議長。」

この中では一番若い姿の竜人族が、軽々しく議長の竜人族の男性に声をかける。

彼に敬意を払って敬語を使う必要は無い。見た目は15、6歳なのだが、年齢はここにいる誰よりも高い不思議な少年だった。

「そうじゃなぁ…この種はブラキディウスと同じブラキ科、尚且つ正式名称もブラキディウスのままで、特異亜種とし、別名を決める。その別名をどうするかじゃ。」

あの時と同じように眼鏡をかけた議長の側近らしき青年が、思案顔になったかと思うとこう言った。

「獄冥竜オプストロヴァオというのは如何です?」

周りはなかなか良いと頷いた。

「良いな、うむ。決定じゃ!」

会議後、ポツリとあの少年が一人席に座っていた。

「ボクは人の世界が気になってここにいるのだけれど…」

手を軽く上げ、その手元に軽く竜巻を起こしてみせる。

「どうやら君は、ボクをそっちに戻したいようだね。」

そう呟くや否や、会議室から出ていった。




この次から長いストーリーが。とはいえフラグ回収自体はかなり先です。
次回と番外編も、どうぞお楽しみに!
因みに、涼人君の別名はジンオウガに合わせようとました。結果
オプスキュリテ(フランス語で闇)+トロヴァオ(ポルトガル語で雷)=獄冥竜 オプストロヴァオ
という厨二ネーミングになりました。
他にシュヴァルツとかオブシディアンとか組み合わせる単語自体に候補はあったけど、これに落ち着きました。
後悔はしてません。
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