今回は、なんやかんやであいつが乱入してきやす。
そして涼人はパワーアップする予定…。
「ちっ…!」
転生者は太刀を構え、真っ直ぐ涼人に突っ込んだ。
「がうるっ!」
それをいなすように、涼人は電磁砲を応用し、一気に右腕を加速させ右ストレートを放つ。
脇腹にヒットし、横に吹っ飛んで行く転生者。
白い雪原に、口から血をポタポタ落とす。相当なダメージだったようで、内臓がやられたようだ。
「がはっ…かっ…失念したっ…はぁ、はぁ…」
(俺の能力は反射だったのに、だ!)
口にする時間も惜しく、転生者はゆっくり態勢を立て直しながら呟いた。
遠距離の攻撃を反射して相手に当てる。それが特典だった。そのため本来ならば距離をとるのが正攻法なのだが、混乱した状態でそんな戦法をとれる訳が無かった。
「くっ…俺の…俺は…本気出せねぇままでっ…夢が叶わねぇままで…」
ふらふらと、足元が安定していない。
誰から見ても、死に瀕している事は明確だった。
その彼の夢を、高々と声に出す。
「俺は…ハーレム王に、なりたぁぁあぁあい!」
うぉぉおおと突撃してくる転生者に対し、シリアス雰囲気を壊した台詞に涼人は腹筋に爆弾を投下されるのを必死に止めようとした。
それを待ってました!と言わんばかりの勢いで、転生者の真上から、何か飛んできた。
「うぉおお…ギャアアアアアっ!」
雄叫びが断末魔に変わる。転生者は飛んで来たそれに食べられてしまった。
「ガァアアアアッッ!」
それが高々と咆哮を轟かせる。それと同時に、周りの雪が舞い散った。
口元が赤く血に染まったそいつは、轟竜ティガレックスだった。
次の獲物を涼人に定めたらしく、凄まじい勢いで突進してくるティガレックス。
「ガウッ!」
涼人は尻尾を叩きつけると同時に、空気を蓄積粘菌から出し、高く飛んだ。これによりティガレックスの真後ろに回れた涼人は、着地と同時に、自身の体をぐっと前かがみにし、頭殻を中心に電気を纏った。それは電磁バリアとなり、薄く、だか固い丈夫な障壁を生む。ドリルのようにとぐろを巻き、ぐるぐると回転し始めた。
振り返ったティガレックスに向かって、こんどは涼人が一直線に走りだした。
空気が切り裂かれ、涼人のドリルに纏わりつく。
「ガァアアアァッ!」
渾身の一撃かのように、涼人は雄叫びを上げて、ティガレックスにドリルをぶち当てた。
「グウウウ…」
一点突破に重きを置いた上に即興でやったせいか、ティガレックスに受け止められてしまった…かのように見えた。
「グギャ!」
ドリルに負けて、ティガレックスは頭を思いっきり凍土にぶつけてしまった。
技説明
レールガン•撃雷
腕をレールガンのように打ち出してぶん殴る。威力は上々だが、粘菌を出している時は使えない。(粘菌が吹っ飛ぶ。)
名前はキリンライトから。
電磁バリア応用•エメラルドスピア
電磁バリアをドリルのように纏い、回転させる。それを相手に叩き込む。弱点特攻が効く相手の部位しか使えないし、余りドリルの威力もないが、突進に雷属性がプラスされるので全体の威力はある。名前はガノスランスから。