いゃー良いですよね、ああいうキャラクター。ヘルシングとかブラクラとか私まだ見てないけど面白そうじゃないですか。
何より狂気乱舞してそう。折しも、もう一個連載してるとあるオリジナルキャラクターはそういう感じなんですけどねー。
ついでに、コイツもそうなんですけどねー。
「むー…しかし誰がこんなのしてるんだろー」
エグゼはをそうぼやく。
ここの所、こんな奥地(テリトリー)へと踏み入れる部外者が後を絶たないので、その都度丁寧に“お返し”するのも面倒臭く、エグゼは返り討ちにしていた。
しかし分からないままも嫌なので、正直に“お返し”しようかと、エグゼは考えだしていた。
「ガァルルルッ(てめぇも傘下に入れ!)」
そんな輩が、今日もやって来た。
「ふふっ、丁度善かったよ!…君が来てくれてさぁ!」
特に凶暴とされるイャンガルルガは、エグゼの瞳に何を見いだせたのだろうか?
それは当然の如く、暗く激しい狂気の刃だろう。
エグゼはその逞しい翼脚で容赦なくイャンガルルガの羽を押さえつけると、
「大丈夫♪痛くはしないから♪ちょっと僕の話を聞いてくれるかなぁ?質問を聞いてくれるかなぁ?」
甘ったるい、狂気を孕んだその声とは裏腹に、凄まじい力により、右翼をもぎ取った。
「ーーーーッ!!!」
悲鳴にもならぬ声を上げ、痛みに狂うイャンガルルガ。エグゼはそれに目もくれず、
「もっと君の悲鳴を聞きたいなーッ…違った、誰が君の司令官なんだい?教えてくれないと、もっとするぞー?」
ミシミシと、左の翼脚に力を込める。
「わ、分かった!い、言うから止めてくれーッ!」
エグゼは力を込めるのを止めた。
「分かったよ。じゃ、早く早く!」
そしてもう一度、力を込めた。
「ァァァァアッ!あ、アイツだよっ!黒いリオレウスッ…ヒガンだよッ…仲間になりたいと言えば良いさ!アイツは仲間を大切にすっから…ガァアアアッ」
エグゼは言い終わった後にもっと力を込めた。
「分かった…でも、止めたりしないよー?久っしぶりだからね?玩具で遊べるの!」
めしゃり
また、翼をもいだ。
「ヒガ…は仲…を…する…ヒ…」
翼は無く、脚は片方が踏み潰され、瞳は片目を抜かれ、一部内臓は抜き取られ空気に晒され、木々に吊されているというのに、不幸な事にイャンガルルガは息をしていた。
「くははぁ!こういう時にブツブツと何か言葉を垂れ流すのは、人もモンスターも命を繋ごうと一生懸命だからかなぁ?」
その惨劇をした張本人は、些かも気味悪さなど感じず、愉しそうに笑っている。
人の姿になり、エグゼは愛おしそうに、イャンガルルガを撫でる。
瞳は恍惚としたとろけた色を見せた。
「いいよねぇ!いいよね!こういう、玩具が壊れて行く様を見るのはぁ!はぁー…いいよ本当に!芸術家になったように、ばらばらとほどけて行くそれを!僕が新しく組み立てて行くのはっ!本当に本当に良い!
そして僕が創造するのさ!新しい君の形を!形をさぁ!…でも、さぁ」
エグゼは180度反転したテンションで話続ける。
「君のじゃぁ、足りないんだよねぇー。意固地過ぎて反応に飽きるのさ、単一でそれはこれは無個性で、君はただそこで生きるクズと変わりない…なんだい?神は僕に、無個性に個性を付けろなんて試練を出しているのかい!?あぁ、それは無理さ、無理だよ神よ!あぁ、僕にそんな無理難題を出した理由をお聞きしたい!せめて、せめて、個性ある玩具を下さいな!…有るじゃぁないか!そう、これは僕が試される試練!試練なのさぁっ!さぁ、玩具を探しに行こう!もう壊れたこれは要らない!これは失敗作だ!ギルドバードでも捕まえるとしよう!…情報も聞き出せる事だし」
機関銃の如きトークを残して、エグゼはどこかへ過ぎ去った。
エグゼがボクッ娘、若しくは精神年齢がどん低い少年と思った方いるでしょうが、正解は、キチガイじみた殺人鬼でした!
いやぁー実は私、なぜだか子供っぽくする度に必ずこんなキャラクターができてしまうという不思議現象が起こりまして。
というかぶっちゃけ、一作品に最低一人はこんなトチ狂ったキャラクターいるんですけど。