トラップ
落とし穴はトラップ(罠)の一種である。落とし穴には捕獲するための落とし穴と無力化するための落とし穴がある。
どちらも穴を掘った上を穴がないかのように偽装し、前者は逃げられないための構造としてロープや鎖が付いていることが多く、後者は掘った穴の中に剣や切った竹など効果的に無力化できるものが設置されることが多い。
具体的にははい上がれない程度の深さの穴を掘り、獲物の体重を支えきれないようなフタを木の枝や葉で作成し、周囲の地面と同じ土質の土をかぶせて獲物が落ちるのを待つ。
このとき、獲物が通る道があまり広いと、獲物が落とし穴の上を通ってくれない。だから落とし穴は細い道の上など通るに決まっている場所に作るか、フタの上に餌をまいておびき寄せるか、数を増やして道幅に対する落とし穴の割合を増やすか、といった方法で獲物が掛かる確率を上げることになる。
×あるいは*型の切れ込みをトタン板や逆さにした一斗缶に入れてフタとして使うものもあり、これは踏み抜いた動物が脚を引くときにトタンが食い込んで逃げられないようになっている(が、違法な罠である)。他にも穴自体の構造、内壁の滑らかさなどにいくつかの工夫があり、落とし穴の種類は多い。子どもがいたずらで作った落とし穴でも結構な被害が出るので、目的と構造によってはかなりの驚異となりうるのが落とし穴である。
だが、Sさん(仮名)は、「私は落し穴を隠したりしない」と言っていた。だが、落とし穴は静かに獲物を待つもので、Sさん(仮名)が用意した罠は獲物を追尾して追いかけているから落とし穴ではない。あれはどちらかというとハニートラップと称するものであると思う。
もちろん、落とし穴同様ハニートラップもそうと判っていれば引っかかることはそうそう無いはずだが、隠す気がないトラップというのはアリ地獄を覗き込んでいるアリの心境にさせられて恐ろしいです。そして、私が嵌っても平和は訪れないでしょう。
お土産
「それどうしたの」
「うん、××のお土産に貰ったの」
このやりとりを聞いたとき、その巧妙さに戦慄しました。咄嗟に出た台詞なのか、十分にシミュレートされた結果なのかは判りませんが、嘘を付かず(従ってごく自然に話すことができ)、しかもYさん(仮名)の意識を強烈に引きつけるものになっているからです。
このことでYさん(仮名)がKさん(仮名)を問いつめても、Kさん(仮名)はそんなものは知らないと答えるでしょう(実際に知らないわけですし)。Kさん(仮名)もまた真実を述べているわけですが、それはYさん(仮名)が疑心暗鬼にとらわれるに十分な返答です。
もしイレギュラーが起こるとすれば、Kさん(仮名)が状況を知らないまま、あるいはチーズクッキーと勘違いして土産を渡したことを認めた場合でしょうか。それはそれでYさん(仮名)の苦悩が深まりますね。
これだけの戦術を駆使できるSさん(仮名)は、やはり観察対象としては極上です。興味が無くなることは当面考えられないでしょうが、Sさん(仮名)の行動がやや危なっかしい方に振れているように感じます。行動が破滅型に偏ったりしないように気を付けた方がよいのではないかとさえ思います。
明日から移行期間です、気温の変動の大きな時期につきご自愛ください。
P.S.何かめんどくさいので、(仮名)っていうのを取っても構いませんか?