紘子さんへの手紙   作:榎木 昇

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 がくしゅう した  ほうかご あの へやに いるのは まずい




 グラハム・ベルによる電話の発明以来、人間は遠距離にいる相手との通信手段を手に入れた。

 電話は基本的に有線通信であったが、その後、人々は通信手段として「無線」を手に入れた。アマチュア無線家と呼ばれる彼らは、不特定多数相手に通信を行い、(おそらく遠くの)同好の士からの連絡を待ったのである。

 

 これらの機能はいつしか合わさり、自動車電話を経て携帯電話となった。

 

 だが、その過程でシステムが錯綜したのか、多機能化する携帯電話は「LINE」などという多人数による同時通信を可能にした。本来電話というのは1対1で通信を行うものであったが、電話にアマチュア無線のシステムがと入りれられたのである。一方で従来郵便で行われていた個人間の文書による通信はその名も「メール」によって受け継がれている。

 

 さて、そんな中で、個人間の通信がどのようになっているか考えてみよう。

 

 すぐに直接話したいが、相手が近くにいない場合には電話で、急がないが確実に連絡したい場合にはメールか郵便で、複数で遣り取りしたい場合にはLINEやチャットで、と言うようになってきているようだ。

 

 ところが、LINEにはメンバーが読んだかどうか確認できる余計な機能が付いている。

 

 こんなもの、ちょっと言ったように「機内モード」即ち電波を発信しない状態にして読み、閉じてから「機内モード」を解除すれば既読にならないのだ。それなのに、既読になったのに、とか、いつまで経っても既読にならない、とか気にする必要はないだろうに、と思う。逆に、この方法ですべて読みながら「調子が悪いのかちゃんとみれないの」とでも言っておけば良いのだ。

 

 

 が、Sさんはどうも気にする質らしい。送ってなかなか既読にならず、30分後とかに既読になっても返事が来ないとか気にしていた。

 

 しかし、その場ではコメントしなかったが、Sさんは「いつ」LINEを送ったのだろう。

 

 仕事中?

 

 夜?

 

 私はかなりプライバシー的には恵まれた環境にいるので、仕事中だろうが帰ってからだろうが、ほぼ他の人物が入ってこない(はずの)テリトリーを確立している(最近、そのテリトリーに遠慮無く進入してくる輩がいるのだが)。

 

 だから、メール着信などがあると人の目を気にすることなく、メールを読み、返信することが可能だ。

 

 一方、一般人はテリトリーを確立していない人が殆どだと思われるから、人の目を気にしなければならない状況で返信するのは難しいのではないですかね。

 

 例えば夕食後、団欒中にLINEが来たとする。

 普通はすぐに見られませんよね?

 ましてや「うわっ、なんかややこしくなりそうなことが書いてある」と思ったら、団欒中に対応はしないでしょう。

 Sさんのことだから、そうなるのが半ば予想できていても返信が困難な時間帯に送信し、Kさんを困らせるくらいのことはしていそうですよね。

 

 

 

 私はだいぶ呆けているので、よく携帯を持って行くのを忘れます。

 

 そんなときに限って、メールが届くあてがあったりします。

 

 メアドしか知らない相手に、どうすれば携帯を持っていないことを伝えることができるのでしょうか。

 誰かに携帯を借りてメールしようにも、最近のメアドはスパム避けなのかやたらと長いので、自分の携帯を見ないとアドレスが判りません。

 

 ぴーんち!

 

 また、一応ロックはかけていますが、別に複雑な数字ではなく、PHS時代から4桁を変えていないので家族誰でも解除できます。

 おや、また忘れて行ったわ(携帯しないなら携帯電話の意味がない、解約してしまえ、とよく言われる)、大事なメールでも来ていたら教えてあげないと……と中を覗かれたら怪しいメールが盛りだくさんです。

 ぴーんち!

 

 覗かれる心配はともかく

 

 忘れたことを伝える方法は、マジ教えて欲しいんですけど




 試験的に(仮名)を取ってみた。
 違和感はないな
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